二重人格・多重人格者の特徴21選と原因!診断チェックをしてみよう!

二重人格や多重人格という言葉は、よく二面性が強い人を表現する言葉として使われます。しかし実は二重人格や多重人格は、治療が必要な病気であることもあるのです。そこで今回は二重人格について詳しく確認しましょう。診断チェックも紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

二重人格・多重人格者の特徴21選と原因!診断チェックをしてみよう!のイメージ

目次

  1. 1二重人格・多重人格者の意味
  2. 2二重人格・多重人格者の特徴7選【性格編】
  3. 3二重人格・多重人格者の特徴7選【恋愛編】
  4. 4二重人格・多重人格者の特徴7選【行動編】
  5. 5二重人格や多重人格者になる原因は?
  6. 6多重人格者は「病気」と診断されることも!
  7. 7二重人格や多重人格のチェックにおける注意点
  8. 8自分は大丈夫?二重人格度チェックをしてみよう
  9. 9二重人格や多重人格への理解を深めよう

二重人格・多重人格者の意味

状況によって態度が大きく変える人を見ると、あの人は二重人格だと思うこともあるでしょう。しかし二重人格は正確には性格の特性ではなく、治療が必要な精神の病気の1種なのです。

よく「二重人格者」とほぼ同じような意味で「多重人格者」という言葉も使われます。しかし多重人格者も二重人格者とは異なる精神の病気とされているのです。

二重人格と多重人格者の特徴や症状とは、どのようなものなのでしょうか?今回はその特徴や症状の他にも、その原因や治療法、セルフ診断チェックなども紹介していきたいと思います。

二重人格の意味

精神医学の世界では二重人格は「解離性障害」と呼ばれています。誰しも自分はこのような人間だという意識(アイデンティティー)を持っているでしょう。しかし解離性障害とはその意識が薄れ、さまざまな問題が起きている状態のことを指します。

まず解離とは、耐えられない精神的苦痛があるときに、脳が自分の精神を守ろうと一時的に記憶や感情を分断するという自然な反応のことを指します。

解離は自然な反応なのですが、あまりにもショックなことが続き、感情や記憶から分断されすぎると、アイデンティティーが失われてしまうのです。

その結果気付くと記憶に無い行動をしていたり、一時的に身体を自由に動かせなくなったりという解離性障害の症状が出てくるとされています。

それらの症状が出ている患者の様子が、2つの人格を持っているように見えるので、「二重人格」と呼ばれるようになりました。

解離性障害の患者は本当に突然記憶が無くなってしまうのですが、他人から理解されにくく、わざとなのではと疑われてしまうことも多いのです。

多重人格者の意味

解離性障害が深刻化していくと、分断された記憶や感覚が、独立した人格を作り出すようになります。その人格はある条件が満たされると、ほぼ自動的に本人の人格(主人格)を押しのけ、表に出てきてしまうのです。

別人格が表に出ている間の記憶は、主人格には無いことが多いとされています。その状態を精神医学では解離性同一性障害と呼び、その患者は一般的に多重人格者と呼ばれているのです。

ほとんどの多重人格者の中には、年齢も性別も異なる複数の人格が存在しているとされています。多重人格者として有名なビリー・ミリガンには、何と24人もの人格が存在していたとされているのです。

二重人格と多重人格者の意味の違い

二重人格は自分のアイデンティティーが揺らぎ、記憶にない行動をするときもありますが、本人は別人格を意識することはありません。しかし多重人格者には別の人格がはっきりと存在しているのです。

つまり二重人格と多重人格は、はっきりとした別人格がいるかどうかという点で異なります。また二重人格者は記憶の喪失だけを自覚していることが多いですが、多重人格者は自分の中に別の人格が存在していることを自覚していることが多いのです。

二重人格・多重人格者の特徴7選【性格編】

二重人格者や多重人格者という言葉の認知度は高いですが、二重人格や多重人格の人の性格の特徴を、知っているという人は少ないでしょう。二重人格者と多重人格者の性格には、一体どのような特徴があるのでしょうか?

