執着心の意味とは？執着心が強い人の特徴9選と執着心を捨てる方法

執着心の意味とはどんなものでしょうか。執着心とは、何かの物、出来事、人などに対して非常に強く固執してしまう意味のことを言います。

そして、執着心が強い人という意味は、そういったしつこかったり、諦めが悪かったり、頑固な人が執着心が強い人という意味に当てはまることが多いです。

執着心という言葉の意味の類語として考えられるのは、色々なものがあります。さきほど挙げた「しつこい」や「諦めが悪い」なども執着心の意味の類語と言えるでしょう。

また、「欲深い」や「意地きたない」、「ガツガツしている」なども意味から考えると類語と言えますし、執着心が強い人を、「粘着質な人」という言い方もするので、粘着質も意味的には類語と言えるでしょう。

執着心が強い人の特徴とはどんなものでしょうか。色々な特徴を持っていますが、特に執着心が強い人の特徴として際立ったもの、代表的なものを挙げていきます。

人の特徴はそれぞれとはいえど、執着心が強い人というのは、これらの特徴に当てはまる人が多く、これらの特徴に当てはまる人は執着心が強い人とも言えます。

執着心が強い人は一癖も二癖もあるので、付き合う方法を考える必要がありますし、もし自分が当てはまるなら、周りが遠ざかる前に自覚するための方法として、しっかりチェックしておきましょう。

執着心が強い人は、物事に対しても、人に対しても、お金に対してもとにかく何事にもしつこいという特徴があります。しつこい人は執着心が強いと言えるくらいに「執着心が強い人＝しつこい人」という構図が成り立ちます。

他人との意見の相違があった場合にも、いつまでの自分の意見を通そうとしつこかったり、遊びやデートの誘いがしつこかったり、何かを「ちょうだい」など貰うということでも「嫌」と言われてもしつこくおねだりするような特徴があります。

当然ながら、このような執着心が強くしつこい態度は、周りの人にとっては迷惑ですし、総じて煙たがられる存在となります。

執着心の強い人は自分自身に対してあまり自信を持てないという特徴があります。自分に自信が持てないからこそ、物や人やお金など別のものに執着するのです。

何か自信をなくす原因があったとか、それに関する過去があるなど、なにかしらのきっかけがあるケースが多いですが、自分に自信があれば、自分以外のものにそれほど執着心を持つことはないのです。

執着心が強い人には、あまりお金がなく、裕福とは言えない家庭環境で育ったというケースが多いという特徴があります。

お金がなく、裕福とは言えない家庭では、物やお金が無いという環境になるので、物やお金に執着心が強くなってしまうのは、そういった意味では仕方がないこととも言えます。

大人になって物やお金が普通に手に入るようになっても、それらを失う恐怖が付きまとうので、強い執着心があるということになります。

執着心が強い人は、嘘つきになりがちという特徴があります。なぜなら、自分の執着心を満たすためにならどんな手段も選ばないケースが多いので、そのためには『嘘』という手段も頻繁に使うからです。

また、自分にとってその嘘は必要なことだと思っているので、エスカレートすると嘘のつもりだったはずが、それを事実だと思い込むケースがあり、嘘だという感覚をなくす可能性があります。

そして、嘘を1つつくと、その嘘を事実と見せるために他の嘘もつくことになるので、「事実を捨てる」「嘘を付き続ける」ということになるのです。

執着心の強い人は、他人につきまとうという特徴を持っています。これは『人』が執着の対象になった際に起こる特徴となります。

自分が好きな人、自分にとって有益な人、自分のことを好なはずだと思いこんでいる人にあらゆる方法で付きまとうのです。自分の中では身近になった、親密になったと考えている人は『二度と離さない！』と執着心が強くなります。

これは恋愛の場ではまさに「ストーカー」と呼ばれる人間が取る方法であり、エスカレートすると相手を困らせるだけではなく、犯罪行為になるので、危険な特徴とも言えます。

執着心が強い人は、過去にあった細かいことを覚えているという特徴も持っています。これは物事に執着する方法の1つです。

ただし、これは周りの人にとって「そんなことまで覚えててすごい！」とか「そんな小さいことまで覚えててくれたの？」というポジティブな意味のものではないケースが多いです。

「前にこんなことを言われた」、「2年前にこんなことをされた」などしつこく、粘着質な発言に利用することが多い記憶方法なので、ネガティブな意味のものが大半になります。

執着心が強い人は、恩着せがましいという特徴を持っていることが多いです。さきほど挙げた細かいことを覚えているというもの相まって「前にこんなことしてあげたよね？」と過去のことを持ち出すという方法も使います。

