とりあえず付き合うとは？とりあえず付き合ってみるのはあり？

とりあえず付き合ってみるという考え方に抵抗を感じる女性も少なくはないのではないでしょうか。とりあえず付き合ってみるという考え方って、ちょっと不誠実で不純な印象。そんな風に感じる気持ちも分かります。

しかし、大手結婚総合サイトや大手女性総合サイトのアンケートでは「異性ととりあえず付き合ってみたことがありますか？」という質問に対して、なんと4割程度の女性は「ある」と回答しているのです。

「付き合うのは相思相愛からのスタートが当たり前」という考え方ももちろん間違ってはいませんが、今の時代、恋愛や交際はもう少しライトな気持ちで向き合ってみてもいいかもしれません。

とりあえず付き合ってみるのはアリなのかナシなのかは、「とりあえず」が何にかかるのかが問題になってきます。

【とりあえず付き合ってみるのがナシなパターン】
とりあえず“見た目はタイプだから”付き合ってみる。このパターンは失敗する可能性が非常に高いため、あまりおすすめはしません。「美人は三日で飽きる」ということわざもある通り、長く同じ時間を過ごしていくために大切なのはお互いの性格や考え方です。

どれだけ見た目がタイプでも、思いやりのない人や自分のことを大切にしてくれない人と一緒にいても、苦しいだけで幸せにはなれません。そのため、見た目だけで付き合うかどうかを決めてしまうのは非常に危険です。

【とりあえず付き合ってみるのがアリなパターン】
とりあえず“嫌いじゃないから”付き合ってみる。このパターンは上手くいく可能性があるので、とりあえず付き合ってみるのもアリです。

世の中、どうしても生理的に無理！という人はいます。そういう場合、本能的に嫌悪感を抱いているので、万が一付き合うことになってもスキンシップが難しく、心地いい時間を過ごすことはできません。

しかし、初めて出会った時の第一印象や友達として接してきた期間で嫌悪を感じなかったのであれば、本能的には相性はいいはず。「嫌いじゃない」のであれば、とりあえず付き合ってみるのは十分アリな選択肢です。

ここまでは、とりあえず付き合ってみることについてアリかナシかをチェックしてきました。次は、実際にとりあえず付き合うという考え方をする男性の心理を見ていきたいと思います。

昔から「白馬に乗った王子様」を待っているのはたいてい女性であるように、男性にとってとりあえず付き合ういう感覚は、女性と比べるとより軽い気持ちかもしれません。

実は、男性にとって付き合うということや恋愛はロマンティックすぎるものではなく、もっとリアリスティック（現実的）で、合理的なもの。

そのため、特別な気持ちを抱いていなくても、女性からアプローチをされるととりあえず付き合ってみるという選択肢を選ぶ人が多いようです。

今は好きではなくても、付き合っていくうちに好きにになれればいいし、無理だった場合は別れたらいいや。という非常に淡々とした合理的な考えは男性の方が得意です。

付き合うということをあまり特別視しない男性だからこその心理かもしれません。

優しい男性にありがちなのが「好きになってくれたからひとまず受け入れよう」という心理です。

無下に断ることができないから、とりあえず付き合ってみようという男性の心理は実は、女性にとっては大チャンス。

友達ではなく恋人としての自分の魅力を最大限にアピールして、彼のハートをゲットしましょう。

最後の特徴は女性からするともっとも遠慮したい「スキンシップ目的」という心理です。

一般的な男性にとってスキンシップの重要性は女性よりも高いもの。これは、男性の本能的な部分に基づいているため、一概に男性を非難することはできませんが、中にはいわゆる「カラダ目当て」という考え方で付き合う人もいるでしょう。

