ジェンダーレス女子とは？髪型やメイクやファッションの特徴

女の子らしさを表現したガーリーなファッション・コーデが人気な一方で、ジェンダーレス女子のブームが起きていることを知っていますか？

「ジェンダー」とは性別のこと。性別が「レス」つまり、性別の境界がないファッション・コーデのことをジェンダーレスと呼びます。実は、女子の間でいま、ジェンダーレス女子の服装が流行っているのです。

ジェンダーレス女子についてあまり知らない人にもわかりやすいように、本稿ではジェンダーレス女子のファッションやメイク、服装・コーデのやり方に至るまで紹介してきたいと思います。

ジェンダーレス女子は、男女という性別の境を無くしたコーデ・服装を好む女子のことを指します。その中でも、最近では「イケメン」路線をイメージしたジェンダーレス女子が特に人気なのです。

かわいい系のコーデだけではなく、男性のようなイケメン路線。かといって完全に男性のようなファッションというわけでもない。そんなジェンダーレス女子のメイクや髪型、コーデなどについて見ていきましょう。

ジェンダーレス自体は、男女隔たりなく使うことができます。ジェンダーレス「男子」もいれば、ジェンダーレス女子もいるということになります。

元々の「男装」「女装」とは異なった意味でジェンダーレスファッションは扱われています。男・女という明確な区別をしないのがジェンダーレスの特徴なのです。

今回はそのうちの後者、ジェンダーレス女子を扱います。ジェンダーレス女子のおすすめメイクや髪型、服装などを、モデルも参考にしながら紹介していきます。

性別によってそれぞれ「男性らしい」ファッションと「女性らしい」ファッションがあることと思います。

ジェンダーレスとは、性差をなくしていこうという社会的な考えのもとで生まれた価値観です。それがファッションに表れたのがジェンダーレスファッションと言えます。

元々、女性ファッションの世界では「男装」というものもありました。しかし、女性が男性のファッションを真似ることと、ジェンダーレス女子のファッションは微妙に違います。

男性のような特徴の装いを目指すのではなく、「男性でも女性でもない」中性的な特徴を備えたコーデ・メイクというのがポイントです。

ジェンダーレス女子の特徴として、まずはメイクから見ていきましょう。男性でも女性でもない、中性さを表すには、他のファッションとは微妙に異なったポイントがあります。

メイクをしっかり行っておくことで、髪型や服装コーデにも生かされます。以下の3つを押さえて、ジェンダーレス女子の特徴を備えたメイクをマスターしましょう。

メイクのやり方については後ほど紹介します。やり方の前に、まずはメイクの特徴について押さえておきましょう。

女子らしさを重視する際のメイクとして、チークは効果的です。しかしジェンダーレス女子のメイクでは、チークの色彩は控えめに抑えておきましょう。

ピンクなどのメイクが目立ちすぎてしまうと、中性さから外れて「女の子っぽさ」の特徴が表れてしまいます。

リップのやり方にも注意が必要です。色の薄い、ナチュラル系のリップを使うとジェンダーレス女子の特徴を出しやすいです。

ジェンダーレス女子の場合、リップのやり方で目立ち過ぎは禁物です。あくまでおまけ程度に捉え、メインは髪型やファッションというのを意識していきましょう。

目の周りのメイクのやり方はどうすればいいのでしょうか。

周りに色を多く加えてしまうと、やはり女性らしさの特徴が際立ってしまいます。中性さを出していきたい場合は、ブラウン系などシンプルな色のアイメイクをしていきましょう。

髪型は、服装・コーデと並んでファッションを大きく印象付けるポイントでもあります。女子らしい髪型といえば、ロングヘアーや、長い髪を束ねたバラエティ豊かなヘアスタイルが特徴的です。

一方で、ジェンダーレス女子の場合、なるべくシンプルで飾り気のない髪型を採用した方が効果的です。ここでは3つ、ジェンダーレス女子向けの髪型を紹介していきます。

手っ取り早く中性さを手にしたいあなたには、刈り上げツーブロックの髪型がまずオススメです。メンズのヘアスタイルにおいても流行しているツーブロックは、ジェンダーレス女子の場合でも効果的です。

とはいえメンズを目指している訳ではないので、「男っぽさ」が出すぎないように注意する必要があります。そこでアクセサリーを活用していきましょう。男っぽい髪型に女子っぽいアクセを組み合わせ、ジェンダーレス女子の髪型の完成です。

女子らしい髪柄でもたびたび取り上げられるマッシュショート。整え方次第ではジェンダーレス女子にも採用できる髪型になります。

ポイントは前髪です。周囲の長さと前髪をうまく合わせることで、女の子っぽさが薄れ、中性さを表した髪型に仕上げることができます。

飾り気のない髪型でオススメなのは、ベリーショートヘア。メイクを丁寧に施した上でのベリーショートは、女性のように見えて男性の要素も備えた、ジェンダーレス女子と呼ぶに相応しい特徴を出してくれます。

