苗山事件の真相とその後とは?NHKがやらかした謎の放送事故

能登半島地震発生直後に起きたNHKの放送事故として有名な「苗山事件」。最後まで真相が語られなかったこの苗山事件について、様々な憶測が考えられてきました。本記事では苗山事件の概要と真相、そしてフェイクニュースとして一世を風靡したこのできごとについて説明します。

苗山事件の真相とその後とは?NHKがやらかした謎の放送事故のイメージ

目次

  1. 1苗山事件って何?
  2. 2苗山事件をインターネットで検索してみると?
  3. 3苗山事件の真相には諸説あり?
  4. 4なぜ苗山事件として話題になったのか?【苗山さん問題】
  5. 5苗山事件のその後は?
  6. 6苗山事件の動画視聴が可能なサイト
  7. 7真相が不明のため都市伝説となった苗山事件

苗山事件って何?

2007年に発生した能登半島地震。その概要を放送するためにNHKが中能登役場の「苗山さん」にインタビューを行いました。その内容が奇妙であったために、インターネットで話題となり「苗山事件」と名付けられました。

地震の概要については、You Tubeにて当時の速報を記録した動画がアップされていますので、興味がありましたらご覧ください。その中に苗山事件の放送は入っていません。

能登半島地震の概要

2007年3月25日に、石川県の能登半島にてマグニチュード6.9、震度6強の地震がありました。1名が亡くなり、360名近くの方が負傷、約30000棟の家屋が損壊するという、痛ましい災害でした。

苗山事件の概要

当時NHKは、日曜討論を放送しておりましたが、地震発生を受けて急きょ予定を変更し、能登半島地震の中継を放送しました。

地震中継の中で、中能登役場男性職員である「苗山さん」と電話をつなぎ、地震発生時の現場の状況や揺れの程度などを質問していました。

2分程度会話したあと、突然苗山さんが質問への回答を止め、2秒沈黙しました。会話を再開した苗山さんは、それまでの落ち着いた年配のような男性の声とは違い、高い声で早口なしゃべり方に変っていました。

この変化にアナウンサーは苗山さんに対し、「電話お代わりになられましたか?」と聞きますが、明らかに直前の苗山さんと別の声であるにも関わらず、その苗山さんは「いえ、代わっておりません。」と答えます。

その後もインタビューは続きますが、沈黙前の苗山さんとは違う受け答えが続き、苗山さんが別人になったのかどうか、真実は分からないまま電話は終了します。

事件その後、この奇妙な放送は苗山事件と命名されます。

苗山さんの経歴は?

インタビューの際に画面に表示されたNHKのテロップでは「中能登町役場総務部 苗山さん」となっておりましたが、真相は不明です。苗山さんの人物像に関して、多くの人の声をまとめてみると、変化前の苗山さんは40代~50代の男性、変化後の苗山さんは30代~40代の男性の声であるという見方が多いです。

また、石川県の苗山さんについて調べていると、「石川県市町村職員共済組合」というサイトの中に、2007年1月に発行された広報誌が見つかりました。その組合議員一覧に「苗山さん」という名前の方がいらっしゃいます。

この「苗山さん」が苗山事件にてNHKアナウンサーと会話をした苗山さんご本人であるという確証はありませんが、2007年の石川県の中能登役場に「苗山さん」がいらしたのは確かです。

「苗山」という苗字はとても珍しい苗字です。苗山姓について、日本の苗字の数を集計しているサイトで調べてみると、全国でも苗山姓を持つ人は20人程度しかいないことがわかりました。

また、石川県は全国でも苗山さん人口が3番目に多い地域ですので、電話に出た苗山さんは地元出身の人である可能性があることがわかります。

ちなみに、最も苗山姓の人数が多い地域は兵庫県、次に山梨県、最後に石川県となっております。

NHK地震速報番組の中で起きたこと

実際に能登半島地震当時、NHKにて放送された苗山さんとNHKアナウンサーとの会話を詳しく書き起こします。これが苗山事件の全容です。

苗山事件前半

NHKアナウンサー「今職員の皆さんに全員招集をかけて、情報の収集にあたっている?」
苗山さん「はい、そうです。」

NHKアナウンサー「そして被害の情報はまだないということですね。」
苗山さん「はい。いまのところは。」

NHKアナウンサー「あの、苗山さん?地震の最大震度は6強を観測しましたが、そちらは6弱を観測したそうですが、地震が起きた時どちらにいらっしゃいましたか?」
苗山さん「今日は休みなものですから、自宅にいたのですが」

