ブランケット症候群の原因とは?ライナス症候群は大人の男がなる?

ブランケット症候群とは何かご存知ですか?幼少期の子供にみられる依存症のことをいいます。ブランケットなどを肌身離さず持っている子はよく見かけますよね。実はブランケット症候群は、大人の男性もなると言われています。では、ブランケット症候群についてご紹介していきます。

ブランケット症候群の原因とは?ライナス症候群は大人の男がなる?のイメージ

目次

  1. 1ブランケット症候群について学ぼう!
  2. 2ブランケット症候群とは?
  3. 3ブランケット症候群の症状
  4. 4ブランケット症候群に治療は必要なの?
  5. 5ブランケット症候群の子供への上手な対処法
  6. 6大人の男がなるブランケット症候群の原因や症状
  7. 7ブランケット症候群なのか今すぐ診断
  8. 8ブランケット症候群は治す必要はない

ブランケット症候群について学ぼう!

幼少期に子供によく見られるブランケット症候群。お子さんがブランケットや毛布を常に持っているのを見たことあるのではないでしょうか。もしかするとブランケット症候群という依存症に当たるかもしれません。

また、ブランケット症候群は成人した大人の男性もなると言われています。「大人の男性がそんなことするの?」と思った人もいるでしょう。では、そもそもブランケット症候群とは、どのようなことなのでしょうか。

ブランケット症候群とは?

ブランケット症候群とは別名「ライナスの毛布」とも言われています。スヌーピーの登場人物のライナス君が、肌身離さず毛布を持っている様からこの名がつけられました。ライナス君の行動で分かるように、ブランケット症候群とは、幼い子供にある心理的な不安からブランケットや毛布などを手放せなくなる依存症の一種です。

肌身離さず持っているブランケットや毛布のことを心理学的用語で「安心毛布」とも言います。「安心毛布」とは、ある特定のものに執着すること指します。また、執着するものは主にブランケットや毛布、ぬいぐるみが多いですが、子供によって様々です。

ブランケット症候群の心理的原因

幼い子供がブランケット症候群になる心理的な原因には、自立心が芽生え始めていると言えるでしょう。赤ちゃんの時は常に母親が一緒にいてくれて、泣くときも授乳の時も子供にとって安心感がありました。

赤ちゃんは母親さえいてくれれば幸せな気持ちになれます。しかし、ずっとそうはいきません。成長していくにつれて子供の中に「自立心」が芽生えだします。

その「自立心」から様々な不安や心理的ストレスを受けて、変わりの安心材料としてブランケットや毛布に執着するわけです。心理学者から言うと、ブランケット症候群の時に執着しているものは、その子にとって母親同然になります。その為、肌身離さず持っていないと不安に駆られてしまいます。

ブランケット症候群の症状

ブランケット症候群には、どのような症状があるのでしょうか。ブランケット症候群でない幼い子供でも、自分のお気に入りであれば肌身離さず持っているものです。例えば、ブランケットやぬいぐるみ、人形など。どのように見分ければいいのでしょうか?ブランケット症候群の症状例についてご紹介していきます。

常にそばにないと不安になる

ブランケット症候群の症状の一つとして、常にブランケットや毛布などがそばにないと不安に駆られます。例えば、両親や兄弟など心を許せる関係性の人が近くにいないことで不安になり、ブランケットや毛布を常にそばに置いておきたいと無意識に感じています。

特にブランケットで何かをするわけではないですが、匂いを嗅いだり触ったりすることで得体の知れない不安を解消しているのでしょう。また、常にブランケットや毛布を触っていないと寝られないのもブランケット症候群の症状です。

子供は寝るときに、ふと不安に駆られることがあります。部屋が暗かったりするのも原因の一つでしょう。その為、お気に入りのブランケットや毛布をそばに置いておくことで、安眠できるわけです。

癇癪をおこす

ブランケット症候群の症状の一つとして、お気に入りのブランケットや毛布が洗濯されたりしてそばから離れると、大泣きするほどの癇癪をおこします。親からすると洗っていないブランケットをずっと使われるのは嫌ですよね。しかし、その子のとっては、その状態のブランケットや毛布でなければ意味がないのです。

また、ブランケット症候群の子供は、そのアイテムの匂いや感触を細かく記憶しています。その為、洗濯されることで匂いや感触が変化するのを嫌がることが特徴として見られるでしょう。新しいブランケットや毛布を買っても子供にとっては意味がありません。

