片親の子供の性格や特徴とは?片親が育てる時の注意点や子供への影響

片親であることは子供に影響があるのでしょうか?家庭の事情等でどうしても片方の親と離れなければいけない事情になった時、片親世帯の子供の性格や生き方に影響が出るのか、その特徴やメリット・デメリットから育てる時の注意点などについてご紹介いたします。

片親の子供の性格や特徴とは?片親が育てる時の注意点や子供への影響のイメージ

目次

  1. 1片親でも子供をしっかり育てたい!
  2. 2片親の子供の特徴【性格編】
  3. 3片親の子供の特徴【行動編】
  4. 4片親家庭を両親家庭と比較した時のメリットとデメリット
  5. 5片親家庭の子供の育て方
  6. 6片親家庭の子育ての注意点《母子家庭編》
  7. 7片親家庭の子育ての注意点《父子家庭編》
  8. 8親の事情で傷つく「片親引き離し症候群」の子供たち
  9. 9子供に負担を掛けさせないことが大切

片親でも子供をしっかり育てたい!

離婚や死別など、様々な事情で片親世帯になった時、子供とはどのように接していけば良いのでしょうか。子供を健やかに育てていく上で、環境を整えることはとても大切です。今回は片親世帯で育つ子供の特徴と育てる為のポイントについてご紹介いたします。

片親の子供の特徴【性格編】

まずは片親世帯で育つ子供の性格の特徴についてご紹介いたします。片親の家庭で育った子供にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。その性格に育つ環境のメカニズムを知ることで、子供の育て方について考える指標となってきます。

甘えん坊になる

片親の家庭の場合、子供が特に甘えん坊になるという性格の特徴があります。親が二人いるのと一人だけの場合とで考えると、子供が父親・母親二人に向ける気持ちが、片方の親に集中します。これは特に男の子の場合に多い傾向として挙げられます。

子供が両親から受ける愛情を片親一人に求めようとする気持ちが働くことから、今までしっかり者だった子供が急に片親の家庭になった途端甘えん坊になるという家庭も存在しますので、環境は子供の性格や行動に強く影響することがわかります。

大人びた考え方をする

逆に、急に大人びた考え方をするようになる子供もいます。特に両親が離婚した場合、親の喧嘩や嫌な雰囲気は小さな子供でもしっかりと感じ取れます。なので大人同士の嫌な現実を間近で見てしまった子供は、考え方も大人びていく傾向があります。

加えて、急に片親になったことから忙しい親の代わりに家事を担当することになったり、下の兄弟の面倒を見るようになるなど、両親ともに揃っている場合は経験しない家庭の仕事を任されることもあり、自分がしっかりしなければという気持ちが働きます。

自分一人で気持ちを抱え込む

特に下に兄弟がいる場合、両親揃っている場合でも愛情は兄弟に分散する形になります。特に片親の場合はその傾向が強く、長男・長女として生まれた場合は自分の甘えたい欲求は仕舞い込んで、大人になってからも本心を打ち明けられない性格になります。

自分一人で気持ちを抱え込んでしまう傾向があり、親にしてほしいことや買ってほしいものも、うまく伝えられずに気持ちを抱え込んで引っ込み思案な性格になってしまうことが挙げられます。本当は甘えたいのに甘えられない、大人な考え方でもあります。

辛抱強い子供が多い

片親の環境から、辛抱強い子供になってしまうことも傾向として挙げられます。辛抱強いことは良いことのようにも思えますが、自分の気持ちを抑え込むことと合わせて、子供に小さいうちから大きな負担を掛けていることにも直結することがわかります。

辛抱強さはとても大切なことではありますが、子供の頃から気持ちを抑圧されて、本当にしてほしいことも言えなくなる、本当に辛いことも抱え込んでしまい、いつか感情が爆発してしまうなど精神的に強い負担を抱えやすい性格の特徴でもあります。

片親の子供の特徴【行動編】

性格と合わせて、片親の子供の行動の特徴についても見ていきましょう。片親の子供の行動の特徴について見ていくことで、子供がどのような心理を抱えているのかもわかります。片親家庭で育った我が子がこのような行動をしていないか見てみましょう。

