自分の居場所がない!居場所がない人って?
息が詰まるような居心地の悪さを感じ、居場所がない!と感じた経験はありませんか?一緒に生活をしていたり、同じ空間で仕事や食事をしていたりと物理的な居場所はあるはずなのに、寂しさや疎外感を感じてしまうと居場所がないと感じてしまうようです。
目次
どこにも自分の居場所がない人とはどんな人?
人が生きていく為には、心の安らぎが必要です。居場所がないと感じる背景には、孤独感があります。家庭、学校、友人関係、職場など、人と関わる中で相手と精神的な繋がりを持つことはとても大切です。
精神的な繋がりが実感できないことで、寂しい気持ちになり居場所がないと感じるのではないでしょうか。
自分がその場の雰囲気に溶け込めていないと感じる時、友人同士の話についていけない時など、物理的には近い距離にいるはずなのに、なんとなく気まずいような気持ちになった経験は誰にでもあるかもしれません。
楽しい気持ち、嬉しい気持ちなどさまざまな感情を共有することで、人は精神的な居場所を作っていくのだと思います。どこにも自分の居場所がないと感じる人は、周囲との関係性に問題を抱えているのではないでしょうか。
自分の居場所がないと感じる人の特徴
居場所がないと感じてしまうということは、その人を取り巻く環境にも問題があるかもしれません。しかし、人は考え方や気持ち次第で捉え方が違ってきます。
もしかすると、孤独感を持つような生活パターンに陥っているのかもしれません。自分の居場所がないと感じる人の特徴をご紹介いたします。
共感力が低い
誰かと会話をしている時、「私もそう思う!」「わかるよ」「そうだね」など相手が自分の話したことについて共感してくれると、なんだか自分のことをわかってくれたような安心感に包まれると思います。
人間同士なので、100%共感できない時もあるかもしれません。会話の中で、違うと思ったら自分の意見を伝えるのもいいと思います。しかし、いつも否定的な態度で話を聞き、肯定する気持ちを相手に伝えなければどうなるでしょうか。
相手は居心地が悪くなると思います。そうなると、共感力が低い人もどんどん居心地が悪くなり、自分の居場所がないと感じてしまうのです。相手の気持ちに寄り添うことができない人は、孤独に陥りやすいそうです。
寄せ付けない雰囲気
毎日、変化しています。人の気持ちだけでなく、環境もどんどん変わっていくものです。しかし、自分の居場所がないと感じる人の中には、その状態を改善することを諦めてしまった人も多くいます。
周囲や環境はどんどん変わるのに、居場所がないと感じる人だけ変わるきっかけを掴めないまま時間が過ぎてしまっているのです。1人だけネガティブな雰囲気に包まれていては、周りもどうしていいのかわからないかもしれません。
暗い孤独感には、人を寄せ付けない雰囲気が漂っているのです。そうすることで、ますます居場所がないと感じ、孤独感が増してしまいます。
無関心な態度
居場所がないと感じる人は、周囲に対して無関心なところがあるかもしれません。誰かが困っていたり、悩んでいても、「どうしたの?大丈夫?」と声をかけることができないのです。人は、苦楽を共にすると一層一体感が強まります。
周りが楽しそうな話をしている時も、「何の話?」と声をかけながら話の輪に入ることができません。たとえ心の中では、声をかけたいと思っていたとしても、無関心な態度をとることで周囲との距離がますます広がってしまうのです。
自信がない
自分の居場所がないと感じる人は、自己評価が低いのかもしれません。劣等感を抱えており、「どうせ私なんて」というネガティブな感情を持っているのです。自分に自信を持てない為、相手のちょっとした言動に敏感になってしまいます。
「私、嫌われてるのかも」「本当は私と居たくないのかも」と、ネガティブな妄想が広がり、仲良くなるチャンスを逃してしまうのです。居場所がないと感じる人は、居場所づくりが苦手なこともあり、ますます自信をなくしてしまいます。
