2018年11月25日公開
2018年11月25日更新
紫がつく女の子の名前の意味!紫を使った漢字の名付けのポイント
名前に使われる漢字は、聞く人や見る人の印象を大きく左右します。色を表す言葉を含む名前は珍しくありませんが、更に紫はその中でも人気です。今回は「紫」を含む名前と名付けポイントについて、意味や由来などを織り交ぜながら詳しくご紹介します。
目次
「紫」は優雅で高貴なイメージをもった漢字
人はどんな色に対しても無意識に反応し、特定のイメージを連想します。
そして紫は、エネルギーや情熱を表す赤と冷静沈着な青という正反対の性質を持った色によって作られる混合色であり、この複雑さが繊細さをもたらしています。
紫という色の意味やイメージ
紫は昔から高位・高貴な色とされてきました。例えば、地位が高いことを表す意味があります。かつての日本では、日本最初の位階である「冠位十二階」という制度が聖徳太子によって定められ、そこでは紫は最高位を表す色として扱われていました。
西洋では巻貝を元に貝紫色が作られていましたが、その原料が希少であったことと、妖麗さを示す色であったことから、ローマ帝王が好んでその色の衣服を身につけていたと言われています。さらに、クレオパトラが男性を誘惑するために使ったという逸話もあります。
このように、紫は女性らしさをアピールする色でもあると考えられているのです。薄紫であれば優雅であったり上品な美しさを引き出し、濃紫はミステリアスで妖麗なイメージを持たせます。
「紫」を名前に入れるということ
つまり紫という色を表す漢字は、赤ちゃんの名前に含ませることによって、高貴・高級・優雅・神秘的・ミステリアスな美しさといったイメージを醸し出すのにぴったりなのです。
また、紫が似合う人の特徴でよく連想されるものが、ミステリアスでセクシー・色っぽい美しさを持つ、芸術的なセンスや才能を持っている、個性的でファッションセンスが良くおしゃれなどです。
これらの特徴を持てるようにという願いを込めて、紫という漢字が赤ちゃんの名前に入れられるということもあります。そしてこれらの理由が、紫を含む女の子の赤ちゃんの名前が特に人気である理由となっています。
「紫」という漢字の読み方
最もよく使われる読み方は、もちろん訓読みの「むらさき」ですが、他にはどんな読み方があるのか知っていますか?
人の名前によく使われる「ゆかり」、そして名前の一部としても用いられる「し」がその次に多いでしょう。また、少し珍しいですが「あい」という読み方も存在します。
「紫」がつく女の子の赤ちゃんの名付けのポイント
では、話題を赤ちゃんの名前のつけ方へと移しましょう。まずは、女の子の赤ちゃんに「紫」を含んだ名前をつける場合に気をつけておきたいことをお話しします。
名前全体をみて同音が多くならないこと
これは、フルネームに注目した時に、同じ音を複数含んでしまうことで違和感を感じさせることを避けた方が良いという意味です。
例えば「かりのゆかり」「おしおしおん」「ひさだひさし」「きたさとさとし」などがこれに当たります。実際に読んでみると少し読みづらさを感じるのではないでしょうか。さらに、もしかしたらこのような違和感のある名前を持つと、赤ちゃんが将来幼稚園や小学校でからかわれてしまうことが起こる可能性だってあり得ます。
このように、漢字の意味や見た目が良いかを考えるだけではなく、苗字と組み合わせた時の読みまでよく考えてから名付けてあげることが大切です。
画数が多くなり過ぎないこと
ある程度の画数ならそれほど気にならない可能性が高いですが、余りにも多いと不都合が生じる可能性が出てくるかもしれません。
例えば、多数の書類などに対し、連続して漢字でフルネームを続けて書かなければならない場合などです。小学校から高校にかけては毎年支給される教科書がありますね。こんな場合も、だんだんと面倒だなあと思ってしまう方が多いのではないでしょうか。
また、全ての漢字の画数が多いと字面があまり良くないと思われる場合もあります。漢字を全体として見た時に、堅苦しい感じを与えてしまうことがあります。
キラキラネームを避けること
キラキラネームまたはDQNネームという言葉が少し前に話題になりましたが、よく知っているとまではいかなくとも、耳にしたことがあるという方がほとんどなのではないでしょうか。
キラキラネームは、一般的な音読みや訓読みでは読めない読み方をする名前や、ゲームやアニメのキャラクターを模した名前で、常識を大きく逸脱したものを指します。横文字を無理やり漢字にあてはめた当て字もこれに含まれます。
利点としては、個性的であるため周りと被らず覚えてもらいやすいということがありますが、これは将来その赤ちゃんが被るかもしれないデメリットを考えると大きなものではないと考えられます。