以下では二重人格者と多重人格者の性格の特徴を、いくつか取り上げていきたいと思います。

1.他人に気を遣いすぎる

多くの二重人格者と多重人格者の性格に共通している特徴として、他人に気を遣いすぎるという特徴が挙げられます。二重人格者や多重人格者の中には、幼い頃から親に性格を否定され続けたことが、大きなトラウマになっている人も多いとされているのです。

そのため人から否定されることに敏感で、否定されないために過度に他人に気を遣ってしまう人が多いとされています。人に気を遣いすぎてストレスを溜め、ますます二重人格や多重人格が重度化してしまう人も多いのです。

2.愛情への飢餓感が強く他者に対して依存的

多重人格者や二重人格者の中には、幼い頃両親から虐待を受けていたことで、心に深い傷を負っている人も多いとされています。そのため愛情に対する飢餓感が強く、自分に少しでも優しくしてくれる人に、過剰に依存してしまうことがよくあるのです。

また愛情への飢餓感が強すぎて、逆に自分に愛情を向けてくれる人に、その愛情を試すようなことをしてしまうということもよくあるとされています。

3.認めて欲しいという気持ちが強い

承認欲求が強いということも、二重人格や多重人格者の性格によく見られる特徴です。二重人格者や多重人格者の多くは、幼少期からずっと心から安心できる居場所を持てず、大きな不安を抱えながら生きています。

そのため他人に、自分を丸ごと認めて欲しいという気持ちを抱きやすいのです。しかし承認欲求が強すぎて、相手のことを考える余裕が無いことが多く、人間関係が破たんしてしまうことも多いとされています。

4.孤独に敏感で誰かと行動したがる

二重人格者や多重人格者の多くには、繊細で孤独を感じやすいという特徴もあります。二重人格者や多重人格者の中には、元々繊細な性格で幼少期に辛い出来事を体験した人が多いとされているのです。

そのため寂しさに敏感になっている人も多く、どんなことでも誰かと一緒に行動したがる傾向があります。

5.攻撃してくる相手に従属的

二重人格や多重人格の人の多くには、理不尽な攻撃をしてくる相手にも従属的という特徴があります。深い心の傷を負ったことで、自分への肯定感が極端に薄い人が多く、他人に攻撃されると自分が悪いと思い込み、我慢してしまいがちなのです。

理不尽なことをしてくる相手にすら、従属的な態度で接してしまうので、酷いパワハラやいじめなどの被害者になってしまうことも多いとされています。

6.感情を適切にコントロールできない

二重人格や多重人格の人の中には、感情表現が激しい人も多くいます。感情のコントロールが上手くできないために、唐突に泣き出したり怒り出したりすることが多いのです。そのため社会生活で大きな支障が出てしまうこともあるとされています。

多重人格の人の場合は、子供の人格が表に出ることで、そのような状態になることもあるのです。

7.他人や場の空気を気にして自分の意見がはっきり言えない

二重人格や多重人格の人の多くは、周囲の空気を過剰に気にする傾向が強いとされています。とにかく他人の意見に合わせることで、場の空気を壊すことを避けようとするのです。

そのため自分の意見をはっきり言うことができず、困ることも多いとされています。自分のせいで他人が傷つくことを極端に恐れるあまり、自分の意見を言えなくなるということも多いようです。

二重人格・多重人格者の特徴7選【恋愛編】

二重人格者や多重人格者は、愛されたいという欲求が強いため、恋愛に積極的であることが多いとされています。しかし二重人格者や多重人格者の恋愛には、さまざまな特徴があるのです。

そこで二重人格者と多重人格者の恋愛における特徴も、確認していきましょう。

8.すぐ性的な関係に進もうとする

二重人格や多重人格の人の多くは、恋人にすぐ性的な関係を迫る傾向が強いとされています。二重人格や多重人格の人は、確かな愛情を得たいという気持ちが強いため、恋愛でも先を急ぎすぎてしまうのです。

