【夢占い】火の夢の意味!燃える・燃やす夢などの心理とは?
燃え盛る火の夢を見て不安になったことはありませんか。夢にあらわれるさまざまな現象やシンボルから、夢の意味を読み解く夢占い。夢占いにおける火の意味を知れば、不安が解消されるかもしれません。夢占いで、吉凶さまざまな意味を持つ「火」の夢を読み解きましょう。
目次
夢占いと夢解釈
紀元前から人類は、夢にあらわれるメッセージやシンボルに、何らかの意味があると考え、解釈しようと努めてきました。古代において夢は、神や悪魔からのお告げ、誘惑ととらえられ、夢占いで、人生や政治の未来を予言したりもしました。
長い間、夢は神々に由来すると考えられていましたが、哲学者プラトンは、紀元前4世紀ごろには、一部の夢は、夢を見た人の心理に由来すると示唆しています。
何人もの心理学者が、夢は、夢を見た人の心理に影響されるとことを立証しようと研究を重ね、ついに精神医学的見地から、夢と深層心理の結びつきに論理的な意味を見出したのは、ジークムント・フロイトです。
フロイトの著書『夢解釈』は、心理学研究の対象としての夢の重要性を決定づけました。フロイトによれば、夢は、普段は理性によって封印されている願望や欲望が、深層心理より解き放たれ、シンボル化されたものです。
記号化された夢の暗示を解釈することで、深層心理に潜む願望や欲望を理解しようという試みが、フロイトによる夢解釈でした。
フロイトは、人間の深層心理に潜む願望や欲望を性的なものに結びつけることに固執しましたが、スイスの心理学者カール・ユングは、男女、国籍、年齢、宗教など、あらゆる区別に関係なく夢のあらわれる、人類普遍のシンボリズムを追究しました。
フロイトやユングが提唱した、夢が、偉大な存在からのお告げではなく、個人の精神に由来するという考え方は、近年、心理学研究の中核としての夢解釈の主流となっています。夢が何を暗示しているのか、夢を通して心理を読み解く分析方法は、夢占いにも取り入れられました。
夢占いは、科学的な分析と、占星術、神話、伝説などが混ざり合い、構築された考え方です。夢は、専門家と素人の垣根がほとんどんない、数少ない研究分野の一つです。
精神医学分野での夢解釈と、夢占いは必ずしも同じではありませんが、心理学の先人たちが読み解いた夢の暗示と、神秘的な夢の世界に魅せられた人々の絶え間のない探求心によって支えられているのが、現代の夢占いです。
【夢占い】火の夢の意味や暗示とは?
夢占いでは、シンボル化された深層心理が何らかの意味を持ち、精神状態や未来を暗示していると考えます。無意識が、どんなシンボルとなって夢にあらわれたのかが、夢を読み解く重要なポイントになります。
長い年月をかけて精神科医や心理学者が集積した、夢によくあらわれる深層心理のシンボルは、徹底的に分析され、意味づけされています。
夢占いでは、キーになるシンボルがいくつもありますが、火もまたその一つです。夢の中に火となってあらわれた深層心理とは、何を暗示しているのでしょうか。
夢占いにおける「火」の意味
「火」は、西洋占星術においても重要な位置を占める、4大元素、「地、火、水、風」の一つです。4大元素は、基本的な人間の4つの特質をあらわしていると考えられています。すなわち、「地」は豊穣と安定を、「水」は無意識、「風」は知性です。
これらは根源的な象徴であり、この他にも多種多様な意味を持っているので、夢にあらわれる「火」は、状況やストーリーに即して、その都度意味を考えていく必要があります。
「火」は基本的には、野望や意志をあらわし、男性的なエネルギーの象徴です。明確で意識的な野心、積極性を意味していますが、制御されていない炎には、また違った意味があります。
「火」が暗示するもの
趙烈なエネルギーの象徴である「火」は、夢占いや夢解釈の分野において、破壊を暗示します。一方で、「火」には浄化の意味もあり、再生や誕生の暗示でもあります。
「火」が暗示するのは、犠牲や痛みの必要性ですが、その先には新たなるチャンスの到来が予感されます。全てを焼き尽くす「火」は、絶望を暗示しているように見えますが、実は希望の光でもあります。
夢のテーマが恋愛であった場合、愛情や妊娠を暗示します。仕事がテーマの場合は、成功や出世、もしくは失権や左遷を暗示します。精神面では、英知、本能、悟り、情動、予知夢においては事故や災害、思いがげない病の暗示にもなります。
「生と死」「破壊と再生」など、相反する意味を持つ「火」は、夢のストーリーによって暗示される事柄が大きく異なります。何を暗示しているのかは、夢の文脈に沿って、冷静に読み解かなくてはなりません。
【夢占い】火の夢を見る心理とは?
