失恋うつ病の症状が出る人の特徴11選と克服するための方法は?
失恋して鬱鬱とした気分になるのはあたりまえのこと。でも、病的なほど気持ちが塞ぐときは、うつ病を疑ってみたほうがいいかも知れません。失恋うつは珍しい症状ではありません。失恋うつに陥りやすい人の特徴と、チェック方法、克服方法をみてみましょう。
目次
そもそも失恋うつ病とは?
いじめ、受験、就職、転勤、仕事上のストレス、近所づきあい、結婚、出産、離婚、介護と、うつ病を発症する原因はいくらでもあります。もちろん、心に大きな傷を残す失恋もその一つです。
しかし、失恋によって気持ちが塞ぐのはあたりまえです。その鬱鬱とした気持ちとうつ病は何が違うのでしょうか。
うつ病の3つの発症因子
ストレスの多い現代、うつ病になる人の数は年々増えています。うつ病には大きく分けて3つの発症因子があると考えられています。原因によって対処法、治療法は変わります。
外因性うつ病
身体因性うつ病とも呼ばれます。何らかの病気や機能障害によって引き起こされるうつ病です。代表的な例として、アルツハイマー型認知症や、甲状腺機能障害、ステロイドなどの副腎皮質ホルモンによる副作用などがあります。
心因性うつ病
一般的にうつ病といわれているのが内因性うつ病です。原因は人それぞれですが、過度のストレスがかかることによって引き起こされます。誰でもかかる可能性があるタイプのうつ病です。軽症の場合は自然治癒することもありますが、重症になると回復に時間がかかります。
薬の効果が最も出やすいのがこのタイプですが、薬を服用する場合は必ず医師の指示に従わなくてはなりません。
内因性うつ病
性格や環境に由来するうつ病で、性格環境因性うつ病と呼ぶ場合もあります。目立ったストレスや原因がなくても発症し、季節や天気に左右されることが多いのが特徴です。反復性があり、回復と悪化を繰り返します。
失恋で鬱鬱とした気分になることと失恋うつ病の違い
大好きな人の振られてしまった、もしくは片思いの相手に振られてしまった、そんなときは誰でも悲しくて落ち込みます。体中の水分がなくなるほど泣いた経験がある人も少なくないかも知れません。一生立ち直れないと思うこともあるでしょう。
でも、いつの間にか心の傷は癒え、趣味を楽しんだり、仕事に取り組んだり、新しい恋愛をしたりする元気を取り戻します。失恋による鬱鬱とした気分は、時間が治してくれます。
ところが、鬱鬱とした気分が続くうつの状態、精神医学では抑うつ状態といいますが、その状態がずっと続く場合があります。病的なほど落ち込みが激しい場合は、心因性による失恋うつ病を疑ってみる必要があるかも知れません。
失恋がきっかけでうつ病を発症するのは決して珍しいことではありません。失恋うつ病に限らず、うつ病は脳が機能障害を起こしている病気です。ただやる気が出ない、悲しくて仕方がないという精神的な問題ではないのです。
依存傾向の女性は注意が必要
女性、その中でもとくに依存心が強い女性は、失恋の喪失感から強いダメージを受け、鬱鬱とした状態に陥りがちです。
そして、失恋後の鬱鬱とした気持ちが逆の方向に向かい、感情がコントロールできなくなると、とんでもない行動に出る可能性があるので注意が必要です。
ほかの何かに依存する
失恋は大きなストレスですが、多くの女性は自分なりのストレスの解消方法を持っています。よくあるのが買い物、食べ歩きなどですが、依存傾向が強い女性は極端に走りがちなので注意が必要です。
依存傾向の強い女性は、好きな人に振られて心に空いた大きな穴を、何かで埋めずにはいられません。失恋がきっかけで買い物依存症や過食症などの摂食障害を引き起こす女性は少なくありません。そのほかにも、ギャンブル依存やアルコール依存などに陥る人もいます。
苦しみの解放のための自傷行為
心に深い傷を負ったとき、目に見えない心の痛みを現実的な苦痛にすり替えようとする場合があります。依存傾向の強い女性の中には、好きな人に振られてしまったとき、心理的な苦しみから逃れるために自傷行為に走る人がいます。
心の傷は体を傷つけても癒すことはできません。自傷行為は習慣性もある心の病気です。大変危険な行為ですので、依存傾向の自覚がある女性は注意が必要です。
ストーカー行為に走ることも
ストーカーというと男性を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、女性が加害者になることも多い犯罪です。依存心の強い女性は恋に対して盲目的になりやすいので気をつけてください。
失恋の鬱鬱とした気分を跳ね返すように、突如として行動的になったら要注意です。
振られてしまった相手に何度も連絡を取ろうとしたり、待ち伏せをしたり、つきまとったりしても、失恋の事実は変わりません。振られてしまった相手に会いに行きたいという衝動が起こったら、ひとまず冷静になり、信頼できる人に悩みを聞いてもらいましょう。
失恋うつの症状にはどんなものがあるか知ろう!