そういった自分が何かをしてあげたという過去にも執着心を持っていると言える状態です。その『貸しを作った』ことをいつまでも恩着せがましく自分の要求を通すために使ってくるのです。

周りの人は一度借りを作ったが最後、いつまでもその出来事に執着されて、上から目線で恩着せがましく言われることになる可能性があります。

執着心が強い人は、何度でも同じことを繰り返すという特徴を持っています。繰り返す意欲をなくすということはなく、自ら執着心の基となっているものを捨てるということもありません。

恋愛関連ではストーカー行為で相手が嫌がろうとも無言電話などを何度も繰り返したりというものがありますし、さきほど挙げた恩着せがましいなども、同じ『ネタ』で何度も同じように恩を着せてくるなど、そういった繰り返し行為です。

言葉、行動どちらにしても、何度も何度も同じことを繰り返し行なうのは、注意されたり、少し怒られた程度ではやめず、その程度ではかえってエスカレートする可能性もあります。

執着心が強い人はお礼や感謝の言葉を言わないという特徴があります。執着心が強い人側からは恩着せがましい言動をしてくるのにも関わらず、自分はお礼や感謝をしないのです。

執着している人や物やお金にしか目がいかないので、自分が何かしてもらったということに目が向かないというのもありますが、自分が恩着せがましいので、同じような方法をされると勝手に警戒しているというケースもあります。

つまりお礼を言ったり感謝をしたりすれば、何かしてもらったのを認めることになるので、それをいつまでも恩着せがましく言われるのではないか？という意味で勝手に勘違いしているのです。その可能性をなくすために言わないのです。

執着心が強い人の心理とはどんなものになっているのでしょうか。執着心が強い人の特徴にも似ている部分はありますが、表面に見えるものだけではなく、執着心を発揮している時の心の内を探ってみましょう。

なぜ、どうして、執着心が強くなってしまうのか、そして、なぜ執着心が強いような言動をしてしまうのか、というところが、執着心が強い人の心理から読み取ることができます。

強い執着心をなくすことができず、執着心をなくすことができない理由というのは、この執着心が強い人の心理の中に隠れているのです。

執着心が強い人は、物やお金、人などに対して強く固執をします。それはそれらをなくすことで、本来は得られたはずの『何か』を得られないかもしれない、「損するかもしれない」という心理から来ています。

具体的に何かを損することが見えている場合もあれば、何かは分からないけれど損するかもしれないという、ある種の強迫観念みたいなものから来ている心理です。

執着心が強い人は「もう失いたくない」という心理が働いているケースが多くなっています。それは、過去に何か大切なものをなくす経験をしていて、なくすことへの恐怖や不安といった心理が働いているのです。

幼少期に親をなくす経験をした、本気で愛していた恋人が離れていった、大事にしていた宝物をなくす経験をした、詐欺に遭ってお金を失った…など、そういった経験と心理状態から物やお金、人への執着心が生まれます。

大切なものをなくす経験というのは、比較的少なくない人達が経験しますが、その時の環境などによって、心にもたらすダメージが違ってきますので、なくす経験により大きいショックを受けた人が執着心を強めることになります。

執着心が強い人の心理として、愛情の表現方法が分からないという心理があります。愛情の表現方法が分からないから固執したり、粘着質な態度を取って、それがその人への愛情の表現方法だと勘違いしてしまうのです。

そんな心理状態なので、自分の愛情の表現方法の何がいけないのかも理解できず、たとえ注意されたり嫌がられたりしても、しつこく同じ方法を続けてしまうという心理を持っています。

そして正しいと思っている表現方法なので、それをずっと相手が嫌がると「なぜ自分の想いを受け止めてくれないんだ！」と怒りや憎しみに変わるといった、典型的なストーカーらしい方法を取ってしまう心理を持っているケースもあります。

執着心が強い人の行動パターンというのはどういったものでしょうか。執着心が強い人の特徴の中にも行動は入っていましたが、それらも含め行動に注目してチェックしてみましょう。

執着心が強い人がよく行なう行動パターンを理解しておくことで、不必要に関わってしまうケースをなくすこともできます。

もし自分がそういった行動パターンを取ってしまっていたら、執着心が強いと思われてしまうということを認識して、「思われたくない」のであれば、自分の行動を見直しましょう。

執着心が強い人の行動パターンとして「束縛行動が激しい」というものが挙げられます。執着心が強いので失いたくないという意識が強いですし、誰かに取られたくないという思いも働いています。

