アイビールックの意味とは?メンズのファッションスタイルを紹介

アイビールックの意味とは?アイビールックとはどのような意味があり、どのような由来があるのか日本でのアイビールックの定着についての話題も併せてご紹介します。また、アイビールックがどんなファッションのことを言うのかも特徴を絡めてお伝えします。

アイビールックの意味とは?メンズのファッションスタイルを紹介のイメージ

目次

  1. 1アイビールックってどんなファッション?
  2. 2アイビールックの意味とは?
  3. 3アイビールックとプレッピースタイルの違いとは?
  4. 4アイビールックの特徴《ファッション編》
  5. 5アイビールックの特徴《髪型編》
  6. 6代表的なアイビーファッションブランド
  7. 7メンズのアイビーファッションスタイル
  8. 8秋冬はカーディガンをプラスしたりコーデュロイ素材も
  9. 9基本はあれど移り変わるアイビールック

アイビールックってどんなファッション?

アイビールックとはどのようなファッションのことを言うのでしょうか。「定番」と言えるファッションアイテムなどもあり、古くから愛されているファッションスタイルのアイビールックについてご紹介します。

また、そもそも「アイビールックの意味とは?」という話題や、アイビールックの由来、さらには日本でアイビールックが定着したのはどのようなものなのか、という部分についても解説します。

アイビールックというファッションスタイルをするのであれば、欠かすことのできない「定番のファッションブランド」などもご紹介しますので、アイビールックに興味がある場合は、ぜひチェックしてみてください。

アイビールックの意味とは?

アイビールックの意味とはどのようなものでしょうか。これは由来のほうでものちほどお伝えしますが、アメリカの8大学で結成されたアイビーリーグというものがあり、そこに所属している学生らが好んで着ていた「ファッションスタイル」のことです。

「アイビーリーグの人たちがしていたファッション」が「アイビールック」の意味になります。象徴的なファッションスタイルはのちほどご紹介しますが、三つボタンの紺ジャケットやボタンダウンシャツ、ローファーなどがあります。

国や地域、また時代によっても多少のスタイルを変えているので、アイビールックについては広い解釈がありますが、基本的にはそのような意味になります。

アイビールックの由来

アイビールックの由来はアメリカにあるハーバード大学、コロンビア大学、イェール大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、ブラウン大学、コーネル大学、ダートマス大学の計8大学のフットボール連盟が「アイビーリーグ」と言います。

そして、そのアイビーリーグの学生らが好んで着ていたファッションスタイルを1955年に国際衣服デザイナー協会が「アイビールック」や「アイビースタイル」、「アイビーファッション」と呼んだことが始まりと言われています。

名門の8大学に所属するお金持ちの学生たちが好んで着ていたファッションスタイルということで話題にもなり、当然そういったスマートな着こなしは「真似される」ことも多く、広く「スタイル」として確立されていきました。

日本でのアイビールックの定着

日本では1960年代にアイビールックが定着してきたと言われています。銀座にある「みゆき通り」に集まる若者たちの間で流行したファッションとして着られていました。

このみゆき通りに集まる若者のことを通称「みゆき族」と言いましたが、彼らはただアイビールックを真似するだけではなく、独特の着こなしで「着崩した」ようなオリジナル感を加えていたのが特徴です。

定番のアイテムとしては、「ボタンダウンシャツ」や「3つボタンのブレザー」などアイビールックらしいものをしっかりと使いこなしていました。

アイビールックとプレッピースタイルの違いとは?

アイビールックに似たファッションスタイルとして「プレッピースタイル」というものがありますが、この2つの違いとはどのようなものがあるのでしょうか。

この2つには『明確な区別』は特にないのですが、アイビールックのほうが上品でシンプルなのに対し、プレッピースタイルはカラフルで先鋭的なところがあります。

アイビーリーグに所属する大学への進学を目指す予備校(プレパラトリースクール)に通う学生たちの間で流行したファッションであることが、「プレッピー」という名前の由来となっています。

アイビールックの特徴《ファッション編》

アイビールックとはどのような特徴を持っているものなのでしょうか。さきほどから軽くお伝えしていますが、『定番のファッションアイテム』があるので、それをベースとしているのが主なスタイルとなります。

そこに国や地域、時代の変化や「個人の趣味」で着こなしを変えたり、アイテムを加えたりしてそれぞれがそれぞれのアイビールックを楽しんでいるのが特徴です。

そのようにオリジナルの要素や着こなしがあるのは問題ありませんが、ベースとなる「定番」アイテムを知っておくことが、応用を加えるための必須条件となるので、定番の部分をご紹介します。

