「つまづく」「つまずく」どっちが正しい?漢字や使い方などを紹介

何気なく「つまづく」と使っている人も多いかもしれませんが、「つまづく」「つまずく」どっちが正しいのか分かりますか?漢字で変換すると「躓く」になりますが、言葉に違いはあるのでしょうか?また、語源や正しい使い方も学んで行きますので、正しい日本語を学べると思います。

「つまづく」「つまずく」どっちが正しい?漢字や使い方などを紹介のイメージ

目次

  1. 1「つまづく」の使い方に「つまずく」なら要チェック
  2. 2「つまづく」と「つまずく」の違い
  3. 3「つまずく」という言葉の語源は?
  4. 4「つまずく」の使い方
  5. 5「つまずく」の英語表現
  6. 6「つまずく」を正しく使おう!

「つまづく」の使い方に「つまずく」なら要チェック

「つまづく?」「つまずく?」ふとどっちかわからなくなる事ありませんか?日本語の深さを感じさせる「つまづく」と「つまずく」の違い、なかなか答えられない人も多いと思います。

意外と間違いやすい「つまづく」と「つまずく」の違いをしっかり見て、正しい日本語を学んで行きましょう。

どちらを使う事が多い?

「つまづく」「つまずく」普段どちらを使う事が多いですか?ふと考えた時、「つまづいて転んだ」「つまずいて転んだ」どちらも正しいような気がします。

そもそも「つまづく」とはどうゆう意味なのでしょうか?「つまずく」と「つまづく」は違う意味なのでしょうか?それともただ表記が違うだけでしょうか?詳しく紐解いて行きたいと思います。

「つまづく」と「つまずく」の違い

「つまづく」と「つまずく」の違いをみていきましょう。そもそも二つは違う言葉なのでしょうか?漢字で書くとどう書くのでしょうか?

どちらも漢字は「躓く」

「つまづく」と「つまずく」どちらとも変換してみると、「躓く」という漢字が出てきます。ですので「づ」でも「ず」でも正しいのでは?と感じるでしょう。では辞書で二つの言葉の違いはあるのか、調べてみましょう。

「つまづく」と「つまずく」の意味

「つまづく」と「つまずく」の言葉には違いがあるのでしょうか?辞書でその違いと言葉の意味を調べてみました。どうやら二つの言葉に違いはないようで、同じ意味を指しているようです。意味は二つあります。

一つ目の意味は、「歩いていて足先に物が突き当り、よろめくこと」を意味しています。もう一つの意味は、「物事の途中で、行き詰ること。障害にぶつかり失敗すること」を指しています。

二つの意味には明確な違いがありますが、「つまづく」「つまずく」、また漢字の「躓く」は同じ言葉ですが、二つの意味を持っているだけのようです。

「づ」と「ず」の使い方

「づ」と「ず」の違いと、使い方を見て行きましょう。そもそも「づ」と「ず」には明確な違いがあるのでしょうか?文部科学省が「現代仮名遣い」で定めた国のルールという物があり、”zu”と読む文字の表記は、「づ」ではなく「ず」であると決められています。

定められたのは1986年(昭和61年)になります。ですので、最近に定められたルールであり、それ以降に学んだ子供たちは「ず」と「づ」の使い方をしっかり把握していると考えられます。

同音の連呼による例外もある

"zu”と呼ぶものは「ず」の表記をすることが決められていますが、例外もあります。それは「つづく」などの同音が続く場合です。

「つづく」の場合は”つ”が二つ続いており、同音が続くとみなされ、”づ”が使われます。使い方を見てみると、例えば「つづり」「ちぢむ」などがそれに値します。

二語がつながって濁る。

他にも例外があります。二語がつながって濁ってる場合です。例えば「みかづき」を見てみましょう。元々は「つき」ですが、三日とくっつくことで濁ります。その場合は「づ」になります。

他にも「道連れ(みちづれ)」があります。道と連れがくっついて、「道連れ」になっているので、「づ」の表記になります。他にも「近々」「お小遣い」などがあります。逆に二語だけど、分けて考えない場合は、通常のルール通り「ず」になります。

例えば「稲妻」「融通」などがそれに値します。「いなずま」「ゆうずう」と「ず」の表記になります。

どちらかといえば「つまずく」が正しい

「つまづく」と「つまずく」に意味の違いはありませんが、結局どちらが正しいのでしょうか?辞書で「躓く」を見てみると、表記されているのは「つまずく」になります。

文部科学省の「現代仮名遣い」で定めた国のルールののっとり、どちらかと言うと正しいのは「つまずく」になります。ただ「つまづく」が間違いと言う訳ではありません。言葉の意味はどちらも同じですが、「つまずく」を使う方が良さそうです。

「つまずく」という言葉の語源は?

