朝シャンのメリット・デメリットとは?朝のシャンプーは髪によくない?
皆さんの中には朝シャンが習慣になっている人もいるでしょう。しかし、最近朝シャンは髪に悪いという噂も流れています。そこで、今回はその朝シャンの噂の真相や、朝シャンのメリットとデメリットなどについて、詳しく取り上げていきましょう。
目次
あなたは朝シャン派?
朝にシャワーに入って、髪をシャンプーで洗うことを「朝シャン」と言います。朝に髪を洗うと目が覚めるので、朝シャンを日課にしている人もいるでしょう。
「朝シャン」は実は30年ほど前からある言葉なので、今では「朝シャン」という言葉は広く浸透しているのです。そんな朝シャンですが、最近では髪によくないという噂も流れています。朝シャンは本当に髪に悪いものなのか、気になっている人は多いでしょう。
そこで、今回は朝シャンのメリットやデメリットについて、詳しく見ていきましょう。特に朝シャンの髪への影響が気になる人は、注目してみてください。
「朝シャン」の意味とは?
「朝シャン」とは、起床後にシャワーを浴びて髪をシャンプーすることを意味する言葉です。
朝シャンをすることで、寝癖や寝汗を完全に解消できますし、すっきりした気分で学校や職場に行くことができます。そのため、約30年ほど前に朝シャンがブームになりました。
現代でも1日を爽やかな気分でスタートしたいからという理由で朝シャンをしている人は、意外と多いのです。
「朝シャン」の由来
「朝シャン」という言葉は、約30年前に放送された資生堂のシャンプーのCMから生まれたとされています。
その「モーニングフレッシュ」というシャンプーのCMでは、「朝のシャンプー」というキャッチコピーが使用されたのです。そのキャッチコピーが全国の女子高生たちの間で流行し、「朝のシャンプー」を略した「朝シャン」という言葉が生まれました。
朝にシャンプーをするという習慣も、「朝シャン」という言葉と共に全国に広まったのです。30年も前のCMから生まれた言葉が、今も広く使われているとは驚きでしょう。
朝シャンをする理由
現在でも朝シャンをする人は多いですが、朝シャンをしたことが無い人から見ると、朝シャンをする理由が気になるでしょう。そこで、以下では朝シャンをする理由について、詳しく確認していきたいと思います。
髪についた寝癖を直したいから
朝シャンをする理由には、寝癖が直せるからという理由を上げる人が多いようです。現在では寝癖を直す整髪料がたくさん販売されていますが、特に髪質が固い人は整髪料を使ってもなかなか寝癖が直らず焦ることもあるでしょう。
朝シャンをすれば一度髪が完全に塗れるので、完全に寝癖を直すことができます。そのため、頑固な寝癖を直すために朝シャンをする人が多いのです。
寝汗を洗い流したいから
寝汗を洗い流したいからという理由も、朝シャンをする理由です。寝ている間には誰でもコップ1杯ほどの汗をかくとされています。しかし、冬でもパジャマが張り付くほどの寝汗をかく人もいるでしょう。
そんな寝汗を放置していると不快ですし、冬は体温が低下して風邪を引きやすくなってしまいます。そのため、寝汗をしっかり洗い流せる朝シャンは、特に寝汗が多い人から支持されているのです。
温かいシャワーを浴びてしっかり目を覚ましたいから
人間は朝に温かいお湯を浴びると、体を興奮させる交感神経が活性化し、目が覚めたと感じるようになるのです。そのため、朝にしっかり目を覚ますために、朝シャンをするという人もいます。
朝シャンでは温かいシャワーを浴びるので、体全体が温まって交感神経が活性化し、しっかり目が覚めやすくなるのです。低血圧で朝なかなか目が覚めないという人は、ぜひ朝シャンを試してみてください。
体の血行をよくしたいから
体の血行をよくしたいからという理由で、朝シャンをする人もたくさんいます。朝シャンでは頭皮だけでなくお湯が当たる体全体の血行をよくすることができるのです。
体の血行がよくなると筋肉が強張りにくくなるので、肩こりや腰痛などの体の不調の改善につながります。
また、朝シャンで頭皮をしっかりマッサージすると、頭皮の血流もよくなって、抜け毛や頭痛の予防にもなるでしょう。そのため、血流をよくするために朝シャンをする人は意外と多いのです。
朝シャンは効果ある?朝シャンのメリット
朝にシャワーを浴びる朝シャンには、どのようなメリットがあるのでしょうか?以下では、朝シャンのメリットを具体的に取り上げていきたいと思います。朝シャンに興味がある人は、ぜひ以下のメリットに注目してみてください。