恋人に性的な関係を強く求めるあまり、相手に体目的なのではと誤解されてしまうことも多いとされています。

9.無意識に異性に気に入られるような言動をしてしまう

二重人格や多重人格者の中には、異性に好まれるような言動を自然にできるので、異性からモテるという人も多いのです。

愛情を求めるあまり、無意識に異性が気に入るような行動や服装をしている場合がほとんどで、知らずに異性を引き付けてしまい困ることも多々あります。

例えば男性はまるで王子様のように女性に接するので、多くの女性からアプローチされることも多いでしょう。

10.同性よりも異性の知り合いのほうが圧倒的に多い

二重人格や多重人格者の多くには、同性の知り合いや友達よりも、異性の知り合いや友達のほうが極端に多いという特徴もあります。二重人格者や多重人格者の多くは愛されたいという思いが強いために、無意識に異性を引き付ける言動をしてしまうのです。

そのため異性にモテる人が多いのですが、その分同性に嫌厭されることが多くなります。その結果自然に同性よりも異性の知り合いのほうが、多くなってしまうのです。異性の友達が多いことで、恋人とのトラブルに発展しやすいともされています。

11.恋人と長く続かない

1人の恋人と長続きしないということも、二重人格や多重人格者にはよくある特徴です。二重人格や多重人格者には常に精神的に疲れていて、気分の上がり下がりが激しい人も多いとされています。

そのため恋愛感情も盛り上がりやすく、かつ盛り下がりやすいとされているのです。大恋愛をしていても、ちょっとした恋人の言動で一気に恋愛感情が冷めてしまい、すぐに分かれてしまうということが多いとされています。

12.趣味や服装などを好きな人や恋人に合わせる

趣味や服装など自分の全てを、好きな人に合わせるという人も、二重人格や多重人格者に多いとされています。二重人格や多重人格者は、常にアイデンティティーが揺らいでいるため、自分と他人との境界線もあいまいになっていることが多いのです。

そのため特別な想いを寄せる相手がいると、その相手そのものになりたくなるという傾向が強いとされています。

13.恋人への束縛が激しい

二重人格や多重人格の人は、愛への飢餓感が強いため独占欲も強く、恋人への束縛が激しいという特徴があります。例えば恋人のメールや電話を毎日チェックしたり、恋人に行動全てを報告させたりして、恋人を束縛するのです。

恋人が離れて行ってしまうのではという不安故の行動ですが、恋人は当然窮屈に感じるようになります。その結果、束縛行為が原因で、別れを切り出されてしまうことも多いのです。

14.恋人に子供のように甘える

恋人に子供の様に甘えるということも、二重人格や多重人格者によくある特徴です。多重人格や二重人格になってしまった背景には、幼少期の頃の愛情不足もあるとされています。

そのため恋人に対して安心感を抱くようになると子供返りをして、子供の頃に満たされなかった愛情を恋人に満たしてもらおうとすることが多いのです。

多重人格者の場合は、本当に幼い年齢の人格が表に出ていることが多いとされています。子供の人格が表に出ると、本人は本物の幼児のような言動を取るようになるので、恋人が驚いてしまうこともあるのです。

二重人格・多重人格者の特徴7選【行動編】

二重人格や多重人格者の行動にも、特徴がたくさんあります。その特徴とはどのようなものなのでしょうか?以下でいくつか見ていきましょう。

15.はっきりとした内容の幻聴が聞こえると言う

二重人格や多重人格者は、幻聴が聞こえると話すこともよくあります。幻聴の内容ははっきりした意味を持っていることが多く、身近な人はそれが本当に幻聴なのか、疑わしくなることも多いでしょう。

こういった傾向は特に多重人格者に強く、自分の中にいる別人格の声が聞こえているのではと考えられています。本人が幻聴に苦悩している場合は、心療内科や精神科への受診を勧めてみましょう。

16.時々意識はあるけれど応答できなくなる

二重人格や多重人格の人の中には、時々全身の感覚が遠のいて、周囲からの呼びかけにはっきり答えられなくなることもあります。意識ははっきりあるのですが、唐突に夢の中にいるような感覚になり、現実が現実でないように感じられるようになってしまうのです。

その時間は長くは続きませんが、人によっては完全に感覚が遠のき、意識はあるものの一切応答できなくなることもあるとされています。

17.答えが分り切った質問の答えを間違える

常識的に答えが分かるはずの質問に、全く異なる答えを返すという行動も、二重人格や多重人格の人に多いとされています。例えば自分の名前を聞かれたときに、全く違う名前を答えたり、簡単な足し算の答えを間違えたりという行動です。

