方言「えらい」の意味はしんどい?関西弁での使い方を紹介!
方言で「えらい」という言葉を聞いたことはありますか。えらいの意味は方言によって違うこともあるようです。関西弁での意味について紹介します。えらいの意味もしんどい、とても、すごいなど様々な方言があるようです。また「どえらい」の言葉の意味や方言の使い方も紹介します。
目次
「えらい」という言葉の使い方は関西と関東では全く違う!
えらいという方言の言葉の使い方は関東と関西では全く違う意味になるようです。関西弁でのえらいという方言の言葉の意味や使い方と関東でのえらいという言葉の意味や使い方の違いについて詳しく調べて紹介していきます。
言葉の意味が全く違うと、方言とはいえ意思疎通がうまくいかないこともあるかと思います。えらいの意味や使い方について関西弁と関東、その他の地域などでの比較を見ていきましょう。えらいの意味や使い方を知れば役に立ちそうです。
方言を多く知れば、それだけ関西弁や他の地方の言葉を理解できるようになり、話の幅も広がるのではないでしょうか。では、関西弁の方言でのえらいという言葉の意味や使い方と関東でのえらいという言葉の使い方について紹介していきます。
関西の方言「えらい」の意味
関西弁でのえらいの言葉の意味や使い方について紹介していきます。関西弁を使う地域でのえらいにも少し違いがあるようです。その地域ごとのえらいという言葉の方言の違いについて詳しく見ていきましょう。
大阪府の「えらい」の意味
えらい | 疲れた、疲れている、だるい |
えらい | すごい、大変な |
えらい | 大変な |
えらい | 立派な |
京都府の「えらい」の意味
えらい | ずいぶん |
えらい | 大層 |
えらい | とても |
えらい | かなり |
奈良県の「えらい」の意味
えらい | 大層 |
えらい | 大変 |
えらい | 賢い |
えらい | 苦しい |
和歌山県の「えらい」の意味
えらい | しんどい |
えらい | 大変な |
えらい | 難儀な |
えらい | とても |
関西の方言「えらい」の使い方《例文紹介》
関西の方言のえらいの使い方を例文で紹介していきます。実際の使い方で関西の方言えらいの意味を見ていきましょう。もしかしたらどこかで聞いたことのある話があるかもしれません。えらいの使い方もおなじ関西弁でも違いがあるようです。
では関西の方言のえらいの意味や使い方を例文で詳しく見ていきましょう。
大阪府の「えらい」の使い方
やっと仕事終わったわ!えらいわ~ | やっと仕事が終わりました。疲れました。 |
うわー!地震だ!街がえらいこっちゃー! | うわー!地震だ!街が大変なことにー! |
今日はえらい暑いなー | 今日はすごく暑いなー。 |
これはえらい建物やなー | これは立派な建物ですね。 |
京都府の「えらい」の使い方
今日はえらい親切やね | 今日はずいぶん親切ですね。 |
これはこれはえらいものを戴きました | これはこれは大層なものを戴きました。 |
今日の仕事はえらい大変やわ | 今日の仕事はとても大変です。 |
ぶつけた!えらい痛いわ! | ぶつけてしまいました。かなり痛いです。 |
奈良県の「えらい」の使い方
えらいものを壊してしまった! | 大層なものを壊してしまった。 |
仕事が終わらない!えらいわー! | 仕事が終わらない!大変だー! |
あの人はえらい人やわー | あの人は賢い人です。 |
息ができなくてえらいわ! | 息ができなくて苦しいです。 |
和歌山県の「えらい」の使い方
職場までの道はえらい距離ですわ! | 職場までの道はしんどい距離です! |
明日はえらい一日になるわ! | 明日は大変な一日になります。 |
それはえらいことでした。 | それは難儀なことでした。 |
