スイートピーの花言葉は？種類や色別(白,ピンク,赤)の意味や由来

スイートピーはマメ科レンリソウ属の植物です。巻きひげで絡みながら育つ一年草なのですが、皆さんはご存知だったでしょうか。3~5輪の花をつけ、4月下旬から6月中旬に開花をします。ジャコウエンドウ、カオリエンドウという別名もあります。

ひらひらとスカートのようなひだの花びらに名前も可愛らしいスイートピーは、日本ではよく観賞用として愛されています。松田聖子さんの「赤いスイートピー」を聴いたことがある方もいらっしゃるでしょう。淡く柔らかな印象で女性の心をくすぐるスイートピー。実は様々な種類や色があり、プレゼントにぴったりな花言葉もついています。

花や香りが女性心をくすぐるスイートピー。
そんな魅力たっぷりなスイトピーについて詳しくご紹介します。

スイートピーは(sweetpea)と書き、スイートは「香りが良い」ことでピーは「豆」を意味しています。ほのかな甘い香りを放つことからその名前がつけられました。ちなみに豆はさやえんどうに似た小さな緑色の豆になっています。花も香りも豆も名前も、とことん愛らしいですね！

スイートピーは1695年に修道士クパーニによってイタリアのシシリー島で発見されました。元々はなんと紫だけだったそうです。当時は花よりも香りが好まれ、イギリスのアレキサンドラ王妃のお気に入りの花となりました。祝いの場では装飾としてふんだんに用いられ、エドワード朝を象徴する花となりました。

日本へは幕末ごろに渡来してきたと言われていますがはっきりしたことは分かっていません。営利栽培が始まったのは大正以降。自己主張の強い花よりも、部屋の雰囲気を和ませてくれる花が好まれ日本に定着していきました。

日本を代表する与謝野晶子さんは、「うす赤きスイートピーの花の呼吸(いき)湯気より熱き心地するかな」と詠んでいます。この頃には紫から様々な色のスイートピーがうまれ、多くの人に愛されてきた花ということがわかります。

やはりここまで何度かご紹介したように、ほのかな甘い香りがスイートピーの大きな特徴でしょう。日本はもちろん海外でも愛されるスイトピーは様々な場面で活躍しています。

蝶の羽のような形とパステルカラーな淡い色合いの花びらもスイートピーの大きな特徴の一つです。ピンク色なイメージが強いですが元々は紫色で、品種開発を経て様々な種類が生み出されており、白、黄、赤などがあります。

そして開花を終えたスイトピーがつける豆にも実は特徴があります。
日本ではあまり馴染みがありませんがこちらの特徴もご紹介します。

スイートピーの豆には実は毒が含まれています。神経組織や血管の不調を引き起こし、過剰に摂取してしまうと下半身麻痺を引き起こすことも。毒キノコと比べれば弱い毒ですが、念のため注意をしましょう。可愛らしい花に隠された危なさもこの花の特徴です

スイートピーには様々な種類の花言葉があり日本と西洋とでそれぞれ意味が込められています。春の別れと出発に特にぴったりなスイートピーは、もしかすると恋愛のシーンでも淡い想いをこっそり込めて贈られているかもしれませんね。

贈る花に迷ったときは花言葉から選んでみるのもいいかもしれません。想いを花に込めてプレゼントをすれば、きっと素敵な思い出になることでしょう。

それでは、スイートピーの花言葉をご紹介していきます。

スイートピーの日本での花言葉をご紹介します。私たちがスイートピーを贈るときはこちらの意味が込められることになるでしょう。淡く愛らしい花に込められた想いを詳しくご紹介します。

花びらが飛び立つ蝶に見えることからつけられました。「別離」はけしてネガティブな意味ではなく、スイートピーが出回る3月～4月の入学や入社シーズンの新天地へ旅立つ意味が込められえています。

「門出」や「別離」につながる花言葉です。門出にあたっての想いが花言葉になっています。門出はおくられる側、私を忘れないではおくる側の想いが込められていますね。旅立つ者に残された側の淡いメッセージがスイートピーには込められていたんですね。

