自己陶酔の意味とは?自己陶酔型人間の心理や特徴

自己陶酔とはいったい何なのでしょうか。よく聞く言葉ですが、人に説明するのは難しいはず!ここでは自己陶酔の意味や特徴、自己陶酔に陥ってしまう心理を詳しく説明します。これを読んで、自己陶酔にならないための反面教師にしませんか?

自己陶酔の意味とは?自己陶酔型人間の心理や特徴のイメージ

目次

  1. 1自己陶酔ってしたことある?
  2. 2「自己陶酔」の意味とは?
  3. 3自己陶酔しやすい人の心理
  4. 4自己陶酔型人間の特徴《男性編》
  5. 5自己陶酔型人間の特徴《女性編》
  6. 6自己陶酔してしまう原因とは?
  7. 7自己陶酔を治す方法
  8. 8自己陶酔と注意したい病気
  9. 9自己陶酔のメリット
  10. 10自己陶酔との上手な付き合い方を!

自己陶酔ってしたことある?

みなさんは自己陶酔をしたことはありますか?自己陶酔というと難しい感じがしますが、よくよく自分の行動を思い返してみれば、きっと誰でも一度は経験があるはず!

自分が自己陶酔になっていないかどうかのチェックも含めて、自己陶酔の心理について学んでみましょう。

「自己陶酔」の意味とは?

自己陶酔とは、自分の容姿や行動、今まで成し遂げてきたことなどに自分でうっとりしてしまう心理のことです。うぬぼれやナルシシズムとも言い、自己陶酔に陥っている人のことをナルシストと呼ぶこともあります。ギリシャ神話で、美少年ナルキッソスが自分の姿に恋をして、最後には溺れ死んでしまったことに由来しています。

「自己陶酔」の類語

自己陶酔の類語には、ナルシシズム、うぬぼれ、自己愛などがあります。どれも聞いたことがある単語ばかりですが、これらの言葉が自己陶酔と結びついていることを知らない人もいたのではないでしょうか。自己陶酔は、私たちが思っている以上に身近なものでもあるのです。自己陶酔している人の心理を、これからもっと詳しく見ていきましょう。

自己陶酔しやすい人の心理

早速、自己陶酔しやすい人の心理を見ていきましょう。自分にも思い当たる点がないか、よくよく注意しながら読んでいってください。また、周りに以下の特徴に当てはまる人がいる人は要注意です。

自己中心的な思考をする

自己陶酔の人の特徴として、非常に自己中心的なことが挙げられます。自分が本当に世界の中心であるように感じ、周りの人間を振り回しても一切罪悪感を覚えるどころか、周りが自分に尽くすのは当たり前だとすら思っています。

自己陶酔の人にとって、自分は能力が高いのだから他の人より優遇されるのは当然のことだという心理が働いています。

虚言癖がある

本当に自己陶酔の人は能力が高いというのであれば、周囲も傲慢な振る舞いに納得せざるを得ません。しかし困ったことに、このような人たちが本当に類稀なる能力を有していることはまれで、たいていの場合自己陶酔の人が自分について喧伝することは嘘であることが多いのです。

どうしても他の人に褒めてもらいたいという気持ちが行き過ぎるがあまり、よく考えればすぐにばれてしまうような嘘でも自己陶酔の人はやめられない傾向があります。

他人を見下す

自己陶酔の人は、基本的に自分が一番偉いと思っているので、必然的に周りの人は全て見下しています。

自分をより磨くことで他人から賞賛されようとするのではなく、他人を自分より貶めることで自分のプライドを保っているため、他人をとても見下しており周りに対しても攻撃的で性格がきつい人と思われることが多いです。特に、明らかに自分より人望のある人、能力のある人などに対してはことさら強く当たります。

そこには、そういった自分より力のある人に今の自分の地位を脅かされたくないという心理が働いています。

人の好き嫌いが激しい

自己陶酔に陥っている人は、本当は他者からの賞賛や評価が欲しくて仕方がないのです。そのため、自分のことを褒めてくれる人のことは好きになり、反対に自分をなかなか褒めてくれない人は嫌いになります。

人の好き嫌いがあるのは普通のことですが、自己陶酔の人は好き嫌いがかなり激しく、また理不尽で、人を嫌いになる理由があまり共感されにくい傾向にあります。もちろん根底には自分を褒めてくれるかどうかという心理があるので、その上に取り繕った理由では本当の共感を呼べるわけもないのです。

自己陶酔型人間の特徴《男性編》

単に自己陶酔している人と言っても、その特徴は個人個人だけでなく男女でも差が出ると言われています。男性に顕著な心理、女性に多い言動など、一口に自己陶酔と言っても様々です。