今日はえらい寒いわー | 今日はとても寒いです。 |
関東の方言「えらい」の意味と使い方
関東の方言のえらいの意味や使い方を紹介していきます。関西弁との意味の違い、関西弁との使い方の違いなどについて詳しく調べて紹介していきます。
関東の方言「えらい」の意味
えらい | かなり |
えらい | とても |
えらい | 非常に |
えらい | 大変 |
関東の方言「えらい」の使い方《例文》
この敵はえらい強いぞ! | この敵はかなり強いぞ! |
この商品はえらい高いなぁー | この商品はとても高いなぁー |
これはえらい厳しいぞ! | これは非常に厳しいぞ! |
この度はえらいお世話になりました | この度は大変お世話になりました。 |
山梨の方言「えらい」の意味と使い方
山梨県での方言えらいの意味や使い方について紹介していきます。関西弁との言葉、方言の意味の違いや関西弁との言葉、方言の使い方の違いも見ていきましょう。
山梨の方言「えらい」の意味
えらい | 大変 |
えらい | 疲れる |
えらい | しんどい |
山梨の方言「えらい」の使い方《例文》
ずっと働いててえらいでしょ? | ずっと働いてて疲れるでしょ? |
そんなところに座ってたらえらいよ、こっちに座りなさい | そんなところに座ってたらしんどいよ、こっちに座りなさい。 |
静岡の方言「えらい」の意味と使い方
静岡での方言えらいの意味、使い方について紹介していきます。静岡ではそのような意味になり、どんな使い方がされているのでしょうか。
静岡の方言「えらい」の意味
えらい | 大変 |
えらい | たくさん |
えらい | 良い |
静岡の方言「えらい」の使い方《例文》
えらい人が来たなー | たくさん人が来たなー |
えらい一日だった | 大変な一日だった |
愛知の方言「えらい」の意味と使い方
愛知県でのえらいの意味や使い方、方言を紹介していきます。関西弁との言葉、方言の意味の違いや、関西弁との言葉、方言の使い方の違いなども見ていきましょう。
愛知の方言「えらい」の意味
えらい | しんどい |
えらい | 疲れた |
えらい | 辛い |
どえらい | とても |
愛知の方言「えらい」の使い方《例文》
ずっと走ってたらえらいわ | ずっと走ってたらしんどいです。 |
今日はえらいわ | 今日は疲れました。 |
昨日はえらいことだったわ | 昨日は辛かったです。 |
どえらいきついな | とてもきついですね。 |
北海道の方言「えらい」の意味と使い方
北海道の方言のえらいについて紹介していきます。関西弁の方言との違いなども見ていきましょう。
北海道の方言「えらい」の意味
えらい | とても |
えらい | 辛い |
えらい | 大変 |
えらい | すごく |
北海道の方言「えらい」の使い方《例文》
今日はえらい疲れだべ | 今日はとても疲れましたー |
なんがえらいでや | なんか辛いです。 |
えらいわるがったな | 大変申し訳ございません。 |
えらいうすたれえもんだな | すごく大きいものです。 |
「えらい=疲れた」各地の「疲れた」の方言をピックアップ
北海道地方 | こえー | |
東北地方 | 青森県 | おたった |
秋田県 | こうぇ | |
関東地方 | 栃木県 | こわぐなった |
埼玉県 | かったりー | |
中部地方 | 長野県 | てきない |
福井県 | よわった | |
近畿地方 | 滋賀県 | ほっこりした |
兵庫県 | しんどい | |
中国地方 | 島根県 | えらい |
広島県 | くたぶれた | |
四国地方 | 徳島県 | しんだい |
高知県 | んだれた | |
九州・沖縄地方 | 佐賀県 | きゃーなゅつ |
宮崎県 | ひんだれた | |
沖縄県 | うたたん |
北海道の方言を紹介!
