石井舞ちゃん行方不明事件の真相！犯人や関連人物・失踪したその後

1991年7月24日夜から翌朝にかけて、石井舞ちゃんという船引小学校に通う当時七歳の女の子が自宅から行方不明になったという事件のことです。事件が起こったのは福島県田村郡船引町という町でした。既に時効が成立していますが、真相は闇の中です。

石井舞ちゃんは事件当日、両親、兄弟二人、祖父母、そして舞ちゃんのお父さんの姪の彼氏K、さらにお母さんの友達の娘二人と一緒に過ごしていました。

その夜、石田舞ちゃんは遊びに来ていたお母さんの友達の娘二人と一緒に三人で川の字になって寝ました。舞ちゃんは川の字の真ん中で寝ていました。

そして翌朝、お母さんの友達の娘らによって「舞ちゃんがいない」となり、行方不明が発覚したのです。

石井舞ちゃんはどこかに遊びに出かけたり、通学中などに失踪したわけではありません。自宅で過ごしていたのです。そして寝ている時間帯に突然失踪してしまったのです。

舞ちゃんは夜中に一人でトイレにも行けないほどの怖がりでした。どこかに出かけるときはメモを残すという習慣もありました。そんな舞ちゃんが夜中に突如としていなくなるのは極めて不自然で、何者かの手によって強引に連れ出されたとしか考えられません。

1991年7月24日、夏休みが始まって間もなくの頃ですが、石井舞ちゃんはどうして失踪したのでしょうか。その真相はどうなっているのでしょう？事件当日から失踪するまでのことを書いていきます。

事件当日、石井舞ちゃんの家には普段一緒に暮らしている両親、弟、祖父母、舞ちゃんのいとこにあたる父の姪の他に、前日から泊まりに来ている舞ちゃんのお母さんの友達の娘二人がいました。

事件当日は舞ちゃんのお父さんの姪と彼氏のKは一緒に旅行に行く計画を立てていました。しかし、舞ちゃんのお父さんがその日に仕事を入れ、Kは旅行をキャンセルしなくてはいけなくなりました。

またKは日ごろからシンナー遊びをしていて、舞ちゃんのお父さんにひどく叱られることがありました。そのことを恨んでの犯行ではないかという説もあります。

昼間、舞ちゃんはプール遊びをしていました。夕方はKの部屋でKと一緒にTVゲームをしていました。
21時ごろ、舞ちゃんの弟たちはお父さんの賢一さんと一緒に二階の洋間で就寝しました。同じ頃、Kの部屋の明かりが消えました。Kが寝ようとしたのかどうかはわかりません。

その後に舞ちゃんの祖父母はカラオケスナックにでかけました。その際に一階玄関の鍵は施錠しました。そして21時30分頃、舞ちゃんはお母さんの友達の娘たちと三人で子供部屋で寝ました。

22時半、舞ちゃんのお母さんは舞ちゃんの部屋の電気を消し、タオルケットをかけました。その頃Kは友人に電話するために近くの公衆電話に行きました。

石井舞ちゃんが失踪した夜の22時30分頃、Kは自分の車で出かけようとしましたがバッテリーが上がっていたために辺りをぶらついていました。その後もエンジンをかけようとしましたがやはりかからず、船引駅へ向かいました。

Kは友人に会うために郡山に行こうとしましたが、最終電車が出てしまったためにタクシーで郡山に向かいました。しかし友人は現れず、デパートのベンチで一夜を明かすことになりました。

夜中の2時ごろ、舞ちゃんの祖父母がカラオケスナックから帰宅し、Kがいないことに気づきました。舞ちゃんのお父さんは仕事のために起き、4時半頃にかかっていたはずの二階の玄関の鍵が開いていることに気づきました。

そして5時20分、舞ちゃんと一緒に寝ていたはずの女の子二人が「舞ちゃんがいない」と気付いて行方不明が発覚しました。

石井舞ちゃんが失踪した事件に関わった関連人物の一人一人について述べていきます。
関連人物の中に犯人はいるのでしょうか。

事件の関連人物、当事者である石井舞ちゃん、当時小学二年生でした。身長は120センチ、体重21キロ、ショートカットでえくぼができるかわいい女の子です。失踪時の服装は舞ちゃんのお母さんから借りた横縞の婦人Tシャツと白いパンツのままだったと考えられています。

