西川口駅の治安は悪い？一人暮らしの住みやすさや雰囲気は？

埼玉県警のしらべによりますと、路上強盗、ひったくり、自転車盗難、不審者などは他の駅と比べ、治安にさほど大差りません。しかし車上狙いは飛びぬけて多いようです。西川口駅西口にはバス停が多いせいもあって件数は少ないのですが、東口の繁華街の方に集中してあるようです。

また、客観的に数値化できませんが、駅周辺のゴミ出し状況は一般的な日本の街と比べ、不法投棄や散乱していることが多いようです。治安はそれほど悪くはないようです。

歴史的に鋳物産業で栄えた川口市の労働者の歓楽街でした。その性質上「飲む・打つ・買う」がそろい、近くには戸田競艇上や川口オートレース場などがあり、オートレース場や場外発売場への無料送迎バスが駅の東口、武蔵銀行前から数10分おきに随時発車しています。

事実上、京浜東北線の電車しか停車しません。駅に乗り入れている路線は東北本線ですが、そこを利用するのが京浜東北線のみなので、旅客案内では東北本線とは記されていないのです。しかし都心へのアクセスには大宮や東京駅まで乗り換えなしで行けます。治安はそこそこでアクセスが便利な場所です。

駅周辺は雑然とした繁華街です。2006年の法改正を機に、埼玉県警の摘発により風俗の違法店舗は減りました。風俗の街としてのかつてのイメージからか、日本人が寄りつきにくく、結果家賃の低さから外国人が多く住み着きました。駅周辺には中国人の経営する店が多くなり、日本とは思えないような異国情緒を醸し出しています。

なしくずしになるであろう移民受け入れにより、ここは直近の日本の姿を暗示している街でもあるのです。治安は噂されるほど悪くはありません。

車上荒らし以外では、他に比べ突出したデータがあるわけではありません。「治安の悪さ」と、その原因の論拠は心もとない、ばくぜんとした心象を多分にふくんでいます。とはいえ、これからそこへ住むかもしれない人にとっては、裏づけのない口コミであっても重要な情報源であるのは確かです。

むしろその忌憚（きたん）のない偏見に満ちた無責任性によって、ある現実の側面が見えてくることもあります。以下、その法則ににのっとって、治安の悪さの原因を五つの候補に分けてあらわしてみようと思います。

一つの候補として挙げられるのは賭博施設（とばくしせつ）かもしれません。賭博ならぬ公営競技は名目上その街の経済をうるおし、税収を上げ公共の福祉に役立てられるとされますが、生々しくお金がからむこともあり、その街の風紀や治安の乱れをともなうことは否めません。

川口市には埼玉県済生会（さいせいかい）川口総合病院、川口病院、スポーツセンター等、公共施設が充実していますが、日本一の人気を誇る川口オートレース場と戸田競艇場（とだきょうていじょう）という、大きな二つの公営競技場と場外車券売場があります。そのせいもあり治安があまりよくないといううわさが出ているようです。

川口オートレース場は日本全国5つのオートレース場中、売り上げと入場者数がトップであり、「オートのメッカ」といわれています。すっかり業界になじんでしまった元SMAPの森且行選手や、MotoGP125ccクラス元世界チャンピオン青木治親選手などが出場し、44年ぶりの女子選手となった佐藤摩弥選手らも登場しています。

戸田競艇場は戸田漕艇場（とだそうていじょう）の西側の端にあって、1940年に実現されなかった「幻の東京オリンピック」の産物です。1964年の東京オリンピックで一時公営競技を停止しましたが、時間をおいてまた再開されました。また、テレビ埼玉ではダイジェスト番組「バッハプラザ」が毎日放送されています。

レディース チャンピオン（LADIES CHAMPIONSHIP）、女子王座決定戦もおこなわれています。治安の悪さはオートレースとは無関係とはいえないでしょう。ただ治安が悪いというよりもガラが悪いというほうが正しい見方となります。

西川口は中国の植民地になったという人もいます。よくて、かつての上海租界（そかい）とか。その場合の行政的主導権をにぎるものは誰なのかと、パワーバランスを考えると頭がこんがらがりますが。西川口駅周辺にはアジア店舗の店が多く、中華系が群をぬいています。

なんにせよ、ことなる人が雑居して住めば、ゴタゴタはかならず起きます。外国人店舗の多い駅の西側では、ゴミ出しのマナーが良くないという話もあります。外国人のマナーの悪さから治安が良くない場所と噂される街でもあります。

