長崎県の方言(長崎弁)の語尾の特徴！かわいい好きや告白の方言一覧

長崎県は美しい夜景やハウステンボス、軍艦島などの有名観光地で人気の高い県です。さらに「～ばい」「～とっと」というような可愛い語尾が印象的な長崎弁も、多くの人から人気を集めています。

特に女性の中には、その可愛い響きに憧れているという人も、多いのではないでしょうか?特に好きという気持ちを伝える告白で、可愛い長崎弁を使いたいという女性もいるでしょう。

しかし長崎弁についてよく知らずに使っていると、長崎出身の人に不快な思いをさせてしまうかもしれません。方言の意味を知らずに使っていると、誤解されてしまうこともあるでしょう。

そのため長崎弁を使う前に、今回取り上げる長崎の方言をしっかり把握しておくことをおすすめします。

今回は可愛い長崎弁の語尾の特徴の他にも、告白のシーンで使える長崎弁も紹介していきましょう。長崎の方言を使ってみたい人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

長崎の方言は響きが可愛いだけでなく、ゆったりとした独特のテンポで発音するので、長崎弁に癒しを感じるという人も多いと思います。そこでまず長崎の方言の特徴について、詳しく見ていきましょう。長崎の方言の面白さを知りたい人は、注目してみて下さい。

長崎弁は、熊本県の熊本弁や福岡の博多弁なども属する肥筑方言の1種とされています。しかし長崎弁は長崎県内の場所によって、微妙にアクセントが異なるのです。

佐世保市や松浦市などの、長崎県北部地域で使用される長崎弁には、全体的にアクセントがありません。しかし南部地域では、1つの言葉に2種類のアクセントのパターンがあります。

南部の長崎弁のアクセントは、「九州西南部式アクセント」と呼ばれているのです。

長崎北部の佐世保市や松浦市、平戸市で使用されている方言は、長崎弁ではなく佐世保弁（北松弁）と呼ばれています。佐世保弁には「あっけん」や「うっかかる」など独特な言葉が含まれているのです。

佐世保弁も長崎弁と同じく肥筑方言に含まれ、佐世保弁と長崎弁には「～たい」「～ばい」など共通する言葉も多くあるとされているのです。

また南部の五島列島周辺でも、独特な五島方言が使われています。その他にも島原地方で使われている島原方言や長崎県諫早市で使われる諫早方言などもあるのです。長崎弁の特徴には、バリエーションが豊かであるということも挙げられるでしょう。

長崎県は鎖国中だった江戸時代にも、オランダや中国との貿易を行っていたので、長崎弁にはさまざまな外国語の要素も含まれているとされています。

長崎弁でガラスを意味する「ビードロ」や、石鹸を意味する「シャボン」は、ポルトガル語の影響が強いとされているのです。

ちなみに長崎県佐世保市で使われている佐世保弁にも、外国語の要素が含まれているとされています。

長崎弁の大きな特徴に独特な子音が挙げられます。長崎の方言ではサ行を「しゃししゅしぇしょ」と発音するのです。例えば「せっかく」という言葉は「しぇっかく」と発音されるので、長崎の方言が聞き慣れない人は一瞬混乱するでしょう。

長崎の方言の発音はふんわりしていることが多く、強くサ行を発音することが難しかったため、サ行を特徴的な仕方で発音するようになったとされています。

長崎の方言は他の方言と比べて話すスピードが遅く、響きが柔らかい上に語尾が上がり気味です。そのため長崎弁は特に優しく聞こえやすいとされています。特に長崎弁独特の語尾は響きがチャーミングで、思わず真似したくなるでしょう。

そこで長崎弁の語尾に使う方言を、具体的に紹介していきたいと思います。

長崎で語尾に使う方言の中でも、特に有名な方言が「～ばい」ではないでしょうか?「～ばい」とは意思や事実を伝える言葉の最後に、言葉全体を強調する意味で使われる方言です。優しい響きなのであらゆるシーンで使用できます。

標準語ではよく「～だよ」「～よ」と文章を強調しますが、「～ばい」も同じように言葉全体を強調します。以下で例文を2種類取り上げるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
 