失恋うつとはいっても、気分が鬱鬱とする抑うつ状態にあることに変わりはありません。しかし、ストレスの原因が失恋にあるので、恋愛に関する特徴的な症状が出ることがあります。典型的なうつ病より顕著にあらわれる失恋うつの症状を知っておきましょう。
眠れなくなる
典型的なうつ病では、約80%の人に不眠症状があらわれる一方で、一日中うつらうつらと眠ってばかりいるという症状も見られますが、失恋うつの場合、振られてしまった恋人の夢を見るのが怖くて、なかなか眠れなくなります。
振られてしまう夢を見るのも辛いですが、幸せだった頃の夢を見ると、目覚めたときに、振られてしまった現実を再確認させられてしまいます。
目を閉じると振られてしまった恋人の顔が浮かんできたり、楽しかった恋の記憶が甦ったりして、ますます眠ることができなくなります。
涙が止まらない
失恋で鬱鬱とした気分が続いているときは、とめどなく涙があふれてきます。泣こうと思っているわけでもないのに次から次へと涙があふれてくる、失恋直後にはこんな経験をする人も少なくないでしょう。
身体のどこにこれほどの水分があるのか不思議なくらい涙は溢れてきますが、こんな状態がいつまでも続くのが失恋うつの特徴です。
同じ事ばかり考えてしまう
うつ病になると、思考力が働かず、何も考えたくない、考えられないといった症状が出ることがよくありますが、失恋うつでは、別れてしまった恋人のことや一緒に過ごした楽しい時間のことばかり、思い出したり、考えたりしてしまいます。
また、うつ病になると普通は集中力がなくなるものですが、失恋うつでは、振られてしまった恋人に関することは何時間でも考えていられるという特徴的な症状がみられます。
誰にも会いたくなくなる
自分以外の人が全員幸せそうに見えて、人と会うのが苦痛になるのも失恋うつの特徴です。
失恋うつになると、自分が世界中で一番不幸な人間に思えてきます。お出掛けどころか仕事や学校に行く気にもなれず、仲の良かった同性の友だちにも会うのが辛くなり、引きこもりのような状態になってしまいます。
全てのことに無気力になる
自己否定的なことしか頭に浮かばなくなり、自分自身に自信が持てなくなります。自己嫌悪から消えてなくなってしまいたいと思ったりもします。
失恋うつの症状が出る人の特徴11選
振られても全くダメージがないなんて人はそうそういません。それは男性でも女性でも同じです。失恋で鬱鬱とした気分になるのはあたりまえのことです。でも、ほとんどの人は失恋うつになる前に元気を取り戻します。
失恋うつというと、女性特有の病気と思う人もいるかも知れませんが、男性でも失恋うつにはかかります。失恋うつを経験する人にはある傾向が見られます。どんな特徴のある人が失恋うつになりやすいのでしょうか。
完璧主義で自分に厳しい
だらしないこと、いい加減なことが嫌いな完璧主義者は、恋愛においても妥協することができません。目標が達成できなくなったとき、完璧主義者は強いストレスを感じますが、失恋も同じようにストレスになります。
また、一方的に振られてしまったり、振られた理由に納得がいかないと気持ちを切り替えることが難しいのが完璧主義者の特徴の一つで、これも失恋うつを引き起こす原因になります。
失恋したことがない
恋愛初心者や、振られたことのない人は、衝撃的な失恋を体験すると失恋うつに陥る危険性が高いです。失恋のショックに免疫がない分心の傷は深く、その傷を癒す方法もわからないので、鬱鬱とした気分を長く引きずってしまいがちです。
初恋で苦しいほどの失恋を経験すると、恋愛恐怖症になってしまう場合もあり、失恋うつと恋愛恐怖症との悪循環にとらわれてしまう危険性もあります。
気分にムラがある
好き嫌いがはっきりしており、日によって気分にムラがあるタイプの人は、失恋うつだけでなく、うつ病を発症しやすいという特徴があります。
