物腰が柔らかいの意味とは?物腰の柔らかい人の性格や特徴
あなたの周囲にはその場の空気を穏やかにしてくれるような人はいますか?実はその人、物腰の柔らかい人かもしれません。今回は、物腰が柔らかいの意味と、その人の性格や特徴まで解説します。また、物腰の柔らかい人になるための方法もご紹介するので参考にしてみてください。
目次
物腰が柔らかいの意味とは?
あの人は物腰が柔らかい、というように使われているのを見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。言葉の響きから、なんとなく優しい人のイメージを持つかもしれませんが、「物腰が柔らかい」の意味を正しくご存じですか?
誤って使わないためにも、まずは正しい意味を理解しておきましょう。
物腰が柔らかいの意味
まず「物腰」という言葉はご存知でしょうか。物腰とは、言葉遣いや人に対する態度のこと、また立ち居振る舞いのことをあらわす言葉です。そして「柔らかい」には、穏やかなさまという意味があります。
つまり「物腰が柔らかい」とは、言葉遣いや動作、人に対する態度がやさしく穏やかである、という意味の言葉です。
物腰が柔らかいは褒め言葉?
物腰が柔らかいとは、言葉遣いや動作が丁寧であることや人に対する態度がやさしいことを指し、それは、周囲からその人物を見たときの印象です。
言葉遣いや動作が丁寧であることを悪く評価する人はそういないでしょうし、人にやさしく接することができるのは美点です。したがって、基本的には褒め言葉であると言えるでしょう。
物腰の柔らかい人の性格
物腰が柔らかいの意味が、言葉遣いや人に対する態度がやさしく穏やかであるということが分かりました。
あなたの周囲には、いつもその場をやさしく穏やかな雰囲気にしてくれるような存在の人はいますか?和ませてくれる、安心感を与えてくれる、そのような物腰の柔らかい人は、一体どのような性格なのでしょうか。
あなたの周囲に当てはまる人がいるかどうか、思い浮かべながら読んでみてください。
落ち着いていておとなしい
物腰の柔らかい人が持たれる第一印象は、優しいと同時に穏やかであるということです。ただ大人しい性格という意味だけではなく、ゆったりと、しかしどっしりと構えているような落ち着きがあります。
なぜ落ち着いていられるのかというと、心に余裕を持っており、リラックスしているからです。
争いを好まず他者を攻撃しない
わざわざ争いを好む人は少ないと思いますが、物腰の柔らかい人は特に争いを好みません。
心に余裕があり落ち着いていることで、つねに他者への思いやりを持っています。そのため、相手の言葉を真っ向から否定したり、相手を攻撃するような発言をしたりしません。
もちろん、穏やかな性格であっても不機嫌になることはあります。けれども、物腰の柔らかい人は気分をコントロールできるので、感情的にならず、相手に不機嫌をぶつけることはありません。自分自身や周囲の状況も客観的に見ることができるので、必要のない争いはしないのです。
自己肯定感がある
物腰の柔らかい人は、大人しい印象のために人間的に弱く思われがちですが、実は自分に自信を持っています。
自分に自信がなかったり、自己承認欲求が高かったりすると、他者からの肯定を積極的に求めるあまり落ち着いて行動することができません。しかし、物腰の柔らかい人は、自身のことを自分で認めてあげられています。
自分に自信をもっているからこそ、落ち着いていられ、他者に対しても優しく接することができるのです。
思慮深い
思慮深いとは、物事を判断するときの態度が緻密で慎重であるという意味です。いつも周囲に気を配ることのできる物腰の柔らかい人は、何事に対しても考える習慣がついており、思慮深いと言えます。
