「そうなんですね」は不適切な日本語?相槌が口癖の人の心理や特徴

会話の中でよく耳にする「そうなんですね」は、日本語として適切な相槌なのでしょうか?職場で先輩や上司に、敬語として使われている方も多いのではないでしょうか。「そうなんですね」という言葉がいつから使われ始め、また口癖になっている人の心理と特徴を紹介していきます。

「そうなんですね」は不適切な日本語?相槌が口癖の人の心理や特徴のイメージ

目次

  1. 1「そうなんですね」はどういう時に使う言葉なのか?
  2. 2「そうなんですね」はどこから生まれた言葉なのか?
  3. 3「そうなんですね」は敬語?日本語として不適切なのか?
  4. 4「そうなんですね」は相手を失望させてしまう?
  5. 5「そうなんですか」と「そうなんですね」で印象が変わるのか?
  6. 6「そうなんですね」が口癖の人の特徴と心理
  7. 7「そうなんですね」が使われるようになった時期
  8. 8多用される「そうなんですね」の今後はどうなっていくのか

「そうなんですね」はどういう時に使う言葉なのか?

ここ数年で若者の間で浸透している「そうなんですね」という言葉。皆さんはどんな時に使われていますか?相手の話に無関心で興味がないとき?それとも、「その話はもういいです」という時の表現でしょうか。

上司や目上の人に「とりあえず返事をしておこう」という軽い心理で使っている人、または口癖になってしまっている人は要注意です。「とりあえず、、」と頻繁に使っていると、いつの間にか口癖になってしまっていることもあるでしょう。そんなあなたに、相手は「話を聞いてもらえていない」「自分も話に興味がないのかな」と感じているかもしれません。

敬語や、日本語として合っているのかと、気になっている人も多いはずですし、実際にテレビ番組やネット上、本の中でも取り上げられています。ここでは「そうなんですね」という言葉について、詳しくご紹介していきます。

「そうなんですね」はどこから生まれた言葉なのか?

「そうなんですね」という言葉、もう聞きなれてしまって疑問に思うこともないかもしれませんが、「そうなんですね」の<なん>には少し違和感を感じませんか?他にも、「そうなんですか」や、友達同士では「そうなんだ」など語尾を変えて様々な場面多様化されているという特徴があります。

元の言葉は「そうですね」「そうですか」だと言われており、それが使われていくうちに徐々に変化し、形が崩れいき、崩れたまま浸透してきています。崩れた言葉は日本語として適切といえるのでしょうか。

「そうなんですね」は敬語?日本語として不適切なのか?

そもそも「そうなんですね」という言葉は、今では敬語として使われていますが、「そうなんですね」という表現は敬語なのでしょうか。また、「そうなんですね」や「そうなんですか」など、崩れてできた言葉は、敬語として、以前に日本語として適切なのか、不適切なのか見ていきましょう。

「そうなんですね」は敬語?

結論としては、敬語としては正しく、間違っていません。しかし、「そうなんですね」という返事は使われた側が年配であればあるほど、違和感を覚えてしまう人が多いという特徴があります。それは、現代語や若者言葉などと呼ばれる言葉であり、昔から使われている言い方ではないからです。

そのため、敬語として間違っていなくても、目上の人や聞き馴染みのない人に使う場合は、使うタイミングや場面を間違えると、相手を怒らせてしまうことになるかもしれません。

「そうなんですね」は日本語として不適切?

敬語として正しいとされるので、日本語としても適切だとされています。実際にメディアでも使われており、アナウンサーが「そうなんですね」と言っているところもよく見られます。ですが、ネット上では「日本語として間違っている」という意見もあれば、「特に問題ないという」という意見もあり、年代などにより意見が分かれるという特徴もあります。

様々な意見があるため、「日本語として間違っていないから」という心理で、むやみに使うのは避けたほうが良いです。実際に「そうなんですね」と相槌をする際には、状況や、相手に配慮して使う必要があります。

「そうなんですね」は相手を失望させてしまう?