NHKアナウンサー「ご自宅の、1階ですか?2階ですか?」
苗山さん「2階です。」

NHKアナウンサー「どんな揺れでしたか?」
苗山さん「そうですね。本棚の本が全て下に落ちるという、大変大きな、初めて経験する揺れでしたね。」

NHKアナウンサー「本が落ちてくるような強い揺れだったと。」
苗山さん「はい、そうですね。」

NHKアナウンサー「揺れはどのくらい続きましたか?」
苗山さん「そうですね、時間的に揺れというのは長く感じるのですが、30秒から40秒くらいは強く感じたと思いますが。」

NHKアナウンサー「そして、その揺れを体感された後、役場の方へ向かわれたわけですね。」
苗山さん「はい、そうです。」

NHKアナウンサー「役場に向かう道の途中で、何かこうガラスが割れたりとか、信号が止まっていたりとか、被害等考えられるような場景は御覧になられましたか?」
苗山さん「はい。すぐですね、停電になりまして。」

NHKアナウンサー「停電になった。」
苗山さん「はい。停電になりまして、こちらの方へ来たのですけれども、町民の方皆さん驚かれてですね、外の方に出られておりましたが。」

NHKアナウンサー「怪我をされたり、ガラスが割れたり、壁が落ちてきたりとかするような状況はありましたか?」
苗山さん「はい。いまのところはまだ入っておりません。」

NHKアナウンサー「停電になったとおっしゃいましたね。今その中能登町役場は、庁舎内は停電になっていますか?」
苗山さん「いえ、あの、ここはなっておりません。」

NHKアナウンサー「そうですか。」
苗山さん「それとですね。すぐそういう事態になれば非常発電もありますので、それについては、機能的には、あーじっ(ここで沈黙)」

苗山事件発生

NHKアナウンサー「もしもし?」
(自称)苗山さん「はいっ(直前より高い声)」

NHKアナウンサー「あー…引き続き苗山さんでしょうか?」
(自称)苗山さん「はいっ?」

NHKアナウンサー「もしもし?あー…電話の方代わられましたでしょうか?」
(自称)苗山さん「いえ、代わっておりません(前の喋り方よりも倍速に聞こえます)」

NHKアナウンサー「苗山さんですね?」
(自称)苗山さん「…(無言)」

NHKアナウンサー「あの、今信号機などが止まってたりというようなことはあるでしょうか?」
(自称)苗山さん「ッフットリマス。」

NHKアナウンサー「?」
(自称)苗山さん「ああ、復旧しておりますっ」(直前に言っていた内容と矛盾しています)

NHKアナウンサー「ああ、復旧していますか。」
(自称)苗山さん「ハイッ」

NHKアナウンサー「はい、わかりました。ありがとうございました。情報収集の途中で、ありがとうございました。」(無理やりまとめたように聞こえます)
(自称)苗山さん「ハイッ(アナウンサーの言葉にかぶせるように言っています)」

2秒間の沈黙の後、それまで落ち着いて低い声のように聞こえた苗山さんの声が、早口で焦っているような高いトーンの声になりました。別人に代わったような苗山さんの変化に、アナウンサーも驚き、動揺しているように聞こえます。

以上が苗山事件の全容です。

苗山事件の奇妙な点

苗山事件が事件その後に話題になったのは、苗山さんの声の変化だけでなくいくつか奇妙な点があったからです。

日経コンピュータが2007年の地震直後に伝えたニュースによると、「能登半島地震の発生後4時間は固定/携帯電はが通じなかった」とあります。

苗山事件は地震発生直後に放送されています。なぜNHKと苗山さんは電話をつなげることができたのでしょうか。

しかし、その記事の途中に「衛星電話のみ通じた」とあります。苗山さんとNHKアナウンサーはこの衛星電話で電話をしていたのでしょうか。

また、インタビューでの苗山さんの変化前と後の反応の違いについても奇妙なところがあります。苗山さんの変化前では、アナウンサーからの「何か被害はありましたか?」という質問に対して

苗山さん(変化前)「はい。すぐですね、停電になりまして。」と、電気が通っていない旨を伝えていますが、変化した後の苗山さんは同様の質問に対して、

苗山さん(自称)「ああ、復旧しておりますっ」と、電気が通っている旨について話しています。2人の苗山さんは別の内容を伝えているところが苗山事件を奇妙にしている点です。

苗山事件をインターネットで検索してみると?