朝にリラックスすることができる
1日の最初にリラックスすることができるということは、朝シャンの大きなメリットの1つでしょう。朝シャンで温かいシャワーを全身に浴びることで、脳の中ではリラックス効果のあるホルモンが多く分泌されやすくなります。
そのため、リラックスした状態で1日のスタートを切ることができるのです。
シャンプーのよい香りを纏うことができる
シャンプーのよい香りを纏わせることができるということも、朝シャンのメリットと言えるでしょう。朝シャンでお気に入りの香りがするシャンプーを使うことで、1日中そのシャンプーのよい香りを身に纏わせることができるのです。
シャンプーの香りは香水ほど強くないので、朝シャンはほのかによい香りを纏わせたい人には特に適していると言えます。
頭皮の臭いを気にしなくて済む
頭皮の臭いを気にしなくて済むということも、朝シャンのメリットとして挙げられます。寝ている間には頭皮の皮脂が酸化して、頭皮が臭くなることもあるのです。さらに、寝汗の水分が頭皮で雑菌と混ざると、昼間に悪臭を放つこともあります。
しかし、朝シャンで酸化した皮脂や寝汗を落とすことで、昼間に頭皮の臭いを心配する必要がなくなるのです。
朝シャンは効果なし?朝シャンのデメリット
さまざまなメリットがある朝シャンですが、最近では髪に悪いという噂も流れています。そこで、以下では朝シャンのデメリットについても、しっかり見ていきましょう。
皮脂を取りすぎて頭皮や髪がダメージを受けやすくなる
頭皮にある皮脂には、頭皮と髪を紫外線や細菌などの刺激から守る働きがあります。そのため、朝シャンをしてしまうと、頭皮の皮脂を過剰に取り除いてしまい、日中に頭皮や髪がダメージを受けやすくなってしまうのです。
頭皮や髪が深刻なダメージを受け続けると、治療が必要になる頭皮トラブルや薄毛を引き起こしてしまう可能性があります。
シャンプーのすすぎ残しで頭皮トラブルが起きやすい
忙しい朝のシャワーでは、シャンプー後のすすぎが適当になってしまいがちです。しかし、頭皮に残ったシャンプーやリンスなどは、フケや頭皮の炎症の原因になってしまう可能性が高いとされています。
朝シャンでは前髪の生え際やこめかみの部分のすすぎが甘くなりがちなので、しっかりすすぐようにしましょう。
皮脂の分泌が過剰になりやすい
朝シャンには、皮脂の取りすぎで皮脂が過剰に分泌されやすくなるというデメリットもあります。皮脂が多い場合は、頭皮の匂いが気になって夜だけでなく朝も髪を洗いたくなるでしょう。
しかし、夜と朝に2回髪を洗ってしまうと皮脂が取りすぎてしまうのです。皮脂を取りすぎてしまうと体は頭皮と髪を守るために、より皮脂を分泌しようとします。その結果、余計に皮脂が多く分泌されてしまうようになるのです。
朝シャンすると禿げるは嘘?
朝シャンをすると禿げるという噂もあります。しかし、朝シャンが禿げの原因になるという噂には、科学的根拠はありません。
そこで、以下では朝シャンすると禿げるという噂が広まった原因や、薄毛や抜け毛が気になる人におすすめの朝シャン方法を解説していきましょう。
禿げるという噂になった原因
朝シャンをすると禿げるという噂が広まったのは、なぜなのでしょうか?基本的に薄毛や禿げの原因は、毛穴の詰まりとされています。
朝シャンの習慣がある人の多くは、夜のシャンプーを怠りがちでしょう。夜にしっかり毛穴の汚れを落とさないと、その汚れと皮脂などが固まって詰まってしまうのです。その詰まりは朝にシャンプーしても取れにくいとされています。
そのため、朝シャンすることが禿げや薄毛の原因という噂が広まってしまったのです。禿げや薄毛の原因は主に毛穴の詰まりなので、薄毛が気になる人は夜にしっかり洗髪することをおすすめします。
薄毛・抜け毛が気になる人は「湯シャン」
薄毛や抜け毛が気になるけれども、どうしても朝シャンがしたいという人もいるでしょう。そんな人には、38度ほどのぬるま湯のみで髪を洗う「湯シャン」をおすすめします。
湯シャンであれば必要以上に皮脂を落とす心配がないですし、シャンプーやリンスなどをすすぎ残す心配もありません。しかし、湯シャンでは汚れや皮脂は余り落ちないのです。
そのため、薄毛や抜け毛が気になる人は夜にしっかりシャンプーして、朝に湯シャンをするという習慣をつけてみてください。
効果的な朝シャンのポイント