自分の態度により、その場の雰囲気がどう変化するのか、相手がどういう思いになるのかまで気にかけて、考えることができます。
しかし、くよくよと心配して悩むことはありません。それは自分に自信を持っているからであり、落ち着いて考え判断することができるからです。
物腰の柔らかい人の特徴【行動編】
では次に、物腰が柔らかい人の行動の特徴をまとめてみましょう。
特徴をとらえて参考にし、意識して真似をしてみることで、物腰の柔らかい人に近づけるかもしれません。
周囲への配慮を怠らない
いつも周囲への配慮を怠らないことが、物腰の柔らかい人の大きな特徴の一つです。
心の状態が落ち着いているため、周囲を広く見ることができます。その場の雰囲気を感じ取る能力に長け、その場にいる一人ひとりにも気を配ります。
気遣いのできる女性は優しい印象を、男性の場合はとても紳士的な好印象を抱かれるでしょう。
行動する前にきちんと考える
思慮深い物腰の柔らかい人は、思いつきで即時に行動することがありません。現実的に物事の行く末を考えてから行動に移します。
突発的に行動を起こさないので、大きな失敗をしたり、予想外の事態で慌てふためいたりする確率がとても低くなります。また、きちんと考えてから行動することが心に余裕をもたらし、落ち着きにも繋がるのです。
平等に丁寧に接する
社会生活で多くの人との繋がりをもっていくなかで、良い人間関係ばかりではいきません。気の合う人もいれば、合わない人もいますし、苦手な人もいるでしょう。
しかし、物腰の柔らかい人は、誰にでも平等にやさしく接することができます。たとえ苦手な相手であっても、それを表に出すことがありません。自分の気分をコントロールし、相手を不愉快な気分にさせないよう気を配ります。
親しい人やそうでない人、苦手な人にも、誰もに平等に丁寧に接することができるのです。
自然な笑顔で挨拶をする
挨拶のできない人に親しみは感じにくいですし、信頼感もなかなか芽生えないでしょう。挨拶はコミュニケーションの基本であり、皆さんも学校や職場など様々なところで挨拶はすると思います。
その時、物腰の柔らかい人はただ挨拶の言葉を口にするのではなく、自然な笑顔をもって挨拶をします。不愛想な顔で挨拶されるのとどちらが気分が良いでしょうか。言うまでもなく、笑顔で挨拶をされて気分を悪くする人はまずいないでしょう。
また、時間の挨拶だけではありません。「お疲れさまです」や「失礼いたします」などの挨拶も、穏やかな口調で丁寧にします。
自然な笑顔での挨拶は、素敵な女性や紳士的な男性になるためには欠かせないものです。
物腰の柔らかい人の特徴【態度・言動編】
その人物の性格を知る要素は、目に見える行動からだけではありません。態度にも性格はあらわれます。では、物腰の柔らかい人の日ごろの態度にはどのような特徴があるのでしょうか。
丁寧な言葉遣い
争いを好まず、誰にでもやさしく穏やかに接する物腰の柔らかい人は、丁寧な言葉を選んで話します。てきとうな返事をしたり、乱雑な言葉遣いをすることはありません。
どのような言葉が相手の気分を悪くさせてしまうかも考えることができるので、相手に合わせて言葉を選びます。また、相手が理解しやすいように考えて話すこともでき、言葉遣いに合わせて口調もゆっくりと丁寧です。
ひとの話にしっかり耳を傾ける
あなたは、気がつくと話すつもりのなかったことまで話していた、という経験をした相手はいますか?人は自分のことばかりを話してしまう傾向にありますが、物腰の柔らかい人は、ひとの話をしっかりと聞きます。
やさしく、ゆっくりと相槌をうちながら耳を傾けてくれるので、相手は自然と安心感を抱きます。そうして、話し過ぎてしまうくらいに、話しやすい雰囲気をつくることができるのです。