10年以上経った今でも不気味な放送事故として話題に上がる苗山事件。事件その後のインターネットではこの苗山事件はどのように捉えられているのでしょうか。

苗山事件をgoogleで検索してみると?

googleでは2018年6月現在、「”苗山事件”」と調べてみると、885万件の苗山事件についての検索結果が得られました。

ヒットしたサイトには苗山事件の概要について説明するサイトから、「謎過ぎる放送事故」「都市伝説」「検索してはいけない言葉」という言葉が入っているサイトが多く見られ、ホラー要素がある事件として苗山事件を扱っていることが分かります。

当時の放送を見ていた人の感想

googleで調べていると、2007年当時に苗山事件の放送を見ていた人の感想が見られました。そのコメントを紹介します。

「それは一瞬の出来事で、まるで狐につままれたようだった。」
「何だ?変なやつ」

実際に放送されたのは3分程度であったため、奇妙だと思ってもすぐ別の話題に代わります。そのため、その時は苗山さんの変化がおかしいと思っても、あまり気に留めずにいた方が多かったようです。

しかしそのあとにYoutubeに「苗山事件」とタイトルがつけられた動画が上がったため、事件その後から話題となりました。

youtubeやニコニコ動画で検索してみると?

You tubeで検索してみると、実際に放送されたインタビューの動画から、NHKで放映した別の放送事故が関連動画として多く得られ、苗山事件が放送事故として扱われていることがわかります。

さらにニコニコ動画で調べてみると、「検索してはいけない言葉」を紹介する動画の中で苗山事件の概要が取り上げられており、ニコニコ動画の方がホラー要素の強い事件として見られているようです。

苗山事件の真相には諸説あり?

苗山事件は事実が語られないまま終わった事件であるため、苗山事件その後に考えられた真相には様々な説があります。その概要について紹介をしていきます。

陰謀説(苗山事件仮説1)

苗山事件が都市伝説と呼ばれるのはこの説があることが大きく影響しています。

苗山さんの言葉が途切れ、別人のように変化したのは電気被害の概要について話している最中でした。そのため、苗山さんがその流れで原子力発電所の事故について言及しようとしたのではないか、と考えられています。

記憶に新しい東北地震のように、原子力発電所の事故が発生してしまったことが外部に漏れたら大パニックを引き起こしかねません。

能登半島にも志賀原子力発電所があるので、そこでの事故が起きたことを隠蔽するために、話そうとしていた苗山さんを別人に変え苗山姓を名乗らせた、回線をわざと変更し苗山さんを別人に変えた、などの背景が考えられています。

この志賀原子力発電所は、苗山事件により話題にはなりましたが、原発事故は起きていません。

現場の混乱(苗山事件仮説2)

この説は苗山事件が放送事故であったことを裏付ける説です。

地震直後は電話回線が混乱し、通常のように頻繁に連絡を取り合うのは難しくなります。そのため、電話中にも関わらず苗山さんとNHKアナウンサーをつなぐ電話が別の人につながってしまったという考えがあります。

よって、NHKも苗山さんも意図していないところで、途中で電話相手の苗山さんが別人になるという不思議なインタビュー動画が出来上がり、放送事故のようになってしまいました。

また、苗山さん自身が間違えて、電話中に別の人につながるよう操作をしてしまったという考え方もあります。

インタビューによると、苗山さんは地震直後に家から飛び出て電話に出たところです。そのため焦っており、普段やらないような操作をしてしまったと考えられます。

そのあとに出た別人は、苗山さんがNHK電話をしていることを知っていたため、苗山さんのフリをして続きを説明したとすれば、辻褄は合います。

苗山さんは多重人格者(苗山事件仮説3)

苗山さんは実は多重人格、つまり解離性同一障害を持つ方で、電話の途中で別の人格が出てしまったという説もあります。

解離性同一障害は、強いストレスを受けた際、それから自身を守るための防衛本能からうまれるものです。

地震で動揺していたところで、NHKから全国放送されるという緊張も相まって強いストレスを受けた苗山さんが、ストレスに強い人格を出したとの考え方もあります。

ただの偶然(苗山事件仮説4)

