バラ(薔薇)の花言葉は?本数や色によって意味が違う!

愛と美の象徴、バラ(薔薇)。誕生日や記念日にバラの花束を贈る人も多いです。プローポーズにはたくさんのバラをと夢見る人もいるでしょう。でもバラは本数や色によって花言葉が違います。違った意味のバラを贈らないように、本数や色ごとに花言葉の意味を知っておきましょう。

バラ(薔薇)の花言葉は?本数や色によって意味が違う!のイメージ

目次

  1. 1バラ(薔薇)とはどんな花?
  2. 2バラの花言葉
  3. 3バラの花言葉と意味【色別】
  4. 4バラの花言葉と意味【種類別】
  5. 5バラの花言葉と意味【部位別】
  6. 6バラの花言葉と意味【組み合わせ別】
  7. 7バラの花言葉と意味【花束本数別】
  8. 8注意したいバラの花言葉
  9. 9バラの花束を長持ちさせる方法
  10. 10バラを楽しもう!名所3選
  11. 11花言葉にとらわれない

バラ(薔薇)とはどんな花?

世界中の人を魅了するバラ。漢字では薔薇と書きます。多くの日本人が一度は正確に「薔薇」と書いてみようと挑戦したのではないでしょうか。

バラ(薔薇)は、古より多くの芸術作品でその美しさ、高貴さを絶賛されてきました。バラ(薔薇)を描いた最も古い絵画は、ギリシャ最古の文明といわれる、クレタ島に栄えたミノア文明の宮殿に残された、青い鳥を描いたフレスコ画で、紀元前1700年頃のものと推定されています。

現在ではバラ(薔薇)のほとんどが、人工栽培された園芸品種ですが、北半球には原種のバラ(薔薇)が120種ほど残っています。そして驚くべきことに、世界中のバラ(薔薇)は、この中のたった9種類の原種のバラ(薔薇)から生まれました。

原種のバラ(薔薇)がいつから存在していたのかはわかりませんが、バラ(薔薇)の美しさを追い求める人たちの手によって、4000年もの間品種改良を繰り返してきたバラ(薔薇)は、今や2万品種以上あるともいわれています。

わずか9品種のバラ(薔薇)を由来に、星の数ほどのバラ(薔薇)を生み出した人々の情熱。このことからも、バラ(薔薇)がいかに愛されているかをうかがい知ることができます。

バラの名前の由来

バラの学名Rosaは、バラを意味する古いラテン語に由来しますが、さらに遡れば、ケルト語で「赤」を意味するrhod、rhoddに由来します。

日本語のバラの由来は、日本に自生していた棘のある低木の総称であるノイバラ、イバラが転じたものといわれています。

漢字では「薔薇」と書きますが、これは中国で使われていたものをそのまま当てただけで、「薔薇」がそれぞれ「バ」や「ラ」の音を持っているわけではありません。薔薇に訓読みはなく、音読みではソウビ、シュウビとなります。

草冠から想像できるように、薔薇の薔と薇はそれぞれ植物をあらわす漢字ですが、薔はタデ科の一年草である「かわたで」を、薇は山菜でおなじみの「ぜんまい」を意味し、バラとは似ても似つかない組み合わせです。

漢字の「薔薇」が、なぜバラに当てられたのか、実のところその由来はっきりとはわかっていません。由来が何であれ、複雑で難しい「薔薇」の文字は、ゴージャスで神秘的なバラにふさわしく、これ以外にないと思わせるから不思議です。

バラの歴史

バラは、わかっているだけで約4000年前から、人工的に栽培されていました。ギリシャ南部のピロスから出土した板書によると、古代ギリシャでは、バラの芳香を含んだオイルを体に塗ってアロマオイルのように使っていたと思われます。

古代ローマ時代には、ネロを始めとする歴代の皇帝たちや貴族たちがこぞってバラを愛好したため、一層栽培が盛んになりました。

392年にローマの国教となったキリスト教もまた、白バラを聖母マリアの象徴として神聖視したため、キリスト教支配が進んだ中世ヨーロッパでも、バラは白ユリと並んで大切に扱われました。

中世においてバラは、観賞用としてだけでなく、手洗いや洗顔用のバラ水や、衣類の芳香剤としても使われ、ますます需要が高まりました。体臭を隠すために、アラビアやペルシャでは、香水にもバラが利用されました。