「～と」も長崎で語尾によく使う方言として有名です。疑問を投げかける意味で使われることが多いですが、肯定する意味で使われることもあります。

疑問を投げかけるときに使うと柔らかい印象になるので、質問をするときに、相手に無用なプレッシャーを与えないようにすることができるでしょう。

「～と」は標準語の「～なの」「～の」とほぼ同じように使われます。疑問文の語尾に使うときは上がり調子に、肯定の意味で使うときは下がり調子になるので、注意しましょう。それでは例文を2種類確認していきます。
 

「～よる」は現在進行形の事実を示す意味を持つ長崎弁です。事実を強調する意味で使われることもあります。標準語の「～している」とほぼ同じ意味です。

「～よる」は他人や自分の今現在続いてる行動や、事実を強調したいときに使用されます。使えるシーンが多いので、日常的に使用できる長崎弁といえるでしょう。語尾を上げると「～している?」という疑問になります。
 

「～やけん」も長崎で語尾に使われる方言として有名でしょう。「～やけん」は理由を意味する方言で、標準語の「～だから」とほぼ同じ意味の言葉として使われます。リズミカルなので、発音しやすい方言といえるでしょう。

「～やけん」は「～だから」「～から」という標準語と同じように使用してみましょう。最初の「や」を高く強めに発音し、最後の「けん」を低く弱めに発音します。例文を確認しましょう。
 

長崎弁の「～さ」は事実を伝えるときに、言葉全体を強調する意味で使われる方言です。この方言は言葉全体を強調しながら、マイルドな印象にすることができます。「～さね」と使われることも多く、「ね」が付くとさらに効果が強くなるとされています。

「～さ」は標準語の「～だよ」と同じように使用できる語尾です。質問されたときに返す言葉の語尾や、事実を伝えるときの言葉の語尾によく使用されます。例文も紹介しましょう。
 

長崎で語尾に使われる方言には、「～やん」という方言もあるのです。「～やん」は緩い念押しの意味で使われる方言で、標準語の「～よね」とほぼ同じ使い方です。

関西弁の「～やん」とも同じ意味ですが、若干長崎弁の「～やん」のほうがソフトなイントネーションで発音されます。

「～やん」は優しく相手に念を押したり、同意を求める言葉の語尾に使われます。「～やん」男女共通で使われる長崎の方言ですが、より強い念押しの意味の長崎弁「やっか」は主に男性が使う方言です。

「やっか」は「～やん」よりも強く相手に念押しする方言とされています。では「～やん」の例文を見ていきましょう。
 

「～たい」も長崎で語尾に使う方言としてよく聞く方言です。意味は「～ばい」とほぼ同じで、標準語の「～だよ」と同じように、言葉全体を強調するために使われます。

しかし「～ばい」は少々断定的な意味合いが強く、「～たい」のほうは推定的な意味合いが強いという違いがあるという説もあるのです。

「～たい」は、自分の気持ちや事実を相手に伝えるときに使用される長崎弁です。しかし強く発音するとより断定的な意味が強くなり、弱く発音すると推測的な意味合いが強くなるとされています。では例文を確認しましょう。
 

「～い」も長崎弁で語尾によく使われる方言です。自分の意思をはっきりさせたり、周囲の人に行動を促したりする意味で使われます。標準語の「～しよう」とほぼ同じような意味で使われるのです。

「～い」と同じように使われる方言に、「～で」というものもあります。両方とも自分の意思を明確にしたいときや、相手の行動を促したいときに使われるのです。それでは例文を確認しましょう。
 

「～ね」は強めの確認の意味で使われる長崎の方言です。言葉が全体的に優しい印象になるので、特に長崎の若い年齢層の人が使うことが多いとされています。

標準語の「～のね」と同じように使われます。何か人に確認したいことがあるときに、優しく相手に確認できる方言です。それでは例文を見ていきましょう。
 

「～なか」は否定を意味する長崎弁の方言です。柔らかい響きですが、しっかり否定の意思を表現できるというメリットがあります。マイルドに否定の意思を表したいときに、ぜひ使ってみたい長崎弁です。

「～なか」は標準語の「～ない」と同じように使われます。「か」を強めに発音するとより否定の意味が強くなるので、強く否定したいときは「か」を強めに言ってみて下さい。
 

長崎弁の方言の中には、告白のシーンでぜひ使いたくなるような、かわいい方言もたくさんあります。長崎の方言は全体的にのんびりしていて、かわいい印象が強いので「好き」という気持ちを伝える際にぴったりの方言なのです。