電話中に苗山さんの操作ミスや回線ミスのため別の回線につながり、その電話を取った人がたまたま別の苗山さんだった。という真相を考えている方もいました。

上述したように、苗山という苗字は全国で100人にも満たない非常に珍しい苗字です。最初の苗山さんと後の苗山さんは、親戚同士なのではないかという考え方もありました。

なぜ苗山事件として話題になったのか?【苗山さん問題】

この出来事は「苗山事件」として有名ですが、概要を見てみるとインタビューを受けている苗山さんの声が変化しただけであり、刑事事件にも民事事件にも該当しない、事件性があるものではありません。

しかしなぜ、苗山事件という呼ばれ方をされているのでしょうか。

苗山事件は普通の放送事故だったのか?

よく放送事故として話題に上がるのは、アナウンサーがらしからぬ発言をしてしまったり、テロップのタイミングが間違っていたりと、面白い内容、予想外の内容がほとんどです。

しかしこの苗山事件は、苗山さんの音声が変化するという一見これまでの放送事故とは別のものであるように見られます。また、放送事故という言葉の意味について調べてみると、「放送事故(ほうそうじこ)とは、放送(ラジオ・テレビ)において、予定された放送を正常に行えない事態のこと。

広義に、予定された放送時間内において放送の「品質(媒体の技術的基準に加え、放送の形・内容を含む)」を満たさない状態を示す。」とあり、言葉の意味においても苗山事件は普通の放送事故ではないと言えます。

苗山事件がフェイクニュース・都市伝説化した経緯

事件性はなく、放送事故でもない苗山事件ですが、事件その後なぜ話題に昇り、都市伝説といわれるまでに至ったのでしょう。

それは苗山事件の真相が全く分かっていないことが原因です。苗山事件その後のインターネット上の反応を追っていくと、以下のような発言が見られました。

「役場に電凸した人がいたけど、「役場に苗山という職員はおりませんが...」 って言われたらしいね 」「電凸したねらーいっぱいいるよ。でも、誰一人として帰ってこなかったんだ」

事件その後、どうやら中能登役場に電話をした人がいるらしい、という書き込みは見られますが、実際に電話し苗山さんの安否確認をしたという書き込みは見られませんでした。

しかし、この嘘か真か分からない、不安を煽るような書き込みは匿名掲示板の中において「苗山さんは実はいないのかもしれない」「苗山さんのことについて調べたら何か怖いことが起きるのかもしれない」という流れを作り、

「実はいない苗山さんがNHKの取材に応えてしまった」という都市伝説や放送事故の理由を作ってしまいます。

派生してうまれたフェイクニュース

また、苗山事件その後には次のようなフェイクニュースもうまれました。「【石川地震】「安否を尋ねる声殺到で、中能登町役場がHPで異例の告知!「苗山は無事です」 」

上記の題名が示すURLに行っても、苗山事件に関する実際のニュース記事は存在しません。これはわざと気になるような文で苗山さんの安否に心配している人を釣り、騙されたと煽るためのフェイクニュースです。

ネットリテラシーがなく、その書き込みを鵜呑みにした読者は苗山事件に対して「苗山さんの安否確認に多くの人が電話した」という根拠のないフェイクを事実と認識してしまう可能性があります。

このように根拠のない意見が広まり、苗山事件その後それに尾ひれがついてフェイクニュース化、都市伝説化となったのです。

苗山事件について事実確認をした人物は存在するのか?

苗山さんの安否確認をしてほしい。苗山さんに電話したら存在しなかったらしい。という声は多く見られますが、実際に電話した人の発現や報告は確認できませんでした。

yahoo!知恵袋などで、苗山さんの安否確認や事件その後に分かった真相などについて質問をしている方が多くいらっしゃいましたが、どの答えにも苗山事件その後、実際に苗山さんの安否確認をされている方はいませんでした。

*災害時等に興味本位の連絡はしないようにお願いします。

苗山事件のその後は?