常に動いていないと落ち着かない

まず、常に動いていないと落ち着かないことが行動の特徴として挙げられます。片親になると、子供には大きな負担が掛かります。家事を任されたり下の兄弟の面倒を見ることになるなど、中には学校から帰ってすぐ家事をしている忙しい子供もいます。

つまり1日中動きっぱなしの生活を送るようになり、逆に何もしなくて良いと言われるとどうして良いのかわからなくなってしまうということが挙げられます。心身に疲労が溜まりがちですが、逆に休み方がわからなくなってしまうので注意が必要です。

自分の本当の気持ちを表せない

何事も気持ちを抱えやすく辛抱強い性格に育ちがちな片親の子供の特徴について触れましたが、合わせて大人になってからも自分の本当の気持ちを表せなくなってきてしまうことも片親世帯の子供の大きな特徴で、大人になってからもその傾向が強いです。

特に恋愛に関しては親の離婚などを見てきた結果、消極的で自分の気持ちを相手にアピールすることが少なくなってしまいます。誰かを好きになったとしても、親の離婚が脳裏に焼き付いており、やがて別れがやってくるのではないかと不安を感じてしまいます。

年下の面倒を見るようになる

特に下に兄弟がいる場合、年下の面倒を見るような行動も挙げられます。小さな子供や自分より年下の相手の面倒を見ることに慣れており、小さな頃からその行動が染みついていることで、他の家の子供や年下の面倒を見ることが上手いことがその特徴のひとつです。

面倒見が良い性格で、大人になってからも後輩や部下に対して何かと世話を焼きたくなってしまったり、同学年の子供たちと比べても大人びていて、自然とクラス内でも世話をする側、頼られる側の立ち位置になっていくことが片親の子供の大きな特徴です。

片親家庭を両親家庭と比較した時のメリットとデメリット

片親家庭と両親家庭を比較した時、片親家庭の子供が育つ環境や性格・行動に関するメリット・デメリットはあるのでしょうか?一見デメリットしか無いようにも思えますが、中にはメリットもあります。だからと言って片親家庭の方が良いということもありません。

比較した場合のメリット

それでは片親家庭と両親家庭の場合を比較した時のメリットからご紹介いたします。片親家庭になったからといって子育てに悲観せずに、これらのメリットがあることを考えてポジティブでいることが、子供を大切に育てる上でもとても大切なことです。

仕事で成功しようと強く思う

特に両親の喧嘩や離婚を見てきて、片親になっても一生懸命自分を育てようとしてくれた親に対して感謝の気持ちを持つ子供が多いことから、仕事で成功しようという気持ちが強くなることがメリットのひとつです。収入が多い道を選ぼうと一生懸命努力します。

そして仕事で成功を果たすハングリー精神を持っており、親を楽させてあげたい、また最悪自分一人でも生きていけるよう収入を安定させたいという気持ちから、仕事で成功したいという気持ちや努力する精神が人一倍強いことが挙げられます。

親孝行したがる子が多い

このように、できるだけ親孝行したがる子供が多いことが特徴で、片親家庭の子供は自分一人で仕事から子育てまでしようとする努力や苦労が子供にも伝わってしまいます。なので親孝行したい、親に苦労を掛けさせたくないという気持ちが強くなります。

比較した場合のデメリット

一方で、片親家庭と両親家庭を比較した時のデメリットも存在します。片親家庭になってしまった時、特に気にしがちなデメリット。親が苦労するという点を含め、特に子供が感じやすい苦労などのデメリットについてご紹介していきます。

他人に対して攻撃的になってしまう

他人に対して攻撃的になってしまうことは特に思春期の子供によく見られる傾向の一つで、特に片親家庭の場合、親が一人しかいないことの負担が自分でも知らず知らずのうちに溜まっていくことで、両親家庭の子供に対する嫉妬や寂しさが現れます。