こちらも門出にちなんだ花言葉です。人生の門出を祝し永遠の喜びが訪れるように花に込めて贈ります。優しい花に込められた強い想いは、きっと旅立つ人に届くでしょう。

西洋でも少し似た意味の花言葉が込められています。英語で込められた想いは日本語とはまた違う良さがあります。詳しくご紹介します。

日本と同じく旅立ちに贈る言葉が込められています。世界共通で相手を想う心が託されているのですね。

おくる側にとってもおくられる側にとっても、門出にむけて新天地へ向かう喜びが込められています。激しい感情ではないところにどこか緊張感も感じますね。

門出の祝福と同時にそれまでの軌跡を思う花言葉です。同時にどこか淡い切なさも感じさせますね。

次は色に込められたスイートピーの花言葉をご紹介します。花に元々込められた花言葉と合わせてより強く相手を想って贈ると素敵ですね。スイートピーには、ピンク、白、黄、紫、赤の色があります。それぞれの意味を詳しく見てみましょう。

ピンクのスイートピーの花言葉は、「繊細」「優美」です。ピンクの儚い見たままの印象ですが「恋の愉しみ」という少しスパイシーな意味も込められています。ピンクのスイートピーは香りと花びらの愛らしさが一番引き立ちます。

白いスイートピーの花言葉は、「ほのかな喜び」です。儚げなスイートピーにぴったりな言葉ですね。門出の一つでもある結婚式に人気の花でもあります。白の清らかさが、ウエディングのブーケに良く映えます。

黄色いスイートピーの花言葉は、「分別」「判断力」です。これまでの花言葉とは違い強い意志を感じる花言葉です。ですが優しい黄色さがスイートピーの愛らしさをより際立たせています。

紫のスイートピーの花言葉は、「永遠の喜び」です。イタリアで最初に発見されたのが紫の種類です。鮮やか紫色とほのかな甘い香りが引き立ち合うロマンティックなスイートピーです。この紫色から様々な種類のスイートピーが生まれていきました。

「赤いスイートピー」という歌をご存知の方がいらっしゃるかと思いますが、実は赤色のスイートピーは、歌が発表された1982年以降に品種改良によって生まれた花です。(正確には真紅なスイートピーはありませんでしたが、赤系なスイートピーは存在しています)そのため赤いスイートピーに花言葉はありません。

また、青とオレンジのスイートピーにもまだ花言葉はありません。

プレゼントの際にオリジナルな言葉を込めてプレゼントをするのも素敵かもしれませんね。

門出や祝いのシーンで様々な想いを込められて活躍するスイートピーですが、どのような由来で花言葉がつけられたのでしょうか。日本ではちょうど卒業シーズンに出回りますが、由来はそれだけではありません。ご紹介いたします。

「別離」「門出」の花言葉が込められたスイートピー。これはスイートピーの花びらが妖精が踊っているように見えることからこのような意味を込められたそうです。ひらひらとした花びらからうまれたロマンチックなイメージが、このような花言葉をつけたのですね。

ピンク、白、黄、紫、赤、それぞれの種類から妖精を選んでプレゼントをしてみましょう。

スイートピーにはいくつかの品種があり、世界中で100種類以上あると言われています。「恋式部」「紅式部」など宮崎県で生まれた品種も存在します。様々な種類の中から、ここでは4種をご紹介します。

ピンクのスイートピーの中でも特に可愛らしい花がダイアナです。ダイアナと言えば、イギリスの王妃が思い浮かびます。茎も太く花も大きいため、一本の存在感がとても強い品種のため、ピンクの柔らかさもありつつ、一本だけを部屋に飾るときにぴったりです。

名前の可愛らしさも相まって、ピンクが好きな女性にはたまらない花です。

ステラはクリームがかった白い種類で「ほのかな喜び」という花言葉を込めるのにぴったりな品種です。また、白く綺麗に色が入るため、黄色のスイートピーなどをつくる際にこの花を染粉で染めることもあるそうです。

ドイツで開かれた国際花メッセIPNで最優秀賞を獲得した日本生まれの夏咲き品種です。結婚式で白いウエディングブーケとしてよく使用されます。威厳と美しさに満ちたこの白い花は、清らかな門出のシーンにぴったりですね。