事件その後、苗山さん問題はどのように扱われてきたのでしょうか。3つの視点よりその概要について説明します。

インターネット上の「ネタ」としての苗山事件

苗山事件を紹介しているサイトを読んでみると、その多くが根拠のない「ネタ」を紹介し、それに基づいた意見でまとめられています。

面白おかしく紹介する目的で苗山事件を挙げているところを見ると、苗山事件についての真相はどうでもよく、「都市伝説」や「検索してはいけない言葉」のカテゴリに入れるためにわざと不安を煽ったり、証拠のない意見を引用したりしています。

サイトによっては、変化した後に高くなった苗山さんの声を、「女性の声に変化した」と紹介しているところもありました。実際に動画を観ていない読者はそれを信じ、より恐怖心を煽られたことでしょう。

都市伝説としての苗山事件

苗山事件は言葉の意味において放送事故ではないと説明しましたが、言葉の意味における都市伝説ではどうなのでしょうか。都市伝説の概要を調べるとこのようにありました。

「都市伝説(としでんせつ、英: urban legend)とは、近代あるいは現在に広がったとみられる口承の一種である。大辞林 第二版には「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」と解説されている。」

この意味から考えるならば、確かに苗山事件は都市伝説にあたります。しかし多くの都市伝説を扱うサイトを見てみると、そのようなサイトでの都市伝説はこの意味のみにあてはまるものではなく、同時にホラー意識や恐怖感を与える目的で扱われています。

言葉の通りの意味で考えるなら苗山事件は都市伝説にあたりますが、世間で認識されているホラー性を有した噂が都市伝説であるならば、苗山事件はこれに当てはまりません。

苗山事件がホラー性を持つ都市伝説となったのは、事件その後においてのみです。

ネットリテラシーが問われる苗山事件

苗山事件は陰謀説、機械の不調説、偶然説と様々な真相の推測がなされていますが、すべて真相に則った説ではありません。そのため、陰謀説のみしか知らない人にとっては都市伝説のように写り、偶然説しか知らない人にとっては放送事故のように写ります。

概要や真相を調べることもなく、事件その後に多くの人の最もらしい推論だけで苗山事件を理解しようとする方が増えたことにより、本来そうなる要素の低い苗山事件が都市伝説となり得たのです。

例え話題になっていても、概要や真相をネット上の意見のみで判断するのではなく、自身で調べて判断することで、このようなケースに対応することができます。

苗山事件の動画視聴が可能なサイト

苗山事件発生当時の放送を見ることのできるサイトを紹介します。

上述してある苗山さんとNHKアナウンサーのインタビュー模様の書き起こしはYouTubeの動画を参考としました。

You Tube

You Tubeの検索欄に「苗山事件」と入れて、一番上に出てくる「苗山事件」という題名の動画をクリックしてください。実際に放送された苗山事件の全体像を観ることができます。

2分ごろに苗山さんの声の変化がありますので、ご確認ください。You Tubeは動画を観ると、「関連動画」として苗山事件を観た人が他によく観ている動画がお勧めとして出てきます。その内容はほとんどがNHKの放送事故を扱ったものです。

You Tubeで苗山事件を観る人は、多くが放送事故としての苗山事件を観に来ていることがわかります。

ニコニコ動画

ニコニコ動画で苗山事件当時の状況を扱っている動画は、You Tubeから引用されてあげられた、全く同様の内容のものでした。題名も「苗山事件」と、同様です。

他にも「検索してはいけない言葉」を紹介する動画などで苗山事件は取り上げられています。

dailymotion

dailymotiomでは、「苗山さん」という題名で能登半島地震発生前の日曜討論から、苗山事件の内容をも含んだ動画が上げられています。

長いですが、当時の地震速報の流れから奇妙な苗山事件の瞬間を味わうには良い動画です。

真相が不明のため都市伝説となった苗山事件

NHKニュースで放送され、事件その後に都市伝説や放送事故として話題になった苗山事件。しかし実際の概要を見ると事件性も放送事故性も持たない出来事です。

現在でもその真相は分かってないことから、事実無根の様々な「真相」がインターネット上で飛び交い、苗山事件に多様な解釈を与えました。その解釈は匿名掲示板を筆頭にインターネット上で広まり、不思議な事件として認識されるようになりました。

その中で根拠をもたないにもかかわらず、読者を混乱させたり思わず信じてしまったりするような意見が増え、苗山事件の真相とは関係なく、恐ろしい都市伝説や放送事故の代表であるような概要が出回ってしまいました。

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