ですので、ブランケット症候群の疑いがあるお子さんの、お気に入りのアイテムは洗濯しないようにしましょう。また、ブランケット症候群になる前に同じものを2つ用意しておけば、片方洗濯しても大丈夫です。

出かけるときも持っていく

ブランケット症候群の症状の一つとして、ブランケットや毛布を出かけるときに持っていくというのが挙げられます。常にそばにないと不安ということから、ご飯屋さんでも公園でも肌身離さず持っています。お気に入りのブランケットや毛布が汚れるから外には持ち歩きたくない、という心理はありません。

あまり綺麗ではないブランケットや毛布を持っている子を見かけたことはあるのではないでしょうか。どこに行こうとブランケットや毛布を持ち歩くので、忘れたときは大泣きで癇癪を起こしかねません。気持ち的に代用が出来ないので、外出の際は忘れないように気をつけましょう。

ブランケット症候群に治療は必要なの?

結論から言うと、ブランケット症候群を持つお子さんに治療は必要ありません。ブランケット症候群は心理的な不安から安心感を求める行動であって、病気ではないからです。上記で依存症とも説明しましたが、アルコール依存症などとはまったく違う類のものになります。

イギリスの精神分析医の発表によると、乳離れする幼い子供がブランケットや毛布に移行するのは、何ら不思議ではないと発表しています。つまり、ブランケット症候群は病気ではなく、安心材料を求めての行動なため治療は必要ありません。

ブランケット症候群の子供への上手な対処法

ブランケット症候群の子供には、どのような対象が正解なのでしょうか。自分の子が肌身離さずブランケットや毛布を持っていると、「このままで大丈夫なのかしら?」と不安になる方もいるでしょう。

ブランケット症候群は病気ではないため治療は必要ありませんが、親の行動次第では子が変化してくる部分はあります。では、ブランケット症候群の子供への上手な対処法についてご紹介していきます。

気持ちを理解してあげる

ブランケット症候群の子供の上手な対処法として、まず気持ちを理解してあげましょう。子供と大人の目線はもちろん違います。大人であれば怖くないことも、子供からすると恐怖の塊であったりするわけです。

そのため、その不安や恐怖から無意識のうちにブランケットや毛布を持ってしまいます。いわばお守りのような存在と言えるでしょう。親御さんがその気持ちを理解してあげるだけでも、お子さんは安心します。ですので、まずはブランケット症候群の子供の気持ちを理解してあげましょう。

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むやみに取り上げたりしない

ブランケット症候群の子供への上手な対処法として、肌身離さず持っているブランケットや毛布は取り上げないようにしましょう。「もうブランケットで遊ぶ年齢じゃないでしょ」など「汚くなったから捨てよう」と考えてはいけません。

子供からすると何よりも大切なもので、見た目がどれだけ汚くなろうが最高の安心材料です。不安や心理的ストレスを取り除くために無意識にブランケットに執着しています。

そのブランケットを無理に取り上げることで、不安が大きくなり、ブランケットが必要になる、といった負のスパイラルに陥るでしょう。その為、むやみに取り上げずに自然に離すのを待ちましょう。

洗濯したいときは加工する

それでもボロボロになったブランケットや毛布をどうにかしたいと考えますよね。特に外に持ち歩くお子さんのブランケットや毛布には、さまざまな汚れやばい菌がついているかもしれません。解決案として、そのブランケットや毛布を加工しましょう。

ブランケット症候群の子供は、そのブランケットの匂いや触り心地が重要です。大きさに執着している子はいないため、2つに切って加工するだけでも片方が洗濯できるようになります。片方汚れたら洗濯に出して、もう片方を使ってもらうようにすれば、汚れや、ばい菌の心配は少なくなるでしょう。

また、外に持ち歩くお子さんには、巾着袋の中にブランケットや毛布を入れるとよいでしょう。お子さんからすれば、巾着の中に入っていてもすぐに取り出せる、という心理は安心します。その為、ブランケット症候群の子供への上手な対処法として、どうしても洗濯したいときや、外の汚れが気になるときは加工しましょう。