話の途中に「そうなんですね」と相槌を打たれた相手は、あなたにどのような印象を持つのでしょうか。良い印象?それとも悪い印象でしょうか?近年どんな話にも「そうなんですね」と、まず答える若者が増えているのは確かです。相手に与える印象には特徴がありますいくつかピックアップしてご紹介していきます。

相槌として多用している人や、口癖になってしまっている人は、相手があなたやその言葉にどんな印象をもつのか、ぜひ参考にしてみてください。

話し相手を軽んじている印象を与える

上司の話に「そうなんですね」と相槌を打ったあなたに、上司はどんな印象を受けるでしょうか。「子馬鹿にしている」「軽視している」と感じている人が多いでしょう。上司からそんな風に印象を持たれては今後に響いてしまします。上司でなくても同じですが、気を付けなければなりません。

例えばあなたが、後輩に最近話題のスイーツについて自慢げに話をしたとき、相手から「そうなんですね」と返ってきたらどうですか?反応の薄さを感じるはずです。このように、相手の話を軽んじているという印象を与えてしまうことも多いです。

受け流している印象を与える

「そうなんですか」と「そうなんですね」の違いはここにあります。たった1字の違いですが、与える印象は大きく変わってきます。「そうなんですか!」という相槌をした場合、相手は興味や関心を持ってくれたと感じ、そこから話はどんどん広がっていき、相手と良い時間を過ごすことが出来るでしょう。

同じ話でも「そうなんですね」という相槌では、その話はそこで終わってしまいます。人は誰しもが、自分の話を「受け流された」「興味がないんだ」と感じてしまうと、そのまま話し続けることは少なく、話を広げていこう!という気分にはならないため、その一言で話を終わらせてしまいます。

たった1文字語尾を<ね>から<か>に変えるだけで、その場の雰囲気やあなたに対する印象が良くなるのであれば、少し意識して「そうですか!」と相槌を変えてみる価値はあるでしょう。

せっかくの議論が進まない場合がある

議論が進まない!これでは相手も困ってしまいますし、せっかく時間を割いてくれているのに相手に失礼です。相手の提案や、新しいアイデア、相談など会議や議論をするとき、「そうなんですね」と相槌を打ってしまっていては話は進みませんし、そうなると、もちろん結果が出ることもありません。

ですが、例えば「そうなんですか」とたった一言の相槌を変えたら、相手は「そうなんですよ、それで・・」と、話しの続きもしやすくなり、会議や議論も円滑に進んでいくことでしょう。たとえ、敬語や日本語として正しくても、相手が求めていた返事は「そうなんですね」という言葉ではなかったはずです。時と場合を間違えてしまうと、社会では困ることも出てくるでしょう。

「そうなんですか」と「そうなんですね」で印象が変わるのか?

「そうなんですね」という相槌は、あまり良い印象を持たれないということは分かりましたが、では、「そうなんですね」の<ね>を<か>に変えた、「そうなんですか」という言葉、1文字変えただけで、相手に与える印象はどれだけ変わるでしょうか?それぞれの相槌を使った時に、相手が受ける印象について詳しく見ていきましょう。

「そうなんですね」という相槌で受ける印象

上記にもありますが、「軽んじている」「受け流されているように感じる」と感じてしまう人が多く、また、「素っ気ない」「敬語として使われるのはうざい」「目上の人に対して使うのは失礼」など様々な意見があり、「そうなんですね」という言葉には悪い印象を持つ人が多いのが特徴です。

「共感してくれている」「興味を持って話を聞いてくれている」などと良い印象を持つ人は少なく、言葉にだけでなく、あなたにもマイナスのイメージを持ってしまうかもしれません。

若者言葉、現代語として今では、当たり前のように社会でも浸透してしまっていますが、実は違和感や不快感を感じている人が多いのが「そうなんですね」という言葉です。

「そうなんですか」という相槌で受ける印象

皆さん「そうなんですか」と自分が実際に使った時の事を思い出してみてください。相手の反応はどうでしたか?「そうなんですね」と相槌を打った時と、「そうなんですか」と相槌を打った時では相手の反応は違ったはずです。ここに2つの特徴の違いがあります。

2つの言葉を比べると圧倒的に「そうなんですか」という相槌の方が好印象を与えています。例えば仕事中、上司や先輩から、あなたの知らなかった新しい情報を教えてもらった時、びっくりして関心を持つような話を聞いたときに、あなたは「そうなんですか!」と自然と相槌を打っていませんか?
 

「そうなんですか」という相槌は、まさにそういう時に使われるため、相手は「関心を持ってくれている」「しっかり聞いてくれるからもっと教えてあげよう」という気持ちになるのが特徴で、印象もよく、あなたにもプラスです。

あなたならどちらを使いますか?

ここまで、「そうなんですね」と「そうなんですか」の違いと、それぞれの印象など、特徴をまとめました。あなたなら、どちらの言葉を使いますか?