自己陶酔に陥っている人の特徴を、ここでは男女別により詳しく見ていきましょう。まずは自己陶酔している男性についてです。

自慢話が多い

自己陶酔している男性の場合、女性より会話の内容に自慢話が多いという特徴があります。

自己陶酔の男性は、同じく自己陶酔の女性より自らの過去の栄光にすがる傾向が高いです。そのため自分の過去の自慢話を、時に事実を誇張して何回も言いふらす人が多いです。そのような人は「すごいですね!」と言われたいだけなので、面倒でも適当に話を合わせておけば満足するタイプが多いです。

権力があると思いたがる

権力や権威を過剰に追い求める傾向、これは特に男女差が出やすく、男性に顕著にみられるものです。自分を肯定する材料に、男性は女性よりも地位や権力を求めます。

彼らは権力を持つことによって安心したいのです。女性にこのような心理的特徴が出にくいのは、女性に権力はいらないとする、今までの根強い男尊女卑の風潮が関係しているという研究もあります。

自己主張が強い

自己陶酔している男性は自分に対して過剰なほどの自信を持っているため、率先してリーダーシップを取りに行くなど、自分の主義主張に絶対の自信を持っている人が多いです。自分が間違っているかもしれない、という考えを持たないからこそ、自分の主張を絶対に曲げません。

他人を従えようとする

自己陶酔がひどくなればなるほど、その人にとって他人は敵か味方かどちらかにはっきりと分類されてしまいます。

この人は自分の敵か?という目で他人を見ているからこそ、自分を褒めそやさない人には高圧的に接し、その人を自分より下に位置付けて満足しようとしてくるのです。

自己陶酔型人間の特徴《女性編》

次に、自己陶酔している女性についても見ていきましょう。女性ならではのところに自己陶酔している特徴が表れています。周りにこのような人がいないか注意しましょう。

異常に見た目を気にする

自己陶酔の女性にありがちな特徴の一つが、異常に見た目を気にするという点です。

自己陶酔しがちな女性は、自己陶酔している男性と違い、権力や権威よりも容姿によって人より上に立とうとする人が多いようです。このような人は自撮りを頻繁にしたり、常に手鏡を持ち歩いてチェックしたりするなど、強迫観念的に見える人が多いです。

自分の話が多い

とにかく自分の話がしたくてたまらない自己陶酔の人は、他の人が話をしていてもすぐに「何の話!?」と割り込み、自分の話をし始める傾向があります。

自己陶酔の人は自分以外の人の話に興味がないので、もっと面白い話をしている、という意識で関係ない自分の話を始めてしまうのです。

恋愛依存しがち

自己陶酔している人は、常に自分を褒めてくれる人を探し求めています。そのため、常に恋人が途切れない女性が多いです。それもただの恋人ではなく、イケメンや高学歴、高収入など相手のステータスに非常にこだわる傾向があります。

しかし自己陶酔している人は攻撃的なことが多く、他人と長期的な良い関係を築くのが難しいため、恋人が頻繁に変わることが多いです。

嫉妬心が強い

自己陶酔の人は前述したように虚言癖がある人が多いのですが、周りに自分より本当に能力がある人がいたり、自分より可愛い人がいたりした場合、自己陶酔している女性は相手に非常に対抗心や敵対心を燃やす人が多いです。

それは単純に、その人に人の目が集まり、自分が注目されなくなるのを恐れているからと言えるでしょう。

自己陶酔してしまう原因とは?

自己陶酔しすぎている人たちは、あまり周囲の人間からはよく思われないことがほとんどです。ではなぜ、それでも自己陶酔に陥ってしまうのでしょうか。自己陶酔してしまう原因についても見ていきましょう。

幼いころのトラウマ

過度な自己陶酔に陥ってしまう原因として、小さい頃のトラウマがその1つと言われています。

小さいころに両親から無条件の愛情を受けてこなかった人は、その反動として自己陶酔に陥る傾向があります。両親からもらえなかった愛情やそれによる自己肯定感の欠如を、他人を見下すことで手に入れようとするのです。

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甘やかされすぎた

それとは逆に、両親から甘やかされすぎて育ってきたことも、自己陶酔を育てる原因になることが分かっています。

人間は誰でも小さいころはわがままで自己陶酔に陥る時期があるのですが、それ自体は発達の段階で普通のことです。しかし、本来は両親や友達との間で徐々に治っていく自己陶酔も、両親が子供をあまりにも甘やかしすぎた場合は別です。