名前のイメージ通り柔らかく鮮やかな黄色の珍しい品種です。黄色のバラと一緒にアレンジメントなどによく使われます。優しく元気な黄色と甘い香りが部屋を一気に明るくしてくれます。

スイートピーの特徴やピンク、白、黄、紫、赤色それぞれの花言葉をここまでご紹介しました。これまでのお話を踏まえて、門出を祝福するスイートピーを実際にプレゼントをする時にピッタリなシーンをご紹介します。

花言葉「門出」を込めて祝福をするのに卒業や入学のシーンはピッタリです。お祝いの際に花をプレゼントされるのは嬉しいですね。そこに花言葉を込めて贈ると粋で華やかなプレゼントになるでしょう。思い出となったときに花の鮮やかさが一層華やかな思い出にしてくれるでしょう。

色や品種をその人に合わせて選ぶとさらに素敵ですね。ピンクのダイアナを一本だけ、それとも紫の「永遠の喜び」を添えてもいいかもしれません。

花言葉「蝶のように飛躍する」を込めておくるには転勤や転職などで旅立つ人へ勇気を贈るシーンピッタリです。また「優しい思い出」の花言葉も込めて、残った私たちが遠くで見守っているというメッセージを込めても素敵です。優しく甘い香りのスイートピーが、少し寂しい気持ちにそっと寄り添ってくれるでしょう。

黄色のスイートピーの「分別」「判断力」をそえてこれからの飛躍をさらに強く願うのも素敵です。一つの花へのこだわりが、その分贈られた人へのエールとなるでしょう。

自分がプレゼントをしてもらった時や自分でお部屋用に買ったとき、せっかくのお花ですから素敵に飾りたいですね。シンプルに花瓶に生けて飾るのも良いですが、ここでは少しアレンジを加えた最近流行している方法をご紹介します。お花の彩りが生活を一気に鮮やかにしてくれます！

フラワーアレンジメントとは、生け花の英語訳で洋風に装飾する様式です。日本では平安時代から花を挿す習慣があったと言われており、洋風のフラワーアレンジメントは日本に訪れたアメリカ人が広めたとされています。花のみではなく茎や葉や根も用いることもあります。

最近では写真のようなドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを用いたフラワーアレンジメントの人気が高まっており、インスタグラムなどで写真映えもするためSNSを賑わせています。なんといってもオシャレで手間が少なく半永久的に楽しめるため女性へのプレゼントにとてもオススメです。

花瓶だけでなくカゴや小さな箱に詰まったフラワーアレンジメントもありバリエーションが豊富で、オリジナルをつくろうとワークショップに参加をする人も増えています。花の良さを最大限に生かした飾り方ができそうです。

ハーバリウムとは植物標本の意味です。ドライフラワーやブリザードフラワーなどをガラス瓶に入れ、専用のオイルに浸すことでみずみずしい状態で鑑賞できます。お手入れの必要はなく、気軽に花を飾ることができるので最近人気が高まっています。

最近では花屋のほかに雑貨屋やインテリアショップでも見かけるようになりました。液体の中でふわふわと浮かぶ幻想的なハーバリウム。本棚や窓辺に置いて透かすだけで一気にお洒落な雰囲気になります。たくさん集めて並べても素敵ですね。

ピンク、白、黄、紫、赤、それぞれの色を鮮やかなまま飾ることが出来ます。
いつまでも眺めていたくなる幻想的なインテリアをお部屋に取り入れてみましょう。

人生の様々なシーンで登場する花には一つずつ名前や歴史があります。その歴史の中で様々な人が様々なシーンでその花を大切な人に贈ったと思うとなんだか感慨深い気がします。もしかすると、自分が今まで貰った花にも何か花言葉や想いが込められていたのかもしれません。

スイートピーもイタリアのシシリー島で発見されてから今日まで様々な門出のシーンで贈られてきました。あなたもそのうちの一人となって、大切な人にスイートピーを贈ってみてはいかがでしょうか。