三つボタンの紺ジャケット

アイビールックと言えばこれ、と言えるほどに定番のアイテムが「三つボタンの紺ジャケット」です。「紺のブレザー」や「紺ブレ」という言い方をするケースも多いです。

そして、この三つボタンは「段返り三つボタン」のジャケットが主流で、簡単に言うと一番上のボタンが襟の中に隠れているようなデザインで、受けるボタン穴もあるものの「装飾」としての意味しか成していないものです。

ですので、この三つボタンの紺ジャケットは、「段返り三つボタン」の真ん中のボタンのみを掛けて着るのが基本で、3つとも掛けたり、中と下の2つを掛けたりしないようにしましょう。

ボタンダウンシャツ・ポロシャツ

アイビールックの定番アイテムとしては、「ボタンダウンシャツ」も挙げられます。ボタンダウンシャツもしくはボタンダウンのポロシャツが定番のアイテムといえます。

ボタンダウンシャツというのは、襟の先にボタンがついていて止められるようになっているデザインのものを言い、「ダウンジャケット」などのようにダウンフェザーを入れた「モコモコ」したシャツという意味ではありません。

また、ボタンダウンポロシャツについては、夏場にアイビールックを作るのに有効なアイテムで、シャツよりも涼しげで素材的にも夏に着やすいものが多く、「夏には必須」とも言えるアイテムとなります。

コットンパンツ・バミューダパンツ

アイビールックの定番アイテムとしては、「コットンパンツ」や「バミューダパンツ」が挙げられます。コットンパンツとは、綿素材の薄手のパンツのことで、アイビールックではベージュや茶系が好まれます。

また、夏場で暑い季節になると膝上丈のバミューダパンツも多く見られ、パンツについてはこの「コットンパンツ」と「バミューダパンツ」の2つが定番のアイテムと言えるでしょう。

また、コットンパンツの一種である「チノパン」ですが、こちらについては「プレッピースタイル」のほうでよく使われたアイテムになっています。

靴はローファー

アイビールックの定番アイテムとしては、「ローファー」も挙げることができます。基本的には「素足にローファー」のスタイルになっているので、「そこが苦手」と考える人も少なくありません。

そういった場合には、「インビジブルソックス」を履いて、靴下が見えないようにすれば問題ありませんので、インビジブルソックスも必須アイテムとして用意します。

また、ローファーが夏場で蒸れるのを嫌う場合や、少しカジュアルダウンしたいと考える時には、デッキシューズなどを履いてカジュアルな装いに工夫するアイビールックもあります。

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アイビールックの特徴《髪型編》

アイビールックの特徴として、三つボタンの紺ジャケットやボタンダウンシャツなどの定番「ファッションアイテム」をご紹介しましたが、「髪型」についてもアイビールック定番のものがあります。

もちろん、必ず定番の髪型をしないとアイビールックとは言えないというほど堅苦しいものではありませんが、「定番の髪型」というものは存在するので、そちらも併せてご紹介します。

アイビーカット

アイビールックの定番の髪型には、「アイビーカット」と呼ばれる髪型が存在しています。アイビールックというものが生まれた当時の学生の間で流行していた髪型と言えます。

七三分けをしたショートカットの髪型で、前髪をふわっと上げて固めるのが当時のアイビーリーガーの間で流行した髪型となります。

清潔感もあってスポーティーで、男らしい髪型になりますから、特にアイビールックの男性ではなくとも、そして現代でも、人気のある髪型となっています。

代表的なアイビーファッションブランド

アイビールックのファッションスタイルをするのに良いとされている、人気がある代表的なファッションブランドとはどのようなものになるでしょうか。

当時のアイビールックの人たちからも、そして現在に至っても人気のアイビーファッションブランドというものがありますので、それらについてもご紹介していきますので、チェックしてみてください。

1.VAN

代表的なアイビーファッションブランドといえば、「VAN」というものが挙げられます。こちらは日本のアイビーファッションの『代表格』とも言えるもので、このブランドを無くして日本のアイビールックは語れないと言えるほどです。

もともと日本にアイビールックが広まったのも、このVANブランドが作った「ヴァンジャケット」があったからこそで、ヴァンジャケットとともに日本にアイビールックが広まったとも言えるほどです。