その気持ちを他人にぶつけたくなってしまったり、寂しさや嫉妬を紛らわすためにその嫉妬の対象に対して攻撃的になってしまうことが挙げられるので、親としては十分に注意しておくこと、子供になるべく寂しさを感じさせないことがとても大切です。

結婚に対して消極的になってしまう

また、結婚に対して消極的になってしまうこともデメリットのひとつで、親が離婚したり喧嘩で険悪な雰囲気を見てきた子供は、「結婚してもどうせ別れるかもしれない」という気持ちが強くなってしまい、幸せな結婚生活の理想を描くことが少なくなります。

そうした理由から、いざ自分が結婚する年齢になった時にでも、失敗の想像をしてしまい、特に男性の場合プロポーズに踏み切ることができず、女性の方から離れていってしまうなど結婚や恋愛に対して大きな不安を抱えやすいこともデメリットとして挙げられます。

心を開きにくくなってしまう

そして、最後に心を開きにくくなってしまうことがその特徴として挙げられます。離婚をして辛そうな親の姿を見ていると、子供としては自分がしっかりしなくてはという気持ちと、自分から離れていった親に対する不信を感じることにも繋がります。

そうしたことから、他人に対して心を開くことにためらいを感じたり、自分の本心を伝えることが苦手になってしまうことが挙げられます。親の気持ちや苦労は、直接口にしなくても間近で見ている子供にはしっかりと伝わってしまうことがわかります。

片親家庭の子供の育て方

片親の子供の性格や行動の特徴について見てきましたが、それでは様々な事情で片親家庭になってしまった場合、どのように子供を育てていけば子供に必要の無い負担やストレスを感じさせない事ができるのでしょうか。

子供に片親である苦労を感じさせない

まず、子供に片親であることの苦労を感じさせないことが大切です。どうしても両親が負担しなければいけない仕事や家事、子育てを一人で負担することになるので、親はそれだけ大変な思いをしてしまいます。

ですがそれを仕方がないことと子供に寂しい思いをさせないよう、できるだけ明るく、子供と一緒にいることを考えることで子供に負担を感じさせないことが大切です。お手伝いをしてもらったら、それだけ感謝の気持ちと労いの言葉を掛けましょう。

子供を甘えさせることも大切

子供は親からの愛情を得てすくすくと育っていきます。時には愛情を与える時間、子供を甘えさせる時間を持つことも大切です。運動会や授業参観など、学校に親が来るイベントがある日は特に参加して子供と一緒にいる時間を作ってあげましょう。

そうすることで子供が学校で感じる寂しさをカバーすることができます。親の愛情をしっかりと受け取ることができている実感を与えることは、片親家庭であっても両親家庭であってもとても大切なことです。

親の楽しそうなところを見せる

親が仕事と家事の両立に大変そうなことは子供にも伝わります。疲弊しきった顔で家で家事をしていると、子供は心配に感じてしまいます。なのでもちろん大変なことではありますが、時には親も楽しそうにしていることを見せることが大切です。

家事を手伝ってもらう場合でも、一緒に楽しんで家事をすることで、家庭内の温かい雰囲気や楽しい印象を持たせることがとても大切で、子供に寂しい思いを感じさせたり、片親家庭である劣等感などを払拭することに繋がります。

片親家庭の子育ての注意点《母子家庭編》

片親家庭と言えど、父親のみ・母親のみの2つのパターンが考えられます。まずは母子家庭の場合の子育ての注意点についてご紹介いたします。母親だけの場合、どのように子育てをすることで子供に掛ける負担をできるだけ減らすことができるのでしょうか。

子供の手伝いを当たり前だと思わない

母親だけの場合、仕事で忙しく家を空けることも多いかもしれません。特に両親家庭だった時から、母親が家事を担当することが多かったかもしれません。ですが、片親になって子供が家事のお手伝いをすることを当たり前だと思わないことが大切です。

子供が家事のお手伝いをしてくれる、自分の代わりに家事を担当してくれることは、最初はちゃんと感謝するかもしれませんが、それが続くと当たり前に思えてしまうことも。ですがいつまでも子供に対する感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