キラキラネームの例としては、「月(らいと)」「匠音(しょーん)」「七音(おんぷ)」、そして紫を含むものとしては「天紫(てんし)」というものがあります。どれもインパクトはありますが、赤ちゃんが将来学校などで友達にいじめられたり、歳を取った時に名前のイメージからかけ離れてしまい違和感ができたりしそうです。
また、キラキラネームを持つ子の親のイメージまでもが悪くなってしまいます。最近の学校の先生の間では、キラキラネームを持つ親は要注意などと言われているという話もあります。
このように、名付けをする時はその名前を持つ赤ちゃんや自分が、将来どんなイメージを他人に与えうるかということまで考えた方が良いと言えるでしょう。
「紫」の意味や由来
では、「紫」という漢字をクローズアップしてその漢字の持つ意味そして由来を、画数とイメージという視点から見てみましょう。
「紫」という漢字の画数
一生付き合うことになる名前は、良い意味や運勢を結びつけるようなものにしたいと誰もが思うことでしょう。
名前の画数は、未来や運命・吉凶を予測する姓名判断に使われます。画数を基準にするということから分かるように、姓名判断では、同じ名前であっても漢字が異なれば全く違う判定が出るということになります。
紫の画数は12画です。12画の漢字は、美的センスがあり、アート面で能力を発揮する可能性を秘めるといった意味があります。
その他には、手先が器用・おしゃれのセンスがある・仕事一筋になりがちなどということも示します。
「紫」文字のイメージ
先ほど「紫」という漢字は昔から伝えられているように、上品・優雅・高級・高貴・神秘的・優雅といった意味を醸し出すものであることはお話ししました。
他のイメージとしては、「人との縁を大切にする」といったものもあります。これは、平安時代に作成された日本で最初の勅撰和歌集である「古今和歌集」の中で、紫をゆかりと読むことで「縁」という意味を重ね合わせる歌があったことからきています。
また、海外では男性は紫色を着ることは少ないようです。そのため、男の子の名前に紫という漢字を入れる際は、海外では女性っぽく感じられることがあることを知っておいた方が良いでしょう。
「紫」がつく女の子の名前《漢字二文字編》
ここでは、主に女の子の赤ちゃんへの候補となる名前をご紹介します。
まずは、一般的に使われることが多い「紫」を含んでいる名前のうち、漢字にすると2文字となるものをリストアップしています。二文字の名前は最も使いやすいものなのでぜひ参考にしてください。
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
紫華 | あいか | 紫円 | しえん | 紫呉 | しぐれ |
紫奈 | あいな | 紫緒 | しお | 紫翠 | しすい |
紫亜 | しあ | 紫音 | しおと | 紫寿 | しず |
紫杏 | しあん | 紫織 | しおり | 紫月 | しずく |
紫衣 | しい | 紫央 | しおう | 紫都 | しず |
紫奈 | しいな | 紫音 | しおん | 紫乃 | しの |
紫雨 | しう | 紫加 | しか | 紫信 | しのぶ |
紫絵 | しえ | 紫姫 | しき | 紫穂 | しほ |
紫流 | しえる | 紫草 | しくさ | 紫李 | ゆかり |
「し」「あい」「ゆかり」といった読み方をベースとしているものになりますが、組み合わせる漢字によってイメージが大きく変わりますので、もしぜひ使いたいという漢字があればそれを組み合わせてみてください。
「紫」を使うと物珍しそうな名前になりそうなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。表を見て分かる通り、「しほ」「しおり」「しおん」などの人気がある名前でも「紫」を入れて名付けることができます。
「紫」がつく女の子の名前《漢字三文字編》
続いて、名前を3文字にしたい場合の名前の候補です。基本的には「し」と読ませ、1文字ずつ漢字を当てていくものがほとんどです。
また、「しおん」「しぐれ」「しずく」など読みの響きが良く、かつ、趣がありそうなものに対して「紫」を入れるとより上品さを醸し出すことができます。
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
紫衣圭 | あいか | 紫羽乃 | しうの | 紫珠留 | しぐれ |
紫花子 | あいこ | 紫緒理 | しおり | 紫翠衣 | しすい |
紫花愛 | あいな | 紫恵奈 | しえな | 紫寿紅 | しずく |
