マウンティングの意味とは？特徴16選とその行為・対処法

最近「マウントを取る」「マウンティングする」という言葉を、耳にするようになったという人は多いでしょう。

マウンティングという言葉が流行したきっかけは、2014年に出版された犬山紙子さんと龍波ユカリさんの著作「女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態」とされているのです。

現在ではマウンティングは、職場や学校で誰かの話に便乗して、自分の優位性をアピールする行為を意味する言葉として使われています。

しかしマウンティングとは元々生物学で使われる言葉ですし、マウンティング行為をしてしまう人の心理は予想以上に複雑です。そこで今回はそのマウンティングの意味や行為、マウントを取りたがる女子や男子の心理について、詳しく見ていきましょう。

後半ではマウンティングする人への対処法も確認していきます。職場や学校でマウンティングしてくる人に困っている人は、ぜひ参考にして下さい。

マウンティングの意味がよく分からないまま、何となく使っている人も多いでしょう。マウントとは「乗っかる」という意味の英語で、マウンティングとは生物学の分野の「背乗り」という行為を意味します。

多くの動物は相手の背中に乗ることで、相手に対して優位性をアピールする傾向にあるのです。人間の場合は会話を通して自分が優位であることを相手に伝え、上下関係を示すという行為がマウンティングに当ります。

ちなみに男子よりも、社会で序列を意識されられることが少ない女子のほうが、仲間内でマウントを取りたがる傾向にあるそうです。マウンティングの正しい意味を把握したら、まずはマウンディングの正しい使い方を確認していきましょう。

基本的にマウンティングとは、持ち物の品質や容姿、学歴などで自分より劣る人に対して、自分の勝っている部分を強調し優越感に浸る行為です。しかし多くの場合、本人は無自覚であることが多いとされています。

そのためマウンティングという言葉は、マウンティングする人というよりも周囲の人がマウンティング行為を指摘する言葉として使われるのです。例えば「あの人の自慢話はマウンティングだった」というように使います。

時にマウンティングは、口喧嘩で相手を言い負かすことという意味でも使われることがあります。そのような場合は「マウントを取る」と表現されることが多く、元々はネットスラングとして生まれた表現なのです。

例えば2人での言い争いの最期に相手を黙らせたほうの人が、「マウントを取った人」と表現されます。言い負かすという意味で使われるマウンティングは、優位性を示す言葉というよりも、勝利宣言を意味する言葉といえるでしょう。

横のつながりでコミュニティを作ることが男子よりも多い女子は、特に仲間同士でマウンティングを行いやすいとされています。そのため友達や同僚に自分に対してマウントを取ってくる女子がいて、困っている女子も多いでしょう。

マウンティングする女子の特徴とは、どんなものなのでしょうか?遠慮や謙遜に聞こえる言葉でマウンティングする女子もいるので、マウンティング女子を早めに見抜くためにも、ぜひしっかり特徴を把握していきましょう。

マウンティングする女子の多くは、人に高圧的なアドバイスをしたがります。アドバイスは相手への思いやりから行う行為ですが、マウンティングする女子は相手のマウントを取りたいという欲からアドバイスするのです。

例えばマウンティング女子は友達と洋服を買いに行ったときに、プロのスタイリストのように友達の洋服選びに口出しします。

この場合は、親切心からアドバイスしてあげているという体で、暗に相手の洋服選びのセンスは自分より下だということを強調しているのです。

マウンティングする女子は、頑固で自己中心的であることが多いとされています。自分が一番優れているという意識が強いので、他人の意見を素直に受けれるということができないのです。

しかしそのようなマウンティング女子は、一見自信に満ち溢れた魅力的な女子に見えるので、男子から人気が高いこともあります。しかし頑固故に恋人からのアドバイスにも耳を傾けることができないので、恋人と長続きしないことが多いようです。

マウンティング女子の多くは、相手の気持ちを察することが苦手とされています。マウンティング行為は、相手に不快な思いをさせる行為なので、積極的にやりたいとは思わないでしょう。

