自分を律するの意味とは?自己を律する方法も紹介
自分の意志の弱さを実感すると、自分を律しなければと思う人が多いでしょう。しかし、「自分を律する」の意味や自分を律する方法がよく分からないという人も少なくないと思います。そこで、今回は「自分を律する」の意味や、自分を律する具体的な方法を紹介していきましょう。
目次
自分を律することで人生を変えよう!
自分で決めた目標を達成しようとしても、さまざまな誘惑に負けて途中で挫折してしまうという人は多いでしょう。自分で設定した目標を達成して人生を充実させるためには、まず自分を律することが大切です。
しかし、「自己を律する」とはどういう意味なのか、いまいち分からないという人もたくさんいると思います。
そこで、今回は「律する」の意味や事故を律する方法について詳しく紹介していきましょう。特に意思が弱い自分を変えたいと思っている人は、ぜひ今回の内容に注目してみてください。
「自分を律する」の使い方《例文紹介》
「律する」とは誰かに決まったルールをしっかり守らせたり、ルールに則って管理したりすることを意味する言葉です。
そのため、「自己を律する」は自分自身がルールを守って行動できるように気を引き締めたいときに使います。また、自分自身が間違った行動をしないように、自分の欲望を制御するときにも「自己を律する」という言葉は使われるのです。
以下では、「自己を律する」を使った例文をいくつか紹介していきましょう。
例文①己を律して目標が達成できるようにする
「己を律することでダイエットの目標が達成できるようにする」というように、何か具体的な目標を達成したいときに「自己を律する」は使えます。一般的には長期的な目標達成のために、自己管理をしっかりしたいときに「自己を律する」は使うのです。
例文②社会的なルールで己を律して立派な社会人になる
「社会的なルールで己を律して立派な社会人になる」というように、ルールに合わせた行動ができるように自分を制御するときにも「自己を律する」は使えます。
つまり「自己を律する」は、具体的な目標を達成したいときだけでなく、自分を精神的に成長させていきたいときにも使える言葉なのです。
「自分を律する」の類語
「自己を律する」には、類語が数多く存在しています。例えば、「自制する」や「自己抑制する」、「自分をコントロールする」や「自分にブレーキをかける」などという言葉です。
「自制する」や「自分をコントロールする」は自分自身を制御するという意味で使われます。また「自己抑制する」や「自分にブレーキをかける」は自分の欲望を自分で抑えることを意味する言葉として使われるのです。
この他にもたくさんの類語があるので、「自己を律する」の類語に興味がある人はさらに探してみてください。
「自分を律する」が表現されていることわざ
「自分を律する」が表現されていることわざには、「短気は損気」や「ならぬ堪忍するが堪忍」などが挙げられます。
短気を戒める意味の「短気は損気」ということわざは、地道な努力を積み重ねていくときに役立つことわざでしょう。大らかな気持ちになることで、地道な努力もイライラせずに続けることができます。
また、「ならぬ堪忍するが堪忍」とは、苦しいときこそ忍耐が大切であることを意味することわざです。苦しいときに自制できなくなりそうなときは、ぜひこのことわざを思い出してみてください。
自分を律することができない人の心理や理由
目標を達成するには己を律することが重要とは分かっていても、どうしても自分を律することができない人もいるでしょう。以下では、己を律する重要性を分かっていても自分を律することができない理由や、そのような人の心理について詳しく取り上げていきます。
集中が途切れやすい
自分を律することができない原因には、集中が長く続かないことが挙げられます。集中力が切れやすいということは、誘惑に負けやすい心理状態なのです。そのため、長期的な目標も挫折しやすくなってしまいます。
集中力が続かないことで悩んでいる場合は、集中力が切れたら短い休憩を取るようにして、だんだんと集中する時間を長くしてみましょう。
このように無理せず少しずつ集中できる時間を延ばしていくことで、確実に集中できる時間を長くしていくことができるのです。
一度失敗するとすぐに諦めてしまう
一度失敗するとやる気がなくなって、すぐに諦めてしまうという心理は、己を律することができない人の心理と言えるでしょう。目標達成に向けて頑張ろうとしても、最初に何かに失敗すると一気にやる気が無くなり挫折してしまうのです。
このようなことを繰り返すと、自信や根気がなくなってしまい、己を律することがますます難しくなっていってしまいます。このような心理に陥りがちな人は、確実に達成できそうな小さな目標を目指して、こつこつ自信をつけていってみてください。
小さなことに捉われやすい
