セックスレスの意味とは?セックスレスになる原因と解決方法
セックスレスの悩みを抱えている人達はたくさんいますが、そうした男性、女性のために、セックスレスとはどういう意味かや、セックスレスになる原因とは何なのかやセックスレスを解決方法など、セックスレスについていろいろと詳しく紹介していきます。
目次
セックスレスの意味とは?
まず、セックスレスとはどういう意味かということを紹介します。セックスレスとは一定期間性交渉をしていない状況という意味です。
一定期間性交渉を行っていないとは、性交渉をする恋人やパートナーがいなくて性交渉をしていないという意味ではではなく、性交渉をするパートナーがいるのに性交渉を行っていない状況という意味です。
非常にデリケートな問題なので、セックスレスとは人前では言いにくいため、同じ意味でレスという表現が用いられることもあります。
セックスレスの反対語
セックスレスとはどういう意味か紹介しましたが、セックスレスの反対の意味をもつ言葉にセックスフルという言葉があります。
セックスフルとは、3年以上くらい付き合っているカップルが週1回以上定期的に性交渉を行っている状況という意味です。
しかし、絶対に3年以上、週1以上じゃないとセックスフルではないという意味ではなく、3年以上、週1回ではなくても、長い期間付き合っているカップルが、定期的に性交渉を行っていればセックスフルという意味になるケースが多いです。
日本の夫婦間のセックスレスは約50%
近年、日本でセックスレスという言葉をよく耳にするようになった背景には、セックスレスの夫婦が増えてきているという実情があります。
現在、日本では夫婦の約50%、つまり二組に一組くらいの割合でセックスレスになっていると言われています。
日本はセックスレス大国?
過去に41ヵ国で性交渉に関する調査が行われて、日本は性行為時の満足度が41か国中で下から2番目、性行為の年間の回数に至っては最下位という結果でした。
1位の国と比較すると年間の回数は3分の1くらいという結果であり、世界と比較しても日本がセックスレス大国であることがわかりますし、さらに日本のセックスレス化は進んでいると言われています。
セックスレスの定義
セックスレスとはパートナーと一定の期間性交渉を行っていない状況という意味だと紹介しましたが、一定期間という曖昧な表現だと自分がセックスレスに当てはまるかどうかわからないという人もいるでしょう。
そこで、もう少し具体的なセックスレスの定義について紹介します。
病気などの特別な事情がなく1ヶ月以上性交渉のないカップル
セックスレスの定義については、日本性化学会というところが「病気などの特別な事情がなく1ヶ月以上性交渉のないカップル」と定義しています。
なので、医学的には1ヶ月以上と定義されていますが、性欲やこれまでパートナーと性交渉を行ってきた頻度は人それぞれなので、同じ1ヶ月でも人にとって捉え方が異なります。なかには2週間でもかなり長い期間性交渉をしていないと感じる人もいるでしょう。
よって、定義はあくまで1ヶ月となっていますが、ある程度の期間性交渉がないことで、大きな不満や悩みを抱えているかどうかという方が重要視されるケースが多く、1ヶ月より短い期間でも不満や悩みを抱えている場合はセックスレスと言われるのが実情です。
セックスレスになる原因
日本では2組に1組くらいの割合で夫婦がセックスレスになっていると言われていますし、比較的若い世代でもセックスレスの人達が増えてきています。
このようにセックスレスになってしまう原因はどういったものが考えられるのでしょうか。ここではセックスレスの主な原因について紹介します。
見慣れてその気になれない
セックスレスになる大きな原因の一つが見慣れてその気になれなくなるということです。
お互いの下着姿や裸を何度も見ているとどうしても見慣れてしまう部分はあるでしょう。特に男性の場合、主に視覚からの情報で興奮するスイッチが入る傾向があるので、女性の下着姿や裸に見慣れてしまうとその気になれなくなってしまいやすいです。
また、お互い同じ時間を過ごす時間が増えることで、安心感や信頼感が増していくものですが、緊張感のない姿も見せる機会も増えていきドキドキ感はどうしても減っていきやすいものです。
忙しくてその気になれない
セックスレスの人達のなかには忙しくてその気になれないというのが原因の人も少なくありません。男性なら仕事に追われ、主婦なら家事や育児に追われて、精神的に余裕が持てないという人もたくさんいるでしょう。
