【ネオ麦茶】西鉄バスジャック事件の犯人の現在|本名・顔と年齢

ネオ麦茶事件こと西鉄バスジャック事件は、2名の負傷者と1名の死亡者を出した大きな事件でした。その犯人は当時まだ未成年だった少年で、世間は西鉄バスジャック事件に大きく注目しました。ネオ麦茶と名乗った少年の現在はどのようなものなのでしょうか。

【ネオ麦茶】西鉄バスジャック事件の犯人の現在|本名・顔と年齢のイメージ

目次

  1. 1西鉄バスジャック事件とは?
  2. 2ネオ麦茶事件の概要
  3. 3ネオ麦茶事件の犯人の動機
  4. 4ネオ麦茶事件の犯人の本名
  5. 5ネオ麦茶事件の犯人の現在とその後
  6. 6ネオ麦茶事件の被害者の現在
  7. 7ネオ麦茶事件の判決
  8. 8ネオ麦茶事件の弁護士
  9. 9ネオ麦茶事件を再発させないために

西鉄バスジャック事件とは?

西鉄バスジャック事件とはどのような事件だったのでしょうか?ネオ麦茶の名前の由来から説明していきます。

ネオ麦茶事件の名前の由来

西鉄バスジャック事件とは、平成12年5月3日に発生した年齢17歳の少年が犯人のバスジャック事件です。西鉄バスジャック事件は被害者が多く、大きな事件でした。

この西鉄バスジャック事件が注目された理由は、その犯人の年齢が当時17歳だった未成年の年齢の少年による犯行だったことだったためでした。また、犯人は匿名掲示板に犯行予告を書き込んでおり、ニュースだけでなくネット住民も大きく注目した事件でした。

犯人は匿名掲示板では「ネオ麦茶」と名乗っており、西鉄バスジャック事件はネオ麦茶事件とも呼ばれています。未成年だったため、報道では顔や本名などはふせられていましたが、事件発生当時に取られた写真や資料などで顔や本名がネットに流れていました。

当時のネットの様子

顔や年齢のわからない犯人による事件で、ネットでは一体誰の犯行なのか顔や本名などの情報を探すものが多く現れました。真偽のわからない顔や本名、年齢などの情報がネットに集まるようになり、事件発生当時からその後まで、顔や本名や年齢などについて西鉄バスジャック事件は大きく話題を集めていました。

ネオ麦茶事件の概要

ネオ麦茶事件とは、一体どのような事件だったのでしょうか。この項ではその概要を紹介していきます。

ネオ麦茶事件について

ネオ麦茶事件こと西鉄バスジャック事件は、平成12年5月3日の12時56分に起こりました。佐賀駅バスセンターから出発した西鉄バスに乗り込んだネオ麦茶こと犯人は、13時30分に西鉄バスの運転手へ目的地である天神へ行くことは禁止し、東へ走れと命令しました。

その後、乗客者の抵抗を防ぐために男性を後ろに女性を前に座りなおさせました。しかし、その時眠っていたため犯人であるネオ麦茶の指示を無視した女性を切りつけ、他の乗客者へ恐怖を与え精神的に抵抗できないよう恐怖を植えつきました。

途中、犯人のネオ麦茶はトイレ休憩を指示しました。逃げられないよう一人ずつ西鉄バスを降りるよう命令し、逃げたらほかの乗客へ危害を加えると脅しました。しかし、最初の一人であった女性が逃走し、警察へ通報してしまいました。怒った犯人であるネオ麦茶は、見せしめに乗客者一名に危害を加えました。

通報を受けた警察は15時9分に緊急配備をし、15時35分にはバスを追尾しました。犯人のネオ麦茶は自信でも警察へ通報し、防刃チョッキやけん銃などを警察へ要求しました。