世の中は悪い男だけではないことを教える

父親の不貞や喧嘩による離婚の道を選んだ場合は特に、母親は父親の悪口や愚痴を子供の前でこぼしてしまうかもしれません。ですが、それは子供にとって良い影響は与えません。もちろん状況によってはその父親が悪い男だったかもしれません。

ですが、特に子供が女の子だった場合、その現状を見て将来結婚に対して嫌なイメージを抱いてしまうかもしれません。なので世の中の男は全員悪い訳ではないことを伝えるなど、結婚に対して良いイメージを持ってもらおうという意識を持つことが大切です。

時には息抜きをさせてあげる

母子家庭の場合子供に家事や下の兄弟の面倒を見ることを任せる場合もあるでしょう。ですが、昼間は学校、帰ったらすぐに家事や兄弟の面倒と、ほとんど働きづめになってしまうかもしれませんので、たまには息抜きをさせてあげましょう。

子供の好きなところに連れて行ってあげたり、休日は子供と遊ぶ時間を作るなど、子供に子供らしい遊びや息抜きをさせてあげることもとても大切です。

片親家庭の子育ての注意点《父子家庭編》

一方で、父子家庭の場合はどうなのでしょうか。特に娘と父親だけの場合など、父親の子育てはとてもハードルの高いもののように感じられます。その場合の子育ての注意点などについてご紹介いたします。

何かをしたら褒めてあげる

何かをしたら褒めてあげることはとても大切で、例えば家事を手伝ってもらった場合はもちろん、学校のテストで100点を取った、スポーツや通知表で良い成績を残したなど、家庭の手伝いはもちろん子供の本分である学業でも褒めてあげましょう。

子供の生き方に制限を付けない

特に子供に苦労を掛けさせたくないという気持ちから教育熱心になって子供に自分が用意したレールを走らせてしまわないようにすることが大切です。子供も気遣って高卒でとりあえず働こうという気持ちが芽生えるかもしれません。

ですが、子供の生き方を制限せずに、将来の夢に合わせて大学や専門学校に通わせることも視野に入れることが大切です。今は誰でも受けられる奨学金制度もあるので、それらの経済的援助も視野に入れて、子供の将来と真剣に向き合いましょう。

母親代わりとなる人物を見つける

特に父親と娘だけの家庭になってしまった場合、女の子を育てる上ではわからないことだらけで、また娘としても成長に合わせて父親に教えられるのは少し抵抗があることもあります。なのでそれらをカバーしてくれる母親代わりとなる人物を見つけましょう。

もちろん再婚相手を見つけなければいけないという訳ではなく、自分の母親や姉妹を頼ったり、学校の担任教師や養護教諭など、子供と身近な女性に自分から頼ってみることもひとつの方法です。

親の事情で傷つく「片親引き離し症候群」の子供たち

子供は親の離婚に対して強いショックを受けてしまいます。そんな子供がかかりやすい病として「片親引き離し症候群」が挙げられます。その症例として親が離婚して離れていった親に対し会いたくないという心理を抱くことが挙げられます。

その原因として離婚して離れていった方の親の悪口や誹謗中傷を言ってしまうことが挙げられ、離れていった親に対して過剰な悪いイメージを抱いてしまうことが挙げられますので、注意が必要です。

子供に負担を掛けさせないことが大切

このように、片親家庭は子供に大きなダメージや心身ともに負担を掛けることになります。ですが時には事情によって離婚をする自体にも陥ります。親の事情を子供に持ち込まないことはとても難しいことではありますが、子供を大切に育てることは必須です。

子供になるべく負担をかけないようにすることで、子供の負担やストレスを最小限に抑えることはとても大切なことです。

子育てに関する記事はこちら!

Thumbシングルファザーの子育て事情!シングルファザーとの恋愛や再婚はあり?
シングルファザーの子育て事情について見ていきましょう。恋愛相手がシングルファザーだったときど...

関連するまとめ

関連するキーワード

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