近世になると、ナポレオンの皇妃ジョゼフィーヌが、単なる愛好家の域を超えてバラを熱愛し、国家財政を揺るがすほどの財を投じて膨大なバラを収集しました。

ジョゼフィーヌは、大量のバラをコレクションするだけに飽き足らず、優秀な技術者たちに品種改良や交配で新種を生み出させました。これによりバラの品種は飛躍的に増えていきました。

Roseの由来が「赤」であることからわかるように、バラといえば赤、ピンク、もしくは白が一般的でしたが、1700年代後半、交配を重ねることで美しい黄色いバラを生み出すことに成功すると、バラに魅せられた人々は、今度は青いバラを夢見るようになりました。

不可能といわれた青いバラですが、今までにない革新的な技術のおかげで、2004年に、「サントリーブルーローズアプローズ」が誕生しました。交配種に青いバラを得たことで、バラの新種開発はさらに広がりを見せ始めています。

バラの特徴

バラの特徴は何といってもその種類の多さです。これだけの多様性を持つ栽培植物は他にはありません。バラは、花びらが幾重にも重なり華やかで気品高く、うっとりするような芳香があり、茎には棘があると思いがちですが、そうとも限りません。

花は一重から八重まであり、色も大きさも様々。木立性のバラ、半つる性のバラ、つる性のバラがあり、棘があるものが多いですが、中には棘のない品種もあります。日本に自生しているハマナスも、一見バラには見えませんがバラの一種です。

オールドローズと呼ばれる、ヨーロッパにあった4つの原種とその子孫たち、中国を始めアジアにあった5つの原種とその子孫たち。それらが出会ってさらに交配が進み、今までになかったバラが生み出されていきました。

そうして生まれたバラはモダンローズと呼ばれ、さらなる進化を遂げようとしています。バラとは、バラ科バラ属に属する植物の総称です。交配によってますます多様化するバラの特徴は、簡単には語りつくせません。

バラの花言葉

愛と美の象徴といわれるバラ。花言葉は花の色や本数でいろいろありますが、バラの花言葉といえば「愛」と「美」です。「愛」と「美」のバラの花言葉は、中世キリスト教におけるバラの位置づけや、バラ誕生の物語を描いたギリシャ神話に由来があります。

初期キリスト教では娼婦を意味したバラですが、中世になると、「棘のないバラ」が聖母マリアの純潔の証として扱われるようになりました。中世以降のキリスト教では、白いバラは聖母マリアの、赤いバラはキリストの慈愛の象徴となりました。

これを由来として、バラは広い意味での愛を象徴する花として世界中に知られるようになりました。

ギリシャ神話に登場するアフロディーテは愛と美の女神です。アフロディーテが海の泡から誕生したとき、オリンポスの神々はバラを創造してその美しさを称え、祝福しました。

また一説では、海から生まれたアフロディーテに対し、大地も美しいものを生み出そうとしてバラを生み出したともいわれています。愛と美の女神アフロディーテと共に誕生したバラ。それに由来してバラ自体が、愛と美を意味するようになりました。

バラの花言葉と意味【色別】

バラそのものの花言葉は、「愛」と「美」ですが、バラは花色によって花言葉は違います。バラの花色はたくさんあります。バラの花色別に花言葉とその意味を見ていきましょう。

赤いバラの花言葉

バラと聞いて真っ先に思い浮かぶのは赤でしょうか。Roseの由来となったrhodやrhoddも、もとは赤を意味します。赤いバラは、もっともバラらしいバラといえます。

そんな赤いバラの花言葉は、「愛の告白」「無垢な愛らしさ」「熱烈な愛」「愛情」「情熱」「美」で、「私はあなたを愛しています」という意味です。

白いバラの花言葉

聖母マリアの純潔の証でもある白いバラ。赤と並んでバラの伝統的なカラーの一つです。

白いバラの花言葉は、「相思相愛」「純潔」「尊敬」で、聖母マリアを由来とする清純なイメージ通り、「私はあなたにふさわしい」と、控えめながら純粋で真っ直ぐな愛情を意味しています。

ピンクのバラの花言葉

赤と共に人気が高いピンクのバラ。花言葉は、「しとやかさ」「可憐」「美しい少女」「感謝」「幸福」です。愛に満たされた幸せを意味しています。

青いのバラの花言葉

自然界には存在しない青いバラ。人間の知恵と努力が生み出した奇跡のバラです。不可能といわれながらも、研究を重ねて開発された青いバラの花言葉は、「夢かなう」「神の祝福」「不可能」「奇跡」です。