VANは戦後始めて作られた「日本初のファッションブランド」とも言われていて、創業者の石津謙介氏は「メンズファッションの神様」と言われるほどの人物です。

2.ブルックスブラザーズ

代表的なアイビーファッションブランドといえば、「ブルックスブラザーズ」というブランドが挙げられます。このブルックスブラザーズは「ボタンダウンシャツ」を始めて作ったファッションブランドとされています。

もともとはイギリスでポロ競技を観戦しているときに、選手たちが競技の邪魔にならないよう襟を留めていることに目がいき、そのことをヒントに襟をボタンで留められるシャツを作ったと言われています。

このボタンダウンシャツはアイビールックの定番アイテムではあるものの、特にアイビールックではなくとも「カジュアルシャツ」として世界中で愛用され、現代ではカジュアルではなくビジネスシーンでも使用されていることが多くなりました。

3.ポロ・ラルフローレン

代表的なアイビーファッションブランドといえば、「ポロ・ラルフローレン」があります。このブランドは「ラルフローレン」が展開するラインの中でもっともポピュラーなメンズファッションです。

「ポロ」というのは馬に乗って行なう競技のことなので、ポニーをブランドロゴに使っているのが特徴です。ポロ競技というのは上流階級のスポーツとなり、そういった人たちが着ることを想定したブランドとも言えます。

アイビールックの定番であるボタンダウンシャツやポロシャツが定番アイテムとなっているブランドなので、アイビールックをそのまま再現できるのが特徴となります。

4.リーガルシューズ

代表的なアイビーファッションブランドといえば、「リーガルシューズ」もあります。リーガルはもともと軍靴製造をしていたところで、非常に丈夫で強い靴を作れる製法を日本に持ち込んだところとされています。

リーガルシューズが日本国内で定着したのも、アイビールックのブームがきっかけと言われていて、アイビールックとリーガルの関係は深いものとされています。

ただし、リーガルは高品質なため価格もそれなりに高く、「憧れ」としては見ていたものの実際には手に入れられない人もいたのが実情と言われています。

メンズのアイビーファッションスタイル

メンズのアイビーファッションスタイルについて様々な内容をご紹介してきましたが、実際にどのようなファッションで着こなしている人がいるのか、という部分をご紹介していきます。

①ボタンダウンシャツ×バミューダパンツ

メンズのアイビーファッションスタイルとしてご紹介するのは、右手前の男性が着ている定番となるアイテムの「ボタンダウンシャツ」x「バミューダパンツ」というファッションスタイルです。

夏の定番として使われることの多いバミューダパンツとボタンダウンシャツを併せて着こなすことで、アイビールックらしい着こなしになっています。

②三つボタン紺ジャケットxコットンパンツ

メンズのアイビーファッションスタイルとしてご紹介するのは、こちらも定番中の定番である「三つボタン紺ジャケット」に「コットンパンツ」を合わせたスタイルのアイビールックとなります。

③ポロシャツxバミューダパンツ

メンズのアイビーファッションスタイルとしてご紹介するのは、右の男性で「ポロシャツ」に「バミューダパンツ」を合わせたスタイルのアイビールックファッションです。

ポロシャツとバミューダパンツは夏の定番アイテムですが、「夏」なのでローファーではなくデッキシューズを合わせてカジュアルダウンさせているのも特徴と言えます。

秋冬はカーディガンをプラスしたりコーデュロイ素材も

「オシャレは我慢」という言葉もあるように、オシャレを貫き通すには暑さや寒さを我慢しないといけない場面もありますが、秋冬に震えながら我慢して薄手の服を着ているのは健康上よろしくありません。

ですから、アイビールックをするにしても、ジャケットの素材をコーデュロイにしてみたり、コットンパンツもコーデュロイ素材のものに変えたスタイルもあります。

また、胸にワッペンのあるカーディガンやニットなどをシャツの上から着ることでワンポイントの着こなしとして問題なく使うことができます。

基本はあれど移り変わるアイビールック

アイビールックには基本的な「定番」というものはあり、それをあまりにもハズしすぎれば「アイビールックとは言えない」ということにもなりますが、ファッションというのは移り変わるものです。

もともと日本で流行したアイビールックも「着崩した」ものが定着したことは先にもご紹介したとおりで、ベースはあれど好みや時代などで変わっていくのがファッションです。

自分の好みやアイデアでアイテムを付け足したり、着崩したりしながら、「自分好みのアイビールック」を楽しむのも、ファッションの楽しみ方の1つと言えるでしょう。

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