類は友を呼ぶの意味とは?このことわざの由来や類語・悪い意味を紹介

「類は友を呼ぶ」ということわざをご存じですか?似たもの同士が仲間になりやすいという意味で、良い意味でも悪い意味でも使われることで知られるこのことわざ、実は奥が深いのです。ここでは、「類は友を呼ぶ」ということわざの由来や類語・悪い意味をご紹介します。

類は友を呼ぶの意味とは?このことわざの由来や類語・悪い意味を紹介のイメージ

目次

  1. 1「類は友を呼ぶ」の意味とは?
  2. 2「類は友を呼ぶ」という言葉の由来は?
  3. 3「類は友を呼ぶ」が悪い意味で使われる時
  4. 4自分自身を見つめなおすきっかけにも
  5. 5「類は友を呼ぶ」は恋愛の引き寄せの法則にも!
  6. 6「類は友を呼ぶ」の類語には何がある?
  7. 7もっと素敵なあなたになるヒントをくれる言葉

「類は友を呼ぶ」の意味とは?

「類は友を呼ぶ」という言葉を、あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。この類は友を呼ぶという言葉、深い意味のある言葉なのです。

まずは、知っているようで、意外と知られていない「類は友を呼ぶ」言葉がもつ意味をご紹介していきます。

類は友を呼ぶの意味

類は友を呼ぶの「類」には『似ているもの』という意味があり、「友」には『友人や仲間』という意味があります。

類は友を呼ぶは、同じようなことをしている人や同じような思考の人たちは、いい意味でも悪い意味でも、自然と集まって仲間になるものだという意味です。

また、類は友を呼ぶという言葉は自分以外の人に対して、傍観者の立ち位置でのみ使う言葉ではなくて、『(いい意味でも悪い意味でも)自分自身の周りにいる人たちは、今の自分の身の丈にあった人たちだ』という意味でもあります。

類は友を呼ぶはことわざ

「類は友を呼ぶ」という言葉は、先に説明したように、似たもの同士は自然と集まって仲間になる・なりやすいという意味のことわざです。

この「類は友を呼ぶ」という意味を少し広げて考えると、『その人の周りに集まっている人たちを見ると、その人がどういう人物なのかを、いい意味でも悪い意味でも大体は判断できる』ということにもなります。

「類は友を呼ぶ」という言葉の由来は?

次に、この言葉の由来をご紹介します。

「類は友を呼ぶ」ということわざの由来は、中国の周という時代(紀元前1046年頃~紀元前256年)に周の文王が作成したと言われる易経(えききょう)という占いの書、中国古典のひとつの中にある言葉『類は友を以て集める』が由来であると言われています。

また、由来となった言葉が記された易経が完成したと言われるのは今から3500年も昔で、日本で言うと縄文時代にあたるそうです。

それだけ歴史のある中国古代の書物にある言葉が由来になったということですが、日本で類は友を呼ぶという言葉がことわざとして使われるようになったのは、明治時代から昭和初期と言われています。

ことわざの中では新しい言葉ですが、類は友を呼ぶと同じ由来の、似たような言葉で『類を以て友とす』『類を以て友を引く』などが江戸時代までにもたくさんあったそうです。

「類は友を呼ぶ」が悪い意味で使われる時

先に類は友を呼ぶという言葉のもつ意味や由来をご紹介しましたが、類は友を呼ぶということわざは、決していい意味だけで使われるものではなく、悪い意味でも使われることがあります。

類は友を呼ぶが悪い意味で使われる時をご紹介します。

「類」は必ずしも「いい仲間」というわけではない

類は友を呼ぶの「類」は必ずしもいい仲間の集まりというわけではありません。性格であったり、素行の悪い人の集まりを、「類は友を呼ぶっていうけど…」と、悪い意味で使うこともあります。

自分の考えが悪い方向に向かっている時

自分自身の考えが、人を欺いたり、騙したり、悪い方向に向かっている時、例えば自分が人の悪口ばかり言ってしまっているような時などは、そのような人が自然と周りに集まってくるものです。

自分の周りに悪い人が集まってきているという時、それは自分自身を見直す必要がありそうです。

職場の外で個性が発揮できなかったり視野が狭まってしまう時

社会に出て最も類は友を呼ぶのが職場です。なりたいと思う職業が同じで、ある一定の基準をクリアして採用された同じ職場で働く人は、同じような考え(志望動機や価値観)の人が集まっていることが多いことから、職場は類は友を呼ぶそもそもの場所なのです。

いい意味では、同じ志をもつ人が集まる職場では、チームワークが発揮されるだけでなく、同じ職場で、同じ目標を持ち、共に努力する類友は、職場内だけでなく、プライベートでも長くお互いを信頼し合える仲間に出会えることが多いのです。

しかし、いい意味しかないように思われる職場で起こりやすいのが、悪い意味での類は友を呼ぶ状態です。

職場という自分にとっては居心地の良いひとつの空間で、似たような考えの人ばかりと付き合うことで、職場の外で個性が発揮できなかったり、自身の視野が狭まってしまうことがあります。