この花言葉からは、青いバラを咲かせる夢を追い求めた研究者たちの熱い思いが伝わってきます。

黄色いバラの花言葉

青いバラと違って黄色いバラは自生していましたが、新種として発表されたのは1762年です。黄色いバラの発見は、その後のバラの品種改良に多大な影響を与えました。

バラの歴史に新たな1ページを加えた黄色いバラの花言葉は、「恋の終わり」「愛情の薄らぎ」「嫉妬」「友情」「平和」です。愛にまつわる花言葉が多いバラですが、黄色いバラは、愛の終わりや友人としての親しみを意味する花言葉を持っています。

赤いバラの蕾の花言葉

同じ赤いバラでも、花が開いた状態と、蕾の状態では花言葉が違います。

燃え盛るような情熱的な愛を意味する盛りの赤いバラに対して、まだ硬い蕾の赤いバラは、「純粋な愛」「可憐さと純粋さ」「純粋な愛に染まる」という花言葉があらわすように、恋を知ったばかりの初々しさを意味しています。

白いバラの蕾の花言葉

白いバラの蕾の花言葉は、「少女時代」「恋をするには若すぎる」です。まだ恋を知らない少女の初々しさ、恋に対するためらいやときめきを意味しています。

恥じらう乙女のような蕾が、やがて花開き、「純潔」の花言葉を持つようになるというのは、何ともロマンティックです。

バラの棘の花言葉

ほとんどのバラには棘があります。この棘にも花言葉があり、「不幸中の幸い」という意味深な言葉です。

最悪だけは避けられたとホッとするのか、ギリギリセーフと冷や汗をかくのか、いずれにせよ愛に関して、「不幸中の幸い」と思うのはどんな場面なのかと考えさせられます。

バラの花言葉と意味【種類別】

バラは色だけでなく種類も豊富です。種類別の花言葉も見てみましょう。

多弁のバラの花言葉

園芸品種のバラは、そのほとんどが豪華な八重咲です。正式な分類はないのですが、一般的に花びらが20枚以上のバラを多弁咲きのバラ、八重咲のバラと呼んでいます。

多弁のバラの花言葉は、気高い見た目通り、「誇り」「馬鹿にしないで」といったプライドの高さをうかがわせる意味を持っています。

一重のバラの花言葉

一重咲きのバラの花びらの数は原則5枚です。一重咲きのバラは、原種の面影を残し、清楚で儚げです。一重咲きのバラの花言葉もまた見た目どおり、「清純な愛」「静かな愛」と、慎ましく繊細な恋を意味しています。

野バラの花言葉

野バラは別名野イバラといい、沖縄以外の日本全国に分布しています。つる性の低木で、一重の花が散房状に咲きます。道端に楚々と咲く野バラには、「やさしい心」という花言葉があります。心を癒してくれるような、可憐な野バラにふさわしい花言葉です。

バラの花言葉と意味【部位別】

人々が愛してやまないバラは、花だけでなく葉にも花言葉があります。

バラの葉全般の花言葉

バラの葉全般には、「あきらめないで」「あなたは希望を持ち帰る」という、勇気と希望に満ちた花言葉があります。

赤いバラの葉の花言葉

バラの葉全般の花言葉に加えて、赤いバラの葉には、相手を想う純粋な心を意味する「無垢の美しさ」「あなたの幸福を祈る」という花言葉があります。

バラの花言葉と意味【組み合わせ別】

バラは、組み合わせによっても新たな意味を持ちます。色違いのバラを組み合わせて花束にすることもあるので、組み合わせごとの花言葉も知っておきましょう。

赤いバラの中に白いバラ

赤いバラの中に白いバラを入れた花束は、コントラストが印象的です。紅白はおめでたい組み合わせですから、プレゼントに選ぶ人も多いかもしれません。

赤いバラと白いバラを組み合わせたときの花言葉は、「打ち解けて仲がいい」「温かい心」です。赤いバラの情熱と白いバラの純粋さが混ざり合い、成熟した親密さが伝わってくる花言葉です。