この行動は精神医学的にはガンザー症候群の症状とされています。ガンザー症候群とは心身共に制限される状況下に長期間いることで、生じる神経症とされています。

幼少期に周囲の人から過剰な抑圧を受け続けたことで、二重人格や多重人格者になってしまった人は、ガンザー症候群の症状が出やすいとされています。

抑圧への防衛として自分の意識や感覚を遠ざけることに慣れてしまうことで、時々全体の現実感が薄くなり、簡単な質問にも答えられなくなってしまうのです。

18.状況に合わない言動を取る

特に多重人格者は、周囲の状況にそぐわない行動をとることがあります。例えば静かにするべき場所で、子供のように大きな声ではしゃいでしまったり、葬儀場で不謹慎な言動をしてしまったりということです。

多重人格者の多くは、自分の意思で人格を変えることはできないとされています。そのため自分でも知らない内に、状況に合わない人格が表に出てしまうこともあるのです。

周囲の人に故意にやっていると受け取られてしまうことも多く、本人が辛い思いをすることが多いとされています。

19.突然蒸発してその間の記憶が無い

二重人格や多重人格者の中には、処理できないほどのストレスを抱えると、唐突に1人でどこかに行ってしまうこともあります。その場合は数時間~数か月経った後、突然戻ってくることが多いのです。

この行動は精神医学上では解離性遁走と呼ばれ、本人には他人として生活している間の記憶が、全く無いという特徴があります。さらにこの症状の原因はよく分かっておらず、本人の意思に関係なく起こるとされているのです。

20.性別や年齢が変わったような言動をする

多重人格者は、唐突に年齢や性別が変わったように振舞うことがあります。実際に年齢や性別が異なる人格が表に出ていることが多く、その人格の性別や年齢に合うように服装やしゃべり方、しぐさなども変化するのです。

その変化は他人から見ると奇妙に感じられますが、その人格には自然に感じられます。

21.得意なことと不得意なことが頻繁に変わる

得意なことや苦手なことがころころ変わるということも、二重人格や多重人格者の特徴の1つです。例えば好きな食べ物と嫌いな食べ物が変わったり、得意だったはずの運動が極端に下手になったりするとされています。

特に多重人格者に多く、自分の中に存在する得意不得意も異なる別の人格の影響が原因とされています。

二重人格や多重人格者になる原因は?

二重人格や多重人格になってしまう原因には、どのようなことが含まれるのか気になる人も多いでしょう。そこで二重人格や多重人格になる原因についても、取り上げていきたいと思います。

事件や災害に直面したときのショック

二重人格や多重人格になる原因には、精神的に大きなショックを受けやすい大きな災害や事件が挙げられます。

幼い頃に災害に巻き込まれ、目の前で多くの人が亡くなる場面を見たり、命が危険にさらされる事件に巻き込まれたりすると、心に深い傷を負うことがあるのです。

その傷は癒えないまま放置されると、精神の病気や不調の原因になることがあるとされています。その中でも深刻な精神の病気として考えられるものが、二重人格や多重人格なのです。

事件や災害から受けた心の傷が深すぎると、その傷から自分を守るために感情や感覚を遠ざけすぎて、二重人格や多重人格になってしまうとされています。

幼い頃に受けた親からの虐待

幼い頃に受けた親からの虐待も、二重人格や多重人格の原因として挙げられます。幼い頃は誰しも親に頼らなければ生きていけませんから、親に愛されようとするのです。

そのため幼い時期に親から心身を傷つけられると、より精神に深刻なダメージを受けることになります。そのダメージを軽減しようと、感覚や感情を遠ざけ続け、結果的に二重人格や多重人格になってしまうのです。

虐待を受けた人全員が、二重人格や多重人格になる訳ではありません。しかし虐待で受けた心の傷は想像以上に深いものなので、さまざまな精神の病気にかかるリスクが高くなるとされています。