職場の中でのネガティブ要素

職場という場所は、先にお話ししたように、同じ志を持った、自分と考え方や行動に似たところのある人が集まっている場所ではありますが、その中でも目標に向かって前向きな気持ちで頑張ることができるグループもあれば、その逆もあります。

社員の悪口を言ったり、ネガティブな会話ばかりしているような人が集まるグループも出来ている場合、職場の中でもネガティブなところにはネガティブな人が集まり、いい環境とは言えない状況が出来上がります。

自分と相性が悪い人が周りに集まってくる時

類は友を呼ぶといえば、似ているもの同士は自然と集まることを意味しますが、似ているところがある人というのは、必ずしも自分と気が合う、相性の良い人たちというわけではありません。

今現在、あなたが職場という場所だけでなく、プライベートも含めて自分の周りの人間関係に悩んでいるのであれば、それは同族嫌悪が起こっているからかもしれません。

自分と相性が悪い人たちが自分の周りに集まってきている時は、悪い意味での類は友を呼ぶ状態です。

自分自身を見つめなおすきっかけにも

「類は友を呼ぶ」が悪い意味でつかわれる時をご紹介しましたが、類は友を呼ぶという言葉を使う時というのは、『他人のこと』だけではなく、『自分自身』にも使える言葉なのです。

今現在、あなたの周りにいる人たちはどんな人たちでしょう。また、その人たちのことを、あなた自身はどう思っていますか?どんな関係でありたいと思いますか?

もし、あなたが人間関係に悩んでいるのであれば、悩みの種である人たちを引き寄せて、今の悩みの種を作っているのは紛れもなくあなた自身なのです。

その状況を変えたいのであれば、まずはあなた自身がなりたい自分になるため、視野を広げ、今日からできることをやってみましょう。例えば、外見であればメイクを変えてみるとか、内面であれば、ポジティブな言葉を心がけるとか、ほんの些細な事でいいのです。

そうしているうちに、あなたを取り巻く環境は変わっていくかもしれません。

「類は友を呼ぶ」というのは、他人に対して、傍観者の立場でのみ使う言葉というわけではなく、自分自身のことにも使える言葉で、自分自身を見つめなおすきっかけをくれる言葉でもあります。

「類は友を呼ぶ」は恋愛の引き寄せの法則にも!

「類は友を呼ぶ」ということわざは、引き寄せの法則にもなるといわれています。そもそも、引き寄せの法則とは何なのか、というと、引き寄せの法則とは、心理学的にも裏付けされている、『自分がこうしたい、と思ったことを引き寄せる』ということです。

例えば、友だちの誕生日に友だち好みのケーキをサプライズで用意したいと考えたとします。

そうすると、そのケーキを手に入れるためにはどうしたらいいか、脳が考えた結果、評判のいいケーキ屋さんを知り合いやインターネットを頼りに調べたり、実際に自身がケーキ屋さんに足を運んだりしながら、思い描いたケーキを探そうとする行動を起こします。

そうしているうちに理想のケーキが見つかり、誕生日当日には思い描いていた理想のケーキが用意できた、というのが、『ケーキを用意したい』とあなたが強く願った事が、あなたが考え、行動したことによって『引き寄せられた・手に入れた』というのが引き寄せの法則です。

先に『引き寄せの法則』について説明しましたが、「類は友を呼ぶ」が恋愛の引き寄せの法則になるのは、似たもの同士であったり、同じような考えを持つ人は、いい意味でも悪い意味でも自然と集まり、仲間になりやすいものです。

それは男女問わず起こる現象なのですが、それが異性同士であれば、友人であったり仲間という関係から『恋愛』に発展するという可能性が少なくないことから、類は友を呼ぶというのは恋愛において引き寄せの法則になると言うわけなのです。

では、具体的に「類は友を呼ぶ」の、どのような「類」が恋愛を引き寄せるのでしょうか。

容姿が似ているもの同士の引き寄せ

自分と容姿の似ている異性はなぜか気になってしまうものです。

例えば、着ている服のブランドが一緒だとか、自分自身は今まで気にしていたり、コンプレックスだと思っていた同じ場所にホクロがある異性に出会ったとか、外見に自分と似ているところがあることに気づくと、自然と親近感が沸いてくるものです。

自分とあの人は似ているところがあるなと思った時に感じた親近感から、声をかけやすく、また、自分自身が感じているように、相手も似たもの同士、似ている部分があるという認識があることから会っているうちに安心感が生まれるのです。

同じ趣味を持つもの同士の引き寄せ

異性と話をするのに、何を話していいのかと悩んでしまったことがある人は多いのではないでしょうか。しかし、ひょんなことから同じ趣味があることが分かると、それが恋愛を引き寄せることがあります。