自分の居場所がないと感じる瞬間《仕事・職場編》
1日の大半を、職場で過ごす人は多いのではないでしょうか。家族と過ごすよりも長い時間を、会社で過ごすという人もいると思います。長時間過ごす職場での人間関係は、とても大切です。
職場で、自分に居場所がないと感じてしまうととても居心地が悪くなってしまいます。どういう瞬間に、仕事で自分の居場所がないと感じてしまうのかご紹介いたします。
1.飲み会での盛り上がり
社内の親睦を深める為に、飲み会が開催される会社も多いと思います。その時、親しい人が周囲におらず孤立してしまうケースがあります。仕事やプライベートな話題で盛り上がっている人達の、話の輪に入ることができず居場所がないと感じてしまうのです。
たとえ、親しい人達と楽しく飲んでいた場合でも、自分が知らない話題で盛り上がっていると、居場所がないと感じてしまうケースもあります。楽しい話題を共有できない為、もどかしい気持ちにもなり、居心地の悪さを感じてしまうのです。
2.入社して間もない
入社したての頃は、まだ会社になじめず自分の居場所がないと感じてしまうことが多いようです。仕事や、会社の風習に慣れない時期は、特にナイーブな気持ちになりやすい状態です。
上司と先輩の会話の内容が理解できなかったり、ランチに行く相手がいない瞬間、孤立しているような気持ちになり、会社に居場所がないと思ってしまうのです。
同期がいても、すでに仲良し組ができている場合、仲に入れず居場所作りに手こずってしまうこともあるようです。
また、中途採用の場合、初々しい新入社員とは違った雰囲気に周囲が気軽に声をかけずらいこともあり、社内の輪に入るタイミングがわからず居場所がないと感じてしまうこともあります。
3.休暇後の出社
有給休暇や、長期休みを取得する時期は人により違うと思います。休暇を取得し久しぶりに出社をした際、休んでいる間に社内規定や仕事内容に変更があった場合、取り残されたような気持ちになり居場所がないと思ってしまうのです。
周囲はもくもくと仕事に取り組んでいるのに、自分は休暇中にあった変更点を確認したり、溜まっている仕事の状況を把握したりと、仕事を進める為の準備から始めなくてはならず焦りを感じてしまいます。
周囲の仕事スピードに置いていかれるような、不安が生じてしまうのです。社内と一体感が持てず、焦る気持ちを抱えながら仕事をしているうちに、自分に居場所がないと思うようになってしまいます。
4.成果を出せない
同期の昇進が決まった瞬間、会社に居場所がないと感じてしまうことがあります。自分の能力を会社に認めてもらえない悔しさでいっぱいになるのです。
また、仕事をどんなに頑張っていても、なかなか成果を出せず営業成績が悪いと社内での居心地が悪くなってしまいます。成績が上がらないことで上司や先輩からの圧力や叱咤激励があると、余計に苦しい気持ちになるのです。
営業職の場合、社内に成績表が張り出されたり、パソコンで全国の同期の成績状況を確認することができる場合もあり、余計に気まずい状況になってしまいます。その瞬間、会社に自分の居場所がないと感じるようになるのです。
自分の居場所がないと感じる瞬間《家の中編》
家の中は、心地良くあってほしいものです。仕事や学校、プライベートでの疲れが癒されるような家だと居心地が良く、癒されて英気を養うことができると思います。
しかし、家の中でありがら居場所がない人もいるようです。家の中で、自分の居場所がないと感じる瞬間を主婦、夫、子供の立場でご紹介いたします。
1.主婦が居場所がないと感じる瞬間
主婦は365日休みがありません。専業主婦、兼業主婦のどちらとも家族の為に、時間に関係なく働きます。家庭内には就業時間という観念がない為、早朝や深夜であろうと関係ありません。
家の中は心と身体が休まる場所でありたいのですが、主婦にとっては家の中が職場でもあります。その為、家族の都合に合わせることが多々あり、自分だけの時間を持つことが難しいのです。
