田中蓮くん福井の行方不明事件とは?母親父親がtwitterで炎上?

2017年12月9日に福井県で起きた、田中蓮くん行方不明事件。当時3歳の幼い田中蓮くんが行方不明になったことで、母親がTwitter呼びかけますが、炎上騒動に。母親の何が炎上してしまったのか、福井県・田中蓮くん行方不明事件を振り返ります。

田中蓮くん福井の行方不明事件とは?母親父親がtwitterで炎上?のイメージ

目次

  1. 1福井で起きた行方不明事件!田中蓮くんに何が起きたのか?
  2. 2【田中蓮くん行方不明事件】経緯
  3. 3【田中蓮くん行方不明事件】蓮くん父親への疑惑
  4. 4【田中蓮くん行方不明事件】蓮くん母親のtwitter炎上
  5. 5【田中蓮くん行方不明事件】蓮くんの捜査の経緯
  6. 6【田中蓮くん行方不明事件】霊視や占いにも頼る蓮くん家族
  7. 7【田中蓮くん行方不明事件】蓮くん発見
  8. 8【田中蓮くん行方不明事件】蓮くんの死亡原因
  9. 9【田中蓮くん行方不明事件】その後
  10. 10我が子に対して親ができること
  11. 11事件を振り返って

福井で起きた行方不明事件!田中蓮くんに何が起きたのか?

日本中を騒然とさせた、福井県に住む当時3歳の男の子・田中蓮くんが行方不明になった事件。父親が目を離した10分のすきに車から忽然と姿を消してしまった小さな子は、一体どこへ行ってしまったのか。

遺体となって発見され、事件性はなく事故と判断されましたが、謎も多く残り、スッキリとしないまま幕を閉じてしまいました。

【田中蓮くん行方不明事件】経緯

一時期、その名前がニュースに出てこない日はない程、連日報道されていた田中蓮くん行方不明事件ですが、あれから既に1年が経とうとしています。

1周忌を迎えようとしている、福井県で起きた田中蓮くがいなくなってしまった事故の詳細を、今一度改めてご紹介します。

2017年12月9日父親の勤務先を訪れる

事故が起きたのは、年の瀬も近づいてきた2017年12月9日。連日、寒い日が続き全国的に気温が下がり雪が降り続いてた頃のことです。福井県越前市で、当時3歳の男の子・田中蓮くんが突然行方不明になりました。

この日は、蓮くんの父親である田中了士さんに連れられて、了士さんの勤務先へと向かっていました。そして、駐車場に車を停め、社内に蓮くん1人を置いて了士さんは勤務先を訪ねます。

父親が車から離れた約10分の間に蓮くんがいなくなる

了士さんが車から離れていた時間は、およそ10分程度だったと言います。了士さんが用事を済ませて駐車場へ戻ってくると、そこには蓮くんの姿がどこにも見当たりませんでした。

蓮くんは父親を待っている間、スマートフォンでアニメ動画を見ていたと、了士さんは話します。しかし、すぐに戻ると思っていたことから、車に鍵などはかけずに離れたそうです。

事故に遭ったのではないかと付近を探す

父親の了士さんが車に戻り、そこに蓮くんの姿がなかったことから、了士さんは直感的に蓮くんが勝手にどこかへ行ってしまったのだと悟ったそうです。

3歳児の蓮くんが道路に出て、車の事故などに遭っていないか気が気ではなく急いで辺りを探し回ります。しかし、いくら父親が探しても蓮くんは見つからず、了士さんはすぐに妻である里奈さんへ連絡を入れ、福井県警にも連絡を入れたそうです。

当日駐車場近くの川は増水

了士さんが車を停めた駐車場のすぐ近くには、柵のない川が流れていました。当時、雨が降り増水していたばかりかみぞれなども降り、気温は低く3歳の子供が長く外出していい気温ではありませんでした。

100人体制で捜索するも蓮くん見つからず

父親から通報を受けた警察と消防は、すぐに100人体制で蓮くんの捜索に当たります。川の中もダイバーによってくまなく探しましたが、蓮くんの姿はどこにも見当たりませんでした。

事件から7日後、人数は130人に増え、県警航空隊や機動隊も出動し捜索に当たるも、手がかりさえつかめずに時間ばかりが過ぎて行きました。

【田中蓮くん行方不明事件】蓮くん父親への疑惑

3歳の子供が行方不明となったことで、大勢の人が悲しみに暮れ、了士さんたちを励まします。インタビューには父親の了士さんだけでなく、母親の里奈さんや、里奈さんのお父様で田中蓮くんのおじいさんにあたる康雄さんが、その苦しい心境を吐露しました。

しかし、そんな中で蓮くんの父親である了士さんへ、疑惑の目が向けられ犯人ではないかとの声が上がります。

なぜ蓮くんを社内に連れて行かなかったのか?