子供は、他の子供と違って親に怒られず、欲しいものは何でも買ってもらえる自分のことを「自分は偉いんだ」と思い込むようになってしまうでしょう。

自己陶酔を治す方法

このように複雑な原因が絡み合っている自己陶酔ですが、これを治すことは出来るのでしょうか。様々な対処法を見ていきましょう。

簡単な話ではありませんが、今自己陶酔している人も少しでも楽に生活できるように、ぜひ知っておきたいです。自分は自己陶酔していないと言える人でも、いつか役に立つ日が来るかもしれません。

痛い目を見る

自己陶酔というのは、なかなか自分では気づきにくく、程度によっては他人から指摘されることが少ないものです。しかしそんな厄介な自己陶酔も、一度手ひどい目を見れば、嘘のように目が覚めることもあります。

例えばプライドが折られるとか、大きな場面で失敗するとかが含まれます。そのまま自信を喪失してしまうか、そこで一念発起するかは本人次第です。

自分を客観的に見る

自己陶酔を治したいと思い立った時、まず有効なのは自分を客観的に見ることです。

客観的に見て、自分は自分で思っているよりも偉いわけではないことを自覚しましょう。必要以上に悲観的になったり、自虐的になったりしろと言うわけではありません。自己陶酔を治したいと思うこと自体が、自己陶酔を治すための一歩なのです。

言葉に気を付ける

自己陶酔に陥っている人は、自分を持ち上げるために、非常に強い言葉を使うことが多いです。なので、自分を過剰に大きく見せる言葉、褒めたたえる言葉をまずは辞めてみましょう。

自分で発した言葉は自分を作ります。自分を必要以上によく見せる言葉を使い続けていては、自己暗示にかかってしまい自己陶酔から抜け出すことは難しくなってしまうでしょう。

トラウマと向き合う

先ほども書いた通り、自己陶酔になってしまう原因として、過去のトラウマが挙げられます。根本的な解決を図るために、自分が何故そこまで他人より上に立ちたがるのか、人生を振り返ってみるのも良いでしょう。

何か過去の思い当たることがあれば、その出来事を受け入れることでトラウマの解消が出来るかもしれません。

自己陶酔と注意したい病気

自己陶酔している人というのは、周囲の人との関係があまり良くなかったり、たとえ良い関係を築けていても、それが長期的なものでないパターンが多いです。そのような人間関係は、しばしばメンタル面の病気を引き起こすことがあります。

自己陶酔が引き起こす病気を知って、これらの病気に注意しましょう。もしも周りに自己陶酔で苦しんでいる人がいれば、何かの役に立つ可能性もあります。

自己愛性パーソナリティ障害に注意

行き過ぎた自己陶酔は、あるいは自己愛性パーソナリティ障害という病気に分類される可能性があります。自己愛性パーソナリティ障害とは、ありのままの自分を自分自身で肯定することが出来ず、自分は優れていて特別な存在だと思い込むパーソナリティ障害の一つです。

自己愛性パーソナリティ障害は自分自身で気づくことが難しく、何らかの大きな挫折を経験したあとにこのままではまずいと思い、病院で診断されるケースが多いです。

パーソナリティ障害とは、その性格のために本人が悩んだり苦しんだりすること、と定義されています。自己愛性パーソナリティ障害と診断されると自力で治すことは難しいため、専門家と共に治療することが最も自己陶酔から抜け出す近道でしょう。

自己陶酔のメリット

自己陶酔というのは、程度の差にも寄りますが、必ずしも悪いものというわけではないのです。何故なら、自己陶酔とは、言い換えれば自尊心や自己肯定感が高いということでもあるからです。自己肯定感が低すぎることもまた問題なので、ある程度の自己陶酔は決して悪いことではないのです。

また、自己陶酔の人の特徴であるリーダーシップを取りたがる点も、社会で生きるにはある程度必要だと言えるでしょう。社長など高い地位にいる人の中には、自己陶酔をうまくコントロールしている人が多いです。周囲の発言に振り回されず、自分の信じたことを貫く生き方はあなたを人生の成功に導いてくれるかもしれません。

自己陶酔との上手な付き合い方を!

行き過ぎた自己肯定感ともいえる自己陶酔は、SNSが世界中に広がった現代において、より目に見えやすい形で表れていると言われています。それは自撮りや嘘の投稿などによって、とても手軽に自己陶酔の気持ちを満たせるようになったことも一つの大きな原因です。

しかし、自己陶酔をうまく味方につければ、社会的成功の一歩となることも事実。この記事で、自分の自己陶酔と向き合いましょう。虚勢を張らなくても素敵な人に自己実現できることが一番です!

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