趣味嗜好の意味とは?使い方や読み方・趣味趣向との違いを解説

「趣味嗜好」という言葉をご存じですか?似たような言葉に「趣味趣向」という言葉がありますが、2つの違いや使い方などを詳しく知る人は少ないのではないでしょうか。今回は「趣味嗜好」と「趣味趣向」の使い方や読み方、2つの意味や違いについてご紹介していきたいと思います。

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目次

  1. 1趣味嗜好の意味とは?
  2. 2「趣味嗜好」と「趣味趣向」は類語!意味の違いは?
  3. 3趣味趣向の誤った使い方
  4. 4「趣味」や「嗜好」や「趣向」の類語
  5. 5趣味嗜好の使い方
  6. 6趣味嗜好を使った例文
  7. 7趣味趣向の使い方
  8. 8趣味趣向を使った例文
  9. 9趣味嗜好品とはどんなもの?
  10. 10おすすめの趣味嗜好
  11. 11趣味嗜好と趣味趣向を使い分けよう!

趣味嗜好の意味とは?

今回ご紹介します、「趣味嗜好」の使い方や意味などご存知でしょうか。「趣味趣向」と同じ意味だと考える方や、会話の中で「趣味趣向」と同じ使い方をしている方は結構いると思います。

よくわからないまま使い、間違っていた・・なんて事は結構あるものです。そんな間違いをしないように、「趣味嗜好」について詳しくご説明していきたいと思います。

では、「趣味嗜好」の使い方や例文をご紹介する前に、まずは「趣味嗜好」の読み方や意味からご説明したいと思いますので、ぜひご覧ください。

趣味嗜好は四字熟語

「趣味嗜好」という言葉は漢字4文字からなる四字熟語です。

四字熟語とは、4字の熟語や成語を指す概念として自然発生した、比較的新しい用語です。

人によって、四字熟語の定義は様々ですが、広義は「漢字4文字で成る言葉全て」としており、狭義は「一般的に慣用句的に用いられる言葉」とされています。

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趣味嗜好の読み方は「しゅみしこう」

読み方の確認ですが、「趣味嗜好」の読み方は「しゅみしこう」です。読める人は多いと思いますが、漢字は難しいので書ける人はなかなか居ないかもしれません。これを機に、「趣味嗜好」の書き方も覚えておくとよいでしょう。

ちなみに、「嗜好品」という言葉をよく耳にしますが、「趣味嗜好」の「しこう」と、「嗜好品」の「しこう」は同じ意味となります。

趣味嗜好の「趣味」と「嗜好」の意味

「趣味嗜好」は、「趣味」と「嗜好」という2つの言葉から成り立っています。

「趣味」と「嗜好」、どちらの言葉も「好み」や「たしなみ」を指し、それぞれが類語となっていますが、意味の違いがあるようです。その意味の違いを確認していきましょう。

「趣味」の意味とは、仕事や職業としてではなく、個人が楽しみとしている事柄の事です。例えば、映画鑑賞、読書、スポーツ、料理といったように、自由な時間にする好きな事を指すことが多いようです。

「嗜好」の意味とは、特定の物を好み、それに親しむことをいい、主に飲食物などに用いられます。「嗜好が変わる」「日本人の嗜好に合う」といったように使われることが多いでしょう。

これら2つの言葉を組み合わせた「趣味嗜好」は、個人的に好きな事や楽しみ、それを親しんだりたしなむ事を表します。

「趣味嗜好」と「趣味趣向」は類語!意味の違いは?

これまで「趣味嗜好」についてお話してきましたが、次は「趣味嗜好」の類語でもあり、「趣味嗜好」と間違えやすい「趣味趣向」についてご説明していきたいと思います。

「趣味嗜好」と同じように「趣味趣向」という言葉も会話の中でよく使われます。しかし、大半の人が「趣味嗜好」と同じ意味で認識していたり、同じ使い方をしているのではないでしょうか。

「趣味嗜好」と「趣味趣向」、2つの違いを確認していきましょう。

趣味趣向の読み方は「しゅみしゅこう」

ご存じの方が多いと思いますが、「趣味趣向」は「しゅみしゅこう」と読みます。「しゅ」という言葉が続くため、「趣味嗜好」よりも少し読みづらい方もいるかもしれません。

「趣味嗜好(しゅみしこう)」と読み方も似ていますが、「趣味嗜好」と「趣味趣向」、それぞれの意味の違いは一体何でしょうか?

