リトルシガーとは？リトルシガーの吸い方とおすすめな銘柄・種類を紹介

葉巻と言えば、一般的で見慣れた紙巻きタバコよりも長くて大きい形状を思い浮かべるでしょう。しかしリトルシガーは外観が紙巻きタバコによく似ており、紙巻きタバコ同様保存や携帯も便利です。

リトルシガーはタバコの葉を一定の大きさに刻んだショートフィラー、または刻みタバコを紙ではなくシートリーフなどのタバコの葉を加工したもので巻いてあります。また大きな葉巻のように吸い口をカットする必要もなく、喫煙時間も10～15分程です。

葉巻に挑戦してみたいけれど、いきなり高価な物は…と躊躇されている方。リトルシガーはそんな方にもおすすめの、気軽に試せる安い値段のものも多いのです。最近は置いてあるコンビニも見かけるようになり、入手するのも簡単なのです。

シガーとは葉巻のことです。日本でタバコと言えば紙巻タバコを指しますが、こちらはシガレットなどと呼ばれ、シガーとは別物とされています。リトルシガーもシガーの仲間ですが、シガーには形状や切り口などにより幾つかの種類に分類されます。

喫煙方法も紙巻きタバコとは異なっており、肺まで深く入れない吸い方もシガーならではです。

シガー(葉巻）はタバコの種類としては最も古いものになります。当初は中米において、宗教的な意味合いで使用されていました。喫煙するのではなく、煙を身に纏うことに重きを置いていたそうです。

シガーは嗜好品としてヨーロッパに持ち込まれました。タバコ葉を刻んだりせず、タバコ葉を特殊な方法で巻いていてほぼタバコ葉のみで作られています。

ほぼ純粋なタバコ葉で作られるシガーは、独特の芳香や風味などタバコ本来の良さを味わえるものとして愛好されています。また喫煙の作法とも言うべきこだわりが様々存在していて、大人の男性の嗜みとしてのダンディズムを感じる方も多いようです。

シガー(葉巻）はプレミアムシガーとドライシガーに大別されます。シガーと聞いて一般に思い浮かべる太くて長いシガーがプレミアムシガーです。

元来葉巻はシガーという呼び名のみでしたが、時代の流れと共に様々な種類のシガーが生まれ、ドライシガーとの区別をつける為にプレミアムシガーという名前がつけられたのです。

プレミアムシガーは葉巻という名の如く、タバコの葉そのものを特別な技術で巻き上げたものになります。熟練した職人の手で一つ一つ手作りされた物、オールハンドメイドなのです。香料やフィルターはついておらず、保管する際に温度や湿度の管理が必要です。

葉巻の種類にもよりますが、保管には通常70度前後の湿度、19度前後の温度が最適とされます。そうすることで葉巻がより熟成され、芳醇な味わいが楽しめます。

喫煙時間は紙巻きタバコよりも長く、1時間から2時間かけて喫煙するタイプもあります。管理方法だけでなく吸い方にも技術が求められ、手間がかかる故に深く魅了される愛好家も多いのです。

ドライシガーは、葉巻の中心に乾燥し刻んだタバコ葉が詰められています。多くは人の手ではなく機械で巻かれたもので、大量に流通しています。その為同じブランドのものであれば、プレミアムよりドライの方が格段に安く買うことが出来ます。

またプレミアムよりも軽めのテイストであり、保温保湿に気を遣わなくて良いのも魅力です。ただ、保湿に関しては管理しなくても大丈夫ですが、管理した方がより美味しく喫煙できます。

リトルシガーはドライシガーになります。リトルシガー、シガレロ（シガリロ）、ミニシガーなどドライシガーで小さな葉巻の呼び名は様々ありますが、日本では区別がはっきりしていません。アメリカでは重量によってそれぞれ規定があるようです。

タバコ(シガレット）は紙で巻いてありますが、リトルシガーも紙のような物で巻かれている銘柄があります。これはタバコ葉を加工して作ったシートタバコというもので、ニコチンが少ないのです。