2017年12月9日は、土曜日でした。父親の了士さんは、休日に会社を訪ねています。了士さんは婿養子で、お勤めされている勤務先は奥様のお父様が経営されている会社です。言うなれば、蓮くんは社長の孫にあたる存在です。

普段従業員が勤務している時間帯ならいざ知らず、休日の僅かな時間に、孫を連れて会社を訪ねることに問題はないのでは?との見解から、なぜ蓮くんを車内に置いていったのかが疑問視され始め、父親が犯人であるとの説が出るようになりました。

チャイルドシートを使ってなかった?

田中蓮くんが行方不明になった当時、了士さんの説明では、蓮くんが使っていたであろうスマートフォンは車内に残されていました。そして、車もカギがかかっていなかったばかりか、半ドアになっていたとのことで、批判が集まります。

更に、3歳の子供を車に乗せる際にはチャイルドシートの着用が義務付けられていますが、3歳の子どもが自分でチャイルドシートを外して外へ出るとは考えにくく、使ってなかったと思われる点が、虐待だと批判され、犯人疑惑の要因となりました。

取材時の蓮くん父親の表情に対する批判

蓮くんが行方不明になった際、了士さんも母親の里奈さんと同じく、蓮くんの行方についての情報提供を求めていました。

ところが、約1か月後に蓮くんが遺体となって発見された際の報道陣からの取材に対して、twitterやSNS上で了士さんの表情に関しての批判が高まるようになりました。

ニュースを見た人からは、了士さんがインタビューを受けているときに浮かべた薄笑いのような表情に驚き、不気味さを感じたそうです。

【田中蓮くん行方不明事件】蓮くん母親のtwitter炎上

蓮くんが行方不明になった当時、了士さんの奥様である田中里奈さんは、第2子の出産を終えたばかりママでした。なので、自分で満足に動くこともできないため、自身のtwitterのアカウント(りなぷ)を利用して、蓮くんの情報提供を呼びかけていました。

ところが、母親である里奈さん(りなぷ)に対しても批判が殺到し、twitterが炎上する事態になります。

蓮くん母親の必死に情報を求めるツイート

里奈さんは、twitter(りなぷ)を通じて情報提供を呼びかけます。
現在、そのページは削除されていますが、当時

『蓮が行方不明になりました
助けてください
お願いします
昨日の2時ごろ、旦那と出かけて
越前市上太田町で姿が見えなくなりました

服装は
緑のジャンパー
カーキ色のズボン
グレーのスニーカー
です

なにか情報あったら連絡ください pic.twitter.com/Ncv7mBToGF』と場所と当時の服装を事細かに記載していました。

多くの人がtwitter記事を拡散

里奈さん(りなぷ)がtwitterに投稿した記事を、多くの人が目にし、拡散しながら温かい励ましの言葉を投げかけました。自身に子供がいる人は、自分の子供にあてはめてみても辛いことなので、里奈さん(りなぷ)の心境を察する発言がtwitter上で多く見られます。

出会ったことのない人からの温かい言葉は、里奈さんや了士さんたちを励ましの力となったことでしょう。

蓮くん母親を責めるリプライの数々

そうして里奈さん(りなぷ)がtwitterで情報を呼びかけてから、蓮くんを心配する多くの声が寄せられましたが、twitterの里奈さん(りなぷ)のリプライの中には「3歳児から目を離してしまった」ことや、「3歳児が行方知れずになった」事実に対して親の責任などを問う批判も寄せられ、ついには炎上してしまいました。

twitterユーザーが正論との意見も

ネットニュースなどで、SNSを利用して探し人やペットに辿り着いたという記事を読んだことのある人もいるのではないでしょうか。今回、里奈さん(りなぷ)がtwitterを利用して情報提供を呼びかけたもの、自身が動けない他に、そうした経緯があったからかもしれません。

里奈さん(りなぷ)のツイートには、わずか数日で2,000を超える返信が寄せられました。しかし、有力な情報なく、「twitterで見つかるわけがない」「子供はペットではない」とのコメントもあり、それらの批判が炎上を招いてしまいます。

母親を責める人たちを責めるツイート

里奈さん(りなぷ)たちを心配しているtwitterユーザーは、こうした里奈さん(りなぷ)への批判に怒りを覚え、里奈さん(りなぷ)を責めるユーザーに対して、厳しいコメントを返します。

子を見失った親への批判もさることながら、顔の見えないtwitter上で、人を批判することに怒りを覚えた人も多く、「批判する人は、何様なのか」との発言が目立ちます。

なぜ母親のツイートは炎上した?

