ショットのお酒の種類は?ショットグラスで飲むおすすめのお酒も紹介
ひとりでゆっくりとお酒を楽しみたいと思うことがあります。そんな時は、ちょっとスマートにショットグラスでお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。度数が低めのお酒から度数の高いお酒まで、ショットグラスで楽しむためにおすすめのお酒や、飲み方についてご紹介します。
目次
一人でゆっくりとお酒を味わいたい夜もある
一言でお酒と言っても、お酒にもいろいろな種類があります。ビール、サワー、焼酎、日本酒、果実酒、カクテル、洋酒等々。そして、飲み方にもいろいろあります。会社や学校の飲み会、親しい仲間たちとの飲み会、家族と過ごす団欒の場でのお酒。
お酒というと、仲間たちとワイワイ飲むことが多いかもしれません。しかし、時にはひとり静かにゆったりと飲みたい夜もありますよね。今回は、そんな気分の夜にゆっくりとお酒を味わえる、ショットで飲むのにおすすめのお酒を紹介したいと思います。
いつもとはちょっと違う空間の中でゆったりとした時間を、美味しいお酒を味わいながら過ごしてみましょう。そうすることで、普段の生活にメリハリをつけ、発想を転換するきっかけを得られるかもしれません。
ショットで飲むお酒にはアルコール度数の高いものが多いですが、正しい飲み方や注意事項を知ることで、失敗をせずにショットで飲むお酒の世界に入り込むことをお手伝いできれば幸いです。
お酒をかっこよくショット飲みしてみたい!
大人のかっこいい飲み方のイメージとして、バーで静かにショット飲みしている光景を思い描いたことのある方は少なくないのではないでしょうか。スマートな大人の飲み方として、憧れてはいるものの、なかなかひとりで入る勇気がない方もおられるでしょう。
ひとりで静かに飲みたい時、居酒屋では賑やかすぎます。そんな夜こそちょっと勇気を出して、ショットバーのカウンターで、ショット飲みにかっこよくトライしてみてはいかがでしょうか。勇気を出して、新しい夜の過ごし方を始めてみましょう。
ショットの意味とは?
そもそもショット(shot)とはアメリカ発祥の言葉で、「(強いお酒の)一杯」を表す表現です。つまり、お酒の容量を表す言葉なのです。ただし、一杯と言っても対象となるお酒は強いお酒ですので、コップになみなみと注ぐ一杯とは異なります。
ワンショットの容量は国によっても異なりますが、日本の場合、アメリカの標準である1オンス(30ml)であることが一般的です。お店によっては、45mlで提供しているお店もあります。ウィスキー用語では、45mlを1ジガーと呼びます。
なお「ショットバー」とは、いろいろなお酒をショット単位で量り売りする形態のバーのことですので、基本的にはボトルキープができません。覚えておくと良いでしょう。
ショットで飲みたいお酒の特徴
具体的なお酒をおすすめする前に、まずはショットで飲むのにふさわしいお酒の特徴についてご説明します。ショットで飲むお酒の特徴を知っておくことで、より美味しくより楽しく味わうことができるはずです。
お酒の度数が高い
ショットで飲むのにふさわしいお酒の特徴として真っ先に挙げられるのは、度数の高いお酒であるということでしょう。ショットで飲むお酒は、基本的には少量ですから、アルコール度数が低いお酒だと楽しみづらいのです。
とは言えあまり度数の高いお酒にしてしまうと、たとえワンショットでもすぐに酔ってしまい、お酒を楽しむことができないでしょう。そのため、一般的には30度から50度程度のお酒を飲む方が多いようです。もちろん、50度以上の強いお酒を楽しむ猛者もいます。
お酒の香りや風味が豊か
ショットで飲むのにふさわしいお酒の特徴2つ目は、香りや風味が豊かなお酒であるということです。ショットで飲む場合、度数の高いお酒(ハードリカー)を生(き)で飲みますので、お酒そのものの香りや風味が豊かであればある程楽しめるという訳です。
お酒を口に含んだ時に感じる味わい、クッと飲み込んだ後、鼻に抜ける豊かな香りを楽しむ飲み方が、ショット飲みなのです。
ショットグラスで飲むおすすめのお酒【50度未満】
では、いよいよショットグラスで飲むのにおすすめのお酒を紹介していきます。まずは、50度未満のお酒からです。
50度未満のお酒とは言え、一般的に飲まれているお酒と比べれば度数が高いお酒ばかりです。初心者の方は、低い度数で飲みやすいお酒から始めるのがおすすめです。
ショットと言えばテキーラ:サウザブルー
ショットで飲むと聞いてすぐに思い浮かぶのは、メキシコ発祥の無色のお酒、テキーラではないでしょうか。テキーラの原料は、アガベ(リュウゼツラン)という植物です。100%アガベで作られたテキーラは、プレミアムテキーラと呼ばれます。