肉体的にも精神的にも適度な疲労感であれば、セックスをすることでリフレッシュした気分になることができますが、過度に疲れてしまっているととにかく休みたいという気持ちの方が勝ってしまいます。
そんな状態の時に無理やり相手から求められるとセックスが義務のように思えてきて、ますますその気になれなくなって、やがてセックスレスになってしまいます。
拒否されてからその気になれない
セックスレスになったのは相手に一度拒否されたのが原因だという人も少なくありません。どんなに仲の良い二人でもセックスをしたいという気分になるタイミングが常に一緒ということはないでしょう。
時には片方だけがその気になってしまって、もう片方は全くそんな気分ではないということもあるでしょう。拒否した側は、その時たまたまそんな気分じゃなくて軽い気持ちで拒否したつもりでも、拒否された側は物凄くショックを受けることがあります。
なかには、そのショックを引きずってしまい、それが原因となってその気になれなくなってしまう人も少なくありません。
男性・女性という感覚が父親・母親になった
男性が相手女性のことを母親のような存在に思えていたり、女性が相手男性のことを父親のような存在に思えるようになってしまったのが原因でセックスレスになったというカップルもたくさんいるでしょう。
特に、子供ができて愛情が子供に強く向いていくと「男性と女性」の関係から、「父親と母親」の関係になってしまいがちです。
また、育児の追われた主婦が旦那のことまで子供にしか見えなくなってしまい、男性側も子供のような扱いを受けていくうちに女性が母親のようにしか思えなくなって、「子供と母親」の関係になってしまいセックスレスになるケースもあります。
セックスレスは「離婚の原因」になる場合がある!
セックスレスは離婚の原因にもなることがあります。そもそもセックスレスというだけで離婚ができるのかと思う人もいるかもしれませんが、協議離婚、調停離婚などのようにお互いが話し合って合意すれば、セックスレスだけが原因でも離婚することは可能です。
双方の合意がなかった場合でも、相手に不貞行為があった場合は裁判で離婚に持ち込める可能性があります。また、不貞行為がなかったとしても、セックスレスの状況によっては婚姻を継続し難い重大な事由と裁判で判断され離婚できるケースもあります。
セックスに支障がないのに相手が拒絶する
お互いがセックスに支障がない状態であるのに、相手から拒絶されるのは男性、女性問わず大きなショックを受けてしまいます。たまにタイミングが合わずに拒絶されるというのあれば、我慢できるかもしれませんが、拒絶されるのが続くと精神的ダメージは大きいです。
片方がセックスを気があり、相手にもその気になってもらうように努力をしているのにも関わらず、それでも拒絶されるとなると、異性として見られていないと完全に烙印を押された気持ちになってしまいます。
そうした状態が続けば他に大きな問題がなくても婚姻関係を続けることができないと思う人も少なくないでしょう。それで相手が合意すれば離婚することは可能ですし、裁判になっても婚姻関係を継続するのは困難と判断されれば離婚が可能です。
セックスの拒絶によりどちらかが不貞に走る
理由はどうあれセックスを拒絶されるのは男性も女性も大きなショックを受けます。そして拒絶されることが続けば、男性として見てもらえない、女性として見てもらえないという気持ちになり、男性として、または、女性として自信を失ってしまいます。
そして、男性として見てもらいたい、女性として見てもらいたいという気持ちが強くなってきて、不貞行為に走ってしまう人も少なくありません。
その不貞行為によって離婚となるケースもありますが、元々は相手から拒絶されセックスレスになったことが大きな原因です。
夫婦間のセックスレスに不満を持つのは男性が多い
夫婦間でセックスレスになった場合、不満を持つのは主婦よりも男性の方が多いです。
男性の方が主婦よりもセックスが好きな人が多く、相手から求められたときに断ることが主婦よりも少ないというのが理由の一つです。
また、男性にとってはセックスの内容も大切ですが回数もかなり大切です。なので、男性が希望するセックスの頻度の方が主婦が希望する頻度よりも多い夫婦の割合が高いため、セックスレスとなったとき男性の方がより多くの不満を抱えがちです。
セックスレスの解消方法は婚外パートナー?