しかしマウントを取りたがる女子は、マウンティングされる相手の気持ちが想像できないため、平気でマウンティングすることができるのです。

他人に厳しい意見をぶつける人を、毒舌と表現しますが、マウンティング女子には毒舌な女子が多いとされています。

マウンティング女子は自分と他人を比較する癖がついていることが多く、自分より劣っていると判断した相手には、容赦なく厳しい言葉をぶつけてしまいがちなのです。

他人の気持ちを考えることが苦手なマウンティング女子は、相手が傷ついていても全く気付かないことが多いとされています。

マウンティング女子の特徴には、高級品に対する興味関心が強いということも挙げられます。マウンティングするには、相手よりも上だと思える何かが必要です。相手よりも高価な持ち物を持って見せることは、分かりやすくかつ簡単に相手に優位性を示すことができます。

そのためマウンティングする女子は、高級志向であることが多いのです。

マウンティングする女子の多くは、他人を操作したいという欲が強いとされています。そのため多くの人と関わり、上手く人を操作しようとする傾向があるのです。

人脈が広いと誰かを打ち負かしたいと思ったときに、周囲の人を利用して打ち負かしたい相手を追い込むことができます。マウンティングする女子の多くは、自分の優位性を保つためならば、人脈も利用することがあるのです。

他人にマウントを取るには、相手より自分が劣っている点を事前に知る必要があります。そのためマウンティング女子のほとんどは、噂話を積極的に追って、周囲の人の情報を集めようとするのです。

そのためマウンティングする女子の中には、相手の情報が正しいかどうか確かめずに、相手にマウントを取ってしまう女子もいます。そのためそのような女子から、意味が分からないマウントを取られることもあるでしょう。

マウントを取りたがる女子の多くは、流行に敏感で流行しているものに関する知識が豊かという特徴を持っています。常に流行の最先端にいることで、流行遅れの人に対してマウントを取ることができるためです。

流行に詳しいマウンティング女子は、周囲の人から頼られることもあります。しかし高圧的に流行している物を説明することが多いので、陰で嫌厭されてしまうことも多々あるのです。

マウントを取りたがる女子には、いつも他人に対して自信満々なイメージが強いでしょう。しかしマウントを取る女子の中には、他人に対して過剰な自虐をするという特徴を持った女子もたくさんいるのです。

そのような女子は、必ず自分を慰めてくれる人に対して、過剰な自虐をして見せます。慰められることで、自分の価値を上げようとするのです。

実は自分の不幸自慢をして、相手よりも自分のほうが不幸だと強調することも、マウンティングに含まれます。過剰に自虐する特徴がある女子は、そのような方法でマウントを取ることが多い傾向にあるのです。

マウントを取りたがるということは、他人と比較して自分の優位性を確かめずにおれないほど不安ということを意味します。そのためマウントを取りたがる女子の中には、確固たる自信が無く常に不安な女子も多いのです。

そのような女子は、自信が無いことを悟られないために、過剰に強がることも多いとされています。相手に自分を強く見せたいために、マウントを取ろうとしてしまうのです。

マウントを取ろうとする女子の中には、プライドの高さ故に素直に謝ることができない女子も多いのです。プライドが高いと、自分の間違いを認めて他人に謝るということに、過剰なストレスを感じます。

そのため素直に謝罪するということができず、ますますプライドに固執していくという悪循環に陥ってしまうのです。そのような女子は、プライドを守るために他人にマウントを取ろうとすることが多いとされています。

マウンティングをするのは女子だけではありません。マウントを取りたがる男子もたくさんいるとされています。男子は女子よりも本能的に闘争本能が強いので、マウンティングする男子は女子よりも露骨にマウントを取ろうとする傾向にあるとされているのです。

そこでマウントを取りたがる男子の特徴も、いくつか確認していきましょう。

学校や職場に、他人の話を遮ってまで自慢話をする男子はいませんか?そのような男子はマウントを取りたがる男子かもしれません。マウンティングする男子の多くは、自慢話をすることが多いという特徴があるのです。

マウンティングする男子のほとんどは、とにかく自分が周囲より優位でないと気が済まないので、何気ない会話の中にも自慢話をします。例えば天気の話をしていた相手に、自分が高級傘を買った話をするのです。

マウントを取りたがる男子の特徴には、自慢したいという気持ちが見える自虐をすることが多いということも挙げられます。例えばわざと高級腕時計を見せて、古いタイプだから恥ずかしいと言うといったことです。

