2018年05月26日公開
2019年07月31日更新
口答えの意味とは?心理や性格・特徴|上司に上手く言い返す方法!
口答えとは、目上の人に言い返すことを意味します。この意味から、口答えはあまり好ましくない行為とされていますが、上手く言い返すことで武器にもなります。このサイトでは、口答えをする人の心理や性格・特徴、上手く言い返す方法についてまとめました。
口答えの意味とは?
口答えとは、目上の人に逆らって言い返すことを意味します。この意味の厄介なところは、「目上」という言葉です。「目上」という言葉を聞いて多くの人は、自分より立場が上ということを意味するから、上司や先輩のこと?と思うと思います。
口答えの意味での「目上」は、本来上下関係がないときでも、当事者が上下関係があると思えば、上下関係が適用され、どちらかが目上の立場であることも意味します。
友人関係を例にします。本来であれば、友人関係に上下関係は存在しません。ですが、一方が「目上」だと思っていると、もう一方が言い返したとき、目上だと思っている方にしてみれば「口答えだ」となります。
このように口答えの意味はややこしい部分も含みます。
口答えをする人の特徴:タイプ別
理不尽な内容の注意やアドバイスに対しては、ついつい口答えをしたくなってしまいますが、中にはどんな注意やアドバイスに対しても口答えをする人がいると思います。
それはどのような人で、どのような特徴があるでしょうか?口答えする人をいくつかのタイプに分け、その特徴を紹介します。
自己正当化タイプ
プライドが高く、自分が正しいと思っているまたは思わなければ気が済まないという性格です。
このタイプの人の特徴は、自分が間違っている、失敗していると認めたくないため、人に注意やアドバイスをされても、「自分の方法でも間違えではないですよね?」や「でも自分の方法のほうが…」などと反射的に口答えをしてしまいます。
また、このタイプの人は他人の言うことを信用していなかったり、自分の決めたことにこだわりをもっていたりするので、人の意見も聞き入れないことが多いのも特徴です。
負けず嫌いタイプ
自分へのアドバイスや注意が自分のためを思ってのものだとしても、言い返さなければ気が済まないという性格です。
このタイプの人はアドバイスや注意に対して、本心では納得しているときもありますが、無意識のうちに闘争心が働き口答えしてしまうというのが特徴です。
自己中心的タイプ
言わずと知れた、自分が思考の中心で、他の人は自分に従うべきと思っている性格です。このタイプの人は、自分が考えて実行しているのだから、他人の口出しは無用とも考えており、注意やアドバイスをしようとしても聞こうとしないのが特徴です。
また、仮に注意やアドバイスをしようとしても遮り、口答えをして自分の意見を突き通そうとするのも特徴です。
見栄っ張りタイプ
自分の成果や実力に対して見栄を張り、本来のものよりも大きく見せようとする性格です。このタイプの人は、自分がすごいと思われたいので、失敗することが嫌いで、失敗したことを認めたくないと思っているのが特徴です。
また、たいして実力があるわけでないことも少なくないです。自分の実力の無さや失敗を認めたくないという思いから、口答えをしてしまうというのも特徴です。
口答えをする人の性格や心理は?
口答えをする人。すなわち、自分の思い通りにしようとしている自己中心的な人間である、と思っている人がほとんどだと思います。
確かに、考え方が常に自分中心で「自分が100パーセント正しい」と思っていたり、自分が間違っていると分かっていても素直に謝れず、間違ったことを認めない性格の人もいます。しかし、口答えをする人全員が自己中心的な人間というわけではありません。
では、自己中心的な人間以外で口答えする人の性格や心理はどのようなものであるのか、紹介していきます。
自信がある
自分の仕事に絶対的な自信があるという心理状態です。誰よりも仕事ができると思っていますから、その人にとって他人からの注意やアドバイスは、「何も知らないくせに、好き勝手言ってる」くらいにしか感じていません。
そのため、他人の話を聞き入れず、反論という形で口答えをします。
自分が優位と思っている
注意やアドバイスをくれた人に対して、「自分は上の立場だ」と思っていたり、「この人に逆らっても大丈夫」と思っている心理状態であることがあります。このように無意識に見下していることもあります。
このような心理状態から、自然と口答えをするようになります。
認められたい
日頃から注意を受けていると、「自分は仕事できない人間」、「いつになったら認められるだろう」などとネガティブな心理状態になります。
人間は「存在を認められたい」という心理的欲求があるため、認められたいがために口答えをして、認められようとする心理が働きます。
または、認められないと分かっていても口答えをすることで、周りから注目されるよう無意識に働きかけていることもあります。
その他は?
みなさんは特定の人だけに口答えをする人に会ったことはありませんか?そのような人は、ある特定の人に対して、嫌悪感を抱いている、または嫉妬しているという心理状態にあります。
前者については、「その人が嫌いだから」、「その人のする事、成す事気に入らない」などというつまらない理由で口答えをしています。後者については、羨ましいというからついつい口答えをしてしまっている場合が多いです。
口答えをするのは子育てからの影響?