様々な物事に対応する柔軟性がある
気持のコントロールが上手くできるので、どんな相手にも丁寧に対応することができます。
生活していれば、予測していなかった出来事に遭遇することもあります。しかし、物腰の柔らかい人は心に余裕をもっているので、慌てふためくことなく、落ち着いて考えることができます。
人とのコミュニケーションに対しても、あらゆる物事に対しても、柔軟に対応できる力を持ち合わせているのです。
心に余裕をもっている
物腰が柔らかいという性格や特徴のほとんどは、ここから生まれていると言っても過言ではありません。
心に余裕をもつことができる理由には、まず、自己肯定感の高さがあります。自身の良いところも悪いところも自分で受け入れてあげることができているのです。さらに、自分に自信をもっていることも関係しています。
心に余裕をもっているからこそ、落ち着いて周囲を見ることができ、配慮ができ、穏やかに人や物事を受け入れることができます。
物腰の柔らかい人が好かれる理由
上記の性格や特徴からも想像できるように、物腰の柔らかい人というのは、女性でも男性でも好印象を持たれます。
では、具体的にはどのような理由からなのでしょうか。
やさしく穏やかな雰囲気にしてくれる
いつも落ち着いて周囲に気を配ることができる人が一人いるだけで、気付かぬうちに周囲に安心感をもたらしてくれています。
また、自然な笑顔をもって落ち着いて接してくれるので、その場の雰囲気も和やかなものになります。
ほどよく謙虚な姿勢
物腰の柔らかい人は、自分の能力や地位などにおごることがありません。しかし、自分の方が相手より弱い立場にあるという態度である低姿勢とは異なります。
控えめで慎ましやかですが、自己肯定感や自信はしっかりと持っているので、相手に煙たがられるほどにへりくだり過ぎることがないのです。
ほどよい謙虚な姿勢が、相手に好印象を与えます。
威圧感がない
他者をおどしつけるような威圧的な態度の人とは、一緒にいて心が落ち着かないでしょう。
物腰の柔らかい人というのは攻撃的な姿勢がないので、他者に威圧感を与えることがありません。そのため、一緒にいて嫌な気持ちになったり怖い思いをしたりすることがなく、落ち着いた和やかな気分になるのです。
また、物腰の柔らかい人は自信をもっていますが、それは、自分を優秀な人間だと思う自尊心とは異なります。そのため、相手を見下すような態度をとることも決してありません。
物腰の柔らかい男性は女性にモテる?
好きな男性のタイプは?と聞かれたとき、「やさしい人」と答える女性は多いです。やさしい人が皆、物腰が柔らかい人とは言えませんが、やさしい性格というのは物腰の柔らかい男性の特徴の一つです。
確かに、やさしく穏やかな性格の男性はモテる印象があります。物腰の柔らかい男性は女性にモテる?という問いの答えは、結論から言うと「はい」になるでしょう。
では、物腰の柔らかい男性は女性にモテるというその理由は何でしょうか。
安心感があるから
物腰の柔らかい人は男女問わず心に余裕をもっており落ち着いて穏やかですが、男性は特にどっしりとした落ち着きがあります。そのため、どんな事態に遭遇しても落ち着いて対処してくれるだろうという安心感を女性は受けるでしょう。
また、男性は女性に比べて自尊心が高いものですが、物腰の柔らかい男性は、相手のことを否定したり攻撃したりしません。他者の悪口を言うこともほとんどない穏やかな心なので、物事を寛大に受け入れてくれる心の大きな男性だという印象をもちます。
信頼感があるから
周囲に気配りができる男性はとても紳士的な印象です。言葉遣いや動作が丁寧であることは、礼儀をわきまえているということでもあり、女性は信頼感を抱きます。
物腰が柔らかい人になりたい!その方法とは?