では「つまずく」の方が正しい言葉であることが分かった所で、「つまずく」の語源を見て行きましょう。つまずくは変換すると、「躓く」という漢字がでてきますが、語源は「躓く」ではないようです。

「爪突く」が「つまずく」の語源になっています。「爪突く」とはどうゆう意味でしょうか?爪が地面を突いている状態から来ているのでは?と言われているようです。

「爪突く」が語源ならば「つまづく」では?

先ほど説明した、通常は「ず」の表記ですが、2語が続く場合は「づ」になると言う、「現代仮名遣い」のルールにのっとると、「爪」+「突く」と2語から来てるように思われるでしょう。

しかし実際には「つまづく」ではなく「つまずく」が正しいとされています。何故でしょうか?語源は「爪突く」から来ていますが、「つまずく」と言う言葉は2語ではなく、1語の言葉とみなされ、「つまづく」ではなく「つまずく」が正しくなるようです。

語源から見れば「つまづく」になりそうですが、「つまずく」で覚えておきましょう。

「つまずく」の使い方

「つまずく」が正しい言葉だと分かった所で、「つまずく」の使い方を見て行きましょう。例文の中で、しっかり正しい使い方を知れば、正しい日本語を使うことができますので、一緒に見て行きましょう。

「つまずく」を使った例文

「つまずく」には二つの意味があると説明しました。それぞれの意味で例文を見て行きましょう。

例文①爪先に何かがひっかかり体がよろけた時の例文

「棚の上のグラスを取ろうとしてつまずく。」
「通学途中、石につまずく」
「散歩中に、空き缶につまずき、転んだ」
「私の母は何もないところでよくつまずく。」

などの例文が考えられます。何かに足先が当たりつまずくことは、日常よくあると思いますので、そのような時には、「つまずく」を使いましょう。

例文②物事の途中で上手く行かなくなり失敗する場合の例文

「もう少しで宿題が終わりそうな所で、難しい問題でつまずく」
「ダイエットをはじめて3日で、友達からバイキングに誘われつまずいた」
「事業は順調に進んでいたが、資金が足りなくなりつまずいた」

などの例文が考えられます。仕事などで、上手く行かなくなり失敗してしまったり、そこから先に進めなくなった時に使えますので、「つまずく」は日常のあらゆるシーンで何気なく使っている言葉ですが、意識すると正しい使い方が出来るかもしれません。

Thumb今年一年の抱負の例文!仕事での新年の抱負のネタに使おう!
いよいよ今年も終盤です。まだ年末まで少し時間はありますが、来年に向けて「今年の抱負」を考えて...

「躓く」の漢字は使っていいの?

漢字の「躓く」は正しいのでしょうか?通常「つまずく」を使う際は平仮名で使うことが多いと思いますが、漢字の「躓く」も正しいようです。「つまずく」か「つまづく」かわからなくなった際には、漢字を使っても良いかもしれません。

「つまずく」の英語表現

「つまずく」は英語でmake a trip、stumble≪over,aginst≫、fail≪in≫などがあります。では例文の中で、「つまずく」の英語表現を見て行きましょう。
 

足先が何かに当たってよろめく時の例文

「I often trip on stairs.」わたしはよく階段でつまずく。
「Watch your step, or else you will trip on the baggage.」足元に気を付けないと、手荷物につまずくよ。

何かに足先が当たってよろめいた時の、英語表現を見てみました。英語は「つまずく」と言っても表現は色々変わるようです。

物事が上手く行かず失敗したり挫折する際の例文

「This is done to prevent the couple from"strumbling in the future.」これは将来二人が”つまずく”のをふせぐために行われます。
「Such a man will never fall in anything.」このような人は何事をしても、つまずくような事はない。

このような例文が考えられます。英語だと使う単語も様々変わってくるので、意味が明確かと思います。

「つまずく」スペイン語では?

「つまずく」はスペイン語ではchocar、 fracasar、tropezarなどの動詞が考えられます。参考までに足先が何かにつまずいてよろける際の例文を紹介します。

「Camina despacio,te vas a tropezar.」「ゆっくり歩かないと、転ぶよ。」という意味になります。他の言語で「つまずく」はどのように使われているのか見てみると、さらに言葉の深さを知れるかもしれません。

「つまずく」を正しく使おう!

「つまづく」と何気なく使っていた人いも多いと思います。もちろん間違いではありませんが、「つまずく」が正しい表記になりますので、これからは「つまづく」ではなく、「つまずく」を使って行った方がよさそうです。

「づ」と「ず」のルールを見てきましたが、迷う側面もあると思います。基本的には「ず」表記が正しくなりますので、例外を除いては「ず」を使うように心がけましょう。

日本語はまだまだ難しい部分があり、皆さんが疑問に思っている部分もたくさんあると思います。疑問が出てきたら、すぐに調べるようにして、正しい日本を使うようにしましょう。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