批判が批判を呼び、里奈さん(りなぷ)がtwitterで情報提供を呼びかけてから、瞬く間にこのツイートは拡散され、多くの人の目に触れることになりました。

そして、炎上する事態に発展してしまったのには、里奈さんのtwitterアカウント名の「りなぷ」という名前が、子供を持つ親にしては「チャラい」や「子供が子供を産んだ」と炎上を招くきっかけにもなってしまいました。

該当ツイート以外でも批判を浴びることに

里奈さん(りなぷ)は、twitterやInstagramなどのSNSを多く利用していました。そして、投稿記事には自身の顔写真や、旦那さんである了士さんの他に、行方不明の蓮くんの写真も挙げられていました。

twitterが炎上する事態になったことで、りなぷのアカウントで投稿された過去の記事や、Instagramなどの記事も公開され、それまでの生活についての批判や、人間性への批判など、該当生地以外のことでも批判を浴び、炎上は続きました。

【田中蓮くん行方不明事件】蓮くんの捜査の経緯

田中蓮くんの行方不明当時から、福井警察では100人規模の捜索体制で臨みました。駐車場はもちろんのこと、付近の川や道路もくまなく捜索し、小さな手がかり一つ見逃さぬよう細心の注意を払っていました。

事故・事件の両面で捜査

更に福井警察では、蓮くん行方不明について事故・事件の両面での捜査が進めました。付近から何の痕跡も出ず、川へ落ちた跡なども見つからなかったことから、何かの事件に巻き込まれた可能性を鑑みた捜査でした。

雨で痕跡が消え捜査進まず

しかし、行方不明になった田中蓮くんの捜索は、全く進展しませんでした。当時の福井県は、凍えるような低い気温でした。更に、前日の福井県ではみぞれのような雨も降り、痕跡が消えてしまったことが大きな要因となりました。

家族も必死に探し、多くの警察や消防の他に機動隊なども出動しましたが、時間ばかりが過ぎてきました。

防犯カメラやダイバーによる捜索でも何も得られず

福井警察が必死の捜索を続けるも、手がかりが掴めなかった要因として、雨も多きな要因でしたが、他にもいくつかの要因が重なり、蓮くんの発見に時間がかかりました。

近隣の防犯カメラには、田中蓮くんを示唆するような人物は映っておらず、川を潜って捜索していたダイバーも、何も見つけられずにいたのです。

犯人は蓮くんの両親とする心ないネットの声

次第に、余りにも手掛かりが少ないことから、事故に遭ったのではなく、田中家の誰かが犯人ではないかとの憶測がネットで飛び交うようになりました。

子供から簡単に目を離してしまう父親、twitterの「りなぷ」のアカウント名から軽い母親像を作り上げられた里奈さん、インタビューに答える祖父、田中家の誰が犯人でもおかしくないと、憶測は次第にエスカレートしていきました。

蓮くん祖父のコメントに犯人疑惑

蓮くんの祖父である康雄さんは、SNSを使って度々蓮くんの情報提供を呼びかけていました。更に、ニュースのインタビューにも何度も答えていましたが、その内容が二転三転しているとの指摘があり、孫を殺した犯人ではないかとの批判が起きます。

事件当初、川へ落ちた可能性が高いことを警察に話した康雄さんでしたが、遺留品などが全く見つからなかったことから、川へ落ちたのではないとコメントをします。更に、誰かが蓮くんを連れ去ってしまったのではないかと、誘拐を示す発言により、考えが二転三転していると思われたようです。

過去の事件を持ち出し犯人捜し

twitter上だけでなく、2ちゃんねるや5ちゃんねるでも、頻繁に「親が犯人」との書き込みが続きました。

親が犯人だと特定する材料としては、数年前に起きた、スーパーで小さな子供がいなくなったと騒いだ母親が犯人だったとする事件を持ち出し、それと同じだと指摘する声もありました。