「趣味嗜好」との意味の違い

先程ご紹介したように、「趣味嗜好」の意味は、個人的に好きな事や楽しみ、それを親しんだりたしなむ事を言います。では、「趣味趣向」の意味は何でしょうか。

「趣味趣向」とは、物事が自分にとって好ましい事か、そうではないかを判断する心持ちのことを言い、物事の方針や方向性、趣味などを意味します。

こうした2つの意味の違いから、ビジネスシーンで使用されるのは主に「趣味趣向」です。

「趣味嗜好」はプライベートな趣味を指す事が多いため、誤って使わないように注意しましょう。

趣味趣向の誤った使い方

「趣味嗜好(しゅみしこう)」と「趣味趣向(しゅみしゅこう)」は、発音が非常に似ているため、誤って使っている方をよく見かけます。

例えば、「食べ物の趣味趣向が合わない」という言葉は誤りになります。趣向は、方向性や傾向を示す言葉なので、この場合は、「趣味嗜好」を使う方が適切と言えます。

コーヒーやたばこによく「趣向品」と言う方を見かけますが、それも誤りになります。コーヒーやたばこには「嗜好品」と言い、会話の中でも「コーヒーの趣味嗜好が合う」といったように使います。

「趣味」や「嗜好」や「趣向」の類語

「趣味嗜好」と「趣味趣向」の意味や2つの違いについてお話ししましたが、次は、「趣味嗜好」と「趣味趣向」、それぞれの言葉を作る「趣味」「嗜好」「趣向」の類語について着目していきましょう。

「趣味」の類語

「趣味」の類語として「嗜好」も含まれますが、その他にも「道楽」「業余」「ホビー」「余暇活動」「プリファレンス」「好み」「特恵」「優先権」などがあります。

「道楽」とは、仕事とは別に生活の中に熱中できる趣味にふけり、それを楽しむ事です。酒、色ごと、博打なども含まれます。

「業余(ぎょうよ)」とは、本業の仕事以外にする仕事の事です。使い方としては、「業余作家」などとして使われることが多いです。

「ホビー」とは、広義では「趣味」という意味です。狭義になると「おもちゃ」という意味を持ちます。

「余暇活動」とは、休息時間に自分の好きなことをすることです。「プリファレンス」とは、好み、選択、ひいき、優先という意味があります。

「特恵(とっけい)」とは、特別の恩恵、特別の待遇という意味があり、「優先権」とは、他に先んじて行使できる権利の事を言います。

こうして見てみると、特別に楽しむことや、仕事とは別の楽しみを意味する言葉が、類語に多いことが解ります。

「嗜好」の類語

「嗜好」の類語には、「好尚」「好き好み」「偏愛」「片寄り」「特恵」「優先権」などが挙げられます。

「好尚(こうしょう)」とは、好み、嗜好という意味があり、「好き好み」と同じ意味を持っています。

「偏愛(へんあい)」とは、ある人だけを、かたよって愛するという意味があります。「片寄り」という類語からも言えるように、個人が特定に好んでいる事を指していると言えるでしょう。

また、「趣味」の類語と同じ「特恵」と「優先権」も含まれてます。

「趣向」の類語

「趣向」の類語は「技巧(ぎこう)」とあります。「趣味」や「嗜好」のたくさんの類語に対し、「趣向」の類語は「技巧」のみです。

「技巧」とは、ものを仕上げたり表現したりするときの巧みに行うテクニックの事を言います。

趣味嗜好の使い方

これまで「趣味嗜好」の意味や類語、「趣味趣向」との違いをご紹介してきましたが、次は「趣味嗜好」の使い方についてご説明していきます。

「趣味嗜好」の適切な使い方を知ることで、より一層コミュニケーションの役に立てることでしょう。

趣味嗜好が合う

「趣味嗜好が合う」という言葉は、会話や文章の中でよく使われる言葉なので、聞いたことがある人が多いと思います。他の人と、食や趣味の好みが合う時などに使います。

日本人は人と同じことを好む傾向があり、「趣味嗜好が合う」人と出会うと嬉しくなるものです。その為「趣味嗜好が合う」という言葉は、好んで使われることが多いようです。

趣味嗜好が変わる

「趣味嗜好が変わる」という言葉は、食べ物や趣味の好みが変わる時などに使います。年齢を重ねるごとに食べ物の好みが変わったり、洋服の好みが変わったりする時に使われることが多いです。

趣味嗜好が違う

「趣味嗜好が違う」という言葉は、他人と食の好みや趣味の違いを表すときなどに用いられます。

趣味嗜好を使った例文

先程ご紹介した、「趣味嗜好が合う」「趣味嗜好が変わる」「趣味嗜好が違う」を使って例文をご紹介します。

「趣味嗜好が合う」の例文は、「あの人とは趣味嗜好が合うのでよく一緒に食事に行く」「性格や趣味嗜好、全てが合うあの人は運命の人だ」などがあります。

「趣味嗜好が変わる」の例文は、「結婚したら趣味嗜好が変わった」「歳をとったら趣味嗜好が変わってきた」という風な使い方があります。

「趣味嗜好が違う」の例文は、「趣味嗜好が違う人とは結婚できない」「育った環境が違うので、趣味嗜好も違う」と使うことが出来ます。

趣味趣向の使い方

次は、「趣味趣向」の使い方についてご説明します。「趣味嗜好」の使い方とどういった違いがあるのか確認しながら、「趣味趣向」の使い方について見ていきましょう。

趣味趣向を凝らす

「趣味趣向を凝らす」とは、より楽しく、より面白くなるように工夫することを言います。よくモノ作りや、舞台演出などに使われることがあります。こだわりが強いものにほどよく使われる言葉です。