そして、正しい愛情表現も分からないので、相手を縛り付けることでしか、自分の元に留める方法が分からず、どんどん束縛が激しさを増してしまいます。

それはかえって愛情をなくすということも気づかず、そして、恋人のみならず友人などにも束縛行動を行なうので、友達もなくすことに繋がります。

執着心が強い人の行動パターンとして「すぐに怒る」というものも挙げられます。執着心が強い人はその執着心が満たされていないことのほうが多く、常にイライラしているような心理状態なので、少しのことでも怒りやすいです。

また、自分の身の回りの物、お金、人には当然執着していますので、外部から少しでも自分が執着しているものに影響を与えるような存在が現れたら、怒りに近い警戒心をぶつけてしまうのです。

そういった意味も含めて、すぐに怒るし、怒っているように捉えられてしまうということが言えます。ただし、誤解されるのではなく、実際に怒っているケースのほうが多いです。

執着心が強い人はお金や物事にケチなケースが多いです。執着心が強い人でお金に対する執着心が薄いと言えるほど薄い人も少ないので、お金対してケチなのは執着心が強い人の『デフォルト』と言っても良いです。

ただ、お金だけではなく、新しい発見や、楽しい遊び、本来人混みになるはずの穴場、など、他の人に教えたら喜んでくれそうなものでも『ケチ』を発動して、他人には教えません。

またケチゆえに物を捨てることができず「それはも捨てるべきだろう」と周りから見たら思うようなものでも、捨てるという選択肢を持っていなかったりということもあります。

執着心が強い人の行動パターンとして、「嫌がらせのようなことをする」というものも挙げられます。嫌がらせの「ような」ではなく、完全に嫌がらせだと断言できるような行動もします。

それが起こりやすい理由は、過去を捨てず執着することが原因で、昔なにかされて、しかも一応の解決はしていても、『何かされた』ことはずっと覚えていますので、仕返しのように嫌がらせのような行動をするのです。

執着心が強い人は、その執着の対象となる人や物のことについて、必要以上に調べるという行動パターンを持っているケースが多いです。

対象が物であれば、研究熱心ということで良い面と捉えることもできますが、対象が人であっても同じように調べるので、他人のプライベートなことについても調べつくそうとします。

執着心がない人からは理解できない限度まで調べるので、それがストーカーやプライバシーの侵害というところまで行ってしまうこともあります。

執着心が強い人に対して、執着心がない人というのはどんな特徴を持っているでしょうか。いわゆる『普通の人』も執着心がない人と言えますが、特に周りからも「あの人は執着心がないよね」と言われるくらいの人だとどうでしょうか。

執着心がない人のほとんどが執着心が強い人の真逆と言える特徴を持っていますので、ここまでに挙げた内容を反転して考えれば執着心がない人の特徴とも言い換えることはできます。

ですが、単純に逆とも言えない部分もあり、例えば対象のことを「まったく調べない、知ろうともしない」という無関心な人というわけではないので、良い意味で執着心がない人のことを見ていきましょう。

執着心がない人というのは自分に自信がある人が多いです。その自信がゆえに、物や人に対して執着心がないと言えます。

自分に自信があるので、「自分ならまたすぐに手に入る」と手放したり捨てることも抵抗がないですし、「自分から離れるはずがない」と人に対しても不必要に執着することはありません。

自信過剰といえばそうなりますが、物や人と良い距離感が保てるので、物の巡りも良く、友人や恋人との関係も良好になりやすいことが多いです。

執着心がない人は恵まれた環境で育っていることが多いです。金銭的に余裕があり、欲しいものが手に入りやすい状況で育っていれば、物への執着心がないのもうなずけるはずです。

また、経済的な話ではなくとも、家族や周りの人に恵まれ、たくさんの愛情の中で育っていれば、人に対してそれほど執着する心も芽生えないので、それもまた執着心がない特徴となります。

執着心がない人は、幅広い友好関係を持っている人が多いです。1人や1グループに対する強い執着心がないので、別の人や別のグループにも知人、友人ができ、幅広い付き合いができるのが特徴です。

執着心がないので自分の友人を独占しようとせず、紹介したりもするので、またそこから輪が広がり、次々に仲間の輪を広げられるのが執着心がない人の特徴なのです。

友人ならそれもいいですが、恋人に対しても執着心がないのが極端だと、大事にされていないと相手が思ってしまうこともあるので、そういった意味では執着心がないのがデメリットになることもあります。