夫婦がセックスレスとなった場合、セックスをしたいと思っている人は何らかの方法で解消する必要がありますが、解消方法としてパートナー以外の異性とセックスすることで解消するという人もいます。
セックスレスの解消方法として本当に結婚相手以外の相手とセックスして解消するのか、と信じられない人もいるかもしれませんが、実際のところはどうなのか紹介していきます。
意外に多い!パートナー以外とのセックス経験者
結婚しているパートナー以外とセックスするということは、基本的にこっそりと行いますし、口外することはありません。
よって、普段公になることはほとんどありませんが、意外とパートナー以外とのセックスを経験している人は存在します。そのなかにはセックスレスの解消方法としてセックスをしたという人もたくさんいるでしょう。
具体的にどれくらいの人がパートナー以外とセックスしたことがあるか年代別に紹介していきます。
20代既婚男性50%女性18%
20代の既婚者の場合、男性は50%、女性は18%がパートナーとなってからパートナー以外とセックスしたことがあるというデータがあります。男性に至っては2人に1人が経験があるということになります。
主婦は男性に比べると少ないですが、主婦の5人のうち1人の主婦がパートナー以外とのセックス経験があるという結果に驚く人も多いでしょう。
もちろん、パートナー以外の人とのセックス経験がある人全てがセックスレスの解消方法としてセックスしたわけではありませんが、これだけの数がいれば、セックスレスの解消方法としてセックスしたという人も結構な数であることが考えられます。
30代既婚男性50%女性25%
30代既婚者の場合でも男性が50%、女性が25%の割合でパートナー以外とのセックス経験があるというデータ結果があります。
30代の場合は主婦も4人に1人の主婦がパートナー以外とセックス経験があるということになります。
こちらも20代既婚者と同じように、経験者全てがセックスレスの解消方法としてセックスしたわけではないでしょうが、セックスレスの解消方法としてセックスしたという人もたくさんいることはじゅうぶんに考えられます。
夫婦間のセックスレスを解決するための方法
セックスレスの解消方法としてパートナー以外とセックスするのはあくまで解消方法であり、解決方法ではありません。
では、夫婦間のセックスレスの問題を解決するためにはどうすれば良いのでしょうか。ここではセックスレスの解決方法について紹介します。
心と身体を癒してあげる
夫婦どちらかの日々の疲れやストレスがセックスレスの主な原因である場合は、身体と心を癒してあげる工夫や努力をすることが解決への第一歩です。
主婦で家事や育児に追われているという女性に対しては、育児や家事を積極的に手伝ったり、外食や温泉などに連れて行ってあげたりするのも良い解決方法となるでしょう。
また、仕事で疲れやストレスが溜まっている男性には愚痴を聞いてあげて励ましの言葉をかけてあげたり、シャワーで済ませようとしている場合は、タイミングよくお風呂を沸かしてあげたりするのも良い解決方法となるでしょう。
男性を立てるようにする
女性側が母親化してしまっていることがセックスレスの原因となっている場合、解決方法としては女性側が男性を立てることが大切です。
男性を立てると言っても何でも男性の言うことを聞くようにするというのではなく、自分で出来ることでも上手に甘えてお願いしてやってもらって、褒めてあげたりして、日々の生活で男性に活躍する場を与えるのです。
そうすることで、男性側が男として頼られていると思うようになれば、これまで母親のように思えていた奥さんも再び女性として見れるようになることが期待できます。
シチュエーションを変えてみる
セックスレスの解決方法としてシチュエーションを変えてみるのも良い方法です。
泊まりに温泉旅館に行ってみたり、ラブホテルに行ってみたりして普段とはシチュエーションにするのもいいですし、シチュエーションだけではなくセックスの手法を変えてみるのもいいでしょう。
とにかく一緒にベッドに入る
特にどちらかが嫌というわけではなく、いつの間にかセックスレスになっていたという場合は、とにかく一緒にベッドに入ってみるのが一番の解決方法となることがあります。
なんて切り出せばいいのだろうと考えるよりも、とにかく行動してみましょう。
相手の不満を解消する
セックスレスを解決するためには、日ごろのお互いの不満を解消することも大切です。
日常生活でお互いに不満を持っているとなかなかいい雰囲気になれません。いつも愚痴ばかり聞かされてうんざりしている、家事や育児を手伝ってもらえないなど、日頃の不満をお互いに打ち明けて解消していくことが、セックスレス解決にもつながります。
二人で会話する時間を増やす
セックスレスで悩んでいる人で会話も少なくなってしまっている場合は二人の時間をつくって会話を増やすことを意識することが解決への第一歩です。
会話が増えると心の距離が縮まっていくので、「おはよう」「ありがとう」など声をかけるところからでもいいので、会話を増やしていきましょう。
セックスレスの悩みを解決して楽しい夫婦生活を
セックスレスについていろいろと紹介しましたが、セックスレスは離婚の原因にもつながりうる大きな問題であることがわかっていただけたでしょう。
セックスレスではない人はならないように注意するべきですし、なってしまっている場合は早めに対策をとって解決していきましょう。