他のドライシガーと同じく、リトルシガーは常温、常湿で保存可能です。また葉巻の分類ですので、紙巻きたばこのようにパッケージにタールやニコチンの表記はありません。

リトルシガーは日本でもたくさんの種類が発売されています。コンビニで買えるもの、安いものから高いものまであります。おすすめの銘柄、種類を5つ、ご紹介します。

キース・マイルドにはオリジナルとアロマローストの2種類あり、どちらも甘味が強くマイルドで吸いやすい銘柄です。フルーティと言うよりはお菓子のような甘さ。オリジナルはバニラ、アロマローストはカフェオレ風味です。

チャコールフィルターが使用されていることでマイルドさが増しており、大変口当たりが良いリトルシガーです。味、香りの甘さは控えめなので甘いフレーバーが苦手な方にもおすすめです。

20本入りで400円と葉巻としては安いですし、ＪＴが輸入販売している為置いているコンビニも多いです。まるでコーヒーを飲んでいるようなライトな感覚で女性にもおすすめですし、タバコを喫煙されるユーザーもあまり違和感なく吸うことができる銘柄です。
 

キャプテンブラックのリトルシガーにはクラシック、ダーククリーム、チェリー、ホワイトクリームと4つの種類があります。種類によってパッケージの色合いは違いますが、帆船が描かれたスタイリッシュなデザインで性別に関係なく愛好者が多いリトルシガーの銘柄です。

4種類ともに、フィルターにそれぞれのフレーバーが塗布されていて箱を開けた瞬間から甘い香りがします。チェリー風味のリトルシガー、シガレットは多々ありますが、キャプテンブラックのチェリーは甘ったるいのではなく大人の香りが漂います。

しかし、ただ甘いリトルシガーではありません。葉巻部分は雑味が少なく軽めでありながら、しっかりと深い味わいを感じる硬派なリトルシガーでもあるのです。紙巻きタバコのように肺まで入れて喫煙すると、重さが残るほどです。

20本入りで570円と、とても安い銘柄ではありませんが高価でもありません。この安い価格にして葉巻本来の深いコクを味わえるのでおすすめです。他の3種類もチェリーと同じくフィルター部分は甘いのですが葉巻本体はビターに仕上げてあります。
 

ブラックストーンのリトルシガーにはバニラ、ストロベリー、チェリー、ワインの4種類があります。アメリカの大手シガーブランド、スイッシャーが作ったリトルシガーの銘柄になります。

ブラックストーンと言えばチェリーの方が有名かもしれません。確かにチェリーのフルーティーな風味もおすすめです。ただ甘ったるいのは苦手という方には、バニラの方が控えめな甘さになっていておすすめでなのです。

パッケージはビターチョコレートのような色合いですが、中身も高級チョコレートを食べているかのような感覚です。チェリーよりも葉巻の味わいを楽しめるのですが、重さをそれほど感じさせません。ゆっくりとリラックスしたい時におすすめです。

1箱20本入りで570円と、キャプテンブラックのリトルシガーと同じ値段です。こちらも凄く安い！とは言えませんが、多くの種類が販売されている定番のバニラフレーバーでは安い方ですし、おすすめの銘柄です。
 

こちらのリトルシガーは、とにかく安いのがおすすめのポイントです。どれだけ安いのかというと、一箱20本入りで250円なのです。確かに他のリトルシガーの銘柄と比べると小さめであり、紙巻きタバコのショートホープとほぼ同じサイズのパッケージになります。

インドネシア産なので雑味が凄いのでは？と思われるかもしれませんが、葉巻の持つコクや濃厚な旨味はやや軽めながら損なわれていません。喫煙時間も、紙巻きタバコと同じか少し長いくらい。ホープやエコーなどのユーザーは馴染みやすい銘柄かも知れません。

特にフィルターに特に着香はされておらず、甘いフレーバーが苦手な方にはおすすめです。もう少し軽めのテイストがお好きな方はライトもおすすめです。細い形状であり燃焼材が入っていないので、喫煙する際は風の弱い場所か室内の方が向いているようです。

パッケージはお菓子の箱のように可愛らしいですが、ボディは渋い茶色のフィルターチップが使用されていて葉巻の格好よさも持ち合わせています。パッケージが小さいので、ポケットに忍ばせても目立ちません。

