癇癪持ちの原因とは?大人の癇癪持ちの特徴と対応方法!
子供によくみられる癇癪持ち。しかし子供だけではなく大人でも癇癪持ちの人がいることをご存知でしょうか?今回はそんな大人の癇癪持ちについて調べてみました。大人の癇癪持ちの特徴や原因・付き合い方などについてまとめたのでチェックしてみてください。
目次
大人の癇癪持ちの原因や特徴とは?
子供によくみられる癇癪持ち。しかし癇癪持ちの特徴があるのは子供だけではなく、大人でもあり得るのです。そこで今回はそんな大人の癇癪持ちについて調べてみました。大人の癇癪持ちの特徴な原因についてチェックしてみてください。
癇癪持ちの意味とは?
癇癪とは些細なことでも感情を抑えきれずに大声を出したり暴れて怒り出してしまう性質を表す言葉です。またその性質を持っている人のことを癇癪持ちと呼んでいます。
怒りを感じるポイントは人それぞれなので判断が難しいですが、気にくわないことが怒ると大声で怒鳴ったり暴れるようなことがあれば、癇癪持ちと判断して間違い無いでしょう。
またこのような人たちは一旦怒りだすとなかなか感情を収めることができません。一種のパニックのようなものなので普通の人には理解しがたいところもありますが、癇癪持ちの人にはよくあることなので理解しておいた方が良いでしょう。
癇癪持ちの原因
ではさっそく癇癪持ちの原因について見ていきましょう。大人の癇癪持ちの原因とはどんなものなのか、また大人になっても癇癪持ちが治らない原因は何なのか調べてみました。
感情をコントロールできない
癇癪持ちの原因の1つ目は「感情をコントロールできない」です。
何か嫌なことがあったり、傷つけられるような出来事が起こった時に怒りの感情が生まれます。大抵の大人の場合、怒りや不満を感じても自分の中で感情をコントロールし、表に出さないようにします。
しかし癇癪持ちの人の場合は感情をコントロールすることができず、大きな声で怒鳴ってしまったり物に当たってしまうことも。自分自身で制御するという感覚を身につける必要があります。
トラウマがある
癇癪持ちの原因の2つ目は「トラウマがある」です。
トラウマとは大きな精神的ショックや恐怖が原因で起きる心の傷のこと。この心に負った傷はなかなか消えることはなく長期にわたって苦しむことになります。
同じような出来事が起こると当時に不安や苦しみを思い出してしまい、冷静でいられなくなる人も少なくありません。通常の精神状態では無い時に、更に刺激や負荷が掛かると感情を抑えきれずに癇癪を起こしてしまうようです。
ストレス
癇癪持ちの原因3つ目は「ストレス」です。
仕事や人間関係などストレスが多い現代社会。そんなストレスフルな状態が続くと些細なことでもイライラしてしまいます。そしてそんなギリギリの状態の時に更に負荷が掛かると感情が爆発することも。
いつもイライラしている人は思ってもいないことで癇癪を起こす可能性があります。いつもと様子が違う・ストレスが溜まっている人と接する時には言葉を選ぶようにし、必要以上に刺激しないように注意しましょう。
病気
癇癪持ちの原因の4つ目は「病気」です。
治そうとしても癇癪が治らない・感情が抑えられない場合にはうつ病や発達障害などの病気の可能性があります。これらの病気では感情のコントロールがしづらい・起伏が激しいなどの症状が見られ、癇癪と間違えらていることが多いです。
ただの癇癪ではなく病気の場合は自分の力だけでは治せないものなので、早めに精神科など専門の病院を受診し、治療を受けるようにしましょう。また自分で病院に行ける人は少ないので、周囲で気づいた人がいれば、受診するように促してあげましょう。
セロトニン不足
癇癪持ちの原因の5つ目は「セロトニン不足」です。
セロトニンとは別名「幸せホルモン」と呼ばれているホルモンの一種。感情や気分のコントロール・精神の安定に関わっていると言われています。
このセロトニンが不足すると心のバランスが不安定になり、癇癪を起こしやすくなるのではいかと言われています。しかしセロトニン自体はサプリや食べ物などで増やせるものではありませんので、自らコントロールするのは難しそうです。
癇癪持ちの人の特徴
ここまでは癇癪持ちの人の原因についてご紹介してきました。性格によるものからストレス・病気など様々な原因があったと思います。原因を理解することで癇癪を起こさずに済む事もありますので、しっかりチェックしておきましょう。
では次は癇癪持ちの人の特徴について見ていきましょう。