家族の居心地を良くする為の時間ばかりで、自分の時間を持つことができない日々に家の中に居場所がないと感じてしまいます。
2.夫が居場所がないと感じる瞬間
居場所がない人になってしまうのには、タイミングがあります。子供が生まれた時に、夫が居場所がない人になってしまうというケースは多々あります。妻と2人だけの生活の時は、妻の意識や思いは夫に全て注がれていたかもしれません。
しかし、子供が生まれると女性は育児に必死になります。自分自身の睡眠時間や食事をする時間、トイレに行く時間もままならず日々育児に一生懸命になるのです。そんな日々が続くことで、夫は自分の居場所が家にないと感じてしまうことがあります。
自分との子供を一生懸命育ててくれているので、感謝の気持ちはあるかもしれません。けれども、明らかに減った妻と2人だけの時間や、子供にばかり意識を向ける妻に寂しさを感じてしまうのです。
3.子供が居場所がないと感じる瞬間
妹や弟など新しい兄弟が増えると、親が自分のことを構ってくれる時間が激減し寂しさを感じてしまいます。年下の兄弟の面倒を親がみている時、子供は家に自分の居場所がなくなったのではと不安な気持ちになることがあるようです。
また、親が子供の前で喧嘩をする頻度が多かったり、喧嘩はしなくても冷めた夫婦関係でいると子供はとても敏感に感じとります。心落ち着ける温かい家庭とは違った冷たい雰囲気に、子供は家に自分の居場所がないと思うようになってしまうのです。
職場で自分の居場所を作る方法
仕事を辞める一番の理由は、人間関係という人が多いそうです。職場で自分の居場所を作ることができたなら、仕事をもっと頑張れるのではないでしょうか。職場で自分の居場所を作る方法をご紹介いたします。
目を合わせる
自分の居場所がない人は、自信の無さから他の人と目を合わせることが苦手です。仕事が忙しい時、気まずい時、目を合わせることができない理由はあると思います。しかし、そんな時こそ、きちんと相手の目を見て話したり、話を聞くことを心掛けてみてください。
目を見ずに返事をしたり、話をされたらあなたはどう思いますか?きっと、自分はないがしろにされていると感じると思います。目をみてコミュニケーションをとるだけで、相手は自分にきちんと向き合ってくれていると感じます。
そうすることで、相手との心の距離がだんだんと縮まり、会社での居場所ができやすくなってくるのです。
自分から挨拶をする
居場所がない人は、自分からコミュニケーションをとることが苦手です。自分から話しかけることに対し、人一倍勇気がいるのです。しかし、挨拶なら比較的簡単にコミュケーションがとれます。
相手からの挨拶を待つのではなく、自分から挨拶をするよう心掛けましょう。挨拶はコミュニケーションの基本です。挨拶を続けていくことで、ちょっとした会話になることもあります。職場での居場所作りに、挨拶の習慣は欠かせません。
感謝を伝える
仕事をしていると、誰かに教えてもらったり、助けてもらったりすることがあると思います。職場で居場所がない人の特徴として、サポートしてくれた相手に対し「はい。わかりました。」とシンプルな言葉しか伝えることができない人が多いようです。
「ありがとうございます」「助かりました」などの言葉を添えるだけで、相手に感謝の気持ちがしっかりと伝わるのではないでしょうか。人は感謝してくれる相手に対し、悪く思うことはありません。
職場での人間関係を心地良いものにする為にも、一言でもいいので感謝の気持ちを伝えるよう心掛けてみてください。
引き受けてみる
仕事で自分の居場所があるかどうかは、自分の心次第でもあります。職場に居場所がない人は、仕事に対して及び腰かもしれません。
自分は仕事をしっかりしているんだ!という自信を持つようになると、自然と職場に居場所ができるようになってきます。自ら、仕事を率先して引き受けてみましょう。