事件の関連人物である石井舞ちゃんのお父さん、賢一さんは37歳で建設会社の専務をしておられました。

両親の離婚で荒れていた姪を引き取り育て、姪の彼氏Kの仕事の世話までしていましたので、大変面倒見のいい方なのでしょう。

事件当日は朝早い仕事のため、舞ちゃんより早い時間に小さい息子たちと一緒に寝ていました。

事件の関連人物である石井舞ちゃんのお母さん、ヨシ子さんは、19歳で舞ちゃんを産んだので当時まだ27歳でした。

ヨシ子さんは事件当日の22時30分頃、舞ちゃんたちが寝ていた部屋に入り、机上のライトを消し、舞ちゃんにタオルケットをかけてあげました。これが舞ちゃんの最後の目撃となります。

石井舞ちゃんは第一子で下に弟二人がいます。それぞれ6歳と2歳で、事件当日は両親と寝ていました。

事件の関連人物、石井舞ちゃんの祖父母はカラオケスナックが好きな老夫婦で、事件当日も夜中の2時くらいまでスナックに出かけていました。スナックから帰宅した時にKがいないことに気づきました。

スナックに行く前に施錠した一階の玄関のドアは帰宅した時には開いていました。

石井舞ちゃんのお父さんの姪は、両親の離婚により荒れた生活をしており、中学生から石井家に引き取られて育てられました。そのうち暴走族と付き合うようになり、そこで当時の彼氏Kと知り合いました。

事件当日は旅行に出かけており不在でした。当初、その旅行にはKも行くはずでしたが、Kは当日に仕事が入り行けなくなりました。

石井舞ちゃんのお父さんの姪の彼氏であるKは、事件の半年前から住み込みで舞ちゃんのお父さんの会社で働いていました。当時20歳でした。

事件当日は本来なら旅行に行っているはずでしたが舞ちゃんのお父さんがKに仕事を入れ、旅行に行けなくなり、舞ちゃんのお父さんを恨んでいたとも言われていますが真相はわかりません。

事件の関連人物の中で最も犯人として疑わしい人物とされています。

事件の関連人物、石井舞ちゃんのお母さんの友達の娘二人はそれぞれ小学四年生と小学二年生で、事件当日は舞ちゃんと一緒にダブルベッドで寝ていました。彼女たちからも証言が聞かれました。

石田舞ちゃん失踪事件の真相を掴むため、犯人を割り出すため、警察は惜しみない努力をしてきました。7月26日には舞ちゃんの顔写真を公開し、県警本部と三春署は「船引町における女子小学生行方不明事案対策本部」を設置しました。
 

事件から一か月で失踪した石田舞ちゃんを捜索するために動員された警察官、地方消防団らは延べ3900人という人数でした。捜索個所は半径6キロを重点に6370か所に及びました。

聞き込み捜査は一般住民470世帯、2500人、同業者など490人、通行車両250台、通行人50人に及びました。

現場では、石井家に住む人物以外の足跡や指紋は発見できず、外部から侵入した形跡もありません。警察犬も導入しましたが、一階玄関先で立ち止まってしまいました。これは舞ちゃんが車で連れ去られたという意味となります。

警察の努力も空しく、事件の真相は今だ明らかになっていません。関連人物である大人たち、舞ちゃんの父母や祖父母そしてKに疑惑の目がかけられました。

石井舞ちゃんが失踪した可能性がある時間帯に家を留守にし、他にも疑わしい点が多くあったKは事件のその日のうちに警察に連行され事情聴取を受けました。

取り調べは二週間に渡りましたが、犯人特定への手掛かりがなく、結果釈放されています。

事件後しばらくしてのことですが、舞ちゃんと一緒に寝ていた女の子が「夜中に寝室に男が入ってきて、舞ちゃんと雑談している姿を見た」と証言しました。

また、「夜中に女の人が舞ちゃんを呼んで連れ出した」との証言もありました。最も興味深い証言はKが舞ちゃんに「夜の12時に一緒に遊びに行こう」と誘っていたという証言です。