我慢強い
癇癪持ちの人の特徴の1つ目は「我慢強い」です。
我慢強い人は嫌なことや怒りに対して耐性があり、なかなか自分の感情を表に出すことがありません。しかしその反面、自分が我慢できる限界を理解しておらず突然堰を切ったように感情が溢れ出してしまうことも。
その結果、普段はおとなしいのにお骨と手が付けられない、癇癪持ちであるというレッテルを貼られる結果になってしまうのです。感情を表に出しすぎるのもよくありませんが、我慢のしすぎも考えものです。
気が弱い
癇癪持ちの特徴の2つ目は「気が弱い」です。
気が弱い人は相手の反応を恐れるあまり、自分の不満や怒りを相手に伝えることができません。その結果、モヤモヤした気持ちがどんどん自分の中に積もっていき、やがて我慢の限界が来た時に爆発してしまうことになります。
気が弱いという性格をすぐに変える必要はありませんが、それで癇癪を起こしてしまうのは元も子もありません。ストレスを溜めすぎないように付き合う人を選んだり、発散できるような趣味を見つけるようにしてイライラを募らせないようにしましょう。
完璧主義者
癇癪持ちの特徴の3つ目は「完璧主義者」です。
完璧主義者の人は自分に対して厳しく妥協を許しません。また色々なルールを自分の中に設けているので、そのルールから外れるとストレスを感じることに。自分のために設けたハードルが自分を苦しめることになっているのです。
自分に厳しいことは悪いことではありませんが、それでストレスを感じてしまったら本末転倒です。「完璧でなくてもいい」とゆとりを持って暮らすようにしたり、限界を感じる前に息抜きするようにコントロールしましょう。
癇癪持ちは遺伝するの?
癇癪持ちの性質は遺伝しないのかと心配になりますが、医学的には遺伝しないと言われています。同じ家庭内に癇癪を起こす人がたくさんいる場合でも、それは遺伝というよりも「癖」と表現した方が適切でしょう。
家庭の中は外よりも自分の気持ちがオープンになりやすい場所。気持ちも緩みやすく、些細なことでもイライラしてしまいがちなので癇癪だと勘違いしてしまうこともあるのかもしれません。
自分自身が癇癪持ちの場合、子供に影響を及ぼさないためにもまずはイライラしないように注意して生活してみましょう。細かいことにとらわれず、おおらかな気持ちで過ごすことが大切です。
癇癪持ちの人への上手な対応方法
では次は癇癪持ちの大人に対してどのように接すれば良いのかみていきましょう。癇癪持ちの人は変に刺激をするとさらに癇癪を起こすことがあります。しっかりとその特徴を理解し、刺激しないように対処していきましょう。
放置する
癇癪持ちの大人への上手な対応方法の1つ目は「放置する」です。
癇癪持ちの人の中には癇癪を起こすことで他の人の気を引こうとする人もいます。そんなタイプの人に対してなだめたり、注意したりすると逆効果。さらにひどい癇癪を起こすことになってしまいます。
そんな人には癇癪を起こしている時に放置することで「誰もかまってくれない」「気をひくことができない」ということを理解させましょう。自分が騒いでも興味を示してくれないことがわかり、次第に収まるのを待つようにしましょう。
落ち着かせる
癇癪持ちの大人への上手な対応方法の2つ目は「落ち着かせる」です。
癇癪を起こすとパニックになったり、自分でも収拾がつかなくなる人もいます。そんなタイプの人は自分自身で癇癪を収めることができません。そんな時には周りの人が落ち着かせてあげるようしましょう。
癇癪を起こしている最中に優しく声をかけたり、手を握ってあげるだけで落ち着く人も。親密な関係でない限りはなかなか勇気がいる行動ですが、ずっと癇癪を起こしたままでいられるのも辛いはず。その人と自分のために思い切って行動に移してみましょう。
感情的にならない
癇癪持ちの大人への上手な対応方法の3つ目は「感情的にならない」です。
癇癪を起こしている相手は感情的になっていることがほとんどで、理不尽に当たられたり時には危害を加えられることもあるかもしれません。しかしそんな時こそ相手に対して感情的にならず、冷静に対応することが必要です。
癇癪を起こして感情的になっている相手に感情をぶつけると、相手もヒートアップしてさらに悪化する原因に。イライラする気持ちはわかりますが、その気持ちを一旦納めて相手が鎮まるまで冷静に対応しましょう。短時間で事態を収拾することができます。
癇癪を治したい!治す方法とは?