北海道の方言を紹介していきます。北海道にはその地域ごとで特殊な方言もあるため現地の人同士でしか伝わらないような方言も多くあります。また、ほとんどの人がその方言を方言と認識していない場合が多くあるようです。
青森県に近い函館市近辺の地域では津軽弁が混ざったような方言なども良く耳にすることがあります。北海道という広大な土地、島ということから、移民などで大昔にいた人たちの言葉なども混ざって今の各地での方言が形成されたようです。
また北海道の港町では、他の県から漁のために来たと思われる人たちの言葉、方言も広がり複雑な言語を方言とする地域も存在しているそうです。番外編として北海道で使われている方言を詳しく紹介していきます。
北海道の方言(あ行~さ行)
北海道の方言で代表的なものを幾つか紹介していきます。中にはとても特殊なものもあるかもしれません。まずはあ行~さ行まで紹介していきます。
「あずましい」これはよく聞かれるのではないでしょうか。この方言の意味としては、落ち着く、心地良いといった意味合いで使われます。例文としては、『この部屋はあずましいなー』この部屋は心地良いなーという意味になります。
「あめる」これは物が腐るといった時に使う方言です。例文としては『この牛乳あめてるんじゃない?』この牛乳腐ってんじゃない?という意味になります。
意味としては、もったいないという意味になります。例文としては『そんないだわすぃーごどすんなや』そんなもったいないことするなよ、という意味になります。
「かる、かった」これは鍵などをかけることを言います。例文としては、『家の鍵かったが?』意味は家の鍵をかけた?という意味になります。また、『鍵かる』という形でも使われているようです。鍵をかけるといういみになります。
「きかない」これは聞かないではなく、気が強いといった人の性格的なことに使われる方言です。例文としては『あいつは本当にきかないやつだ』あいつは本当に気が強いやつだ、という意味になります。
「こわい」東北地方でもこの方言は使われるようです。意味は疲れるということです。例文としては『今日山さ行って来たからこわい(こえー)』今日は山に行って来たから疲れた、という意味になります。
「さびお」これは絆創膏のことです。北海道では良く使われている方言の1つです。例文としては『指切ったからさびおけれ』指を切ったから絆創膏ください。という意味になります。昔絆創膏の名前でさびおというものがあったらしいです。
「じょっぺ」これは鍵のことです。北海道ではよく上記で紹介した「かる」とあわせて使われます。例文としては、『じょっぺかったが?』鍵かけたか?という意味になります。これは地域によっては少し言い方が変わるようです。
「せば」これも地域によっては通じないこと多いようです。意味としてはじゃあ、そしたらといった意味になります。例文としては『せば、明日10時に集合ね』じゃあ、明日10時に集合ね、という意味になります。地域によっては全く使わない人もいるそうです。
北海道の方言(た行~は行)
「ちゃっこい」これは小さいという意味になります。例文としては「この魚ちゃっこいね」この魚小さいね、という意味になります。「ちょす」これはよく聞くことも多いのではないでしょうか。触るという意味になります。
例文としては『これは汚いからあんまりちょすなよ』これは汚いからあまり触るなよ、という意味になります。「なげる」これは投げるという意味ではなく、捨てるという意味になります。例文としては、『このごみなげといて』
このごみ捨てておいて、という意味になります。「なまら」これは全国的にも広がっている北海道の方言の1つではないでしょうか。意味は、すごく、とても、非常に、といった意味になります。例文としては『なまらうまい』
意味としては、とてもおいしいという意味になります。「はばける」これは地域によっては通じないことも多くあるようです。意味としては、むせるという意味になります。例文としては、『一気に麺すすったらはばけた』
一気に麺をすすったらむせた、という意味になります。「はんかくさい」これは相手を罵倒する時などに使われる方言です。頭がおかしいのではないか、といった意味合いがあります。例文としては『そんなことしてお前はんかくさいな!』
そんなことをしてお前頭おかしいんじゃないか、といった意味になります。
北海道の方言(ま行~や行)
「まがす」これはこぼす、ぶちまけるといった意味になります。例文としては『ペンキまがしてまった』ペンキこぼして(ぶちまけて)しまった、という意味になります。「みだぐない」これはだらしない、醜い、汚いといった意味合いの方言です。
例文としては、『あいつはいつもみだぐない格好してるな』あいつはいつもだらしない(汚い)格好しているな、という意味になります。「ゆるぐない」これは楽ではないという意味の方言になります。例文としては、『この仕事ゆるぐない』
