テーパードパンツが似合わない体型や骨格の特徴！似合う着こなしコーデ術を紹介

体型をカバーしてくれる上、動きやすくておしゃれなテーパードパンツ。コーデの幅も広く、遊びにもビジネスにも、少しかしこまった席にも着ていける、女性にとっては強い味方です。テーパードパンツは、季節を問わず、ワードロープに一つは欲しいアイテムです。

そんな便利なテーパードパンツですが、いまいち似合わないと敬遠する人もいます。なぜ、テーパードパンツが似合わないのでしょうか。テーパードパンツをおしゃれにはきこなせる人と、テーパードパンツが似合わない人との違いは何なのでしょうか。

体型、骨格、選び方などから、テーパードパンツが似合わない原因を考えてみましょう。

はきやすさと動きやすさで人気があるテーパードパンツは、太ももから裾にかけて、徐々に細くなるタイプのパンツのことです。「Tapered pants（テーパードパンツ）」の'Tapered'とは、「先を細くした」という意味です。

テーパードパンツは、太ももの部分がゆったりとしているので締め付け感がなく、座ったりしゃがんだりといった日常的な動作も楽にできます。

体型をほどよくカバーしてくれるので、スタイルに自信のない人にも簡単に着こなせます。コーデによって女性らしい柔らかさを出したり、はつらつとした躍動的な着こなしもできます。

パンツを買いに行って、商品棚の前で首をかしげたことはありませんか？レディースパンツは、形によってたくさんの種類に分けられます。ざっと考えて思いつくだけでも、レディースパンツの種類は10以上あり、覚えきれないほどです。

パンツ選びに迷ったときの参考のために、テーパードパンツ以外のパンツについて、簡単にご紹介します。

ストレートパンツは、文字通り、太ももから裾まで、まっすぐなシルエットのパンツのことです。細めシルエットのスリムや、ゆとりのあるワイドがあり、動きやすさから、近年では、ワイドタイプのストレートパンツに人気が集まっています。

ここ数年ですっかり定番になったスキニーパンツは、ぴったりと脚にくっつくようなシルエットのパンツです。ストレッチ素材ではきやすく工夫したタイプもあります。

下半身をおしゃれにすっきりと見せてくれるので人気がありますが、体型がはっきりと出るので、似合わない人も多いです。

ブーツカットパンツは、膝から裾にかけて広がっているタイプのパンツです。太ももから膝にかけて細くなってから広がるタイプはベルボトムとも言います。昭和の時代にはパンタロン、ラッパズボンと呼ばれ、若者の間で大流行しました。

もともとは、カウボーイのブーツに合うようにデザインされたパンツです。スリム系のパンツやスキニーパンツが主流になってから、あまり見かけなくなりましたが、体型をカバーしてくれるとても便利なスタイルです。

ボーイフレンドは、メンズを着ているかのように、ゆったりとしたシルエットが特徴のパンツです。裾をロールアップしてラフに着こなすのが一般的です。

「baggy pants（バギーパンツ）」は、'bag'つまり、袋のようにだぼっとしたシルエットのパンツです。太ももから裾まで、かなりゆとりのあるデザインになっています。

ガウチョとは、南米の牧草地で牛を飼っている人たちのことで、ガウチョパンツは、彼らがはく、七分丈のゆったりとしたパンツです。パンツというよりロングキュロットに近く、幅にかなりゆとりがあるので、体型を気にする女性に、人気があります。

スカンツは、スカートとパンツを一緒にした造語です。一見スカートのように見えるパンツの総称で、丈はロング、形はフレアなものがほとんどです。動きやすさと女性らしい優しさを併せ持ち、なおかつ体型もカバーしてくれるので、幅広い層の支持を得ています。

パラッツォパンツは、スカンツよりパンツに近いシルエットのものを指します。すとんとした直線的なデザインが特徴的です。

クロップドパンツは、六分丈から八分丈で、裾をすぱっと切り落としたようなシルエットのパンツです。クロップドパンツの「クロップド」は、切り取るとか切り落とすという意味の'crop'からきています。