人の性格は、生まれもった部分と育った環境によって形成されていきます。ちなみに、後者のほうが影響が大きいです。例えば、幼少期に人前に出るのが好きな子でも、学生時代にいじめを受けたりすれば、社会人になった時点で内気な性格になっていることがあります。
口答えする人も例外ではなく、育ってきた環境が影響されている可能性があります。
よく引っ込み思案の子供に対して、「自分の意見をもちなさい」と言う人がいます。確かに、社会に出ることを考えると、自分で考え、自分の意見をだすことは大切です。
子供の口答えは、子供の意見ではないでしょうか?親の言ったことに対して、素直に聞き入れず口答えしているわけですから、意見と考えることができます。
すなわち、「自分の意見をもて」と言われた子供が素直に聞いた結果、口答えに繋がっています。ここで、子供に場をわきまえることを教えていかなければなりません。
そうしないと、場をわきまえないで、どこでも誰にでも意見をする、口答えをする人間になってしまいます。
口答えをする人への対処法とは?
これまで口答えをする人の特徴や性格、心理について述べてきました。しかしそれらを知ったとしても、そのような人たちと実際に関わっていけるのかどうか不安に思う人もいれば、どう対応したらいいのかと疑問に思う人もいると思います。
ここでは、相手が子供の場合、部下の場合、友達の場合の3つに分けて、口答えの対応の仕方を紹介します。
子供の場合
子供もよく口答えしますよね。中には、大人よりも口答えする子供もいます。ここでは、口答えする子供の接し方で注意すべきことを含めた対応の仕方を紹介します。
子供の言うことも聞く
子供が口答えしたとき、たいていの大人たちは「子供なんだから大人に従いなさい」と子供に言い聞かせるような対応をしがちです。しかし、子供相手だからといって、子供の意見を聞かず、従わせようとしてはいけません。
一人の人間としてしっかりと対応してください。
口答えをする大人にも明確な理由があるはずですが、子供にだって子供なりの理由があることがあります。それをしっかりと聞いたうえで、「こうした方が良いんじゃない?」とアドバイスをすると割と素直に聞いてくれることが多いです。
また、言葉数が増えてきた4~5歳の子供の口答えに悩む親も多くいます。4~5歳の子供に対しても同じことが言えます。しかし4~5歳の子供は理由を聞かれて、話せるときもありますが、上手く話せない時もあります。
ですので、子供が上手く話せない場合は、理由を選択式にしたりして理由を聞きだす方法で口答えに対応すると良いと思います。
口出しのし過ぎに気を付ける
子供の口答えによくあるのが、「分かってるよ!」ですよね。この口答えをする子供にとって言われた内容は、すでにわかっていることなんです。子供にしたら分かっていることを口出しされている訳ですから、ムッとして反発したくなります。
確かに親の立場からすれば、子供ができてないことを口出しするのは当然と思うと思います。しかしその対応は子供に対して、やり過ぎということです。ます。
あなたも分かっていることを何度も言われたらイラッとしませんか?口答えをしたくなりませんか?親が口出しをし過ぎると、子供も同じ心理状態になります。
ですから、子供の口答えを減らしたいと思うのであれば、口出しのし過ぎに注意して、子供が忘れていることだけを指摘すること、または子供が忘れていることに気付くような問いかけをすると良いと思います。
例えば、子供に学校からの宿題があったとします。子供が忘れてていつまでもやらなかったとき、多くの人は「宿題をやりなさい」の他に「宿題はやらなければいけない」や「~までにやる約束だ」なども言います。
1つ目の指摘はともかく2つ目、3つ目のことは、子供にとって知っている事実なので、子供はイラッとして口答えをしてしまいます。
そのため、子供に思い出させるとめに「何か忘れていることはない?」と聞いたり、「宿題はやったの?」とだけ指摘すると口答えは減ります。
部下の場合
部下に仕事を頼むと色んな反応が返ってきますよね。嫌な顔せず引き受けてくれる人、引き受けてはくれたけど少し嫌な顔をする人、口答えして引き受けようともしない人等々。ここでは、口答えの多い部下と上手く関わる方法を紹介します。
否定を尊重する
部下の口答えを認め、自分が折れるということではありません。あくまで、部下の口答えを全否定せず、「確かにこういう考えもある」などと認めてあげることが大切だということです。
確かに、部下の口答えの内容を聞いたはいいが内容が間違っているものだったり、自分が提案した案の方が明らか効率的だったりして、否定したくなってしまいます。なってくるはずです。
ですが、部下も人間です。人間である以上、ある程度プライドがありますし、認められたいとも思っています。それゆえの口答えなのです。
さらに言えば、部下の口答えを聞かずして否定ばかりしていると、部下の意欲も低下しますから、長く付き合っていくことが今よりも難しくなってしまいます。