子供の証言なので警察は真に受けてはくれなかったようですが、真相はどうなのでしょうか？

この事件の真相ははっきりしておらず、いくつかの疑問点が残っています。その疑問点を次にご紹介していきます。

石井舞ちゃん失踪事件当日の23時頃、石井家の玄関がよく見える位置に白い車がボンネットを開けたまま停まっていました。その車は翌朝には消えており、持ち主もわかっていません。

そのほかの関連車両は全て持ち主が判明したのに、この疑わしい車だけが不明なままです。これが犯人の車でしょうか？なぜボンネットが開いていたのでしょうか？

犯人が石田舞ちゃんをさらう目的が何だったのか真相はわかりません。しかし、なぜ犯人は困難だと思われる自宅での犯行に及んだのでしょうか。

舞ちゃんの家は広くて複雑でした。外部のものが内部の者に気づかれずに舞ちゃんをさらい出すのはかなり難しいことです。やはり内部のものの犯行なのでしょうか。

1991年の事件当時7歳だった石井舞ちゃん、失踪して27年経った今34歳になっているはずです。今どこでどうしているのでしょうか？未だに発見されません。

石井舞ちゃんのいとこの彼氏にあたるKは補導歴もある問題児でした。事件当日もシンナーをしていました。また、事件当日に行くはずだった旅行も舞ちゃんのお父さんに仕事を入れられたために急遽キャンセルになってしまい、Kは舞ちゃんのお父さんを恨んでいたかもしれません。

Kは事件当日の夜自分の車で出かけようとしました。しかし、Kの車は以前からバッテリーが上がっていたのでエンジンがかかるはずがないのです。

その後、終電がないからといってタクシーに乗りましたが、終電の時間は船引駅の最終電車は20時5分なため、終電がないことは最初からわかったいたはずです。

その後タクシーで目的地まで向かいましたが、この時のタクシー乗務員の証言があったためにKは後の警察による事情聴取から解放されました。

解放された後に舞ちゃんのお父さんの姪とKはホテルでシンナー遊びをし、その際にKは「みんなが探しているところに舞ちゃんはいない」と口走ったそうですが、本人は認めていません。

石井賢一さんは事件の犯人を「どう考えてもKしかいない」と考えていました。事件から半年以上しても何の展開も見られないため、賢一さんは舞ちゃんの捜索に集中するために自身の建設会社の従業員10人の再就職先が見つかり次第会社をたたみました。

そして舞ちゃん失踪事件の犯人の証拠を掴むために四六時中Kを監視しました。賢一さんは車で寝泊まりしながらKをずっとマークしていました。最初は気付かれぬように見張っていましたが、後にぴったりマークしてKにプレッシャーをかけようとしました。

しかし手掛かりは見つからず、Kの顔さえ見るのが嫌になった賢一さんはKを追うことを断念しました。

Kはテレビ朝日系の「テレビのチカラ」に出演した時に「時が来たら真実を話します」と意味深な言葉を発しました。「時」というのはいつなのでしょうか、真実と言うのは何なのでしょうか。やはりKが犯人なのでしょうか。

石田舞ちゃん失踪事件の真相や犯人は今だ判らず「未解決事件」となっていますが、舞ちゃんの事件以外にも失踪未解決事件は多くあります。

「大分県日出町主婦失踪事件」「郡上市ひるが高原のキャンプ場女児不明事件」「坂出タケノコ堀り女児行方不明事件」など、他にもたくさんあります。

事件の真相は？犯人は？何年経っても未解決のままです。

事件当時の船引町は「田村郡船引町」でしたが、現在は周辺の町村との合併により田村市の一部になっています。山間の町なのに船引という名前がついています。
電車が一時間に一本ほどしかない田舎町で静かな場所です。

石田舞ちゃん失踪事件のように真相が究明されないままになっている事件も時間が経つにつれ風化していきます。しかし、被害者家族はいつまでもいつまでも忘れずに常に真相を知ろうとしています。犯人は誰なのか突き止めたいと思っています。

そのような事件を風化させないためにもブログなどの記事で発信している人たちは多くいます。私もそのひとりです。

「時が来たらお話します」と言ったKの発言、これはテレビで公に言った言葉なので少なくともKには「話すべきこと」があるはずです。

舞ちゃん失踪から27年を迎えようとしています。今Kはどこでどんな気持ちで生きているのでしょう？一日でも早く真相を話して事件を解決してもらいたいものです。