カプリパンツは、ふくらはぎまでのスキニータイプのパンツで、八分丈くらいのものを「サブリナパンツ」と呼ぶこともあります。映画『麗しのサブリナ』で、オードリー・ヘップバーンが着ていたことからこう呼ばれるようになりました。

クロップドパンツはゆったりとしたシルエットですが、カプリパンツは細身で、脚に貼りつくようなデザインです。

サルエルパンツは、イスラム圏の民族衣装がもとになったパンツです。腰回りや太ももがゆったりとしており、お尻が垂れ下がったようなでざいんで、裾が軽く絞られています。

まず、テーパードパンツが似合わない女性の体型から見てみましょう。テーパードパンツが似合わない女性の体型には、どんな特徴があるのでしょうか。

テーパードパンツが似合わない人は、下半身に特徴があることが多いです。太ももはそれほど太くないのに、ふくらはぎが太めの体型の人は、パンツの裾がきつそうに見えて、かっこよく着こなせません。

ふくらはぎの一番太い部分で裾が切れるのも、足を余計に太く見せてしまい、似合わない原因になります。

テーパードパンツは、太い太ももやお尻をカバーしてくれる頼もしいアイテムですが、西洋人のようにお尻が大きかったり、スポーツで下半身を鍛えていたりして太ももが張っていたりすると、テーパードパンツがお尻や太ももの太さを強調してしまうことがあります。

お尻や太ももが大きく見えると、全体的にもっさりとした印象になるので、せっかくのおしゃれも野暮ったく見えてしまいます。

パンツスタイルは、ある程度身長があったほうが、格好良く着こなせるのは事実です。パンツスタイルは、背が低いと、どうしても寸詰まりな印象を与えてしまい、洗練とは遠く、もたついているように見えがちです。

とくにテーパードパンツは、身長とのバランスが大事なので、背が低い人は注意が必要です。

次に、テーパードパンツが似合わない人の骨格の特徴を見てみましょう。とくに太っているわけでも、背が低いわけでもないのに、なぜかテーパードパンツが似合わないという人は、骨格に原因があるのかもしれません。

日本には、しなやかでほっそりした腰を意味する、柳腰という言葉があり、腰回りが小さい人が多いのですが、反対に、骨盤が開いて腰がどっしりしている人もいます。骨格は、太っている、痩せているとは関係ありません。

痩せていても腰骨が張って、腰回りが大きい人もいます。全体的にバランスが取れているならいいのですが、痩せているにもかかわらず、腰だけが張り出していると、テーパードパンツをはくと、太って見えて損です。

くるぶしがだけが目立って大きいことも、テーパードパンツが似合わない原因になります。テーパードパンツの細くなった裾が、くるぶしの大きさをより際立たせてしまうので、実際よりスタイルが悪く見えてしまいます。

テーパードパンツは、比較的多くの人に似合いやすいアイテムです。それなのに、テーパードパンツが似合わないのは、パンツの選び方が間違っているのかもしれません。

テーパードパンツが似合わない女性の、パンツの選び方の特徴を見てみましょう。選び方を変えれば、テーパードパンツが似合うようになるかもしれません。

テーパードパンツは、長さによって印象がガラッと変わるので、身長や足の長さとのバランスがとても大事です。テーパードパンツが似合わないと思っている女性に中には、テーパードパンツの丈が自分に合っていない人も多いのかもしれません。

背が低い人が丈の長いテーパードパンツをはいても、服に着られているようでスマートには見えません。足が太めの人が、丈の短いテーパードパンツをはくと、下半身が太って見えます。

テーパードパンツは、ちゃんと自分に合った丈のものを選びましょう。

パンツの丈と同じくらい大事なのが、テーパードパンツのデザインです。太ももから裾にかけて細くなるデザインは同じでも、パンツの幅、絞りの具合、色によっても、似合う、似合わないは変わってきます。