「火」は破壊と浄化のシンボルです。印象的な「火」の夢を見たとき、何度も繰り返し「火」の夢を見るとき、人はどんな心理状態なのでしょうか。
燃え盛る炎、チロチロと揺れる灯り、どちらも「火」です。同じ「火」の夢でも、あらわれる「火」の状態によって心理状況は異なります。
コントロールされた火と、勝手に燃え広がる火、それぞれの火の夢を見るときの心理的意味にも違いがあります。「火」の夢を見るとき、人は積極的な活力にあふれている場合もあれば、湧き上がる衝動を持て余し、恐れている場合もあります。
強い野心や希望を胸に秘めている
積極的な姿勢で「火」にかかわる夢を見たとき、その人の心理状態は非常にポジティブで躍動感にあふれていると考えられます。
恋愛についてなら、心理的にも肉体的にも満足している状態をあらわしていますし、仕事や人生についてなら、意欲的で、やる気に満ち満ちた充実感をあらわしています。
妄想や情熱の暴走に対する危惧
自らの意志に反して燃え広がる「火」が夢にあらわれた場合は、己の欲望や野望に対する恐れや怯えの心理のあらわれと考えられます。感情が暴走することを恐れ、自己抑制の必要性を強く感じています。
制御できない「火」の夢は、熱狂や興奮によって翻弄されることを避けたいという心理が働いた結果、発っせられた危険信号といえます。
【夢占い】何の火かでわかる夢の意味
夢占いにおいて、「火」は吉兆にも凶兆にもなります。しかし、一口に「火」といっても、実にさまざまな種類はあります。それが何の火なのかでも意味が違ってきます。
火花の夢
はじけるような火花を美しいと感じる夢を見たら、エネルギーが満ち満ちている証です。仕事でも恋愛でも、上手くいくでしょう。転職や留学など、思い切ったチャレンジも意欲的に取り組めば、きっと成功します。恋愛は結婚に発展するかもしれません。
プラグやコンセントから火花が散ったり、火花を危ないとか、怖いと感じたら、思わぬ事故やトラブルの兆しです。徐々に消えていく火花はエネルギーの消失、恋愛の終焉を意味します。
ガスの火の夢
風に揺らぐ灯に比べて、ガスの火は安定しています。ガスで燃やされた青い火は、精神的な落ち着きと安らぎを象徴し、運気が上がる印です。素晴らしい出会いが待っているかもしれません。人が集まる場所には積極的に出かけ、出会いのチャンスを増やしましょう。
暖炉の火の夢
赤々と燃える暖炉の火は、想像しただけでも温かい気持ちになります。暖炉の火は、家族の団欒、くつろぎ、安らぎの象徴、円満な家庭、良好な人間関係を意味し、精神的に満ち足りた状態にあるといえます。
そして、火の勢いが強ければ強いほど、家族や友人によってもたらされる幸運が大きいことをあらわしています。
ろうそくやライターの火の夢
ろうそくやライターの火のように、か細く弱弱しい火は、自信のなさのあらわれで、判断に迷っていたり、決心が揺らいでいるという暗示です。精神的に不安定なだけでなく、健康面でも不具合が起きているかもしれません。
キャンプファイヤーの火の夢
勢い良く燃えるキャンプファイヤーの火とそれを囲む大勢の人は、友愛の象徴、人間関係の豊かさ、確かさをあらわしています。友達や家族、同僚などとの強い絆に支えられた、強い運気を意味しています。
恋愛中なら周りの祝福と協力で、順調に愛を育むことができるでしょう。仕事に関しては、上司や部下にも恵まれ、素晴らしいチームワークでよい結果を残せる予兆です。
焚火の火の夢
焚火もキャンプファイヤーと同様に、炎が勢いよく燃え盛り、大勢で囲んでいるのなら何の心配もありません。人間関係に恵まれ、運気も上昇気流に乗っています。
しかし、独りぼっちで焚火に当たっている夢は、仲間からの孤立、孤独を意味しています。仲間外れになりそうな雰囲気を、無意識のうちに察知し、それが夢にあらわれたのかもしれません。
【夢占い】火をどうするかの夢の意味
「火」のように、様々な暗示を含んだ象徴の解釈では、火をつけるのか、火を消すのか、火をどう扱うのかも、重要なポイントです。
火をつける夢
「火」は情熱、生命力の象徴です。火をつける、火を起こす夢を見たと思ったら妊娠していたということもよくあることです。
火をつける夢は大体において吉兆で、恋愛なら成就、仕事なら出世、金銭面なら財産の獲得などを暗示しています。
性行為をする、何かわくわくすることが起きるという暗示でもあり、ときめき、希望、興奮など、若々しい活気に溢れた心理状態をあらわしています。
火がつけられない夢
なかなか火がつかない、何かが障害になって火がつかない、そんな夢はやる気のなさやパワー不足を意味しています。