一時期大変宣伝されていたので名前だけは知っている方もいらっしゃるでしょう。コンビニ、街の煙草屋にも比較的おいてある銘柄です。安かろう悪かろうでは？と疑う気持ちはわかりますが、このお値段ならば一度くらい試してみても良いのではないでしょうか。
 

20本520円と、リトルシガーの中では標準的なお値段になります。フィルターがついているので口当たりが軽く肺喫煙もできますが、やはり葉巻ですのであまり肺に入れていると重さが残ります。

普段シガレットを愛用している方はつい癖で肺喫煙してしまうことがありますが、リトルシガーは口腔喫煙の方が豊かな芳醇さをゆっくり楽しめます。

この銘柄には、他にグレープ、チェリー、メンソールなどの種類があります。スイッシャーリトルシガーはバニラ風味ですが、それほど強い甘味ではありません。軽めの種類に分類されますが、吸い応えはしっかりあります。

このリトルシガーも有名な銘柄なので、リトルシガーを扱うコンビニ、煙草屋には置いてあることが多いです。安い方ですし、入手もしやすいので手軽に始めることが出来る銘柄です。
 

リトルシガーはシガレット（紙巻きタバコ）とは吸い方が違います。プレミアムシガーのように喫煙の作法的なものはそうないのですが、葉巻特有の吸い方がありますのでご紹介します。

リトルシガーの吸い方ですが、まずは喫煙する前に開封したての香りを楽しみましょう。プレミアムシガーより安いと言っても、葉巻ですのでその豊かな香りは気持ちをリラックスさせてくれます。

リトルシガーは、コンビニに置いてある百円ライターのような安いライターでも火をつけることが出来ます。ただ、おすすめリトルシガーでご紹介したフォルテのように、小さなリトルシガーは初めて喫煙する場合点火が難しいかもしれません。

そういう場合は、プレミアムシガーを喫煙する際に使用するガスライターやターボライターなど、火力の強いライターを使うと簡単です。またシガー用のマッチは燃焼時間が長いですし、硫黄が少なめに作られていますのでリトルシガーの香りを邪魔しません。

せっかくオシャレなリトルシガーですので、吸い方にこだわって専用のライターやマッチを揃えてみるのも良いかも知れません。

リトルシガーはサイズだけでなく、見た目も紙巻きタバコに似ているので同じ吸い方で良いと思う方もおられます。勿論リトルシガーの吸い方に決まりはないのですが、折角ならリトルシガー本来の味わい方が出来る吸い方をおすすめします。

リトルシガーの吸い方は肺喫煙でななく、口腔喫煙が基本になります。口腔喫煙とは煙を肺まで吸い込まず、口の中だけに留めて楽しんだ後、出す吸い方を指します。肺まで入れると、葉巻本来の香りが損なわれてしまいやすいのです。

初めて口腔喫煙される方は慣れるまで少しかかるかもしれません。具体的にどのような吸い方なのか、ご紹介します。

リトルシガーを吸う時は、点火してから勢いよく吸い込んではいけません。温度が上がりすぎて雑味が増してしまいますし、肺まで煙が入りやすくなります。ストローで飲み物を飲む時のように鼻で呼吸しながら、ゆっくりと口の中に入れてください。

「葉巻は吸うのではなくふかす」とはよく聞く言葉ですが、リトルシガーも同様なのです。口の中で煙を堪能した後も、勢いよく吐き出すのではなく下で押し出すイメージで。すると口から出た煙をもう一度楽しむことが出来ます。

また、肺に煙を入れずに鼻から出せるようになると、鼻孔でも煙を堪能できます。このような吸い方をすると、自然とペースはゆったりめになります。しかしあまり間隔を空けすぎても火種が小さくなってしまいますのでご注意ください。

「リトルシガーの吸い方」にも書いた通り、リトルシガーは通常口腔喫煙をします。しかしフィルターがあることで口当たりが軽く感じ、紙巻きタバコのように肺まで煙を入れる吸い方をされる方もいらっしゃいます。