趣味趣向を変える

「趣味趣向を変える」とは、物事をより面白くするため工夫をし、それまでとは違った趣に仕立て上げる事を言います。作っている作品の作風などを変える時に「趣味趣向を変える」という言葉を使うことがよくあります。

趣味趣向が異なる

「趣味趣向が異なる」という言葉は、趣や意向が違うことを意味します。自分の趣味趣向とは違った事に対して使われます。

趣味趣向を使った例文

「趣味趣向」の使い方でご紹介した「趣味趣向を凝らす」「趣味趣向を変える」「趣味趣向が異なる」を使って例文を見ていきましょう。

「趣味趣向を凝らす」の例文は、「趣味趣向を凝らした料理」「趣味趣向を凝らした演出」などが挙げられます。

「趣味趣向を変える」の例文は、「作品の趣味趣向を変えてみよう」「若者向けの趣味趣向に変える」という使い方があります。

「趣味趣向が異なる」の例文は、「いつもとは趣味趣向の異なるパーティーだ」「私の趣味趣向とは異なる作品だ」などがあります。

趣味嗜好品とはどんなもの?

趣味嗜好品と呼ばれるものは世の中に多数あります。国によって趣味嗜好品は色々ありますが、日本で趣味嗜好品としてよく取り上げられるのは、お酒とたばこではないでしょうか。

身体によくないものと知りながらも好む人が多いという点から、趣味嗜好品として取り上げられることが多くあります。

趣味嗜好品は、お酒やたばこの他にも、コーヒーやお茶などの飲料物などがあります。また、外国では大麻やマリファナなどが趣味嗜好品に該当するところもあるそうです。

基本的に、趣味嗜好品は生きるために必要のないもの、人の味覚や触覚、嗅覚や視覚などに快感を与えるものだと考えてよいでしょう。

おすすめの趣味嗜好

「趣味嗜好」という言葉について色々お話してきましたが、次は、おすすめの「趣味嗜好」についてご紹介したいと思います。

ご自身に合うものがあれば、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

映画鑑賞

休日にゆっくり過ごしたいと思う方におすすめです。好きなジャンルの映画を見ながら過ごす時間は、気分転換にもなり、日頃のストレスを解消することも出来るでしょう。

音楽

音楽が好きな人におすすめです。音楽には様々なジャンルがあるので、ご自身に合ったものが見つかるはずです。音楽を聴くのはもちろん、自分で楽器に挑戦してみるのもいいでしょう。また、ライブなどに出かけるのもいいですね。

スポーツ

体を動かすことが好きな人におすすめです。スポーツにはジョギングや水泳、球技など様々なものがあるので、自分に合ったものを選ぶことが出来るのも魅力です。

体力に自信のない方は、ウォーキングや、お家でのヨガ、ストレッチから始めてみてはどうでしょうか。

旅行

旅行好きな方や、行動力がある方におすすめです。旅行でその土地の文化に触れたり料理を食べたりと、新しいことを体験することで充実感が得られるでしょう。

また、普段とは違うものに触れることによって、リラックス効果を得られたり、新たな発見があるかもしれません。

料理

食べることが好きな人におすすめです。ラーメンの食べ歩きやランチ巡りなど、食べることをメインにしたり、自分で料理をして作ることをメインとするのもいいでしょう。

ボランティア活動

人の役に立つことが好き!という方にはピッタリです。そんな方は、ボランティア活動をすることによって幸福感を得られるでしょう。まずは地域でのボランティア活動に挑戦してみてはいかがでしょうか。

収集

何かを集めたりコンプリートすることが好きな人におすすめです。集めて全てがそろうことで達成感が生まれるでしょう。

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趣味嗜好と趣味趣向を使い分けよう!

いかがでしたでしょうか。「趣味嗜好」の読み方をはじめ、「趣味嗜好」の意味や使い方、例文をご紹介してきました。普段の会話の中で間違えて使っていたという方や、何となく使っていた方も、今後正しく使えるのではないでしょうか。

また、「趣味趣向」との違いについても詳しくご説明しました。これからは「趣味嗜好」と「趣味趣向」を自信をもって使い分けることが出来るのではないでしょうか。

言葉は似たような響きや、似たような意味を持っているものが多いです。それをちゃんと使い分ける事によって会話することの楽しみも増えていきます。

言葉の意味、使い方や違いを知り、会話を楽しんでいきましょう。

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