これは非常に難しい問題ではありますが、ネットユーザーからしてみれば、子供が行方不明になった・事故に遭い命を落としたことが、既に親の責務を放棄し子供を殺した犯人だとする見方も出ています。

【田中蓮くん行方不明事件】霊視や占いにも頼る蓮くん家族

一向に行方が知れない田中蓮くんのために、蓮くんの家族は多くの人たちに協力を仰ぎます。それは、霊能力者と名乗る人たちです。彼らは、SNSやtwitterを通じて蓮くんの居場所を霊視し、情報を提供し始めました。

しかし中には、田中蓮くん行方不明事件の知名度にあやかり、名を広めたい悪徳霊能者まで出現し、問題にもなりました。

20人以上の霊媒師や占い師の力も借りる

蓮くんのご家族は、少しの手がかりでもと20人にも及ぶ霊能者や占い師に相談し、話を聞きました。そして、鳥居が見えると言われればあらゆる鳥居のある場所へ赴き、蓮くんの捜索に当たっていたそうです。

他にも「誘拐事件である」や、「別の場所にいる」など多くの情報が提供されましたが、蓮くんの発見には至りませんでした。

山崎かずみ氏による霊視

蓮くんのご家族が霊視をお願いした人に、有名な山崎かずみ氏の名もありました。かずみさんの元には、蓮くんの安否を気遣う多くの人たちからもお願いが集まりました。

始めはtwitterなどで「不確かなことは言えない」としていたかずみさんでしたが、少しずつヒントになるようなことを話してくれました。

行方不明者の霊視で定評のある山崎かずみ氏

山崎かずみさんと言えば、これまでに多くの事件や事故での捜査に霊視で協力をしてきた人物です。しかし、近年霊視をしたことによる結果と、事実のズレが批判や炎上の対象となってしまい、それ以降かなり発言に気を遣うようになりました。

今回は、蓮くんのご家族から相談を受けたこともあり、「少しでも助けになれば」と力を貸してくださったそうです。山崎さんは、霊視を行うにあたって「地図」、「顔写真」、「鑑定する時間」が揃わないとはっきりとは分からないと話します。

霊能力者同士でも批判し合う事態に

蓮くんの母親の里奈さん(りなぷ)がtwitterに投稿したことで、炎上騒ぎになりましたが、霊能力者山崎かずみ氏が、霊視を行わないことに関しても批判が寄せられ、炎上間際のやり取りが行われていました。

霊視とは、安易に結果が求められるものではなく、難しいものかもしれません。だからこそ、安易な発言を控えていた山崎氏であったと思われます。

しかし、その炎上騒ぎの中でもご家族は結果に対して「やることを与えてくれる」とのことで、動いていればいろいろと考えずに済み、気持ちが和らいでいたようです。

【田中蓮くん行方不明事件】蓮くん発見

事件が終息を迎えたのは、田中蓮くんが行方不明となった12月から約1か月後の年を開けたすぐでした。

多くの人がこのニュースを見て、その結果と事故の悲惨さに無念さを感じたことでしょう。

2018年1月19日九頭竜川で遺体を発見

2018年1月19日、九頭竜川で小さな男の子の水死体が発見されました。福井警察は、その前の年の12月に行方不明になった田中蓮くんと見られるとの発表をしました。

発見された九頭竜川は、田中蓮くんが行方不明になった福井県越前市 吉野瀬川付近から、約40km離れた河口付近でした。

19日の未明、付近を通りがかった人が発見したとのことです。

遺体発見により広がる憶測

田中蓮くんの遺体が発見されたことで、ネットでは再び事件や犯人捜しについての憶測が飛び交いました。蓮くんの死因は事故ではなく事件に巻き込まれたせいだという内容です。行方不明になった場所から約40kmも離れた場所で発見されたことや、見つかった当時の服装が若干違っていたことから、事件ではないかとの見解が出たのです。

また、遺体に骨折などの損傷がなかったことで、「1ヶ月川の中にいたのにきれいすぎる」と不審がるユーザーも現れ、捜査を事故ではなく事件として犯人を捜すよう発言していました。