長期間続く精神的な抑圧

多重人格や二重人格の原因には、長期間続く精神的な抑圧も挙げられます。

子供の頃から周囲の人に抑圧されて、よい子を演じずにはいれなかったり、周囲の人に気に入られようと本来の性格を自分で抑圧したりすることで、二重人格や多重人格になることがあるのです。

本来の性格を抑えるには、感情や感覚を遠ざける必要があります。そのため過剰に自分の性格を抑圧し続けると、自分の感覚や感情が完全に自分から離れ、二重人格や多重人格になってしまいやすいのです。

空想や想像が得意

子供の頃から空想が好きということも、まれに二重人格や多重人格の原因になることもあります。空想に浸っている間は、自分の感覚や感情は遠ざかるので、頻繁にかつ長時間空想に浸っていると、自分の感覚や感情が分離してしまうこともあるのです。

さらに空想が好きな子供は、イマジナリーフレンドと呼ばれる、空想上の友達を作ることがあります。このこと自体は病的なものではありません。

しかしイマジナリーフレンドを作れるということは、新しい人格を作りやすいということでもあるのです。そのためイマジナリーフレンドを作る子供は、二重人格や多重人格になりやすい性質であるといえます。

人間関係から生まれる過剰なストレス

二重人格や多重人格の原因には、人間関係のストレスが過剰に溜まることも考えられます。いじめやパワハラ、モラハラの被害者だったり、常にギスギスした人間関係の中にいたりすると、ストレスが限界値を超えることもあるのです。

そうなると、感覚や意識を遠ざけて、対処できないストレスから心を守ろうする防衛反応が起きることがあります。この防衛反応がずっと続くと、感覚や感情が自分から浮遊して、二重人格や多重人格になりやすくなってしまうのです。

多重人格者は「病気」と診断されることも!

多重人格の重い症状は日常に大きな支障が出るものなので、深刻な精神の病気と診断されることもあります。そこで専門的な治療が必要になる精神の病気として、捉えられることもある多重人格の診断や治療について、詳しく確認しましょう。

多重人格者は「解離性同一障害」という病気の可能性も

多重人格とは、正式には「解離性同一障害」と呼ばれる精神の病気とされています。解離性同一障害とは感覚や感情を遠ざけすぎることで、遠ざけた感情や感覚が複数の人格を生み出してしまう精神の病気です。

解離性同一障害の代表的な症状には、生み出された複数の人格が本人の意思に関わらず表に出ることで、本人の記憶が無くなるといったことが挙げられます。

多重人格の症状の重さは人によって異なり、複数の人格がいても日常に支障が出ない人もいれば、上記のように日常に支障が出ていて苦しんでいる人もいるのです。

特に重い症状が出ている多重人格の人は、改善のためにまず解離性同一障害として診断されることが必要になります。

しかし解離性同一障害の症状は、統合失調症や境界性人格障害などさまざまな精神の病気の症状と似ています。そのため間違った診断を受けてしまい、解離性同一障害が見過ごされてしまうことも多いのです。

多重人格者の治療が必要になる場合

多重人格の症状が重く、本人がその症状を苦痛に感じている場合は、治療が必要になります。また深刻な症状が出ていなくても、本人が多重人格を治療したいという意思がある場合も、治療が必要になるでしょう。

多重人格の治療法には、薬物療法や精神療法があります。多重人格を治療できる薬は無いので、薬物療法では抗うつ剤や精神安定剤などを処方することになるのです。

しかしそれだけでは、根本的な治療にはならないので、主に治療として採用されるのは精神療法とされています。

精神療法では定期的に行う精神科医とのカウンセリングが中心になります。しかし他人に心の深い傷を打ち明けるには、誰でも勇気がいることでしょう。そのため多重人格の治療では、患者と精神科医が、信頼関係を結ぶことが何より大切になるのです。

二重人格や多重人格のチェックにおける注意点

二重人格や多重人格の診断は、プロの精神科医でも難しいとされています。簡単なチェックでは正しく二重人格や多重人格を診断することは困難です。

そのため簡単なチェックは、二重人格や多重人格になりやすいかどうかを測るものとして、捉えることをおすすめします。

簡単なチェックだけで二重人格や多重人格であると思い込まず、チェックの結果が気になった人は、精神科や診療内科の医師に相談しましょう。

自分は大丈夫?二重人格度チェックをしてみよう

もしかして自分は二重人格なのではないかと、不安になっている人も多いでしょう。そこで以下では二重人格度を自分で測ることができる診断チェックを、紹介したいと思います。