大人の男がなるブランケット症候群の原因や症状

成人している大人でもブランケット症候群になることはあります。特に男性に多い傾向があるでしょう。ブランケット症候群で困っている人がいたら、症状を理解して原因を探してみてもいいでしょう。では、大人の男がなるブランケット症候群の原因や症状についてご紹介していきます。

大人のブランケット症候群の原因

大人の男がブランケット症候群の考えられる原因は二つあります。一つ目は幼少期時代の愛情不足です。男性はマザコンが多いと言われますが、実際にその通りで、幼少期に充分な愛情を母親からもらわないと大人になってからブランケット症候群になることがあります。

また、ブランケットや毛布自体が安心や愛情を得るためのアイテムでもあるため、幼少期にブランケット症候群にならなくても、大人になってからそれが原因でなることがあります。二つ目は社会のストレスが原因です。ブランケット症候群は心理的不安から安心を求めて起こる依存症です。

その為、幼少期にブランケット症候群でお気に入りのアイテムを持ち歩いていた人は、社会に出てから思わぬストレスで再発する可能があります。幼い子供の原因の一つにも、外からくる心理的ストレスがあるので、大人になってからもブランケット症候群にかからないとは言い切れないでしょう。

大人のブランケット症候群の症状

大人にも幼い子に似たようなブランケット症候群の症状がみられることがあります。例えば、お気に入りのブランケットや毛布がないと落ち着かないなど、寝るときにぬいぐるみがないと寝れないなど。さすがに外出時には持ち歩きませんが、自宅にいるときは安心材料の一つとして把握しているようです。

幼い子とは違い、自分の考えはあるので洗濯しなかったり、無意識のうちにということはないでしょう。また、調査によるとアメリカの成人男性の3割はブランケット症候群だそうです。その辺アメリカはオープンでSNSなどでお気に入りのアイテムを持つもの同士で盛り上がったりもします。

大人のブランケット症候群は、誰にも迷惑をかけているわけではないので、特に問題はないでしょう。しかし、恋人などに伝えるのは少し躊躇してしまいそうですね。

ブランケット症候群なのか今すぐ診断

ブランケットや毛布がないと落ち着かない、という場面があれば、あなたブランケット症候群かもしれません。周囲に迷惑をかけているわけではないですが、大の男がブランケットや毛布がないと安心できない、眠れないというのはいささか恥ずかしいと感じる人もいます。では、あなたはブランケット症候群なのか診断していきましょう。

ブランケット症候群診断

□大人になってもなかなか手放せないものがある

□その手放せないものがないと不安になる

□自宅で一人でいるときは、特定のものに常に触れている

□幼少期にブランケット症候群だった

□お気に入りのブランケットや毛布がある

□精神的不安になりやすい

□自分の匂いが染みついたものが好き

□母親の愛情不足で育ったほうだと思う

□どちらかというと依存体質だ

□自宅が一番安心する

診断結果

【0から3チェック ブランケット依存症の可能性0】
チェックが3までの人は、ブランケット依存症の可能性は0です。不安や心理的ストレスに駆られても、ある一定の物に依存するといった行動はないでしょう。

【4から6チェック 普通です】
チェックが6までの人は、ごく普通の人でしょう。しかし、不安でブランケットや毛布を手放さない方は、ブランケット症候群の可能性はあります。

【7から9チェック ブランケット症候群の疑い】
チェックが9までの人は、ブランケット症候群の疑いがあります。ものを大切にすることは良いことですが、依存しているのか大切にしているだけか、線引きをはっきりさせましょう。

【10チェック ブランケット症候群の可能性大】
チェックが10満点の人は、ブランケット症候群の可能性大です。特定のものに依存し、安心を求めている傾向にあるでしょう。このままお気に入りのアイテムの依存から抜け出せなくなる場合があります。

ブランケット症候群は治す必要はない

いかがだったでしょうか。ブランケットや毛布の執着してしまうのは、子供が無意識に自立しようという気持ちの表れです。外出時や眠る時もブランケットや毛布を離さないことに不安にならずに、温かい目で見守りましょう。

また、大人の男性がブランケット症候群になりやすいことも分かりました。男性は母親の愛情はいくつになっても欲しいということですね。ブランケット症候群は子供、大人に限らず治さなければいけないわけではありません。

むしろ自分の中のストレス解消方法や、安定剤になります。ですので、ブランケット症候群になったとしても、「自分にはこれがあるんだ」と考えるようにしましょう。
 

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