たとえ、その仕事がややこしかったり、難しいとしても自分から引き受けることで周囲からの評価が上がり、職場が居心地の良いものとなってくるはずです。誰でも、頑張る人は応援したくなるのです。
家の中で自分の居場所を作る方法
家の中に自分の居場所があると、仕事や学校でもより頑張れると思います。家庭の中だからこそ、心地良く過ごせたら幸せな日々を送れるのではないでしょうか。自分にとって居心地が良い空間を作る為には、少し努力が必要です。
会社と違い、プライベートを共にする家族との関係は時に後回しにされがちですが、とても大切です。少しの心掛け次第で、家庭の中は安らげる空間になれるはずです。家の中で自分の居場所を作る方法をご紹介いたします。ぜひ、参考にしてみてください。
喜ぶことをする
家の中に居場所がない人は、家族に対して少し無関心になっているかもしれません。笑顔が多い家庭は、居心地が良いものです。居場所がない人はぜひ、家族の喜ぶことをしてみてください。
家族の喜ぶことはなんだろう?そう考えるだけでも、居場所ができる大きな一歩を踏み出しているのです。家族は近しい間柄だからこそ、優先順位が時に低くなり、わかっているようでわかっていない部分が多くあるものです。
自分で食器を片付ける、お風呂を掃除する、ゴミ出しをする、肩もみをするなどなんでもいいので、相手が笑顔になる為にできることを始めてみてください。
声をかける
家族といっても、それぞれ違った人間です。感情もそれぞれなのです。家の中で、家族に声をかける習慣はありますか?疲れている顔をしていたら「大丈夫?」、嬉しそうにしていたら「何があったの?」と声をかけてみましょう。
居場所がない人は、家族と気持ちを共有することが苦手なのかもしれません。家族だからこそ、労わったり、一緒に喜んだりすることが大切です。気持ちを共有することで、一体感が生まれ、家の中に居場所ができると思います。
一緒に何かをする
家に居場所がないと感じるのは、家族との絆を感じられないからかもしれません。一緒に何かをすることで、家族の絆を深めてみましょう。
特別なことをしなくてもいいのです。夕飯の買い物にスーパーに一緒に出かけたり、近所を散歩したり、家で映画をのんびりみたりもいいと思います。同じことを一緒にすることで、日常の思い出が増え、自然と家で過ごすことに苦痛を感じなくなると思います。
1人の時間を楽しんでみる
家に居場所がないと感じるのは、自分の気持ち次第なところもあります。自分の心を休める方法を見つけて、1人の時間を過ごすことで自然と笑顔が増え、家族と良好なコミュニケーションがとれるようになるかもしれません。
仕事や学業、家事や育児に追われて、忙しい日々を過ごしている人もたくさんいると思います。5分でも、10分でもいいので、家の中でリラックスする時間を作ってみましょう。
家の中でリラックスできないのであれば、カフェや公園で1人気持ちを落ち着ける時間を持ってみてください。気持ちが穏やかになると、曇っていた景色が晴れて見えることがあります。
家族に構ってもらえないと拗ねていたとしても、家族の忙しさに気付いて手伝う気になるかもしれません。自分を客観的に見つめ直すことで、状況が改善されることはよくあります。
居場所があると頑張れる
居場所がないと悩んでいる人は、大勢いると思います。仕事や学校、プライベートや家庭など、それぞれ誰かとの物理的な距離は近いかもしれません。
しかし、それでも居場所がないと感じているということは「心」がどれだけ私たちにとって重要なものなのかがわかります。心が温かくなるような居場所は、私たちに英気を養わせてくれます。
精神的な居場所を作ることは、とても大変なことなのかもしれません。けれども、その居場所があるのと、無いのとでは気持ちが全然違います。大変な仕事も、勉強も、さまざまな煩わしいことも、居場所があるからこそ頑張れるのではないでしょうか。