小さなことに捉われやすいということも、己を律することができない理由の1つと言えるでしょう。己を律するには最初に決めた目標やルールを、いつでも意識することが重要になります。
しかし、小さなことに捉われやすい人は、最初に決めた大きな目標やルールを見失いやすいのです。その結果、挫折してしまうことが多くなってしまいます。
自分自身につい甘くなってしまう
自分を律することができない理由には、自分自身につい甘くなってしまうということが挙げられます。例えば、ダイエットをしようとしても、ついいつもの習慣で夕食後に甘いものを食べてしまったり、運動をざぼってしまったりしてしまうということです。
厳しいルールで自分を律するには、ある程度自分自信に厳しい態度をとることが必要になります。そのため、自分に甘いと自分を律することが難しくなってしまうのです。
自分を律するための方法【考え方編】
「自分を律する」の意味を把握した後は、自分を律する方法もしっかり確認しておきましょう。自分を律する方法とは、一体どのような方法なのでしょうか?以下では、自分を律する考え方を紹介していきたいと思います。
不安感をあえて抱く
己を律することができない人には、不安感をあえて抱くという方法がおすすめです。ルールや目標を決めた後は、ルールや目標を達成できなかった自分を想像してみましょう。
冷静に考えることで、より不安感は募りやすくなります。その不安は目標達成やルール順守への大きなモチベーションになるでしょう。
自分の欲求とは関係のないことを考える
自分の欲求に勝てず挫折してしまうことが多い人には、自分の欲求を満たすこと以外で、自分の欲求を紛らわすという方法をおすすめします。
自分の欲求が高まったときは、あえてその欲求とは全く関係のないことを考えてみましょう。例えばダイエット中にお菓子が食べたくなったら、好きな音楽や友達のことなどについて考えてみてください。
なるべくその欲求から遠いことを考えることで、自分の欲求を抑制することができます。
目標達成後の自分の姿を想像する
集中力が続かずに挫折することが多い人には、苦しいときに目標達成後の自分を想像する癖をつける方法がおすすめです。
例えば受験勉強している最中に集中が切れそうになったときには、試験に合格した後の自分の姿を想像してみましょう。そうすることで、苦しいときでもポジティブになり集中力を維持しやすくなります。
自分を律するための方法【行動編】
特に短期間で自分を律することができるようになりたい人には、行動から変える方法をおすすめします。己を律することができるようになる行動とは、どのような行動なのでしょうか?以下では、自分を律するための行動を具体的に紹介していきましょう。
やるべきことと止めるべきことをリスト化する
己を律することができるようになるためには、最初に自分がやるべきことと止めることをリスト化するという方法が有効です。
目標向かってやるべきことと止めるべきことがはっきりしていると、毎日着実に目標に向かって進みやすくなります。また、リストそのものが自分の初心を思い出させてくれるものにもなるのです。
自分の欲求を満たすことが困難になる工夫をする
己を律するには、自分の欲求を満たすことが困難になるような工夫をしておくという方法も有効です。
例えば、ダイエット中でも夜中に甘いものを食べたくなる人は、夕飯の後になるべく早めに歯磨きを澄ますようにしましょう。そうすることで、食べた後の歯磨きが面倒と思いやすくなり、自然に夜中に甘いものを食べなくなります。
このように、普段の行動の時間を少しずらすだけでも、己を律するための工夫になるのです。
自分の欲求に負けそうなときは体を動かす
己を律するためには、欲求を体を動かすことで抑制するという方法も適しています。己の欲求に負けそうになったときは、スクワットやストレッチなどの簡単にできる運動を行ってみましょう。
そうすることで、欲求を満たすことよりも運動のほうに意識が向きやすくなります。その結果、欲求をコントロールしやすくなるのです。また、体を定期的に動かすこの方法では、全身の血行をよくすることもできるので、健康維持の効果も期待できます。
日記をつけてみる
日記をつけてみるということも、己を律するための行動の1つと言えるでしょう。1日の終わりに今日の自分の言動を思い出すと、自分が決めたルールや目標に向かって努力できているかどうかを確認することができます。
その日に自分がこれから直すべき点や注意すべき点が見つかった場合は、そのことをしっかり記録しておくことで、自分を戒めることもできるでしょう。また、苦しいときは自分の気持ちを文章にすることで、気分を落ち着かせることもできます。
日記をつけることに慣れない内は、手帳に短い日記を書くことから始めてみてください。
自己を律するメリットは?