紫亜乃 | しあの | 紫織菜 | しおな | 紫月姫 | しつき |
紫衣子 | しいこ | 紫亜那 | しあな | 紫津子 | しづこ |
紫衣奈 | しいな | 紫緒羽 | しおう | 紫那乃 | しあの |
紫衣羅 | しいら | 紫乙梨 | しおり | 紫帆莉 | しほり |
紫衣乃 | しいの | 紫緒音 | しおん | 紫穂実 | しほみ |
紫恵流 | しえる | 紫寿花 | しずか | 紫李梨 | ゆかり |
これも二文字の場合と同様に、自分の好みの漢字と組み合わせることで様々な名前を作ることができますが、読みについてはこの表のものを参考にしてみてください。
「紫」がつく女の子の名前《優雅な名前編》
ここでは、「紫」が付く名前の中でも、優雅さを特に出せる名前を厳選して二文字・三文字に分けてご紹介します。また、少し個性的な名前にしたいという方にもおすすめです。
「紫」がつく女の子の優雅な漢字二文字の名前
名前 | 読み | 名前 | 読み |
紫珠 | あず | 紫沙 | あずさ |
杏紫 | あんじ | 紫園 | しえん |
紫苑 | しおん | 紫綺 | しき |
紫都 | しづ | 紫弦 | しづる |
紫風 | しふう | 紫陽 | しよう |
この表に上がっている名前を見てわかるように、「苑」「珠」など少し古風な漢字を使っているもの、そしてそのような読み方をさせるものが多いです。
特に優雅さや上品さを強調したい場合は、これらの名前を使ってみてください。
「紫」がつく女の子の優雅な漢字三文字の名前
名前 | 読み | 名前 | 読み |
紫衣夏 | あいか | 紫花羽 | あいは |
紫衣琉 | しえる | 紫江楼 | しえろ |
紫音乃 | しおの | 紫桜李 | しおり |
紫緒音 | しおん | 紫都香 | しずか |
紫那乃 | しなの | 紫乃舞 | しのぶ |
基本的に紫という漢字だけでも優雅さは出せるため、わりとどんな漢字を組み合わせても優雅さは出せますが、読みの響きが優雅さを出すような名前もお勧めです。そして、「乃」「楼」「舞」などを含めると漢字の見た目にもそのイメージを表すことができます。
「紫」がつく女の子の名前《花をイメージする名前編》
女の子に付ける名前は、ぜひ花を連想させるものにしたい!と考えている方は多いのではないでしょうか。「紫」と花系の漢字とを組み合わせることで、上品さの他にも可憐さといったイメージを加えることができます。
「紫」がつく女の子の花をイメージする漢字二文字の名前
名前 | 読み |
紫桜 | しお |
紫華 | しか |
紫薇 | しび |
紫花 | すみか |
紫果 | あいか |
表を見て分かるように、花の名前を表す漢字を入れることでそのようなイメージを出すことができます。そして中でも「花」「華」は最も使いやすい漢字と言えるでしょう。
「紫」がつく女の子の花をイメージする漢字三文字の名前
名前 | 読み |
紫陽花 | はるか |
紫桜華 | しおか |
紫桜梨 | しおり |
紫桜菜 | しおな |
紫乃花 | すみれ |
「紫桜華」のように、全ての読みに花を示す漢字を入れる名前もありますが、少ししつこさを感じるようであれば「乃」や「陽」などを混ぜて名付けると良いでしょう。
「紫」がつく男の子の名前も紹介
これまでは女の子に付ける名前のみ扱ってきましたが、男の子の名前にも紫を入れることは可能です。いくつか以下にご紹介しましょう。
「紫」がつく男の子の漢字二文字の名前
名前 | 読み |
篤紫 | あつし |
一紫 | かずし |
光紫 | こうし |
紫安 | しあん |
蒼紫 | そうし |
「あつし」「かずし」は一般的によく聞く読みですが、「し」の部分に紫という漢字を当てることができます。「光紫(こうし)」に関しては、「じ」と濁らせることも可能です。
「紫」がつく男の子の漢字三文字の名前
名前 | 読み |
空紫郎 | そらしろう |
京紫朗 | きょうしろう |
紫瑛瑠 | しえる |
紫緒音 | しおん |
紫之介 | しのすけ |
男の子の名前に多い「〜しろう」「〜すけ」にも紫を入れることができます。より古風で上品な雰囲気を持つ名前になるのでこちらもおすすめです。
ぜひ紫という漢字を使って名付けてみましょう
「紫」という漢字は上品・優雅・神秘的・趣があるといったイメージをもたらす漢字です。少しでも含ませたいイメージに似ているものがあれば、紫という文字は非常に使える漢字です。
また、特に女の子の赤ちゃんにはお勧めしたい漢字でもあります。可愛らしくかつ日本独特の趣深い素晴らしい名前がたくさんあるので、ぜひこの漢字を名前に入れることを検討してみてください。