鬱鬱とした状態が続いたかと思えば、妙にテンションが高くなる躁状態になったり、感情の起伏が激しいのも特徴の一つです。
悲観的な思考ばかりしてしまう
何かにつけて自己評価が低く、ネガティブなことばかり考えてしまう人も失恋によってうつ病になってしまう傾向にあります。もともと前向きな気質ではないところに、失恋による自己否定感が加わると、失恋うつになってしまいます。
病的なほどの潔癖症
合理的で整理整頓されている状態に落ち着きを感じる人は、失恋によって巻き起こる混沌とした状態に我慢ができず、失恋うつに陥りやすい傾向にあります。
きれい好き、整理好きくらいなら問題はありませんが、病気かと思われるほど極端に潔癖な人は、注意が必要です。
趣味がない
息抜きや気分転換が上手にできないと、気持ちが沈んだ状態から抜け出すのに時間がかかり、失恋後の鬱鬱とした状態から失恋うつに移行してしまう可能性があります。逆に、気晴らしになる趣味や集中できる仕事を持っている人は失恋うつにもなりにくいです。
特徴的に、好奇心があまり強くない、新しいことに挑戦する意欲の薄い人は失恋うつになりやすといえるでしょう。
一途で真面目な恋をする
好きになった相手のことを心の底から愛する真面目な性格の人ほど、失恋のショックは大きいです。一途な恋は決して間違っているわけではありませんが、この人しかいないと思い詰めると、破局の痛手は計り知れないほどの衝撃を与えます。
性格的特徴として、周りが見えなくなるほど一つのことに執着しがちな人は、失恋うつの症状が出やすいタイプといえるでしょう。
献身的に相手に尽くす
自分を犠牲にしてでも好きな人のために尽くす献身的な人は、尽くすこと自体が喜びなので、失恋によって尽くす対象を失うと、強い喪失感に見舞われることがあります。
すぐに次の献身対象が見つかればいいのですが、そうでなければ、多くの場合うつの症状に憑りつかれてしまいます。自己満足と陶酔の世界に浸りやすい特徴を持つ夢見がちな人は、失恋うつの症状を発症しやすいタイプといえるでしょう。
適応能力が低い
人間は、刻々と変わる現状に柔軟に対処することで精神の安定を保ち、平穏に過ごすことができます。辛い現実を直視できず、事実を受け入れることができないと、人間は現実逃避に走りがちです。
失恋に際しても、現実に対する適応能力の低い人は、妄想や空想の世界に逃げることで鬱鬱とした状態から目を逸らそうとします。そういう人は失恋うつにかかりやすいという特徴を持っています。
友情より恋愛を優先する
恋人がいる間は友だちとの約束はそっちのけで、恋愛を優先するタイプの人は少なくありません。人間関係に亀裂が入っても気にならないほど恋愛にのめり込む粘着質な人は、失恋で受ける心の傷も相当です。
恋愛中に友人と疎遠になっていると、好きな人に振られてしまったとき、そばにいてくれる人がおらず、孤独がますます失恋うつを加速させてしまします。
こだわりが強く頑固
決めた通りにしか物事を考えられず、融通がきかないタイプの人は失恋うつのリスクが高いと考えられます。突発的な出来事に臨機応変に対応できず、頑固なこだわりがストレスの原因になります。
人の意見に流されない独自のスタイルを持っていて、感受性が強く、芸術家肌なのが特徴です。
失恋うつの症状?と思ったらチェックしたい項目
失恋うつ病は誰でもかかる可能性のある病気ですが、症状が長引けば長引くほど克服するのに時間がかかります。振られてしまった後立ち直れない、気持ちが晴れないなど、鬱鬱とした状態が続いていたら、失恋うつのセルフチェックをしてみましょう。
ほかの多くの病気と同じく、失恋うつも早期発見、早期治療が早期に病気を克服する方法です。
もしかして失恋うつ?と思ったら、チェックポイントを参考に、自分を見つめ直してみましょう。セルフチェックでは冷静な判断が難しいようなら、家族や信頼できる友人に手伝ってもらうのも方法の一つです。
食欲はありますか?