黄色のバラの中に赤いバラ

黄色いバラと赤いバラ、個性的で元気のあるコーディネイトの花束です。とても前向きな印象を与える黄色いバラと赤いバラの組み合わせですが、その花言葉は「あなたがどんなに不実でも」と、忍耐強くとても健気です。

恋人から黄色と赤のバラの花束を渡されたら、胸に手を当てて考えてみた方がいいかもしれません。

開花したバラ2本とバラの蕾1本

艶やかに咲いたバラ2本とまだ蕾のバラの花束。華やかなバラに挟まれた蕾のバラは、固く口を閉ざしているようにも見えます。花言葉は、「あのことは当分の間秘密」で、恋人同士の秘め事を暗示させます。

開花したバラ1本とバラの蕾3本

開花した1本のバラとまだ咲いていない蕾のバラ3本の組み合わせの花言葉は、「あのことは永遠の秘密」です。

4本の花束は、それだけで何かのメッセージ性を感じさせます。1本の開花したバラと、口を閉ざしたような3本の蕾のバラ。「あのことは永遠の秘密」という花言葉には背徳の愛の香りもします。

バラの花言葉と意味【花束本数別】

バラには本数によっても花言葉があることは有名です。

ありったけの愛を表現しようと予算の許す限りの本数のバラを集めて花束にしたら、思いもかけない意味になっていた、なんてことにならないように、本数ごとの花言葉もちゃんとチェックしておきましょう。

1本~10本のバラの花言葉

1本のバラ は「一目ぼれ」「あなたしかいない」、2本のバラ は「この世界は二人だけ」、3本のバラは、 「愛しています」「告白」、4本のバラ は、嬉しいような考えようによってはちょっと怖いような「死ぬまで気持ちは変わりません」です。

5本のバラ は、「あなたに出会えた事の心からの喜び」、6本で は「あなたに夢中」「お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう」、7本で は「ひそかな愛」、なぜか8本の花束になると は愛情が少しトーンダウン、「あなたの思いやり、励ましに感謝します」です。

9本 は「誠実な愛の告白」「いつもあなたを想っています」「いつも一緒にいてください」、10本野バラを花束にすると、相手を大絶賛、「あなたは全てが完璧」です。バラは少ない本数でも、十分に強い愛情が伝わります。

11本~20本のバラの花言葉

概ね良い意味ばかりの1~10本のバラに比べて、11~12本のバラの花束には、やや不吉な花言葉も含まれているので要注意です。まずは11本は「最愛」、12本は「私と付き合ってください」なので問題ありません。

13本になると突然、「永遠の友情」と恋愛からは離れてしまいます。14本のバラは「誇りに思う」、15本のバラは「ごめん」、16本のバラは「不安な愛」、17本では「絶望的な愛」と、なかなかにヘビーな花言葉が続きます。

18本のバラは「誠実」と、少し盛り返しますが、19本は「忍耐と期待」、20本は「私のひとひらの愛」と、1~10本ほどポジティブで積極的な愛を意味する花言葉は見当たりません。バラの本数は、多ければいいというわけではなさそうです。

21本~50本のバラの花言葉

若干注意が必要な11~20本のバラの花束ですが、21本以上の本数になるとまた様子が変わってきます。本数ごとに花言葉があるのですが、全部の本数は紹介しきれないので、人気のある本数の花言葉をご紹介します。

21本のバラは「あなただけに尽くします」、22本のバラは「あなたの幸運を祈る」、24本のバラは「一日中思っています」と、献身的な愛を意味します。

25本のバラは、22本のバラと同じく、「あなたの幸せを祈っています」、30本のバラになると「ご縁があることを信じています」とかなり謙虚です。

バラの本数も36本になると「ドラマチック」、40本では「死ぬまでこの愛は変わりません」、44本のバラは「変わらぬ愛を信じます」「出会い」、50本のバラは「永遠」「恒久」となり、情熱的で尽きることのない愛を意味しています。

99本~999本のバラの花言葉

とにかくたくさんの本数のバラを花束にして贈りたいと考えている人は、99~999本のバラの花束の花言葉を参考にしてみてください。「100本目のバラはあなた」と、99本のバラをプレゼントする人もいます。99本のバラの花言葉は、「永遠の愛、ずっと好きだった」です。

プロポーズなどで人気がある本数は、100本や101本です。まさに抱えきれないほどのバラの花束です。100本もの本数のバラを集めるだけで、もう十分に深い愛が感じられますが、100本のバラは花言葉も「100%の愛」です。