メイク・髪型の次は服装・ファッションについて見ていきましょう。メイクと髪型である程度のジェンダーレス女子らしさを出すことができても、服装で失敗しては台無しになってしまいます。

女子らしさを抑えつつ、ジェンダーレス女子に効果的なファッションの特徴を3つ紹介していきます。

メンズファッションで用いられる服装・コーデであっても、女性が身につけると印象が変わる場合があります。女性には男性とは違った「細さ」があるため、メンズアイテムを使うことで中性さを表現しやすいのです。

とはいえ、アイテムの使い方には注意が必要です。男っぽさを前面に出しすぎると、「男装」と受け取られかねないからです。

女性ならではの透明感あるコーデと、男性の力強さ・ワイルド的なコーデをうまく組み合わせることでジェンダーレス女子の服装に繋げることができます。

普段使っているアウターやボトムスの色をちょっと男っぽいものに変えてみるだけで、だいぶ印象は変わります。

メンズファッションを採用しつつも、細い手首や足首をちらりと見せることで、中性さを強く印象付ける効果があります。

ジェンダーレス女子のファッションを目指すにあたっては、体型の細い「美男子」的なモデルをイメージしてみてください。

ここからはジェンダーレス女子のファッションチェックとして、コーデの例とオススメのブランドについて紹介していきたいと思います。

ジェンダーレスが最近ではブームになっていることもあって、ジェンダーレス向けの服を多く扱うブランドも多数存在しています。服選びから検討してみたいという人は、ここで紹介したブランドから見てみてはどうでしょうか。

先ほどはジェンダーレス女子のファッションの特徴について書いていきました。ここではより具体的に、コーデの例を3つ紹介していきたいと思います。

白のシャツと黒のボトムスというコーデは、女性にとって「男性が着てくれると嬉しい」服装としばしば言われています。

つまり、このコーデは男性っぽさをよく表したファッションということです。メイクと髪型でジェンダーレスさを出せていれば、この男性っぽいコーデもよく映えるでしょう。

カジュアルさをオープンに出していきたい場合、デニムのボトムスはとても効果的です。先ほども登場した白のシャツと合わせて使うことによって、ジェンダーレス女子として印象的にアピールできます。

大人っぽさを表せる色といえば、黒が筆頭です。ジェンダーレス女子のファッションでも、黒コーデを採用してみましょう。大人っぽさと中性さを備えたブラックコーデは、「かっこいいジェンダーレス女子」を表現するのに効果的です。

ここからはジェンダーレスの服装を主に扱っているブランドを紹介していきます。ジェンダーレスを自分のファッションに取り入れてみようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

モノトーン系の服が多く、価格も比較的手が出しやすいのが特徴のブランドです。ブランド名がMALEとFEMALEですから、ジェンダーレスをよく象徴したブランド名と言えるのではないでしょうか。

2007年に設立した日本のブランドです。比較的新しいブランドですが、ジェンダーレスに効果的なアイテムを数多く揃えています。

コンセプトは「どこにでもあるけど、どこにもないものを作っていく」とのこと。これは！というジェンダーレスアイテムに出会えるかもしれません。

日本製の製品が多い、ジェンダーレスをメインテーマとしたブランドです。

特徴として、サイズの種類が豊富であるという点が挙げられます。幅広いサイズに対応しているので、ジェンダーレスのファッションを試しやすいブランドであると言えそうです。

メイクのやり方を学ぶにあたっては、上の動画が参考になることと思います。ジェンダーレス女子のメイクのやり方をわかりやすく、順を追って説明している動画です。

投稿者の瀬田白幸は劇団の役者として活動しており、ジェンダーレス女子のファッションについて情報発信も行っているようです。

リアルにジェンダーレスとして活躍している有名人を５人紹介していきます。中山咲月など日本における有名人だけでなく、世界的に著名なジェンダーレスモデルについても触れていきたいと思います。

中山咲月はまさにジェンダーレス女子の火付け役となった存在と言えます。20代の女性の間でジェンダーレス女子に興味をもつ人はだんだん増えてきており、中山咲月の影響力が大きいことを感じさせられます。

ジェンダーレス女子といっても、「美男子に近いタイプ」や「男らしいタイプ」など色々ありますが、中山咲月の場合は前者に近いと考えられます。

「ジェンダー」という言葉は元々、「社会的意味合いから見た、男女の性区別」という意味でした。社会学的、難しそうなニュアンスから始まったこの言葉も、今ではファッションの世界に影響を与えていくようになりました。

LGBTという考えも世界的にだんだん広まってきていることも関係あるのかもしれません。ファッションのやり方が普及しているため、ジェンダーレスのブームは今後もどんどん広がっていくと言えるでしょう。

中山咲月などのファッションに影響を受けた新しい世代が、次の中山咲月とも言えるジェンダーレスファッションのリーダー的な存在になっていくかもしれません。