自己を律するには、たくさんの苦難に打ち勝つ必要があります。そのため、自己を律するメリットが分からないままでは、自己を律することは難しいでしょう。そこで、以下では自己を律するメリットとは一体どのようなものなのか、紹介していきたいと思います。
満足するまで頑張る癖がつく
己を律することができるようになると、何事にも満足する結果が出るまで頑張ることができるようになります。そのため、達成感を味わう機会が増えて自分に自信がつきますし、新しい挑戦への意欲も増すでしょう。
その結果、人との出会いも増えていき、人生自体が充実していくのです。
心に余裕が生まれて失敗しにくくなる
己を律することができるようになると、苦しいときでも自分自信をコントロールできるという自信が生まれ、常に心に余裕が生まれます。
その結果、常に物事に対して冷静に向き合えるようになり、大きな失敗をしにくくなるのです。精神的な余裕から落ち着いた雰囲気も出るので、周囲の人から信頼されやすくもなるでしょう。
前向きな性格になり人間関係が円滑になる
己を律することができるようになると、自分をさらに向上させていこうという意欲が高まりやすくなります。そのため、性格もポジティブになるのです。
実際に向上心のある行動をし続けることで、周囲の人から好印象を抱いてもらいやすくなるでしょう。つまり、自己を律することは人間関係の円滑化にも繋がるのです。
時間のやりくりが上手くなる
己を律することには、限られた時間を上手く使うことができるようになるというメリットもあります。己を律することができるようになるまでには、時間の使い方を意識することが増えるでしょう。
そのため、限られた時間を上手く使う癖がつくようになるのです。仕事や学業、家事や育児にその癖を生かすことができるようになれば、人生が充実しやすくなるでしょう。
自分を律するための名言を紹介
自分を律しようとしている途中には、どうしても気分が落ち込んで挫折しそうになるときもあるでしょう。そのようなときには、前向きな名言で自分を奮い立たせることをおすすめします。そこで、以下では己を律するときに役立つ名言も、紹介していきましょう。
名言①堂々と振る舞え私を律するその声に従う(柳生博)
「堂々と、シャンと振る舞え。私を律する、その声に従う」は、80年代に司会者やナレーション、俳優などで活躍した柳生博さんの名言です。
柳生博さんは、健康上の理由から船員への夢を諦めざるを得なくなった後に芸能界に入り、大活躍したガッツ溢れる人物です。現在は自然な生活を追及するために、自然豊かな土地で生活しています。
夢を諦めざるを得なくなった後にも、厳しい芸能界や自然の中で力強く生きてきた柳生博さんの名言には、人を前向きにする説得力があるのです。
名言②不満や不安を許すな(マルクス・アントニヌス)
「現在与えられているものに不満を抱いたり、未来に不安を抱くことを許すな」は第16代ローマ皇帝のマルクス・アウレリウス・アントニヌスの名言です。哲学者でもあったアントニヌスは、賢明な5人のローマ皇帝である五賢帝の内の1人とされています。
「賢人皇帝」とも称えられたほど賢かったアントニヌスはが著した「自省録」は、フリードリヒ2世や温家宝などの歴史上の人物に大きな影響を与えたともされているのです。
そんなアントニヌスの名言は、不安やストレスで己を律することが難しくなったときに響くでしょう。また、アントニヌス著の「自省録」は現在でも簡単に読むことができるので、興味がある人は読んでみてください。
自分を律することで大きく成長していこう
今回は「自己を律する」の意味や、自己を律する方法などについて詳しく確認しました。己を律する途中には大きな困難がある分、己を律することができるようになった後には自分を大きく成長させることができるでしょう。
自分を律することできるようになりたい人は、ぜひ今回の内容を参考にして、小さな努力を続けることから始めてみてください。