ドラマの影響かプロポーズに101本のバラを贈る人も多いです。花言葉は、「これ以上ないほど愛しています」なので、プロポーズにふさわしい本数です。108本のバラの「結婚して下さい」もプロポーズにぴったりの本数です。

1年を意味する365という本数のバラは、「あなたが毎日恋しい」、999本のバラは、「何度生まれ変わってもあなたを愛する」と、熱烈な恋心を意味しています。

注意したいバラの花言葉

「愛」と「美」の象徴であるバラですが、ご紹介したようにちょっと気をつけた方がいい花言葉を持った色や本数もあります。もう一度、あまりいい意味の花言葉を持たないバラについてまとめてみましょう。

白いバラの蕾の花言葉

純真無垢な少女のような白いバラの蕾。やがてあらわれる清楚な姿は想像するだけで微笑ましいほどです。花言葉も「少女時代」や「恋をするには若すぎる」など、幼さや可憐さを意味する言葉が並んでいます。

聖母マリアの処女性を由来とする白いバラは、花開いた後も安易に手折ることを許されない潔癖さを持っています。ましてや大人になる前の、汚れを知らぬ乙女を象徴する白いバラの蕾には、愛を拒絶する意志が込められています。

女性が白いバラの蕾の花束を男性に贈った場合、肉体関係の拒絶と受け止められるかもしれません。逆に男性が女性に贈った場合は、「子供っぽくて相手にならない」という意思表示ととられかねません。

花言葉に全く関心がない相手ならまだしも、少しでも花言葉を気にするような相手に、どうしても白いバラの蕾を贈りたいなら、何か言葉を添え、本数も考慮した方がいいかもしれません。

赤に斑点模様のバラの花言葉

バラには実の様々な模様の花びらがあります。単にドット柄の花びらなら、花言葉は「君を忘れない」で、物悲しくはありますがとくに訝しいものではありません。

ところが、赤に白い斑点があるバラとなると、花言葉は「戦争」「争い」と些か物騒です。この花言葉は中世末期にあたる1455年に勃発したバラ戦争に由来していると思われます。

王位継承をめぐって対立したランカスター家とヨーク家は、ランカスター家が赤いバラ、ヨーク家が白いバラの紋章を掲げており、バラ戦争の名前もこれが由来となっています。

黄色のバラの花言葉

比較的歴史が新しい黄色いバラの花言葉は、友情や平和など、悪い意味ではないのですが、こと恋愛に関してはあまり積極的な意味を持ちません。

キリスト教社会において、聖母マリアの慈愛を意味する白いバラと、キリストの血と慈悲をあらわす赤いバラは保護され神聖視されましたが、黄色いバラは異端とみなされていたのかもしれません。

ですが日本では、イメージカラーの黄色から、父の日に黄色いバラを贈る人が増えています。黄色いバラには献身、友愛という花言葉も持っているので、いい意味のある本数の黄色いバラなら、状況によっては素敵な贈り物になります。

黒赤色のバラの花言葉

パパ・メイアンやブラック・バッカラ、黒真珠、ボンヌ・ニュイなどの濃黒赤色のバラには、「死ぬまで憎みます」「憎悪」「恨み」など恐ろしい雰囲気の花言葉が並びます。

本数にかかわらず、黒赤色のバラは贈りものにはふさわしくないかもしれません。「不滅の愛」という花言葉もありますが、そのほかの花言葉との関連を考えると、愛ゆえの恐ろしささえ感じられます。

バラの花束を長持ちさせる方法

切り花には寿命があるのは仕方がないことですが、せっかくの美しいバラ、少しでも長持ちさせたいものです。想いを込めてプレゼントされたものならなおさらです。

花瓶に生けた花束をきれいに長持ちさせる方法と、生花を加工してずっと残しておく方法をご紹介しましす。

切り花を長持ちさせる方法

大事な花束なのに、あっという間に萎れてしまった、そんな経験がある人も多いかもしれません。切り花はなるべく鮮度の良いうちに、水揚げをして花瓶に活けることが大切です。

ラッピングや輪ゴムは必ず外しましょう。きれいに束ねてあるので、そのまま活けてしまいたくなるかもしれませんが、茎や葉が密集して蒸れたり、こすれて傷ついたりするので、家に帰ったらすぐに新聞紙を広げて花束をバラしましょう。