どちらが相手から好印象を持ってもらえるのかは、圧倒的に「そうなんですか」ということが分かりました。口癖になってしまっている人はぜひ参考し、実際に試してみてください。

「そうなんですね」が口癖の人の特徴と心理

あなたの周りに、もしかしたらあなたも、「そうなんですね」という言葉が、口癖になっていませんか?意識して、周りや相手の相槌を聞いてみると多用している人が多くいることに気が付くでしょう。ここでは、「そうなんですね」が口癖になっている人の特徴と、その心理についてご紹介します。

「そうなんですね」が口癖になっている人の特徴とは?

ここまでで、「そうなんですね」は、あまり良い印象を与えないということが分かりましたが、時と場合により、印象の受け方は変わってきます。「そうなんですね」という言葉が口癖になっている人とはどんな人でしょうか。

相槌を打つ、そして、それが口癖になっているということは必然的に、「話を聞く側になることが多い人」に多いでしょう。口癖になってしまっている人も、自分の口癖はなかなか気づきずらいものです。自分で意識して発言を気にしてみたり、周りの人に聞いてみたりすると、実は多用し口癖になってしまっているかもしれません。

では、口癖のなってしまっている人の心理とはどのようなものでしょう?

その人の心理とは?

「そうなんですね」が口癖となっている人の心理としては、「話を早く終わらせたい」「聞いているのが退屈だ」「とりあえず返事をしておこう」など、マイナスな感情がみられます。そのため、相手も返事や態度からそれを感じ取ってしまい、悪い印象を与えてしまいます。

ですが、「そうなんですね」という相槌は、上記でも何度も書いてきましたが、タイミングや相手への配慮、状況、使う人の心理状態など、時と場合により、「そうなんですか」と同じように「聞いてもらえている」と相手に感じてもらうこともできます。

例えば、体を前のめりにして聞いている、「そうなんですね」の後に質問や感想など一言付け加える、目を見て話を聞いているなど、「ちゃんと聞いていますよ」ということが相手に伝わっている場合には、嫌な気にさせることもないでしょう。

これは、あなたの心理からくる、行動や言動が、相手に「ちゃんと聞いていますよ」ということを伝え、「そうなんですね」というマイナスイメージを持たれやすい言葉をも上回っているからです。

「そうなんですね」が使われるようになった時期

「そうなんですね」という言葉が使われ始めたのは、今から約10年~15年前からです。コンビニのアルバイトや、アパレルスタッフなど、若い人が接客業をすることが増えてきたころから、使われるようになり、年々浸透してきていると言われています。

もともとは「そうですね」「そうですか」という言葉でしたが、それが徐々に「そうなんですね」「そうなんですか」と変化し、使われるようになり、まだ十数年です。現代語と言われ、違和感を感じる人がいるのも当たり前です。

今では、敬語として当たり前のように使用されていますが、これからも使用する人は増加していくでしょう。現在使用している若者が、大人になったときには、敬語や日本語として違和感を持つ人もいなくなっているかもしれません。
 

多用される「そうなんですね」の今後はどうなっていくのか

ここまで、「そうなんですね」と「そうなんですか」について書いてきました。「そうなんですね」に比べると「そうなんですか」は圧倒的好印象でした。しかし使う側の心理状態によって、「そうなんですね」を悪く感じないこともあり、どちらが良く、どちらが悪いというのは決めることはできないでしょう。

使われ始めてまだ浅いため、現代語だと言われ、年配の方や、目上の人にはなかなか受け入れられないため、使う時には状況判断が大切になりそうです。

今回は「そうなんですね」という言葉を取り上げ、使うならばどちらのほうが印象が良いのかという点で見てきましたが、その他にも「これは日本語として合っているのか」と疑問に感じるような現代語はたくさんありますし、今後も増えていくことでしょう。
 

日本語は世界でも特に難しい言葉として有名です。漢字、カタカナ、ひらがな等、これだけでも難しいですが、そんな言葉を、生まれてからずっと聞く、書く、話すをしている私たちだからこそ、違和感を感じたり、疑問に思うことがあります。

しかし、これからも増え続けるであろう現代語や若者言葉は、浸透していけば社会でも頻繁に使われるようになり、受け入れざるを得ないでしょう。

使ってよいとき、使ってよい人、などの見極めは難しく、間違ってしまうこともあるでしょうが、「そうなんですね」「そうなんですか」に限らず、相手への配慮を忘れずに、うまく言葉を選んで、使っていく必要があるでしょう。

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