一種類のテーパードパンツをはいてみて、似合わないと諦めてしまうのは早計です。自分に似合うデザインが見つかるまで、いろいろ試してみましょう。

テーパードパンツは、ちょっとした工夫で誰にでも似合うようになります。テーパードパンツが似合わない人でも、こうすればテーパードパンツが似合うようになる、着こなしのコツをご紹介します。

一口にテーパードパンツと言っても、デザインはさまざまです。太ももが太めの人は、ゆったりしたデザインのテーパードパンツを選びましょう。腰回りが大きい人も同じです。ふくらはぎが太めの人は、ワンサイズ上のテーパードパンツを選びましょう。

背が低い人は、細めで丈の短いデザインのものが、すっきり着こなせます。反対に背が高すぎる人は、丈が長めのほうが格好良く着こなせます。

太ももやウエストのわりに、腰回りが大きい人は、腰回りに合わせた、ゆったりしたデザインのテーパードパンツがおすすめです。それでも似合わないと思ったら、ゆったりとして大き目のトップスを合わせて、腰回りを隠しましょう。

バックが長くなったデザインのトッップスを選んだり、シャツのフロントだけをインしたりするのもおすすめです。骨盤だけが張っていて、その他の部分は普通という骨格の人は、こうするとスタイルがぐっとよく見えます。

テーパードパンツのフロントのセンター部分にプレスラインがあるタイプは、縦のラインが強調されるので、美脚、脚長効果があり、すらっとスタイルよく見せてくれます。きちんと感も出るので、オフィスでも違和感がありません。

初めてのテーパードパンツなら、センタープレスタイプを選ぶと失敗が少ないです。

背が低い人も、お尻が大きい人も、テーパードパンツが似合わない悩みを一瞬で解消する秘策が、テーパードパンツとハイヒールのコンビネーションです。

ハイヒールで身長を底上げできるので、背が低くてもバランスよく、テーパードパンツをはきこなせます。ハイヒールをはくと、足首がキュッと締まり、ふくらはぎが上がるので、脚がきれいに見えます。

ハイヒールとテーパードパンツは、脚が長く見えるという効果もあって最強のくみあわせです。

腰回りが気になる人は、トップスをかぶせるのもいいですが、基本的にはトップスはインしたほうが、テーパードパンツはすっきりと着こなせます。

テーパードパンツが細身なら、逆三角形のシルエットを描くため、トップスは少しゆったりしたサイズを選びましょう。ルーズなタイプのテーパードパンツなら、トップスのボリュームを控え気味にしてバランスを取りましょう。

メリハリのない組み合わせだと、だらしない印象を与えてしまうので気をつけてください。

テーパードパンツは、コーデのバリエーションが豊富なのも人気の理由の一つです。誰でもスタイリッシュにテーパードを着こなせる、おしゃれで格好良い、テーパードパンツのコーデをご紹介します。

大きめのボーダートップスを黒い細身のテーパードパンツで引き締めた、軽快でアクティブなコーディネイトです。すっきりとした下半身は、スニーカーでより活動的に。

センタープレスとハイヒールで、脚長効果抜群のコーディネイトです。エレガントな黒いトップスと、真っ白なテーパードパンツのコントラストが、女性らしさを際立たせます。

ゆったりとしたトップスで体型を隠しつつ、足首のチラ見せで細い足をアピール。スタイルに自信がない人でもスタイルがよく見える、おすすめの着痩せコーデです。

エレガントにも、スタイリッシュにも、アクティブにも着こなせるテーパードパンツ。似合わないと決めつけて、尻込みするのはもったいないです。

丈やデザインを吟味して、メリハリのきいたコーディネイトを意識すれば、テーパードパンツは誰にだって格好良く着こなせます。

おしゃれの幅を広げるためにも、テーパードパンツに挑戦してみませんか？