目的地へ着くまでのパーキングエリアで、西鉄バスから男性を少しずつ下ろすよう指示した犯人のネオ麦茶はその後もバスジャックを続け、東へとバスを走らせました。午前5時ごろ、少年が人質に取っていた少女と離れた瞬間に、特殊急襲部隊SATが突入し犯人であるネオ麦茶を確保しました。そして、事件は終結を迎えました。

ネオ麦茶とは

ネオ麦茶とは、犯人が匿名掲示板で名乗っていたハンドルネームのことです。本名や顔、年齢などがわからない匿名掲示板では、本人かどうか確認する方法はありません。しかし、ネオ麦茶は度重なる荒らし行為や自身についての情報を書き込み、ネオ麦茶は未成年の引きこもりであることが判明していました。

SNSが普及した現在では、少ない情報で顔や本名、年齢などを個人でも探し当てることができるようになりましたが、当時は顔や本名などそこまでの情報を個人が調べることは困難でした。にもかかわらずネオ麦茶についてこれだけの情報が集まったということは、ネオ麦茶がどれだけ匿名掲示板に熱中していたかが伺えます。

事件中にネオ麦茶は匿名掲示板へ、「佐賀県佐賀市17歳・・・。」というスレッドをたて、「ヒヒヒヒヒ」という書き込みをのこしました。

西鉄バスジャック事件は報道などで大きく取り上げられていたため、西鉄バスジャック事件とこのネオ麦茶が立てたスレッドの関係性について匿名掲示板の住人が注目し、顔も年齢もわからないネオ麦茶について、その情報を集めながらもスレッド内で議論されていました。

被害者や弁護士などネオ麦茶事件に関わった人々

ネオ麦茶事件こと西鉄バスジャック事件は被害者が、負傷者が二人と死亡者が一人となった大きな事件でした。前代未聞の事件に、警察はバスジャックに対応できる部隊を事件のその後に設立したほどでした。

事件のその後に被害者たちは心に大きなトラウマを抱えることとなりましたが、被害者の一人は少年院を出所したネオ麦茶とあい、その後の彼の更生を願いました。ネオ麦茶は自分の起こした罪を反省し、深く謝罪したようでした。

ネオ麦茶事件の弁護人となった弁護士は公表されていません。ただし、ネオ麦茶事件に関わったという弁護士がいるようです。未成年が起こした事件に対する裁判では、そのあり方について様々な意見が寄せられたようです。

ネオ麦茶事件の犯人の動機

なぜ犯人であるネオ麦茶は西鉄バスジャック事件を起こしてしまったのでしょうか。その動機は、両親への復讐が理由だったようです。

ネオ麦茶の中学時代

中学時代にいじめを受けていたネオ麦茶は、中学校という社会に適応できず自分に強い劣等感を感じるようになりました。ネオ麦茶は劣等感を払しょくするべく、他人を見下すことで心を安定させようとしました。ネオ麦茶はその手段として勉学に励み、好成績をとることを自身の価値としました。

しかし、精神が不安定な状態にあったネオ麦茶は勉学に集中することができず、成績はどんどん落ちていきました。劣等感が強まり鬱屈とした生活を続けていたネオ麦茶は、ある日クラスメイトに脅迫され踊り場から飛び降りるよう命令されました。それに従ったネオ麦茶は頸椎を損傷し、入院することとなりました。

その出来事が致命的となり、高校受験に失敗してしまいネオ麦茶が目指すよりもランクが下の高校へ進学することとなりました。ネオ麦茶は自身が望んだ高校ではないことや、校風になじめなかったことから5月に自主退学し、引きこもりの生活を送るようになりました。

ネオ麦茶は引きこもり生活へ

引きこもり生活を送るようになったネオ麦茶は、ある日親へパソコンをねだるようになりました。ネオ麦茶の親は、何か熱中できることができればという思いで息子のネオ麦茶へパソコンを買い与えました。

ネオ麦茶は匿名掲示板でネオ麦茶を名乗り、様々なスレッドを荒らすようになりました。 高校を中退し、社会に適応できなかったネオ麦茶は劣等感をますます強めていき、そのストレスは匿名掲示板を荒らすことでしか発散することはできませんでした。