ここまでは癇癪持ちの人の対処法についてご紹介してきました。しかし癇癪を起こした後に収めるだけでは根本的な解決には繋がっていません。そこで次は癇癪を治す方法について調べてみました。
癇癪を治すためにはどんな方法があるのか、どんなことを心がければいいのかまとめています。現在癇癪で苦しんでいる人はぜひ参考にしてみてください。
自覚する
癇癪を治す方法の1つ目は「自覚する」です。
癇癪を治すためには、まず自分自身が癇癪持ちであるということを理解しなければいけません。その事実を認めない限り、具体的な解決方法を試すことができず、次のステップに進むことができないからです。
「ただ感情の起伏が激しいだけ」「ストレスが溜まっていただけ」など認めたくない気持ちも理解できますが、そのままでは癇癪を治すことができません。自分自身と向き合ってしっかりと改善できるように行動していきましょう。
感情をコントロールする
感謝鵜を治す方法の2つ目は「感情をコントロールする」です。
癇癪を治すためには怒りや不満を爆発させないようにする必要があります。そのためには自分が「どんなことに対して怒りや不満を抱くのか」「どんなタイミングで癇癪を起こすのか」をしっかりと理解しないといけません。
すぐに癇癪を起こさないようにすることは不可能ですが、癇癪を起こしてしまったと後悔しているうちに「どんなところがいけなかったのか」振り返るようにし、また同じことを繰り返さないようにしていきましょう。
自分を客観視する
癇癪を治す方法の3つ目は「自分を客観視する」です。
癇癪を起こす人はパニックを起こしているのと同じ状態であり、自分自身のことが見えなくなっています。なのでまずは癇癪を起こしそうになった時に自分を客観視するように心がけてみましょう。
強い怒りや不満を感じた時に衝動的に怒りそうになりますが、一旦引いたところから自分を見つめることで冷静に判断できることもあります。本当に怒らないといけないことなのか・強い不満なのかを冷静に判断し、癇癪を起こさないよう練習していきましょう。
子供の癇癪持ちは病気の可能性もある
ここまでは大人の癇癪持ちについてご紹介してきましたが、癇癪といえば子供のイメージの方が強いという人も多いのではないでしょうか?実際に子供はまだ脳が発達している最中のため、自分の感情をうまくコントロールできなかったり、わがままになることが多いのです。
なので癇癪を起こしたからと言って必要以上に不安になる必要はありませんが、中には発達障害などの病気が隠れている可能性もあります。
子供が発達障害の場合はどうすればいい?
発達障害とは生まれつきの障害で、脳の機能がうまく発達しなかったために起こる病気です。有名なものには自閉症やADHD(注意欠陥・多動性障害)などがあり、そのせいで「自分勝手」「わがまま」「育てにくい」など批判されることもあります。
しかし実際にはその特徴は障害からくるもの。外見からは判断できないために発見が遅れたり、理解してもらえないことも多いです。癇癪がひどい場合には、このような障害を抱えている可能性もありますので、早いうちに医療機関を受診するようにしましょう。
その子の特徴に合わせた教育していくことによって、癇癪やパニックが緩和されることもあります。1人で悩まず、周囲にサポートしてもらえるようにしていきましょう。
癇癪持ちでも諦めないで!
今回は大人の癇癪持ちについてご紹介しました。そもそも癇癪とはどんなものなのか、癇癪が起こる原因とは何なのかなど深く知ることができたと思います。
「いつ怒りだすかわからない」「感情が不安定で近寄りがたい」などマイナスイメージが強い癇癪持ち。癇癪持ちである本人も辛い思いをしていることがほとんどです。そんな時には今回ご紹介した付き合い方や対処法を参考にしてみてください。
すぐに治るということはありませんが、意識することによって少しずつ改善していくことはできます。焦ることなく長い目で見て、自分自身の性格と向き合っていくようにしましょう。