執着心を捨てる方法、そして執着心をなくすためにはどうしたら良いでしょうか。自分が執着心が強く執着心を捨てることができないと悩んでいるのであれば、捨てる方法をしっかり確認しましょう。

自分自身がそれほど物や人に執着したくないと思っていても、その心とは裏腹に、物を捨てることができず、人に対して執着してしまうのが執着心が強い人の特徴なので、まずは執着心を捨てることが大切です。

執着心を捨てたいと考えるのであれば、今の自分が置かれている環境を脱してみるというのも1つの良い方法となります。

たとえばお金に執着しているとしても、それは周りの環境が『お金持ちばかり』という可能性もあり、それらと比べて自分が劣っていることからお金に執着心を持ってしまうということもあります。

お金以外の物や人でも同じで、「環境がそうさせている」という可能性も否定できませんから、執着心を捨てるためには、環境を変えてみるのも良い方法でしょう。

執着心を捨てるためには、1度手に入れてみるというのも良い方法となります。これは「仮に」でも良いので1度手に入れてみることで、その物に対する見方が変わる可能性があるからです。

ただし、たとえば大金持ちになれるほどの大金や、結婚生活など仮に手に入れるのが難しいものもあるので、『レンタル』などで手に入るものに限られた方法になります。

それが叶うものであれば仮に手に入れるだけでも、「こういうものか」「自分が思ってたよりも大したことないな」と手に入れる前の理想と現実の差を理解でき、そのものに対する執着心を捨てることができるケースも少なくありません。

執着心が強い人は物事を損得勘定ばかりで考えてしまう傾向があるので、その考え方を捨てると執着心を捨てることができます。

これを失ったら損をする、これを手に入れれば得をする、など、損得勘定ばかりで見てしまうので、その物や人に執着して離れられなくなってしまうのです。

執着心が強い人は物にも強い執着心を持つ人が多いので、それらを捨てることで、一緒に執着心も捨てることができます。

本当に心の底から大切なものは誰にでもあるので、そういったものは捨てるのは難しいですが、ある程度のものは思い切って捨ててみても、特に生活上困ることはなく、むしろすっきりすることで生活しやすくなるものです。

執着心が強い人は、そこで執着心も捨てることができれば、さらに執着心に自分自身も縛られていた心が解放されて、肉体的にも精神的にも良い環境が作れるでしょう。

お金や物に執着している人は、ほとんどが人から与えられるか『奪う』ばかりなので、人に与えたり、プレゼントするということがありません。

そしてその生活を送っていれば、どんどん執着心が強くなっていく一方なので、大切な人や身近な人にプレゼントを贈ってみるというのも、執着心をなくす良いきっかけになります。

もちろん、「プレゼントをあげたんだから…」と見返りを求めたり、恩着せがましくしていたら執着心をなくすことなどできないので、純粋にプレゼントを渡し、喜んでくれている顔がお返しだと考えましょう。

執着心が強い人は、自分は恩着せがましい性格にも関わらず、お礼や感謝をしないという特徴を挙げました。この特徴を捨てて、色んなものに感謝できるようになるだけでも執着心をなくすことはできるでしょう。

やってもらったことや、与えられたことなどは『当たり前』ではないとしっかり認識するのです。それが『ある』ことに感謝して、ありがたいことだと思うことが大切です。

そうすれば、たとえ無くなっても仕方のないことだと思えますし、めぐり合わせでまた自分の元に来てくれることもあるだろうという考えができるようになり、執着心をなくすことができます。

執着心が強いというとあまり良いものと捉えられないですし、確かにそういう面が多いとも言えますが、執着心が強いということは、簡単には諦めないし、そのものに対してとことんまで追求するとも言えます。

ですから、周りの人達はその『長所』とも言える部分を活かすように立ち回ることが大切です。そして自分自身の執着心が強いなら、その長所をうまく活用して、物事に当たれるようにすればいいのです。

執着心を「諦めない心」や「とことん追求する心」に変えて、短所と言えるような部分はなるべくなくし、捨てていけるように努力しましょう。

これまで挙げてきたように、執着心が強い人とあまり深く付き合いすぎると、その短所が見えてきますし、短所の部分が自分に向いてきてしまう可能性もあります。

距離感が非常に大切で、その距離感を保っていれば、特に自分に対して害はないですし、悪い人間ではないので、お互いに良い面だけを享受することもできるでしょう。

複数人で付き合うなど「ライトな付き合い」を意識すれば、必ずしも悪い面だけではないので、執着心が強い人とは自分の立ち回り次第で上手に接するように心がけることが大切です。