男性とは異なる恋愛観を抱きがちな女性にとってとりあえず付き合うというのはどういう心理なのでしょう。特徴的な心理を4つご紹介します。

今は相手に対しては特別な好意を抱いてはいないけど、付き合っていくうちにもしかしたら好きになれるかもしれないから、とりあえず付き合ってみるという心理です。

この考え方ができる女性は恋愛スキルが高い傾向にあります。恋愛とは経験すればするほどレベルが上がるもの。

付き合うことを重く考えすぎずにいろいろな異性と交際することで感覚が磨かれ、恋愛スキルがアップするのです。

大人しかったり、控え目な女性に多いのが「向けられた好意をはっきりと断りづらい」という心理。

特別嫌いではない相手の場合や、自分に気になる人がいない場合は大きな問題はないかもしれませんが、そうでない場合は幸せな関係を築くことはあまり期待できません。

若い女性にありがちなのが「彼氏」というステータスを気にしてとりあえず付き合うというもの。

友達や同僚に彼氏ができるとどうしても焦りを覚えたり、嫉妬心を感じてしまったりしてしまいます。

そういった焦燥感や劣等感から、好きでもない男性からの告白を受けてとりあえず付き合うというのも比較的ありがちな傾向です。

絶対にあってはいけないことですが、デートのときの食事代やプレゼントが目当てでとりあえず付き合うという女性も中にはいます。

一時の楽しさや満足感を得るために金銭目当てで始まった交際は、絶対に幸せにはなれません。

とりあえず付き合うという男女の心理にもさまざまなものがあることが分かりました。男女別の心理を踏まえて、とりあえず付き合うことのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

まずは、とりあえず付き合うことのメリットからご紹介します。

たとえば「好き！」という自分の気持ちを伝えて付き合うことになった場合、どうしても自分の理想像を相手に押しつけてしまい、自分の理想と違う相手の行動に幻滅するということも少なくありません。

好きになった相手が自分の理想通りの人であれば問題ないですが、なかなか理想通りにはいかないもの。

付き合うにつれて「ここがダメ」「あそこがダメ」と減点する関係は、相手にとっても自分にとっても悪影響です。

自分の「好き」から始まる恋愛は総じて減点方式の恋愛ですが、逆に、特別な感情を抱かないまま付き合うことになった場合は、加点方式で相手を見ることができます。

マイナスからのスタートの方がプラス値が大きくなる効果のことを「ゲインロス効果」と呼びますが、恋愛においてもいわゆる「ギャップ萌え」というようなゲインロス効果が認められます。

「ちっとも優しそうじゃないのに、意外と優しかった」とか「気なんて利かなさそうなのに、すごく細やかな気遣いのできる人だった」など、特別好きではなかった相手でもそういった「ギャップ」を見せられると人はコロリと恋に落ちてしまうもの。

ギャップが加点要素となってどんどんと相手のことを好きになっていくのです。

人が自分磨きをするときってどんな時だと思いますか？もちろん自分のことを好きになりたいときというのもありますが、一番多く考えられるのは人から好かれたいときではないでしょうか。

しかし、一人ぼっちで自分を磨いても評価をしてくれる人がいなければ張り合いは生まれません。とりあえずという形ではあってもお付き合いしている相手がいれば、その人のためにかわいくなろうと頑張れるもの。