物腰が柔らかい人の性格や特徴には、周囲から好印象を得られることをはじめとしたメリットが豊富にあります。
物腰の柔らかい人に近づくためには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
いつも自然な笑顔を心がける
誰しも、仏頂面の相手に話しかけられても、良い心地はしないでしょう。自然な笑顔を心がけることで、仏頂面でいるより遥かにやさしく穏やかな印象を与えることができます。
特に体格のしっかりした男性は、真顔であると威圧感を与えやすくなるため、自然な笑顔であったほうが好印象であり、周囲へ安心感を与えやすくなります。
自然な笑顔を心がけることは周囲の雰囲気を良くするだけでなく、自分自身の心も少し前向きに変えてくれます。思考がポジティブになると心に余裕を持つことができるようになり、落ち着いた行動や他者への思いやりにもつながるのです。
きちんと考えてから行動する
落ち着いて物事を対処できるようになるには、きちんと考えてから行動する習慣をつけることが必要です。そうすることで、大きな失敗や、思わぬ損害を被ることを回避できるでしょう。
落ち着いて事を行えるようになると、自然と他者を気遣うことができる心の余裕も生まれてきます。
丁寧な言葉を選んで話す
乱雑な言葉や威圧感を与える言葉は控え、できるだけ自然で丁寧な言葉を選んで話しましょう。また、ただ丁寧な言葉を選ぶだけでなく、相手がより意味を理解しやすい言葉を選ぶことも必要です。
さらに、ゆっくりとした口調で話すことも、やさしく穏やかな印象を与えるポイントの一つになります。
聞き上手になる
相手の話すことにしっかりと耳を傾けましょう。その際、ゆっくりと相槌をうちながら聞くことも大切です。ゆっくりと相槌をうつことで、相手は自分の話を聞いてもらえているという安心感や信頼感を得られ、自然と話がしやすくなります。
また、相手の話すことに対して、真っ向から否定しないようにしましょう。まずは相手の気持ちを尊重し、「そうなのですね」や「なるほど」などと肯定します。相手の考えを正す必要がある時や否定したい時には、その後で言葉を選びながらゆっくりと伝えましょう。
物腰の柔らかい人を目指すときの注意点
物腰の柔らかい人になろうと思っても、容易にはいかないかもしれません。なぜかというと、自分の気分を上手くコントロールすることや、自分に自信をもつこと必要だからです。
しかし、物腰の柔らかい人になることはできます。そこで、それを目指すにあたって注意するポイントをご紹介します。
一度に実践しようとしない
物腰の柔らかい人の特徴はたくさんあります。物腰の柔らかい人になるための方法もご紹介しましたが、そのすべてを一度に実践するのはおすすめできません。なぜかというと、その努力がストレスになってしまう可能性があるからです。
例えば、常に自然な笑顔でひとの話を丁寧に聞き皆に平等にする、というように同時に実践をし、突然そればかりになると心が疲れてしまうかもしれません。すると、自信の喪失にもつながってしまいます。努力の意味がなくなってしまうのです。
そうならないために、まずは、ご自身にとってできそうなものから選んで始めてみましょう。
ストレスの発散方法をもっておく
物腰の柔らかい人になるには、気分のコントロールが必要です。特に重要なのは、苦手な相手に対しても感情的にならず、他の人と同じように丁寧に接することです。そして、それは周囲への配慮へも通じます。
感情を抑えて他者に攻撃せず、周囲への配慮もできた時、それは自信につながるでしょう。しかし、ここで我慢によるストレスが生まれることもあります。そのストレスを溜めないようにしなければいけません。
そのために、楽しいことや好きなことをするなど、ご自分なりの方法でストレスを解消していくことが大切です。
物腰が柔らかい人になると人間関係が円滑に築ける
物腰が柔らかい人の性格や特徴、物腰の柔らかい人になるための方法などをご紹介しました。
物腰の柔らかい人の性格や特徴には、人間関係を円満にし、円滑に築いていくためのコツが多く含まれています。行動や態度の特徴を意識して真似をしてみることで、自然とコミュニケーション能力も上がっていくはずです。
今現在、周囲との人間関係に悩んでいる方はとくに、物腰の柔らかい人の性格や特徴を参考にして、まずはできることから実践してみてください。人間関係を円満にし、社会生活を円滑に送っていきましょう。