簡単に答えることができ、時間もかからない診断チェックなので、気になる人はぜひ試してみて下さい。

二重人格は誰もが経験していることがある

二重人格とは解離性障害のことを指しますが、実は程度の軽い二重人格ならば、多くの人が体験している身近なものなのです。二重人格の状態とは、解離してる状態ともいえます。

その解離とは、何かに集中しているときに起きやすく、日常のあらゆる場面で解離は起こっているのです。

例えば読書に集中していて、話しかけられたことに気付かなかったり、趣味に没頭していて時間が経っていたことに気付かなかったりといったことは、解離の一種とされています。

通常解離とは一時的なものなので、過剰に心配する必要はありません。しかし解離の度合が強すぎたり、時々記憶が抜けたりする場合は、二重人格の症状としての解離である可能性があります。そのような場合は、精神科や心療内科を一度受診してみましょう。

二重人格度を簡単な質問でチェック!

それでは二重人格度を診断するチェックを試してみましょう。以下ではいくつかの質問事項を挙げていきます。その質問の答えに当てはまったアルファベットの中で、一番多かったアルファベットを覚えておきましょう。

質問①自分のニックネームを設定するときの方法は?
A.自分の名前を入れ替える
B.好きな食べ物や趣味から適当に考える
C.自分とは全く関係ないものから名前を付ける

質問②よく知らない人から急に話しかけられたときの反応は?
A.素のままで対応する
B.多少慌てるが普通に受け答えしようとする
C.無理にでも笑顔を作り社交的に接する

質問③ボランティア活動に精を出す人に対してどう感じる?
A.立派だなと思う
B.愛情深そうな人だなと思う
C.偽善なのではと疑う

質問④写真を撮るときにカメラマンから笑ってと言われたときの反応
A.思いっきり笑顔になる
B.はにかんだような笑顔になる
C.口元だけで僅かに笑う

質問⑤他人と話していて相手が失礼なことを言ってきたときの反応
A.失礼だとはっきり言う
B.早めに会話を終わらせようとする
C.ひたすら我慢する

診断結果

Aが一番多かった人の二重人格度は、約0~20%で二重人格の可能性は低いでしょう。Bが一番多かったという人の二重人格度は、約30~60%で二重人格の可能性は少しあると言えます。

そしてCが一番多かったという人の二重人格度は、約70~90%とかなり高いので、二重人格である可能性が高いといえるのです。

二重人格の診断チェックはいかがでしたか?この診断チェックは簡易なものなので、診断結果が気になる人は、他の詳しい診断チェックも試してみて下さい。

二重人格や多重人格への理解を深めよう

今回は二重人格と多重人格の特徴や原因について、詳しく取り上げていきました。二重人格や多重人格は、精神的な病気として診断されることもあります。

しかし病気としての認知度が低いために、患者はさまざまな誤解を受けることが多く、その誤解が治療の妨げになることも多いのです。

そのため二重人格や多重人格の、治療が必要な病気という側面を、多くの人がよく把握することが重要でしょう。今回取り上げた二重人格や多重人格の特徴や原因を把握して、ぜひ二重人格や多重人格への理解を深めてみて下さい。

性格に関する記事はこちら!

Thumbサイコパス(精神病質者)の特徴25選と対処法・見分け方!
その人は人々を心酔させる魅力を持ち、まわりにはいつも人々が集まっています。やがて無責任な一面...
Thumb不思議ちゃんに共通の特徴10選と不思議ちゃんがモテる理由7選
変わった言動の多い不思議な人の事を指す言葉「不思議ちゃん」。彼女達に共通する特徴をまとめまし...
Thumbエナジーバンパイア・エネルギーバンパイアの特徴11選と撃退法
エナジーバンパイア・エネルギーバンパイアとは相手の元気や運気を吸い取る人のことを言います。あ...

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