うつ病になると食欲は減退します。とくに失恋うつ病は強い悲しみを伴っているので、典型的なうつ病に比べてさらに食べられなくなる傾向にあります。空腹感を感じないほど、食べることに興味を示せなくなることも珍しくありません。
食べる気力がわかないだけでなく、食べる必要を感じない、食べる気にならない、好きなものでも食べたくない、何日も食べていないのにお腹が空かないなどがチェックポイントです。もしこんな症状がみられたら、失恋うつを疑ってみましょう。
眠ることを恐れていませんか?
振られた後は感情が乱れ、眠れなくなることがよくあります。泣きながらいつの間にか眠ってしまって、翌朝目が開けられないという経験をした人も多いでしょう。
うつ病に不眠はつきものというくらい、特徴的な症状ですが、失恋うつになると眠ること自体が怖くなり、眠りたくなくなります。不眠の症状があったら、眠れないのか眠りたくないのか、チェックしてみてください。
外出が嫌いになっていませんか?
ショッピングや食べ歩き、映画鑑賞や散歩、それまで外出を楽しんでいた人が全く外に出なくなってしまったら失恋うつかも知れません。振られた直後に引きこもりたくなるのは当然ですが、2週間以上そんな状態が続いていないかチェックしてみてください。
一度外に出ることに恐怖心を覚えてしまうと、その症状を克服するのは簡単ではありません。2週間といわず外出自体が嫌いになっていると感じたら、失恋うつの可能性があります。
身だしなみに無頓着になっていませんか?
一日中寝巻のままだったり、同じ服ばかり着ていたり、女性の場合はノーメークで髪もバサバサ、なんてことはありませんか?自分のことが好きになれないとおしゃれにも関心が向かなくなります。強い自己否定感はうつ病の特徴的な症状の一つです。
女性がきれいになることに喜びを見いだせなくなっていたら、失恋うつを懸念しましょう。鏡を見る回数が減っていないかも重要なチェックポイントです。
清潔を心がけていますか?
おしゃれもそうですが、衛生面を疎かにするようになっていたらちょっと心配です。お風呂はおろかシャワーすら何日も浴びていないようなら症状は深刻です。
顔を洗う、歯を磨く、爪を切る、掃除をするなど、日常生活における衛生管理をなおざりにしていないかは、最低限のチェックポイントです。部屋がゴミ屋敷のようになっていないかもチェックしてみてください。
モラルやマナー、ルールに気を配っていますか?
ゴミの分別ができない、夜中に騒音をたてるなど、近所迷惑になるようなことをしたり、そのことについて注意されても気にならなかったり、常識的な社会性が欠如し始めていないかチェックしてみてください。
ポストが郵便物やチラシで溢れかえっていませんか?洗濯物が何日も干しっ放しになっていませんか?セルフチェックが難しい場合は、信頼できる人にチェックしてもらうといいでしょう。
極端に口数が減っていませんか?
以前に比べて極端に無口になっていませんか?会話がかみ合わない、会話が続かない、どんな話題にも興味がわかない、相槌を打つのも億劫に感じるなど、明らかに好奇心や気力の減退が原因の場合は失恋うつかも知れません。
自分では気がつかないことも多いので、家族や友人にチェックしてもらうのがお勧めの方法です。
失恋うつを克服するための方法
好きな人に振られてしまった心の傷は、簡単に癒えるものではありませんが、失恋うつはれっきとした病気です。病気なら、適切な克服方法をとれば必ず治ります。
症状が軽いうちであれば、自分の力で克服することも可能です。全ての失恋うつに万能なわけではありませんが、失恋うつを克服する方法はいくつか考えられます。効果的な失恋うつ克服方法とは、どのようなものでしょうか。
とことん泣きましょう
涙には、脳内麻薬のエンドルフィンに似た成分が含まれており、脳科学の世界では、涙がストレスの解消に効果があることがすでに実験により認められています。
哀しいときに哀しい映画やドラマを観たり、音楽を聴いたりしてすっきりしたことはありませんか?感動したり、共感したりしたときに流す涙には、ストレスを軽減し、心の傷を癒す浄化作用があるのです。