プレミアムテキーラは、アガベ本来の香りと甘みを味わいたい時におすすめのテキーラです。51%以上のアガベと、残りをサトウキビで作られたテキーラをミクストテキーラと呼びます。これは、キレがあってサッパリとした味わいを楽しめます。
同じテキーラでもいろいろな種類があります。熟成度合いによっても味わいが異なります。慣れてきたら、いろいろなテキーラを試してお好みのものを見つけると良いでしょう。今回おすすめするのは、サウザブルーです。
テキーラは、だいたい40度前後のものが多く、サウザブルーも40度です。プレミアムテキーラでコクがあり、やさしくまろやかな甘みがショット飲みにはおすすめです。同じサウザでも、サウザゴールドやサウザシルバーはカクテル向きです。
ウォッカの中でもクセが少ない:アブソルート
ちょっと強いのではないかと敬遠されがちなウオッカですが、アブソルートは40度で比較的クセも少ないのでウォッカの中で飲みやすいお酒としておすすめです。ロシア発祥のウォッカですが、アブソルートはスウェーデンの小麦が原料で、穀物の香りを楽しめます。
飲み口はクリアでスッキリしていますが、しっかりとした芳醇な旨みが口の中に残り、ショット飲みにおすすめのお酒です。
世界でも人気のドライジン:タンカレー ロンドン
テキーラに並ぶ人気のショット酒は、ドライジンでしょう。ドライジンはイギリス発祥の穀物を原料にした蒸留酒で、そこに植物(草根木皮)で香り付けをしたお酒です。その濃厚な香りを好むか嫌うかで好き嫌いが分かれるお酒と言えるでしょう。
タンカレー ロンドンはキレのある辛口で、上品で繊細な香りが楽しめるドライジンです。特にキンキンに冷やして飲むのが好まれています。ただし、度数は47.3度なので、アルコールに強い方におすすめのお酒です。
若者の間で人気上昇中:イエガーマイスター
イエガーマイスターは若者たちの間で流行っているドイツの蒸留酒で、56種類のハーブや果物を原料としています。原料の中には甘い香りのシナモンやアニス、薬草の効果が高いフェンネルや甘草が含まれているため、薬用酒としてもおすすめできます。
香りだけではなく味も甘みがありますが、人によっては「薬のようだ」と敬遠する方もいます。薬草の香りが好きな方には、甘みが強くて度数も35度と飲みやすいお酒です。家飲み用としても愛飲者が多く、よく冷やして飲むのがおすすめです。
度数の低いテキーラ:ポルフィディオ アネホ
このクラスおすすめのお酒として、テキーラからもう1つ、度数が24.7度と低めのポルフィデオ アネホをご紹介します。ボトルのサボテンのデザインが可愛いため、女性にも人気のあるテキーラです。特徴は、上品な甘味と芳醇な香りです。
2年以上も樽で熟成されていますので、日本酒よりも高いアルコール度数にもかかわらず、とてもまろやかな風味を楽しめます。初めてショット飲みを楽しみたいという方にはおすすめのお酒です。
ショットグラスで飲むおすすめのお酒【50度以上】
次にご紹介するショットグラスで飲むのにおすすめのお酒は、50度以上のお酒です。
一般的なお酒の度数は、ビールが4〜8度、ワインが7〜15度、日本酒が15〜16度、焼酎が20〜25度、ウイスキーが40〜60度です。このクラスのお酒はかなり度数が高いので、お酒に自身のある方でも、十分に飲み方にはご注意ください。
寒い日にはこのラムを一杯:ケイデンヘッド クラシックラム
1842年創業のスコットランド最古の瓶詰め業者・ケイデンヘッド社のお酒で、カリブ海のラムを50度にブレンドしたクラシックラムです。焼き立てのパンのような甘く香ばしいモルティーな風味と、アーモンドの香りが心地よく続く余韻が楽しめます。
180年近くもの長い歴史に裏打ちされた確かな技術と品質の高さは間違いありません。
悪魔のお酒:アブサント55
ゴッホやロートレックが虜になった、悪魔のお酒と異名を持つアブサンで、普通70度前後のものが多いアブサンの中では55度と少し低めの度数です。ニガヨモギという西洋ハーブを使って作られている、透き通った緑色の美しいお酒です。
ただし、アブサン55もイエガーマイスター同様に好みの分かれるお酒なので、薬用酒系がお好きな方におすすめのお酒です。また、水を加えると白くなるのが特徴です。
アルコール度数の高いラム:ストロー80
ラムは40〜50度が一般的ですが、このストロー80は80度という高いアルコール度数を持つラムです。通常、ラムは熟成した後に水で薄めてから出荷されるのですが、ストロー80は薄められずにそのまま出荷されるため、80度を維持しているのです。