マウンティング男子は、このような方法で相手から称賛と慰めを両方を得ようとするのです。

マウンティング男子の特徴には、いきなり強引に奢ってくるということも挙げられます。そのような特徴を持つマウンティング男子は、他人より経済的に優位に立ちたいという欲が強いのです。

マウンティング男子は他人に奢ることで、経済的に相手より優位に立った気になりたいので、他人に奢ろうとするとされています。

他人と比較しやすい年収は、マウンティング男子にとって、一番マウントを取りやすいものです。そのためマウンティング男子の特徴には、年収で他人と競争をしたがるということもあります。

例えばマウンティング男子は、初対面の人にいきなり年収を聞いたり、同じ職場にいる同僚と年収を争ったりしてしまうのです。そのため年収で他人を評価する癖もあり、人間関係が上手くいかないことも多いとされています。

マウンティング男子の多くには、友達や親戚の功績を吹聴するという特徴があります。知り合いの功績を素直に褒めている訳ではなく、その功績に便乗して自分の価値を上げるために言いふらすのです。

このようなマウンティング男子は、自信が無いことが多く、自信の無さからマウントを取ろうとしてしまうとされています。

マウンティング行為とは具体的にどのようなものなのでしょうか?職場や学校でマウンティングする人を、しっかり見極められるようにマウンティング行為も、把握しておきましょう。

典型的なマウンティング行為としては、自分より試験の得点が低い人に、わざとらしく自分の得点を低いと表現することが挙げられます。さらに自分より容姿が劣る人の前で、もっと綺麗になりたいと言ったりすることも、マウンティング行為に含まれるのです。

マウンティング行為とは、上下関係をはっきりさせるために、自分より下の立場の人に対して自分の立場を強調することです。そのためはっきりとした序列のあるグループ内よりも、同僚や友達などの基本的に対等なコミュニティで起きやすいのです。

マウンティングの中には、ネガティブなマウンティングというものもあり、その多くは遠慮や謙遜に聞こえるので分かりにくいとされています。

ネガティブなマウンティングとは、相手のネガティブな話に対して、自分のより不幸な状況をアピールするという行為を指します。例えば睡眠不足で苦しむ知人に対して、自分のほうが寝ている時間が少ないとアピ―ルする行為です。

ネガティブなマウンティングをするのは、自分のほうが同情されるべき立場だと相手に思い知らせたいためであることが多いとされています。

職場で他人の学歴をけなして、自分の学歴を過剰に自慢してくる人はいませんか?そのような行為もマウンティングに含まれます。このようなマウンティングを行うのは、特に男性に多いそうです。

そのような人は、自分より学歴が劣る人の出身校を貶め、自分の出身校はレベルが高いと評価することで、自分の優位性を確かめようとするのです。

配偶者や恋人がいることを、過剰に自慢することもマウンティング行為になります。特に恋人や配偶者がいない人の前で、わざと結婚や恋愛のよさを語るという行為です。

そのようなマウンティングをする人は、恋愛や結婚も競争の1つのように捉えており、恋愛や結婚をしていること自体がステータスと思っています。そのため結婚と恋愛も、自分の優位性を誇る道具として利用してしまうのです。

職場に先輩より業績がよくなったら、いきなり先輩に対してタメ口になった後輩はいませんか?実はそのような行為も、マウンティングに含まれます。最初は従順な態度で接し、自分が優位になると態度を豹変させることで、相手に自分の優位性を意識させようとするのです。

そのようなマウントを取る人は、目上の人に対しても同じことをしてしまうので、職場や学校内で浮いてしまうこともあります。

マウンティングとは単に自慢したいという気持ちから行われるものと、思っている人は多いでしょう。しかしマウンティングする人の心理は、意外と複雑なのです。

マウンティングに翻弄されないようにするためには、マウンティングする人の心理を把握することが欠かせません。そこで以下ではマウンティングする人の心理について、詳しく取り上げていきたいと思います。職場や学校にマウンティングする人がいる人は、ぜひしっかり把握しておきましょう。

マウンティングをする人は、強烈な劣等感を抱いていることが多いとされています。あえて劣等感を持っている部分を他人と比べて、優越感に浸ることでその劣等感を打ち消そうとするのです。