悲惨な結末のストーリーは不適切ですが、自分と同じような境遇の映画やドラマを観て流す涙は、失恋うつの症状の克服に役立ちます。とことんまで哀しんで、溺れるほどの涙を流すのも失恋うつ克服にはお勧めの方法です。
必ず克服できると信じましょう
自分を信じることも、失恋うつ克服には欠かせない方法の一つです。自分の魅力を、自分の価値を、自分の力を信じてください。失恋うつは克服しようと思う強い意志があれば、必ず乗り越えられます。
克服は容易ではありません。とても長い時間がかかる場合も少なくありません。でも、途中で諦めないで、明るい未来がやって来ることを信じてください。
規則正しい生活をしましょう
振られてしまった直後は、二度と朝なんか来なければいいと思うこともあるでしょうが、カーテンを閉め切った薄暗い部屋にばかりいては失恋うつの症状は軽くなりません。
引きこもりがちになってしまっているなら、生活のリズムを整えることで、心のバランスをとる方法をお勧めします。
人間は、太陽の日差しを浴びるとアドレナリンが出て元気になります。朝は決まった時間に起きて、最初にカーテンを開けましょう。それだけでかなり、失恋うつの克服に近づけるはずです。
没頭できる趣味を見つけましょう
軽症のうちに、時間の経つのを忘れるほど没頭できる趣味を見つけましょう。集中力の低下を防ぎ、失恋の痛みを忘れさせる効果が期待できます。新しい趣味を通じて、新たな出会いもあるかも知れません。
うつ病になると、胸が躍るような喜びや幸せを感じにくくなってしまいます。逆にいえば、ワクワクする気持ちを忘れなければ深刻なうつ病に陥ることはないのです。少しでも心惹かれる何かがあったら、挑戦してみるのも失恋うつ克服の方法の一つです。
むやみと頑張り過ぎない
失恋して落ち込んでいると、親切な友人は励ましたり、慰めたりしてくれるでしょうが、失恋うつから抜け出すことを焦らないでください。
失恋うつは病気なので、エールだけで克服できるとは限りません。生真面目なタイプの女性はとくに、頑張りすぎて余計に症状を悪化させてしまいがちです。
支えてくれる人がいることはありがたく、幸せなことです。一人ぼっちではないという安心感も失恋うつ克服には必要な要素です。ですから、失恋うつに苦しんでいるときは、彼らの優しさにただ甘えてください。思いやりに応えて早く克服しようと無理をする必要はありません。
うつ病は心の病気!早めに病院を受診して
外科的症状がないうつ病は、我がままや怠惰のせいだと思われたり、気持ちの持ちようだといわれたり、本人も自分を責めたりしてなかなか病気とは認められませんでしたが、脳の機能の一部が低下するれっきとした病気です。
うつ病と診断される患者数は増加の一途を辿っていますが、まだまだ氷山の一角です。いつ誰がかかってもおかしくない病気がうつ病です。
心療内科を受診しましょう
うつ病の診断には病院での検査が必要です。素人判断が危険なのはほかの病気と同じです。うつ病が病気として認知されてからは、うつ病を専門とする病院や医師も増えてきました。
セルフチェックや周りの人からの指摘で、うつ病が疑われる場合は早めに病院に行きましょう。体がだるい、食欲がないなどで内科や神経科を受診する場合もありますが、うつ病は精神科や心療内科が専門です。
できれば専門医のいる心療内科がある病院か、メンタルヘルスクリニックに行きましょう。
カウンセリングも効果的な方法です
日本ではまだあまり馴染みはありませんが、カウンセリングもうつ病の克服には効果的な治療方法です。病院での治療もカウンセリングも、早ければ早いほど効果があります。少しでもおかしいと感じたら、ためらわずに受診しましょう。
失恋うつも放っておくと重篤なうつ病に移行してしまう危険性が捨てきれません。たかが失恋と思わずに、一つでもチェック項目に心当たりがあったら受診を検討してください。
失恋は恋愛のステップです
失恋なんて、できればしたくないと思うかも知れません。でも、失恋したからこそ次の恋愛に出会えるのです。失恋の先には新しい恋愛が待っている、そう思えば希望が湧いてきます。
この失恋を糧に、人間的に成長してもっと魅力的な人間になってやろう、そのくらいの心意気でいられれば、失恋うつは恐くありません。失恋は辛く哀しい出来事ですが、しないよりはしたほうがいい、そう思って前向きに立ち向かいましょう。