与えられた課題や仕事を、本当はやりたくないと思っているのかもしれません。恋人に対して心のどこかで不満を抱いているのかもしれません。
火をつけられなくて焦ったりイライラしたりする夢は、自分の本当の気持ちを見つめ返してという、無意識からのメッセージなのかもしれません。
火をもらう夢
誰かに火をもらう、火をつけられる夢は、運命が好転することを告げる吉夢です。仕事で行き詰っていても、どこからともなく救助や援助、支援の手が差し伸べられ、打開策が見つかります。
もし、恋人と別れたばかりだったり、しばらく恋愛から遠ざかっていたりするなら、新たな恋愛の始まりが予感されます。恋愛中の人は、他に気になる人に出会う可能性もあります。
火を消す夢
鎮火、消火など、火が消える夢は、情熱の喪失、愛情の薄れ、恋愛の終焉、肉体的な衰え、散財、失業など、あまりよくない意味を持っています。
しかし、火を消しに行く、消火するなど、積極的に火を消そうとする夢は、自分で自分の欲望をコントロールすることを意味しています。自己管理する必要性を理解し、自分の目標に向かって努力できるという暗示で、吉兆です。
火が消えない夢
消そうとしても火が消えない夢は、自己抑制が効かなくなるという暗示です。嫉妬、怒り、恨み、憎しみなど、マイナスの感情が大きく膨れ上がり、コントロールできなくなりつつあります。
思い通りに消せない火の夢は、自分の醜い感情を炙り出しますが、情念が暴走しないようにとの注意喚起でもあり、まだ理性が働いていることをあらわしています。
何かを火で燃やす夢
辛い恋の記憶、仕事上のミス、こじれた人間関係、過去の失敗や汚点など、生きていれば忘れてしまいたい出来事の一つや二つ、誰にでもあります。なかったことにできるなら、燃やし尽くしてしまいたいと思たことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな気持ちが何かを燃やす夢となってあらわれるのですが、「火」には破壊だけでなく、浄化、再生の意味もあります。何かを燃やす夢には、ただの忘却願望ではなく、そこから立ち直り、再出発しようという前向きな意志が込められています。
何かを燃やす夢を見たら、過去の傷を乗り越え、未来に向かって進む決意が固まった証かもしれません。
【夢占い】火がどんな燃え方からわかる夢の意味
火元が同じでも、燃え方はいろいろです。力強く燃える火、今にも消えそうな火など、「火」の状態からも、心理状況や未来を占うことができます。
激しい火の夢
勢いよく燃える火は幸運の予兆ですが、何もかも焼き尽くすような激しい火は、強い野望や願望をあらわし、時には狂った情念さえ意味します。
力強く燃える火なら、強い意志や覚悟のあらわれ、気力体力ともに十分で、躍進するエネルギーに満ち、希望にあふれた夢ですが、もし、その火が制御不可能なほど燃え盛っているなら、暗い怨嗟に飲み込まれてしまわないよう注意しなくてはなりません。
暴れまわるような激しい火の夢は、激情の虜にならないようにとの警告の意味も持っています。
真っ直ぐに燃える火の夢
真っ直ぐに立ち上る勢いのある火は、精神的な強さ、自信のあらわれです。目標に向かって一直線に進んでいく未来の予兆、成功と達成を意味しています。
自分に対して確固たる自信があれば、恋愛も仕事も順調で、何をしても上手くいきます。スッと姿勢良く伸びた火の夢を見たら、いろいろなことにチャレンジする絶好のチャンスです。
火がゆらゆらと揺れる夢
揺れる火は、そのまま心の揺れ、不安のあらわれです。自分に自信がなかったり、判断に迷いがあるときにゆらゆらと不安定な火の夢を見ることが多いです。
弱弱しい火の夢
弱弱しい火も、揺らぐ火と同じで自信のなさの象徴です。精神的、肉体的に衰弱しているとも考えられます。体力、気力に衰えが感じられたら、深刻な病気が隠れているかもしれません。頻繁に弱弱しい火の夢を見るなら、病院に行くことも考えたほうがいいかもしれません。
自然と火が消えてしまう夢
何もしていないのにふっと火が消えてしまう夢は、不穏で不吉なイメージそのままに、凶兆です。命の火が消えるという言い方もあります。もし、自然と火が消えてしまう夢を頻繁に見るようなら、自分だけでなく、身近な人の体調にも十分気を配ったほうがいいでしょう。
火は見えず煙だけの夢
火は消えているのにくすぶった黒い煙が見える夢も、不穏な出来事の予兆、凶兆です。突発的な事故やトラブラに見舞われたり、失恋したりするかもしれません。心のどこかで、怯えや不安を察知している印なので、思い切った行動は慎んだほうがいいでしょう。