たとえ容姿や性格などで似ているところが見当たらない異性でも、同じ趣味を持っていることが分かると、それだけで会話の質であったり、量に変化が現れます。

趣味が同じ異性に対しては、親近感や好意、趣味を分かってくれるということから、お互いに安心感を感じやすく、同じ趣味を共有することが恋愛の引き寄せになるのです。

また、趣味だけでなく、同じ職場で働いているなど、自分を取り巻く環境に似ている部分がある時にも、恋愛において引き寄せの法則が働きやすいと言われています。

性格が似ているもの同士の引き寄せ

自分とは真逆の人というのが理想という人は意外と多いもの…ですが、どこかしら自分と似ている部分がある人といる方が安心できたりした経験がある人は多いのではないでしょうか。

相手と自分の性格に似ている部分があるなと感じると、似ているからこそ、多くの言葉がなくても、相手のことを理解できたり、相手のことが気になりはじめることが多く、いつの間にか相手に対して恋心を抱いていたということがあります。

これは男女問わず言えることで、性格が似ているもの同士というのは、ごく自然に引き寄せ合い、最も自然と恋愛関係になることが多いのです。

ポジティブな感情の引き寄せ

エネルギッシュでポジティブな思考の人は素敵で、その人の周りには自然と前向きになれる人やものが集まってくるものです。恋愛において、素敵な女性には素敵な男性が集まったり、引き寄せられるということです。

前向きな思考の時というのは、恋愛の引き寄せも起こりやすいのです。

ネガティブな感情の引き寄せ

悲しいことがあったり、不安でいっぱいな時…ネガティブな感情に押しつぶされそうな時にも、恋愛の引き寄せの法則が働くことがあります。

自信がネガティブな時に引き寄せる恋愛は、自分を本当に幸せにしてくれる恋愛なのかどうか、自分自身がしっかりと見極める必要があります。

「類は友を呼ぶ」の類語には何がある?

類は友を呼ぶということわざが生まれるまでにも、これに似た言葉は使われてきたと言われていますが、今も使われる類語をご紹介します。

目の寄る所へは玉も寄る(めのよるところへはたまもよる)

類は友を呼ぶの類語のひとつとして『目の寄るところに玉も寄る』という言葉があります。この言葉は、目の動きを人間関係に例えた言葉で、眼球が動けば同じように目玉(瞳)が動くことを、同じようなものが自然に寄り集まるという意味です。

また、類は友を呼ぶの類語ではありますが、それとは異なる意味で、目の寄るところに玉も寄るには、同じことが立て続けに起こるという意味もあります。

同気相求む(どうきあいもとむ)

類は友を呼ぶの類語のひとつである『同気相求む』は、類は友を呼ぶということわざの由来となった中国の易経にある言葉で、「同気」とは『同じ気質』のことを言います。

四字熟語で同気相求とも言い、同じ気質の人を互いに求めあうという意味を持つ言葉です。

牛は牛連れ、馬は馬連れ(うしはうしづれ、うまはうまづれ)

『牛は牛連れ、馬は馬連れ』も、類は友を呼ぶの類語です。牛と馬は全く異なる動物であることから歩調が合わないが、牛同士、馬同士であれば歩調が合うので連れ易いという喩えから生まれた言葉で、似たもの同士は自然に集まりやすいという意味です。

また、類は友を呼ぶの類語ではありますが、異なる意味で、似たもの同士で物事に取り組めば、物事がうまく運びやすいという意味もある言葉です。

類を以て集まる

類は友を呼ぶの類語で言葉自体も近いものに、『類を以て集まる』という言葉もあります。この言葉での「類」は、類は友を呼ぶのことわざの意味としても使われる「似ているもの」という意味で、似たもの同士は集まりやすいという意味です。

蓑の傍へ笠が寄る(みののそばへかさがよる)

蓑の傍へ笠が寄るも、類は友を呼ぶの類語で、同類のものは自然と寄り集まる、気が合う人はお互いに親しみ集まるという意味です。

類は類を呼び友は友を呼ぶ

「類は類を呼ぶ」と間違えて使ってしまっている人が以外と多いこの言葉、その後ろに「友は友を呼ぶ」と繋げて、『類は類を呼び友は友と呼ぶ』で、「類は友を呼ぶ」の類語になります。

もっと素敵なあなたになるヒントをくれる言葉

類は友を呼ぶという言葉の意味や由来、引き寄せの法則との関連性、類語などをご紹介しましたが、いかがでしたか?類は友を呼ぶという言葉は、他人に対して使うイメージがあった人も多いのではないでしょうか。

自分自身を見つめなおしたり、広い視野を持つきっかけにもなる「類は友を呼ぶ」という言葉は、自分自身をとりまく人間関係や、自分自身について考えることは、あなたの明日をもっと素敵にする、もっと素敵なあなたになるためのヒントをくれるかもしれません。

類は友を呼ぶは、意外に知られていない使い方や、考えさせられる意味をもつ、深い言葉です。この記事が、あなた自身が今日よりも明日、明日より明後日を幸せに、楽しく生きるためのヒントになれば幸いです。

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