頭皮や髪にダメージを与えずに朝シャンするには、どのような点に気を付けたらよいのでしょうか?以下では、効果的な朝シャンのポイントを解説していきたいと思います。上手な朝シャン方法を知りたい人は、ぜひしっかり確認してみてください。
髪を洗う前にしっかりブラッシングをする
効果的な朝シャンをするには、まず最初に髪の毛をしっかりブラッシングすることが重要です。ブラッシングすると髪の毛の絡まりがとけたり、頭皮や髪の皮脂や汚れが浮き出やすくなったりします。
そのため、朝シャンをするときに頭皮や髪の汚れや皮脂が落ちやすくなるのです。特に手早く朝シャンを終わらせてしまうという人は、頭皮や髪の汚れが落ち切っていない可能性が高いので、シャワー前のブラッシングをおすすめします。
ぬるめのシャワーを使う
気温が低い日には、朝シャンでつい熱いシャワーを浴びたくなるでしょう。しかし、朝シャンで熱いシャワーを浴びてしまうと、髪や頭皮がうるおいを失って、乾燥しやすくなってしまうのです。
頭皮が乾燥すると皮脂の分泌が増えてしまったり、炎症が起きやすくなったりしてしまいます。また、髪の毛が乾燥すると、切れ毛になりやすくなったり、まとまりにくくなったりしてしまうのです。
そのため、約38度のぬるいシャワーで朝シャンするするようにしましょう。熱いシャワーに慣れていて、ぬるいシャワーに物足りなさを感じる人には、徐々にシャワ―の温度を下げていくことをおすすめします。
朝シャンの後にしっかり髪を乾かす
朝シャンの後には、しっかり髪を乾かすということも大切なポイントです。朝シャンの後は忙しいからと、ついしっかり髪を乾かさない人もいるでしょう。
しかし、髪が完全に乾かないまま外に出てしまうと、空気中の汚れを髪が吸着しやすくなってしまいます。その汚れが頭皮の汗や皮脂と混ざると、細菌が繁殖してしまい、頭皮トラブルや悪臭の原因になってしまうのです。
そのため、朝シャンの後はしっかりドライヤーを使って髪を乾かすようにしましょう。ドライヤーで髪をしっかり乾かすことで、髪はごわつきのないきれいな状態になります。
髪や頭皮になるべく負担をかけないシャンプー方法
頭皮や髪になるべく負担をかけないシャンプー方法を知りたいという人も多いでしょう。そこで、以下では朝におすすめの、頭皮や髪に負担をかけないシャンプー方法を紹介したいと思います。
朝シャンをためらっている人は、ぜひ以下のシャンプー方法で朝シャンにチャレンジしてみてください。
シャワーの水圧は弱めにする
頭皮は毛穴が密集しているデリケートな部分です。頭皮は朝に特に毛穴が開きがちなので、朝シャンの際は特に頭皮を気にする必要があります。
頭皮は水圧が強すぎるシャワーの刺激で、荒れてしまうこともあるのです。頭皮が荒れてしまうと、抜け毛が増えやすくなってしまったり、皮脂の分泌が過剰になったりしてしまいます。
そのため、シャワーの水圧は少しよわめに設定するようにしましょう。しかし、弱め水圧のシャワーではシャンプーが落ちにくくなり、シャンプーをすすぎ残しやすくなってしまいます。
シャンプーのすすぎ残しは頭皮や髪に大きなダメージを与えるので、シャンプーのすすぎは念入りに行うようにしましょう。
シャンプーは適正な量を守って使う
シャンプーの際に、しっかり頭皮と髪を洗おうとシャンプーを2~3回出して使ってしまう人もいるでしょう。しかし、シャンプーはロングヘアの人以外は1回出す量で十分とされています。
シャンプーの量が多すぎると、頭皮の皮脂を取りすぎてしまい、皮脂の分泌量が増えてしまう可能性があるのです。
そのため、シャンプーの量は基本的に1回出した量にするようにしましょう。適量のシャンプーでは泡立ちに不安があるという人には、まずシャンプーを毛先に馴染ませて細かい泡をたくさん作ることをおすすめします。
細かい泡を作ってから頭皮を洗うことで、さらに頭皮へのダメージが抑えられるので、頭皮ダメージが気になる人も試してみてください。
正しい方法で朝シャンを楽しもう
今回は朝シャンのメリットとデメリットについて、詳しく取り上げました。
朝シャンをすると頭がすっきりするだけでなく、しっかり覚醒することができるので、爽やかな1日のスタートさせることができるでしょう。しかし、間違った方法で朝シャンをしてしまうと、頭皮や髪のトラブルを引き起こしてしまうこともあります。
そのため、朝シャンの習慣がある人やこれから朝シャンをしようと思っている人は、ぜひ正しい方法で朝シャンを行ってください。