西川口では、どこでもリーズナブルな値段で美味しい中華料理がたべられるといいます。男性なら勇気を出さずとも一人で気軽に入れるそうです。

冬季限定ですがカキのチリソースが美味だという意見がありました。担々麺などの人気メニューを出す店は香辛料の香りがよく、回転そうそう人気になりました。お昼にはいつも行列ができているそうです。

外国人が多いので治安が悪いといわれていますが、昼間は多くの人で賑わっています。

かつては風俗街として、日本中に名をとどろかせていました。2006年時の法律の改正にともない、埼玉県警がいっせいに違法店舗を摘発しました。今は昔ほどの盛況はありません。しかし駅の西口には風俗店やキャバクラ、ラブホテルなどが残っています。

しかし夜の零時をすぎると、にぎわいが途絶え、閑散としてしまいます。住まいを求める方は、駅からそこを通らなくても住宅街へたどり着けます。風俗街であった昔と比べると、むしろ治安はよくなったのではないでしょうか。

助郷（すけごう）とは徳川幕府が参勤交代（さんきんこうたい）などが通る街道ぞいの宿場を維持するため、働く人をまわりの村々から募った夫役（ぶやく）のことをいいます。人足や馬、ときには金銭が集められました。西川口はとなりの蕨宿（わらびしゅく）の助郷として指定されていました。

文久元年（1861）に皇女和宮（おうじょかずのみや）が中山道（なかせんどう）を通過するおり、近りんからから多くの村人が動員されたといいます。

2014年10月20日午前１時５分ごろ、川口市青木の三階建てマンションの階段で「バーンという爆発音がした」という通報がありました。ニュースによりますと、金属製の工作物や金属片の燃えかすが散乱していたといいます。

埼玉県警の発表によりますと、工作物は直径約１０センチ、長さ約５０センチ、鉄パイプのような形状だったといいます。階段は誰でも入れ、三階から屋上の途中に金属製の棒が散乱していたとのこと。迫撃砲（はくげきほう）は遠くに砲弾を飛ばすものですが、その遺留物（いりゅうぶつ）をかんがみると発射台の可能性があるといいます。

撃ち込まれたのではなく、打ち込む試験の失敗だったのでしょうか。ぶっそうなことには変わりありませんが。

先にも述べた通り、西川口が群をぬいて治安が悪いという決定的なデータはありません。駅の西側の方が歓楽街があるので、東側より治安が悪いとされていますが、となりの浦和などと比べ川口と西川口で突出しているは車上荒らしです。浦和の3倍から4倍に当たります。浦和よりパチンコ店が多く、その分、ややうるさいかもしれません。

日本の犯罪件数はのきなみ減っています。川口市の犯罪データ「川口市・埼玉県・全国 刑法犯認知件数」によりますと、平成16年を指数100とした場合の平成28年までの件数は、右肩さがりに激減しています。全国では38.9まで下がり、埼玉県は38.3、川口市は37.7となっています。

犯罪が陰性化したのかもしれませんが、これで浮き彫りになって来る問題は「治安の悪さ」ではありません。それよりむしろバイタルの減少を恐れるべきかもしれないのです。日本全体の生命力の枯渇（こかつ）の方が、より問題なのかもしれないのです。それには善も悪もなく、生きものが生きるための第一条件だからです。

 

駅の東西どちら側も、昼間は問題ないでしょう。東口は西口より治安が良いとされていますが、はっきりとそうと言い切れる細かいデータは見つけられませんでした。ここでは双方の夜を比較したいと思います。

駅を出るとパチンコ、カラオケ、居酒屋などのチェーン店が立ちならびます。店舗の前は駐輪禁止ですが、自転車がびっしり止められ歩きづらいかもしれません。そこから住宅街にぬけて行く道は、街灯はありますが少なかったり、お店やコンビニなどの灯りはありません。

東口北側の並木商店街は夜でも街灯が点き、人通りが多いようです。南へ行き西川口陸橋を越すと人通りが減り街灯も少なくなります。

西側の駅前には交番があります。バスのロータリーがあり、送迎の車やタクシーなどで混雑しています。少なくなりましたがキャッチがいます。キャチバ嬢がビラ配りをしている姿もみられます。

飲食店、カラオケ、ゲームセンター、ドンキホーテといった店があり、路地に入ると居酒屋、焼肉屋、中華料理などがあります。歩道には自転車があふれ、中国語、韓国語の看板が目立ちます。駅の右を行き西川口一番街ゲートをくぐると、風俗店やラブホテルがつらなる風俗街になります。外国人の女性がたむろしていたり、客引きが行われている。