【夢占い】火事に関する夢の意味
現実世界では「火事」は悲惨で悲劇的な出来事にほかなりませんが、夢占いにおいては一概に不幸の象徴とばかりはいえません。
火事の夢
現実社会で火事に合って喜ぶ人はいませんが、夢占いの世界では「火」は破壊とともに再生の象徴でもあります。破壊による痛みは伴いますが、再生するエネルギー、覚悟は持っているという意味です。
火事によって何が壊され、何が生まれるのか、それによって夢の吉凶は変わってきます。また、凶兆となるような火事の夢であっても、それは警告的な意味合いを持っています。「このままでは危ない」という知らせですから、警戒を怠らなければ災いは避けられます。
火事から逃げる夢
火事から逃げる夢は、そのまま問題からの逃避です。自分には手に負えないという意識が、逃避願望になって夢にあらわれています。それは、「手遅れにならないうちに助けを求めろ」という、深層心理からの忠告でもあります。
火事から逃げる夢を見て不安を覚えたなら、抱えている仕事に無理はないか、恋人との関係に疲れていないかよく考え、精神的に徹底的に追い込まれる前に対処するといいでしょう。
火事から人を助ける夢
火事から人を助け出す夢は、これまで停滞していた運気の流れが、良い方向に動き出す印です。思いがけない幸運が訪れるかもしれませんし、努力が認められ、仕事で抜擢されたり、友だちと思っていた異性から告白されたりするかもしれません。
物事が良い方向に進み始める印なので、新しいことに挑戦したり、心に秘めた計画を実行に移すのもいいかもしれません。
火事でやけどをする夢
けがなんてとんでもないと思うかもしれませんが、やけどを負う夢は、吉兆です。傷の程度が重いほど大きな幸運が訪れる印です。
とくに今までコツコツと努力を重ねてきたことに対する評価が得られるという暗示で、仕事や勉強、スポーツ、趣味などで成果があらわれるでしょう。
洋服が火で燃える夢
服に火がつくなど、実際にあったら恐怖以外の何ものでもありませんが、夢の中でならそれは良い知らせです。悩みや憂いが取り払われ、清々しい気持ちで再出発できるという暗示です。
新しい服を買うという暗示でもあるので、進学や就職、結婚など、慶事が訪れる兆しかもしれません。
火事の炎を消す夢
火事を消そうと、自ら消火活動をする夢は、自分の感情をコントロールしようとする気持ちのあらわれです。困難やトラブル、悩みや迷いを積極的に解決しようとし、またそれが成功するという暗示です。
消える火の夢はあまりいい意味を持っていませんが、積極的に火を消そうとする夢は、運気が好転する印です。
自宅に火がつく夢
夢に出てくる「自宅」は、自分自身です。自宅に火がつく夢は、自分自身の感情の動きをあらわし、火の勢いが強いほど、仕事や恋愛、人生に対するポジティブな気持ちが昂っていることを意味しています。
そして、自宅が消失するほどの火事は、新たな自分に生まれ変わるという意味を持っています。コンプレックスの克服、素晴らしい出会い、新たな人生の挑戦など、成長と発展の暗示です。
自宅が燃える夢は、嫌な夢に思えますが、夢占いにおいては、積極的で希望に満ちた夢です。
実家が火事に遭う夢
「自宅」が自分自身をあらわす一方、「実家」は自分の過去、記憶をあらわします。「実家」が火事に合うということは、過去が気になっている、忘れたい記憶が蘇っているということを暗示しています。
自覚はなくても、何か気にかかっていることがあるのかもしれません。すっかり燃えてしまえば、過去の記憶やしがらみからの解放を意味します。
ぐずぐずとくすぶってなかなか燃え広がらないようなら、過去の出来事が心に引っかかって、現在の生活に悪影響を及ぼしている可能性があります。
職場で火事が起こる夢
職場の火事は、吉凶両方の意味を持っています。職場が焼け落ちるほどの激しい火事は、仕事上の問題や、人間関係のトラブルなど、気がかりが全て解消することを意味しています。
反対に、なかなか燃え広がらず、くすぶっていたり、危険な感じがしたりする火事は、職場で問題が起きることを暗示してます。
「火」の夢は激しいほど吉
現実に起こったら凶事でしかない火事ですが、夢の中でなら吉兆となる場合が多いです。ポイントは火の勢いです。力強く燃える火は、恐ろしくも美しい破壊と再生の象徴です。
火の勢いが強いほど、運勢は上昇します。嫌なこと、辛いこと、障害、トラブル、災いを焼き払い、生まれ変わることができるという意味です。
手に負えない「火」は、不安定な精神状態や思いがけない事故などをあらわすので注意が必要ですが、心を奪うほど美しい「火」は、幸運をもたらします。