そのような心理でマウンティングする人にとって、マウントを取る部分は、最大の弱点であるともされています。

他人から認められたいという欲求が強すぎて、マウンティングを取ってしまう人もたくさんいます。マウンティングで自分は誰よりも優れているという面を他人にアピールして、他人に自分の優位性を認めさせようとしてしまうのです。

幼少期から周囲の人に褒められるという機会が少なかったことで、大人になってから承認欲求が過剰になってしまうとされています。

マウンティングする人は自分の置かれた境遇に対して、不満を抱いていることもあります。その不満からくるストレスを発散させるために、マウンティングをしてしまうのです。

そのような人は基本的に自信が無く、自分の境遇を変えようとは思えません。しかし不満を抱えているとストレスが溜まるので、そのストレスをマウンティングすることで解消しようとするのです。

職場や学校でマウンティングしてくる人がいると、毎日どんよりとした気分になってしまうと思います。しかしマウンティングする人への正しい対処法を実践できれば、そのような状況でも職場や学校で落ち込むことは減るでしょう。

そこで職場や学校でマウンティングする人への、正しい対処法も詳しく紹介していきたいと思います。実際に職場や学校でマウンティングを取ってくる人に、悩んでいる人は、ぜひ以下の対処法を実践してみて下さい。

職場や学校でマウンティングをする人は、心理的に余裕が無いので、自分の身近にいる人をターゲットに選びがちです。そのためマウンティングする人への対処法としては、本人から離れることが有効とされています。

心理的にも物理的にも遠ざかることで、マウンティングする人からターゲットにされにくくなるでしょう。

相手がしつこくマウントを取ってくる場合は、なるべく淡泊な反応を返すようにしてみましょう。職場や学校などの狭い世界で、過度に優位性を争うことは不毛なことです。そのことを意識して大人な反応を返すことで、相手を心理的に不安にさせることができます。

マウンティングする人は、自信が無く不安に弱い傾向にあるので、この対処法はかなり有効な対処法といえるでしょう。

職場や学校での人間関係を維持するために、マウンティングを取る人をあまり怒らせたくない場合もあるでしょう。そのような場合は、あえてマウンティングする人を褒めてみるということも有効な対処法になります。

マウンティングする人は相手から褒められたいために、マウントを取ることがほとんどです。そのため本人が喜びそうな褒め言葉を素早く返すことで、本人が満足して会話を早めに切り上げることができるでしょう。

会話する時間が減れば、それだけマウンティングされるストレスも減ります。

職場や学校でマウンティングしてくる人は、虚栄心を満たしたいという心理から、自分が優位に立てそうな部分がある相手を選んでマウントを取ります。

そのためマウンティングする人に、自分の情報を極力晒さないことも、有効な対処法になるのです。職場や学校でマウンティングする人と会話するときは、極力自分の話はしないようにしましょう。

職場や学校でマウンティングされそうになったら、違う話題を提供して話をごまかすということも、有効な対処法です。マウンティングする人は、プライドが高いことが多いので、ストレートに話を拒絶してしまうと激高してしまいやすいとされています。

しかし違う話題で自然に話を変えることで、相手を怒らせることなくスムーズにマウンティングを回避することができるでしょう。

マウンティングする人は、何らかのコンプレックスを抱えていることが多いとされています。そのためそのコンプレックスを不用意に刺激してしまうと、我を忘れて激高することがあるのです。

そのためマウンティングする人への対処法を実践しようとするときは、相手のコンプレックスには触れないように細心の注意を払いましょう。我を忘れて激高する人は、思いもよらない危険な行動をすることもあります。

マウンティングしてくる人への配慮というよりは、自分の安全確保のために、必ずこの注意点は守るようにしましょう。

職場や学校にマウンティングする人がいると、自分が被害者でなくても不快な気分になるでしょう。しかしマウンティングするということは、心理的な余裕の無さの表れでもあります。

そのためマウンティングする人の心理をしっかり把握できれば、より上手く対処できるようになるでしょう。今回取り上げたマウンティングの意味と特徴、対処法をよく把握して、ぜひマウンティングする人に上手く対処できるようにして下さい。