そして、口答えをする理由をしっかりと聞きましょう。部下が自分の言うことに従わないわけですから、ある程度常識のある社会人であれば、常識的な行為でないことは分かります。
そのため、口答えをする明確な理由があるはずですし、それをしっかりと聞くことで信頼関係が築けるはずです。
それに、理由も聞かず自分の意見を否定して要求をしてくる上司と自分の意見を理由までしっかりと聞いてくれた上司、口答えをする部下はどちらの上司の要求を聞いてくれるでしょうか?おそらく後者だと思います。
それらを意識して対応していけば、口答えも少なくなってくるはずです。
口答えの原因を取り除く
先ほども口答えをするのには理由があると述べましたが、理由の中にはあなたの部下の力だけではどうしようもないものもあるはずです。例えば、上司であるあなたが資料の作成を部下に頼んだとき、部下が「無理です。」と口答えしたとします。
その理由が「他にも仕事を頼まれていて手が回らない」や「周りが協力してくれない」など、部下の個人的な理由ではないこともあります。このようなとき、上司の立場であるあなたが口答えの原因を取り除く対応をする必要があります。
そうすれば口答えもできなくなります。
友達の場合
アドバイスしたのに、「それは~だから」などと言い、口答えする友達はいませんか?相談を受けたはいいが、その口答えの対応に困ることも多いと思います。
その場合、あなたの友人はあなたのことを下だと思っていたり、自分が正しいと認めて欲しかったりします。ここではそのような友達への対応の仕方を紹介します。
友達があなたのことを下に見ているようでしたら、ただちに距離を置くことをオススメします。実際に距離を置くことで、あなたの大切さに気付いて、対等な関係になるかもしれません。
または、連絡が取れなくなり絶縁してしまうかもしれませんが、あなたのことを下に見ているような人です。絶縁してかまわないと思います。
友達が、「正しいことを認めてもらいたい」と思って口答えをしている節があるならば、友達の正しいと思ったところを素直に正しいと言ってあげましょう。友達の発言すべてが間違っているということはほとんどないはずです。
ですので、「~は正しいと思う」などと肯定できるところははして、それから、「こうした方がいいと思うよ」などとやさしく提案するような対応が良いと思います。
上司に上手く口答えする方法
上司から受けた注意が納得いかず、口答えしたくなるときがあると思います。それに我慢をし続けると思うと憂鬱な気分になる人もいると思います。しかし、何も考えず感情的に口答えしてしまうと、意見が上手く伝わらず、痛い目に…。なんてことがあります。
それだと言い返す意味がないどころか、事態は最悪になることが多いです。そうならないために大事なのは、批判ではなく意見と思わせることです。ここでは、上司に言い返すときに気を付けるべきことを紹介します。
内容は明瞭に
上司からの指示や命令に納得がいかず、感情的になってしまう人も多いかと思います。感情的になると、内容が不明瞭な口答えになりやすく、実際に内容が不明瞭な口答えになってしまっては元も子もないです。
それに内容が不明瞭のまま言い返すと、上司にしてみれば、「言っていることはよくわからないが反発された」となるわけです。それだと自分の意見が上手く伝わらないですし、普段温和な性格の上司でも怒ってしまいます。
口答えすることに理由や根拠があるなら、内容は明確にして言い返すことは必要不可欠になります。
上司の発言の意図を汲み取る
上司が部下であるあなたに指示や注意をしているわけですから、多くの場合意図があるはずです。その意図を考えましょう。その意図も考えず「その方法は非効率だ!」などと言い返すと、上司にしてみれば意図があるわけですから、当然口論になります。
それに、上司の発言の意図を考えることで、新たな考え方を手に入れたり、自分の仕事の重要性に気付いたりなど、学ぶこともあります。
上司の意図を汲み取ったうえで、上司の意見を全否定せず、自分の意見を言うと、上司も聞く耳をもってくれると思います。
根拠を準備する
この方法は、時間が多少かかりますが、一番上手く伝わる方法だと思います。ここで言う根拠とは、自分の意見の正当性を示す資料のことを指しています。言い返す際、絶対に自分の意見が正しいし、上司に聞いてもらいたいときに行うと効果を発揮します。
自分の意見の正当性が示された、データなどの資料を見せられながら淡々と反論されると、さすがの上司も納得せざるを得ないことになります。
最後に
これまで、口答えの意味、口答えをする人の特徴、性格・心理、対応の仕方、上手く言い返す方法を紹介してきました。確かに口答えの意味を踏まえると、あまり好ましい行為とは言えないと思います。
ですが、今日では、理不尽な要求や命令、指示が飛び交うこともあります。それを我慢し続けて精神病になっては、元も子もありません。
このサイトで、口答えをする人への上手く対処する方法、上手く口答えする方法を学んでいただき、快適な毎日を送ってくだされば幸いでございます。