そして、その犯人として名前が挙げられているのは、父親の了士さんと母親の里奈さんでした。

【田中蓮くん行方不明事件】蓮くんの死亡原因

人の死体が水場で発見された場合、司法解剖すればその死因は簡単に判別可能です。肺の中に空気が入っているか水が入っているかで、溺死なのか陸で死んだのが分かるのです。

蓮くんの死因は低体温症か溺死

田中蓮くんを司法解剖した福井警察は、蓮くんの死因を低体温症に近い溺死と判定しました。

人が川や海などの水の中に入っていた際、体温が28度を下がると体の機能が低下して死に至ります。大人であれば泳ぐことで体温低下を防ぐこともできますが、3歳の蓮くんにそれは難しいことだったはずです。

また、人間の浮力はおよそ2%と、浮く体ではありません。3歳児が着衣の状態で泳げるとも考え難いので、福井警察は事故と判断したのでしょう。

【田中蓮くん行方不明事件】その後

田中蓮くんが行方不明となった12月から、何の手がかりもなく時間ばかりが過ぎていった田中家では、クリスマスも正月もなかったと祖父・康雄さんはコメントしていました。

遺体となって発見された蓮くんの追悼式では、参列者に気丈に振る舞う姿もあったそうです。

僅かな可能性を信じていた

蓮くんが発見される前の、ちょうど行方不明から1か月経った1月9日、父親の了士さんは報道陣からのインタビューに答えていました。

多くの人が必死の捜索をしてくれる中、了士さんたちは誰かが蓮くんを保護してくれていて、事が大きくなりすぎてしまったことで言い出せないのではないかと信じていました。

どんな形で発見されるにせよ、無事に蓮くんが帰ってきて欲しい。それだけを祈っている様子が、インタビューから伝わってきます。

「蓮、ごめん」

インタビューから10日後、川沿いで発見された子供の水死体がDNA鑑定の結果、田中蓮くんであると判定されました。対面した蓮くんに対して、了士さんは謝罪の言葉を述べます。

蓮くんがいなくなってから、42日目のことでした。了士さんの言葉は、新聞の見出しにも使われ、悲壮感がありありと伝わってくる悲しい事故となりました。

当時のことを振り返る

残念な結果となってしまった事故に、了士さんは当時の自分の意識の低さを反省していました。もしかしたら、蓮くんは自分が会社に向かったすぐに自分を追いかけてきたのかもしれないと、振り返っています。

3歳にならずとも、子供は親の行く先を追いかけてしまうものです。それが分かっていながら、「ちょっとだけ」との判断が、このように大きな事態に発展してしまったことは、悔やんでも悔やみきれないでしょう。

田中蓮くんご家族の現在

父親である了士さんにとって、蓮くんはどれだけ疲れて帰ってきてもその疲れが吹き飛ぶくらいの存在だったと言います。おそらく、子を持つ親であれば誰しもがそう思うでしょう。

去年の秋に生まれたばかりの子供を、母親の里奈さんが面倒を見ているので蓮くんの世話は了士さん担当でした。蓮くんは、甘えん坊ですぐに抱きついてくると語っていた了士さんですが、今度は新しい子供と離れないように幸せに過ごしてほしいです。

我が子に対して親ができること

赤ちゃんから幼児に成長していくにつれ、昨日できなかったことが急にできるようになり、親はその目まぐるしい変化に、微笑ましく嬉しく思うものです。ところが、ズリバイを始め、ハイハイを始め、つかまり立ちを始め、歩き始めると、子供は好奇心を抑えきれず、どこまででも進んで行ってしまいます。

賢い子は、自分で廊下のゲートを開けたり、玄関の鍵を開けたり、車のカギを開けたりと、本当に目が離せません。そんな中で、仕事もして家事もして育児もして、空いた時間で自分のことをする親が、一時目を離してしまうことは致し方ないことです。

そんな忙しなく毎日を過ごす子供に、親が考えうる「安全」と「安心」を提供することが、親にできることかもしれません。

Thumb一人っ子の子供の割合は?一人っ子のメリット・デメリット【日本】
一人っ子は年々統計的に増えてきています。一人っ子は何故増えてきているのでしょうか?また統計的...

事件を振り返って

子供を見失ってしまうのは、本当に一瞬の出来事です。テーマパークだけでなく、近所のスーパーやショッピングセンターでさえ、繁忙期には迷子のお知らせのアナウンスが鳴りやみません。それだけ、子供は見失いやすい存在です。

子供を持つ多くの親が、「ちょっとだけ」と思って行う車内への置き去りや、1人でのお留守番は、この事件を機に振り返っていただき、1組でも離れ離れになってしまう家族が減れば幸いです。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