切り花の半分から下の葉や棘を切り落とします。深めのバケツに水をたっぷり張り、切り口を深く浸けて、園芸用のはさみで下から2~3cmのところを斜めにカットします。そのまま2時間ほどおいて水をしっかりと吸わせます。

バラは15~25℃が適温で、それ以上でもそれ以下でも弱ってしまいます。水揚げ中も温度には気をつけてください。花瓶に半分くらい水を入れ、水揚げが終わったバラを活けます。

延命剤がある場合は水を少なめにし、水が減ってきたらその都度足します。4~5日は水替えの必要はありません。延命剤がない場合は、一つまみの砂糖と台所用漂白剤数的で代用できます。水が濁ったり、茎にぬめりがあったら切り戻しをして水を取り替えましょう。

生花を加工して保存する方法

切り花のバラの寿命は夏は4~5日、冬で10日前後です。枯れてしまうのは避けられないことですが、加工して違う形で残しておくことはできます。写真に撮ったり、押し花にしたり、ドライフラワーにしたりするのが一般的です。

押し花は自分でもできますが、専門の業者に頼むと絵画のように仕上がります。花びらや葉を樹脂で閉じ込め、アクセサリーや小物にすることもできます。小さな花なら花の形を残すこともできます。

いずれにしても花の鮮度が落ちないうちに作業するのがきれいに残すポイントです。大切な花束は、枯れてしまう前に、上手に加工して永遠の命を与えてあげたいものです。

バラを楽しもう!名所3選

花束やアレンジメントでも人気の高いバラ。切り花もいいですが、いろいろな種類のバラが咲き誇るローズガーデンのすばらしさも捨てがたいです。

日本に限らず世界各国にバラの名所はたくさんあります。個人宅でも目を奪うほど立派なローズガーデンを備えている家もあります。

数えきれないほどの本数のバラを一度に堪能できる、おすすめのバラの名所をご紹介します。

世界のバラを栽培する茨城県フラワーパーク

広大な敷地に約800品種、3万株ものバラを配した公園。花の色ごとに植栽した「バラテラス」、世界中のバラを栽培する「品種園」など、色々な角度からバラを楽しめます。春と秋にはバラまつりが開催され、毎年多くの観光客でにぎわいます。

牡丹園、シャガ園、アジサイ園、ヤマユリ園、ダリア園、福寿草園も備え、一年中美しい花を楽しむことができます。

バラの歴史がわかる京成バラ園

原種やオールドローズから、京成バラ園で誕生した新種まで、約1500品種、1万株のバラを栽培。園内を1周すると、バラの歴史がわかるようになっています。

つるバラを使ったアーチや、オールドローズが咲き誇る整形式ローズガーデンがあり、ガーデニング好きには見逃せないスポットです。熱帯性植物を栽培する巨大温室もあります。

パリのローズガーデンを再現河津バガテル公園

パリ市にあるパリ・バガテル公園の姉妹公園として、世界で最も美しいバラ園と称されるローズガーデンを忠実に再現した庭園式公園。芝をキャンパスに、柘植を額縁に見立て、多種多様なバラを絵画のように配置するフランス式ローズガーデンです。

1100品種6000株のバラの中には、日本では珍しい貴重な品種もあります。超一流の植栽技術を持つ園芸スタッフが整える、世界最高峰のバラ園は必見です。

花言葉にとらわれない

花を贈るとなると花言葉はどうしても気になるもの。でも、花言葉は一つだけではありません。国や地域によって違うことも多いですし、正反対の意味の花言葉を持っていることもあります。

花言葉がどうであれ、バラはやっぱり美しい花です。不吉な花言葉を持つ黒いバラですが、代表品種のパパ・メイアンは、3年に一度開かれるバラの世界大会で、多くの人に愛され、バラの発展に貢献したバラとして、殿堂入りを果たしています。

花言葉はしょせん人間が決めたものです。あまりこだわり過ぎず、相手が好きなバラ、相手にふさわしいと思ったバラを贈るのが一番です。

花を贈るときに大切なことは、気持ちが伝わるかどうかです。せっかくいい意味の色と本数を選んでも、相手に伝わらなければ意味がありません。もし、花言葉に想いを託すなら、その花言葉を書いたメッセージカードを添えましょう。

バラは愛と美の花。どんなバラでも、バラはあなたの想いを後押ししてくれます。

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