埼玉県道110号線の大通りを行けば街灯も明るいし、歩道も広く人通りもあります。裏道に入ると暗くも狭くもなりませんが、人影は消えます。歓楽街がをすぎるとマンションの立ちならぶ閑静な住宅街になります。歩いて駅から約10分で済生会川口総合病院に着きます。

あくまで駅周辺ですが、住み心地は家族むきでないといわれています。外国人、一人暮らしの成人男性むきとされています。しかし上記で述べてきたように、これといって具体的、決定的な治安の悪さを示す指標はありません。住み安さ、とくに経済性を重視するなら良い街といえます。

ちょっとした刺激を求める方なら、嗅ぎなれない香辛料の臭い、外国人や読めない看板が多いので、日本にいながら東アジアを旅している気分にひたれます。もろもろ日常生活に刺激を与えてくれるでしょう。

まず駅の中に食品スーパーがあり便利です。駅周辺には数多くのスーパーがあり、買い物に困ることはありません。以下東西に分けて紹介します。

駅の東側には東武ストアがあり24時間営業です。アコレ西川口駅東店の営業時間は7時～0時まで。アリオ川口の営業時間は10時～22時まで。マルエツ 西川口東口店の営業時間は10時～21時まで。アコレ 西川口駅東店の営業時間は7時～00時までになります。

駅の西側にはイトーヨーカドー ザ・プライス西川口店があり営業時間は9時～22時まで。新鮮市場戸田店の営業時間は9時30分～19時30分まで。それぞれ一定の曜日により変更する場合があります。

悪い点としては幹線道路事情がよろしくありません。西川口駅は京浜東北一本しかないのは先の説明通り。二輪車の利用については、市営の駐輪場がありますが抽選なので駅から数百メートルほど離れてしまうことがあります。そのせいか駐輪マナーが悪いです。 細かい話でいえば、駅近にあるコモディイイダはクレジットカードが使えないそうです。

良い点としてはバス停が多いこと。 駅の周りに深夜まで空いている店が多くあります。スーパーが多く、遅くまでやっていてます。ただし、それらは駅前に限ります。外国人が多く、様々な異国情緒が味わえるお店が豊富にあります。とくに中国人が多いので手頃な値段で美味しい中華が食べられます。

上の画像はちょっとした冗談ですが、台風の影響を受けた西川口駅の行列です。あたりまえの話ですが、これだけ普通の人が住んでいます。たとえ歌舞伎町（かぶきちょう）であっても、日本には昼間出歩いて危険な街はないよう思われます。

女性の夜の一人歩きは危険だといわれますが、都会はどこも危険といえば危険なのです。今まで述べてきたように、西川口の異常な犯罪件数を示す、ハッキリとしたデータはありません。世界と比べ、日本の比類ない治安の良さをもってしても、事件は起きるときには起きるものです。行動の選択につきましては自己責任で、という他かありません。

治安が悪いとウワサされている西川口にあって、さらに悪いとされる駅の西側ですが、駅前には西口駅前交番があり、西北に進めば並木交番があり、その先には川口警察署の三段構えがあります。2018年9月29日～12月29日現在、埼玉県警の事故発生マップによる西川口駅周辺の犯罪発生状況は以下の通り。

東口では3件の車上ねらいのみ。西口では3件の3車上ねらい、3件の子供を狙った不審者情報、1件の自動車盗難がみつかりました。不審者情報はあくまで情報ですから、この3ヵ月での西川口駅周辺の実質犯罪件数は7件になります。はたしてこれは、都会としてずば抜けて多いといえるのでしょうか。

駅周辺での家賃相場は高くもなく低くもなくといったところです。平均で川口駅では7万円、西川口駅では6.2万円、蕨駅では6万円となっています。詳細は以下。

ワンルーム5.52万円、1K6.56万円、1DK6.93万円、1LDK8.39万円、2K6.58万円、2DK7.86万円、2LDK9.30万円、3DK9.06万円、3LDK12.52万円となっております。

今まで述べてきましたが、西川口の治安は本当に悪いといえるのでしょうか。結局、各人の主観的判断にゆだねる他ないように思われます。ここは日本ですから、どこに住もうと、どんな職業に就こうと自由です。その束縛は国とか、治安という外部状況から来るものではありません。各人の生き方にゆだねられています。