とにかく度数が高いお酒なので、きちんと自分を制御できる方におすすめできるお酒です。
ショットグラスでのお酒のおいしい飲み方
では、実際にショットグラスでお酒を飲むときにおすすめの、おいしい飲み方についてご紹介します。
ライムやレモンをかじる
ショットでお酒を飲む場合、最も一般的な飲み方は、ライムやレモンをかじってから飲むという飲み方です。柑橘類の強烈な酸味が、クセのあるお酒も飲みやすくしてくれるという理由で好まれている飲み方です。
特にメキシカンスタイルといって、お酒を飲む前にくし切りのレモンをかじり、そのレモンが残っている間にお酒を流し込むという飲み方が一般的です。また柑橘類にはビタミンCが豊富なため、度数の高いアルコールから体を守る効果もあると言われています。
ライムと一緒に塩もなめる
もう一つの飲み方は、ライムと塩と一緒に飲む方法です。写真のように、親指と人差し指の付け根にある窪みにライムの果汁を塗り、塩を乗せます。その塩をなめてショット酒を飲み、ライムをかじります。ショット酒を飲み干したら最後にまた塩をなめます。
ライムの代わりにレモンやオレンジでも構いません。塩をなめることでさらにお酒の甘みを引き出すことができ、また塩そのものがお酒のアテとしての役割も果たし、ショット酒をより深く楽しむことができます。
ハードリカーに自身のない人はツイストショットから始めてみよう
度数の高いお酒を生でそのまま飲む自信がない場合は、ツイストショットという飲み方から始めるという手もあります。ショット酒として飲まれている度数の高いお酒と、ノンアルコールのシロップまたは低い度数のリキュールを1:1で混ぜて飲む方法です。
組み合わせによっては、カラフルで見た目も鮮やかなワンショットが出来上がります。ただし、シロップと混ぜることでとても飲みやすくなりますので、飲みすぎないように注意が必要です。
お酒をショットで飲む際に気をつけるべきこと
マナーを守って飲んでこそ大人の飲み方だと言えるでしょう。わざわざ一人でゆっくりとお酒を味わいたいと入ったショットバーです。お酒に飲まれず、マナーを守って楽しく飲むことで、周囲の人も自分自身も、ゆったりと素敵な時間を過ごしたいものです。
では、お酒をショットで飲む際に気をつけるべきことについて、ご紹介します。
一気に連続して飲まない
ショットで飲むお酒はアルコール度数の高いお酒ばかりです。ショットを一気にクイッ、クイッと続けて飲むのがかっこいいと勘違いをしている方もいるようですが、それはとても危険な飲み方です。ましてや罰ゲームで飲むなどもってのほかです。
ショットでお酒を飲む時は、ゆっくりと時間をかけて、自分のペースで飲むようにしましょう。
空腹の状態では飲まない
度数の高いお酒に限らず、どんなお酒も空腹の状態で飲めば早く酔いが回り、最後には後悔することになりかねません。ましてや度数の高いお酒を飲むのですから、決して空腹の状態で飲むことは避けましょう。急性アルコール中毒になってしまうこともあり得ます。
まずはしっかりと食事をとり、その後にゆっくりとお酒を楽しむ時間を作るようにしましょう。とは言え、事前に食事ができなかった場合は、おつまみと一緒にショット酒を楽しむようにしましょう。
チェイサーを間に挟む
ショット酒を飲むときは、一緒にチェイサーも頼むことをおすすめします。チェイサーとは、お酒の合間に飲む水やノンアルコールの飲み物のことです。お酒とお酒の合間にチェイサーを挟んで飲むことで、体内のアルコール濃度を薄める効果があります。
我慢比べをするために飲んでいる訳ではありませんので、適度にチェイサーを挟みながら、無理せずゆっくりとお酒を味わうことがおすすめの飲み方です。
ゆったりとお酒を楽しむ時間が生活にメリハリをつくる
通勤や通学など、毎日の生活はついつい単調になってしまいがちです。そんな生活に変化をつけたくなるのが人情です。そんな時に、仲間や家族を誘ってワイワイと楽しくお酒を飲む席を設ける方も少なくないでしょう。
仲間や家族と一緒に賑やかに楽しむお酒も楽しいですが、時にはひとりで、日常とは異なる時間の流れの中でゆっくりと美味しいお酒を味わいたいと思った時におすすめの、ショット酒の種類や飲み方についてご紹介してきました。
いつもと異なる時間の流れや空間を持つことで、いつもとは異なる物の見方に気づくことがあるかもしれません。また、日常と離れた空間で出会った人間関係も、新たな視点や経験をもたらしてくれるかもしれません。
今回ご紹介したことを参考に、日常とはちょっと異なる空間と時間の中で、おいしいお酒を楽しくスマートに楽しんでみてください。そんな時間がきっかけとなり、日々の生活にメリハリをつけられるかもしれません。