リトルシガーはタールが多めですので、肺に入れる吸い方をすると紙巻きタバコよりも多くのタールが肺に入ることになります。個人差はありますが、肺まで入れ過ぎると肺が重いと感じたり、気分が悪くなったりする場合もありますのでご注意ください。

葉巻の吸い方が紙巻きタバコと異なるのは、一回の喫煙時間が長いので肺喫煙だと体にかかる負担が大きくなるためです。リトルシガーは安いものでも口腔喫煙で十分ニコチンを摂取できますし、肺に入れる吸い方より香りを純粋に味わうことが出来るのです。

リトルシガーは紙巻きタバコよりも薫り高いのが特徴です。その香りの強さの故に、吸い方のマナーにも気をつけなければいけません。これはリトルシガーに限ったことではないですが、公共の場で喫煙する場合、周りの方に一言断りをいれるのがマナーです。

またリトルシガーは燃焼材が入っていないか、入っていても少なめなものが多いので、吸い終わりに灰皿へ押し付けたりしなくても自然と消えていきます。

リトルシガーは紙巻き煙草ほど流通していません。しかし気を付けて見ると、コンビニや自販機などに置いてあることがあります。リトルシガーを取り扱うコンビニでよくあるのは、フォルテ、ハーベストなど。リトルシガーとしては安い部類の銘柄です。

同じコンビニでも、店舗によって置いてあるものが違います。元煙草専門店だったコンビニなどが狙い目のようです。店主のこだわりによって安いものから高いものまで、豊富な種類が販売されているコンビニもあるのです。

地方のコンビニよりも、都市部のコンビニの方がリトルシガーを扱っています。しかし地方のコンビニでも無いとは限らないので、家の近く、会社の近くなどよく通る範囲内でチェックしておくと便利です。

コンビニ、煙草店や自販機の他にもリトルシガーを販売している場所があります。酒屋、プレイガイド、ドン・キホーテもチェックしてみてください。またシガーバー、葉巻専門店にも置いてあることがあります。

ネットショップでも、リトルシガーの取り扱いはあります。送料はかかりますが珍しい銘柄なども入手できますし、どれを選んだら良いか迷う…という方には人気銘柄のおすすめセットなどあったりします。

リトルシガーとお酒は相性がとても良いことをご存知ですか？これはシガー全般にも言えることですが、葉巻を喫煙するとどうしても舌に辛みや苦みが残ります。ですので、アルコールと一緒に嗜むことで舌をリセットできるのです。

バーボンやラム酒、ワインのような甘味を感じるものが良い、或いはワインは邪道でコニャックが合うなどと言いますが、決まりはありません。リトルシガーとアルコールの匂い、味、香りをどのように組み合わせるのがが良いか試していく過程も楽しいものです。

葉巻とアルコールの組み合わせは見た目もスタイリッシュで大人の憩いのひと時に似合いますが、リトルシガーと相性の良い飲み物はアルコールだけとは限りません。

甘さの強いリトルシガーですと、アルコールでなくコーヒーをお供にという方も多いようです。フレーバーの効いたリトルシガーにはバニラやストロベリー、ブルーベリーなど多種あります。お菓子やスイーツ感覚でしょうか。

コーヒーと一口に言っても焙煎の度合や挽き方、淹れ方によって風味が違います。アルコールと同じくどのリトルシガーと合うのか、こだわってみても良いのではないでしょうか。

最近じわじわと流行になりつつあるリトルシガーについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか？

普段紙巻きタバコを愛煙されている方も、たまには趣の異なったものに手を伸ばしてみようか…と思われているのなら是非リトルシガーをお試しください。見た目は似ていますが、今までご紹介してきたように実はいろいろと違っていることが実感できます。

またタバコの値上がりに伴って、出費が嵩むというに方もリトルシガーはおすすめです。価格と一本一本の喫煙時間を考えると総合してリトルシガーの方がお安い…ということもあるのです。

リトルシガーは世界にたくさんの銘柄があり、様々なフレーバーも販売されています。お菓子を食べるような感覚で楽しめるリトルシガーは甘いテイストが好きな方、大人の女性にもおすすめです。

新しい喫煙の愉しみとしてのリトルシガーに少しでも興味を持っていただければ、幸いです。