精神を強く抑圧される日々を送っていたネオ麦茶は、とうとう犯罪者となることを考えるようになりました。

両親に裏切られたネオ麦茶

そんなネオ麦茶ですが、引きこもり生活の中で唯一の楽しみがありました。それは、父親との深夜ドライブでした。少しでも外の世界へ連れ出そうと父親がネオ麦茶をドライブに誘いましたが、次第にネオ麦茶自らが父親とのドライブを望むようになりました。

事件中には父親とのドライブで手に入れた領収書を自分の宝物だと証言していることから、ネオ麦茶にとって父親とのドライブだけが親との絆を確認する手段だったことがうかがえます。

しかし、息子であるネオ麦茶と父親がドライブしている間、母親はネオ麦茶の部屋をのぞき、犯行声明文とスタンガンなどの様々な狂気を発見してしまいました。自体を重く見た母親は息子であるネオ麦茶を精神病院へ入院させようと行動するようになりました。

ネオ麦茶はその行動を自身への裏切りととらえてしまい、両親へ復讐すること決意、西鉄バスジャック事件を起こすこととなりました。

ネオ麦茶事件の犯人の本名

西鉄バスジャック事件の犯人は当時未成年だったため顔や本名を隠した匿名で事件が報道されていました。しかし、成人した現在ではその本名は谷口誠一であると公表されましたが、顔写真やその後については公表されていません。

谷口誠一とは?

ネオ麦茶の本名は谷口誠一だと判明しましたが、少年院を出所した現在本名である谷口誠一を捨て、別の名前に変えている可能性もあります。谷口誠一という本名が知れ渡ってしまった現在、社会復帰に谷口誠一という本名が障害になってしまうためです。実際に少年院を出所した方は支援団体の協力で本名を変えるというケースは珍しくないようです。

谷口誠一の年齢

西鉄バスジャック事件を起こした谷口誠一の当時の年齢は、当時17歳でした。1983年産まれの谷口誠一は、2018年現在では年齢が35歳になる計算です。

谷口誠一の経歴

それでは、谷口誠一の経歴をみていきましょう。 西鉄バスジャック事件を起こしてしまうまで精神を病んでしまった谷口誠一は、いったいどのような幼少期を過ごしたのでしょうか。

幼少期

谷口誠一の幼少期は、普段から落ち着きがない子供だったようです。注意力が散漫で、幼少期から親は手を焼いていたそうです。

中学時代

谷口誠一は佐賀市立昭栄中学校に入学しました。谷口誠一の中学時代は、学業は優秀でしたが周りと馴染むことができないおとなしい性格だったようです。

高校時代

谷口誠一は佐賀県立致遠館高校に入学することとなりました。谷口誠一は、高校でも良い人間関係を築くことができず学力も低下してしまい、5月には自主退学となりました。

谷口誠一の顔

谷口誠一の顔写真については、公表されていません。事件当時未成年だったことから、メディアでの報道に規制が入ったのです。しかし、報道当初の規制がなかった時期に撮影された映像が、ネットでは出回っているようです。

ネオ麦茶事件の犯人の現在とその後

ネオ麦茶事件こと西鉄バスジャック事件の犯人である谷口誠一の事件後についてまとめていきます。

現在はもう出所している?

谷口誠一は西鉄バスジャック事件後、精神鑑定結果として解離性障害や行為障害の症状がみられるとして、精神科医の観察を受けることとなりました。その後、2000年9月に京都医療少年院に5年以上収監されました。そして2006年3月26日に保護期間が満了し、22歳となった谷口誠一は正式に出所することとなりました。

現在の行方は不明

出所後谷口誠一の今現在の行方は不明です。少年院を出所したその後、被害者への謝罪なども見られ事件を起こしたことについて反省しているようでした。そのため、出所したその後は社会人として社会へ貢献してると考えられます。