また、努力した部分を恋人が褒めてくれたらしめたものです。人は認められれば認められるほど、頑張ろうという気持ちも生まれ、どんどん自分を磨くことができるのです。

とりあえず付き合ってみるという考え方にはメリットもありますが、残念ながらデメリットもあります。

「とりあえず」という気持ちから付き合ってしまうと、どうしても恋人の優先順位は下がりがち。

見たいテレビがあるからとデートを蹴ったり、恋人といるのにスマートフォンに夢中になったりと自分本位にふるまってしまい、相手を傷つけかねません。

とりあえず付き合ってみた結果、恋人よりも大切なものが多くあるようなら、傷つける前にきっぱりと別れるという手段をとることも重要です。

友達の延長線上の軽い気持ちで付き合ってみることになった結果、いつまで経っても恋人らしい関係になれず、気づいたら何週間も連絡をとっていないなんてことも。

必ずしも毎日連絡をとる必要はありませんが、あまりに相手に興味関心がなさすぎるといつの間にか向こうに新しい恋人ができていることも考えられます。

とりあえず付き合うことのメリットとデメリットをチェックしたところで、実際にとりあえず付き合うにはどうしたらいいのかをご紹介します。

とりあえず付き合ってみるという交際方法で一番多いパターンは友達感覚からのスタートです。そのためには、候補となる男性がいなければ始まりません。

さまざまな集まりに積極的に顔を出し、新たな交友関係を広げていくのがいいでしょう。

たとえば、自分に好意を持ってくれている人や共通の趣味を持った人と積極的に交流をしてみましょう。

自分から挨拶をしたり、話しかけたり、軽いノリで食事に誘ったりしてみるのもいいかもしれません。

話が弾んで和やかで楽しい雰囲気になれば、あなたも「付き合ってみてもいいかな」と思うかもしれませんし、相手の方から「付き合ってみない？」と言ってくれることも期待できます。

現代の恋愛は受け身ではなかなか成功しません。男性からの告白をただ待っているだけでは、いつまで経っても交際はスタートしません。

もしも、いいなと思う男性がいるのであれば、自分から「付き合ってみない？」とアピールするのも一つの方法です。

とりあえず付き合ってみたら長続きしたカップルというのは、意外と多く存在します。とりあえず付き合って長続きしているカップルにはどんな特徴があるのでしょうか。

とりあえず付き合って長続きしているカップルには、お互いに干渉しすぎない適度な距離感を保っているという特徴があります。

とりあえず付き合って長続きするには、どちらか一方の気持ちが重すぎては上手くいきません。

とりあえずというややライトな感覚で付き合うため、相手の予定をいちいち把握していないと気がすまない人や、連絡がマメでないと安心できない心配性の人では身がもちません。

お互いに干渉しすぎないとは言え、干渉の度合いはその人の育ってきた環境などにも左右され、一概に同じだとは言えません。

たとえば「休みの日を教えてほしい」という要望も、鬱陶しく感じる人もいれば、当然知っておくべき事項だと考える人もいます。

このように日々の生活の中で意見が食い違った場合、お互いの気持ちや感情を大事にできる思いやりを双方が持っていれば、関係を長く続けることができるでしょう。

一般的な「恋人」のイメージといえば、毎日連絡を取りあっていたり、朝晩欠かさずメッセージを送りあったり、何よりも恋人を優先したり。

しかし、とりあえず付き合ってみて長続きしているカップルは、このような一般的な恋人像にしばられていません。

一つひとつのカップルにぴったりの形を見つけて付き合っているということが、長続きしているカップルの一番の特徴です。

とりあえず付き合ってみることについてメリットやデメリット、とりあえず付き合う方法なをどご紹介してきましたが、とりあえず付き合うことは決して悪いことではありません。

たとえ好き合った同士が付き合っても、性格や価値観が合わなければ別れるのですから、とりあえずお付き合いをしてみて合わなければ別れてもいいのです。

それでも、とりあえず付き合うことにどうしても抵抗を感じる方はスキンシップを控えたり、金銭の貸し借りやプレゼントなどの金品の授受はしないように、自分でルールを決めるのがおすすめです。

「好きになれないかも…」というネガティブな可能性を信じるのではなく、「好きになれるかも」というポジティブな可能性を信じる方が素敵です。

少しでも「好きになれるかも」、「好きになれたらいいな」と思うのであれば、迷わずお付き合いしてみることをおすすめします。

「とりあえず」という形から入ることは悪いことではありません。何かを新しく始めるとき形から入って成功する事例も多くあるのです。

「百聞は一見にしかず」というように1つの体験は100の知識に勝ります。恋愛をしたことがなかったり、恋愛が苦手だったりする女性はまず形からでも恋愛をスタートさせてみてはいかがですか？

一対一のお付き合いというのは人間を成長させてくれるもの。たくさんの恋愛をすることでより魅力的な女性になれることでしょう。