そこで長崎のかわいい方言も、いくつか紹介しましょう。かわいい長崎の方言で告白してみたいという人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

長崎の方言では「好き」という言葉を、「好いとっと」と表現します。響きがかわいい上に、リズミカルに聞こえるという特徴もあるので、告白にぴったりの方言でしょう。重々しく告白したくないという人は、ぜひ使ってみて下さい。

以下では例文を確認しましょう。
 

長崎の方言では「おととい」のことを「おとてー」と表現するのです。全体的にのんびり発音すると、よりかわいい印象になります。

告白のシーンで好きという気持ちを伝える前には、ある程度会話をするでしょう。その会話の中で「おとてー」とかわいい方言を使うと、より相手の気持ちがほぐれて告白が上手くいきやすくなるかもしれません。
 

告白のシーンでシンプルに好きという気持ちを伝えたいという人には、「好きばい」という長崎の方言がおすすめです。標準語の「好きです」という意味そのままですが、ストレートにかつかわいく好きという気持ちを告白できます。
 

告白のシーンで好きという気持ちを伝えた後は、「付き合って下さい」と伝えることになります。そんなときにぜひ使いたい長崎の方言が「付きおうて」という方言です。

「付き合って下さい」という言葉だと、何だか堅苦しいと感じる人もいるでしょう。しかし「付きおうて」という長崎弁は堅苦しさが無く、かわいい印象になります。よりかわいい告白をしたい人は、ぜひ使ってみて下さい。
 

長崎では「ありがとう」という言葉を「どーも」という方言で表現します。ゆったりと発音することで、よりかわいい印象になるそうです。しかし後半に向かって調子を上げないと、「ありがとう」の意味が伝わらないこともあるので注意しましょう。

告白でよい返事を貰えた後は、ぜひこのかわいい長崎弁を使ってみて下さい。

また「どーも」は「ありがとう」を意味する長崎弁として、長崎で日常的によく使われています。ちょっとしたことにも、「ありがとう」という意味の「どーも」を言い合うことで、より豊かな人間関係が築けるでしょう。
 

長崎の方言でありがとうと伝え合うときは、どのような方言を使うべきなのか気になる人もいるでしょう。そこでありがとうと伝え合うときに、ぜひ使いたい長崎の方言を、一覧で取り上げていきたいと思います。

一覧では使用例も取り上げるので、ありがとうと伝え合うときは、ぜひこの一覧を思い出して、使ってみて下さい。
 

長崎弁には、慣れない人が聞くと誤解してしまうような方言もあります。そこで長崎弁の中でも、特に誤解しゃすい方言を一覧で紹介していきましょう。

方言を誤解して人間関係をギクシャクさせてしまわないように、ぜひ以下の一覧をしっかり把握しておくことをおすすめします。ぜひこの一覧を周囲の人にも知らせてみて下さいね。
 

特徴的な長崎の方言は、今まで紹介したもの以外にもたくさんあります。そこで長崎の方言の中でも特に特徴的な方言を、一覧にして紹介しましょう。ぜひこの一覧を参考に、日常的に長崎の方言を使ってみて下さい。

長崎県北部の佐世保市で使われている佐世保弁には、長崎弁とは少し異なる独特な方言が含まれています。そこで佐世保弁の方言も、一覧で紹介していきましょう。ぜひ長崎弁と佐世保弁の方言の一覧を参考に、他の長崎県の方言を探してみて下さい。
 

今回は特徴的な長崎の方言を詳しく取り上げてみました。佐世保弁や島原方言や五島方言など、地域によってことなる特徴的な方言に分れる長崎弁は、調べれば調べるほど好奇心が刺激される方言でしょう。

今回一覧や例文で紹介した方言の他にも、特徴的な長崎の方言はたくさんあるので、興味があるひとはぜひ調べてみて下さい。

佐世保弁や島原方言など長崎の地域別に使用されている方言には、その地域の歴史や特徴が表れています。そのため長崎県内の地域に興味がある人にも、ぜひ方言を調べてみることをおすすめします。