少年院出所後について

少年院を出所した谷口誠一は、心を入れ替え誠実な人間となるよう更生することができたようです。しかし、少年院を出所したその後、25歳までに再犯してしまう割合は、全体の4割をしめすようです。

ネオ麦茶事件の被害者の現在

ネオ麦茶事件こと西鉄バスジャック事件の被害者は負傷者が二人、死亡者が一人でした。ネオ麦茶こと谷口誠一に刺された二人の負傷者は現在どのような生活を送っているのでしょうか。

被害者の現在

谷口誠一に刺された高取千佳と山口由美子は、バスへSATが突入後無事に保護され入院することとなりました。特に山口由美子は、10箇所を切りつけられていたので重症を負っていましたが、現在では無事に回復しています。

被害者の家族の現在

同じく谷口誠一に刺された塚本達子は、事件中に亡くなられました。塚本達子の遺族は、事件後谷口誠一と面会しました。谷口誠一はこの時、40分という時間をかけて遺族へ謝罪を行いました。

ネオ麦茶と被害者

亡くなられた被害者の遺族は、ネオ麦茶を許すことができず出所についてもあまり良い思いをされていないようでした。一方で、もともとは殺人を犯したものは死刑になるべきだと考えていた被害者の山口由美子は、この事件をきっかけに少年法のありかたについて意見を180度変えることとなりました。

西鉄バスジャック事件は被害者だけでなく、多くの人へ未成年の犯罪や少年法、事件を防ぐ方法など様々な課題を考えさせた事件となりました。

ネオ麦茶事件の判決

西鉄バスジャック事件当時、17歳だった谷口誠一は未成年でした。14歳以上の未成年の場合は成人と同様に刑事責任能力が生じます。西鉄バスジャック事件も例外ではなく、佐賀県家庭裁判所による西鉄バスジャック事件の犯人谷口誠一の判決は、刑事処分が相当であることとされました。

ネオ麦茶事件の弁護士

ネオ麦茶事件こと西鉄バスジャック事件を弁護したのは一体どの弁護士だったのでしょうか?

中田憲悟弁護士

西鉄バスジャック事件を担当した弁護士は公表されていませんが、はばたき法律事務所所属の中田憲悟弁護士が西鉄バスジャック事件の弁護をしたとインタビューを受けているようです。

中田憲悟弁護士は、現在では少年事件に限らず離婚や相続・遺言、不動産から交通事故まで様々な法律業務を受け付けているようです。


そんな中田憲悟氏が掲げる理念は、「弱者のために正義を貫く」のようです。

少年犯罪と弁護士

成人した者による犯罪の弁護には、国選の弁護士がつきます。国選の弁護士とは、国が弁護士を選びその費用を国から出すしくみのことです。対して未成年の犯罪には事件当時には国選の弁護士がつくというしくみはありませんでした。未成年の犯罪の場合、裁判での判決はどのような場合であれ、犯人を守るようになっているためです。

しかし、近年少年犯罪についての見方が改まり、2014年から未成年の犯罪についての裁判においても国選の弁護士がつく事となりました。この一連の流れは、本記事で取り上げた西鉄バスジャック事件の影響も大きく受けています。今後、少年を犯罪から守る仕組みがますます強化されていくことでしょう。

ネオ麦茶事件を再発させないために

西鉄バスジャック事件は、ネオ麦茶と名乗る少年によって引き起こされた事件でした。被害者は多く、二人の負傷者と一人の死亡者が発生してしまいました。少年の本名は谷口誠一といい、両親や学校などの社会へうまく適応することができなかった子供でした。

その事実に大きなストレスを抱え、その反抗として西鉄バスジャック事件を起こすこととなりました。大きな被害を出した事件でしたが、少年犯罪についての様々な課題を浮き彫りとさせた重要な事件でした。近年では、少年を守る仕組みが強化されてきています。

二度とこのような事件を発生させないためにも、法曹界だけでなく一般の人々も少年犯罪についての関心を高め、少年犯罪を起こさないための取り組みがされています。

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