この仕事は楽じゃない、という意味になります。「わや」これは全国的にも広く知られている方言なのではないでしょうか、意味としては、ごちゃごちゃ、ひどい目に遭ったといった場合に使われる方言です。
例文としては、『この仕事場わやだな』この仕事場めちゃくちゃだな、といった意味合いになります。ここで紹介してきた方言は一部に過ぎませんが、北海道の広い地域では紹介した方言が全く通じない地域もあるようです。
一口に北海道と言っても、札幌などの道央もあれば函館などの道南や宗谷や網走などたくさんの地域があり、たくさんの人たちがいます。そしてたくさんの方言もあるわけです。そのため北海道内でも地域によって使われる方言が違ってくるのです。
たとえば、函館などの道南で使われる方言が札幌ではほとんど通じないということも多くあるようです。また、札幌は極めて標準語に近いとも言われています。これは札幌は北海道の中心であり、他県からの移住民も多くいるためと思われます。
関西弁のえらいの多様性
関西弁でのえらいという言葉にはしんどいという意味がありました。しんどいという言葉は日常でも良く使われる言葉ではないかと思われます。えらい、しんどいという言葉の繋がりはどこから来ていたのでしょうか。
しんどいという言葉もしんどいは疲れたという意味でも取れます。またえらいはすごい、とてもという意味にもなります。えらいには様々な多様性があることが分かります。しんどいという言葉は他の県などでもおなじようにしんどいと使われる事もあります。
また、違う言葉となってしんどいという意味の方言になったりもします。このえらいという方言は何種類もあることも人々が興味を持つ理由の1つなのではないでしょうか。えらいの方言にはすごい、とてもといった意味もあるようでした。
方言えらいのすごい、とてもも様々用途で使われる言葉の一つです。すごい何々なども使われます。しかし凄いとは少し意味が違ってくるのかもしれません。すごい疲れた、という場合はどうなるのでしょうか。えらいえらいでは意味が通じません。
そのようなところからも方言の微妙なバランスが読み取れます。すごい、とてもといった意味でのえらい、他の地域でのすごい、とてもという意味の方言、各地で様々な方言ですごいなどの言葉が方言化しています。これは地域の歴史なども関係しているようです。
その地域での歴史がある上ですごいなどの言葉がその地域でより伝わりやすいように進化しすごい、えらいなどと繋がっていったとされている説もありました。すごいという言葉の可能性も見ることが出来ます。すごいがえらいに繋がる歴史があったのかもしれません。
すごい、どえらいという言葉の進化も歴史や地域での発展や何かしらの影響があったのではないでしょうか。すごいがえらい、どえらいなどに方言として各地に拡散していったという説もあるようです。どえらいという言葉はどの地域が良く使っているのでしょうか。
どえらいという方言をよく使っていると思われる地域について少し調べていきましょう
どえらいを良く使う地域
どえらいという方言を使っているのは名古屋や静岡が多くあるようです。えらいではなくどえらいにはどのような思いがあるのでしょうか。これはやはりその地域での歴史も深く関わっているのかもしれません。どえらいの意味を深く見ていきましょう。
どえらいは程度が甚だしいなどの意味合いでどえらいといって使っているようです。どえらいにはすごくなどの意味も含まれていますが、つまりすごく疲れたなどの場合にはどえらいで通じるのかというとそうではないことが多くあるようです。
どえらいにはとてつもなくといった意味も含まれていることが多くあるようです。このように日本での方言には様々な多様性があることが確認できました。言葉の難しさや、意味の理解のしやすさという面も方言には含まれているのかもしれません。
方言の意味や歴史などもあわせて調べていけばよりこの方言についての知識を得られるのかもしれません。ただそこに方言がありその意味や本質を見ていなければ、方言としての言葉の意味や使い方も間違ったものになってしまうことが多くあるようです。
言葉の面白さや、奥深さなどもしっかりと経験していくことで方言の本当のいみや使い方も理解できるようになるのではないでしょうか。今回のえらいの意味や使い方の他にも地域や県などによって様々な用途での使い方があると言われています。
その地域でのみ使われている方言だったり、世間に広く認識されこの世の中に流れている方言その両方が自然なバランスを取れているのが方言の面白さだったりするのではないでしょうか。
方言の奥深さを知る
方言の面白さに気づいたらそこから新たな方言も見つけることも出来るのではないでしょうか。また、えらいの意味や使い方にもたくさんのものがありました。その地域ごとでの方言を知っていたり理解しているだけでも日常で活用できます。
ここで紹介した各地域での方言を参考に興味を持った人はさらに色々な方言の学習をしてみるのもいいのではないでしょうか。