子離れできない親の心理や特徴!子離れできない母親の対処法も紹介

子離れできない親の心理や特徴について解説します。子離れできない親が増えています。以前に比べて一世帯当たりの子供の数が減り、一人の子供に愛情を注ぐようになったことも関係しているようです。子離れできない母親や父親の気持ちや対処法も紹介していきます。

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目次

  1. 1子離れできないのは親にも子供にもデメリットばかり
  2. 2子離れとは?
  3. 3子離れできない親の心理
  4. 4子離れできない親の特徴
  5. 5子離れできない母親や父親への対処法
  6. 6子離れできない親が子供に与える悪影響
  7. 7子離れできないと悩む人は大丈夫
  8. 8親が自ら子離れする方法とは?
  9. 9子離れは必ずできる

子離れできないのは親にも子供にもデメリットばかり

子離れできない親が増えています。子供の婚活や就活に親が口を出すのは当たり前で、最近は親同士が顔を合わせる婚活パーティーなども開催されているようです。また、就活では企業説明会に同行する親までいるそうです。

いつまで経っても子離れできない親にはびっくりさせられますが、以前に比べて一世帯当たりの子供の数が減り、一人の子供に愛情を注げる環境になってきた事も関係しているのでしょうか。

今回は、子離れできない母親や父親の気持ちや心理、子離れできない親への対処法も紹介していきます。子離れできないのは、子供にも親自身にも悪影響の事が多いです。機会を作って、上手に子離れできるようにしていきましょう。

子離れとは?

子離れとは、親が子供から適度な距離を取ることです。今まで子供にかかりきり、だった人生から、子供は子供、自分(親)は自分、と割り切って人生を歩むことを「子離れ」と言います。

子供が自立して親離れするのは、成長する上で必要な過程ですが、子離れに関してはあまり注目されてきませんでした。

しかし、冒頭でもお話したとおり、1世帯当たりに占める子供の数が少なくなり、親が一人の子供にかけるお金や、お世話の密度が濃くなっています。そのため親の方が子離れできていないケースが増えているのです。

子離れが必要な時期

では、子離れが必要な時期とはいつ頃なのでしょうか?実は子離れの時期には、明確な決まりや定義はありません。一般的に言えば、どんなに遅くても、子供が学校を卒業し就職する時期までには、子離れが出来ていた方がいいでしょう。

幼少期や小学校時代は、親の目が必ず必要です。義務教育は中学校までですので、中学校時代も親が過干渉にならない程度に見てあげる必要があります。

高校生あたりから段々と親の手を離れるので、このあたりから子離れが必要になってきます。大学生になったら、親は子供に対して干渉はしないようにします。この頃からいつでも子離れができるよう心の準備をしておくべきです。

子離れできない親の心理

親が無くても子供は育つという言い伝えがあります。子供は柔軟性があるので環境の変化にも強く、意外にたくましいものです。

親は、子供に比べると心の切り替えが出来にくい、のかもしれません。「子離れができない親」には、どんな心理が隠れているのでしょうか。

子供に頼られなくて寂しい

子離れできない親は「子供に頼られなくて寂しい」という心理があるようです。これは母親だけでなく、父親も同じ心理になるようです。

子供が小さい頃は、親に頼るしかありません。忙しい時でも「お母さん、これやって」と子供に言われて「何で自分で出来ないの?」と、いらだつこともあったでしょう。

でも、子供が自立するにつれてできる事が増えていき、いつの間にか親は頼られなくなってきます。そのような時に、親は一抹の寂しさを感じる心理になるようです。

生き甲斐がなくなってしまう

親にとって、自分の子供は生き甲斐になるものです。仕事が大変だったり、お金が無くて苦労したり、病気になったりしても、「子供のために頑張らなくては」との思いから踏ん張れます。

子育ては辛い事や大変な心理状態になる事も多いですが、どんな親も子供の将来に希望を抱きます。親自身の夢を子供に託す親もいます。いつの間にか、自分の人生よりも、子供が生き甲斐になっているという親は多いようです。

環境が変化する戸惑い

子供が巣立つのは、親にとっては大きな環境の変化になります。子離れできない親は、環境の変化に戸惑う心理も働いているようです。

独り身の時は自分の事だけ考えていればよかったのに、結婚して子供ができると、今までの生活を変えざる終えなくなります。

親は子育ての責任を負い自分の生活を犠牲にして、子供のために頑張ることになります。全ては子供可愛いさの為ですが、そのような生活に慣れた頃に子供は巣立ちます。変化に付いていけない親は取り残され、子離れできない状態に陥ります。

体の一部を失うような喪失感

子離れできない親は、自分の体の一部を失うような喪失感も感じます。この心理は母親に見られます。母親にとって、自分の子供は分身のようなもの。「子供も独立した一人の人間」とは分かってはいるものの、心の底では理解できないのです。

子離れできない親は、「子供が巣立つのは、喜ばしい」と思う一方で、自分の体の一部を失うような喪失感も味わっています。

子離れできない親の特徴

続いては「子離れできない親の特徴」を見て参りましょう。どんな親でも、子供を生み育てる間に、いろいろな感情を味わいます。子供が育って自分の下を離れる時には寂しさを感じるのは当たり前のことです。

しかし、中には子供が離れていってしまう事実から目をそらし、いつまでも子離れしない親がいます。そういう親には、共通する特徴があります。

変化への対応能力が弱い

子離れできない親には「変化への対応能力が弱い」特徴があります。一般的には、年齢を重ねるごとに環境への適応能力は低くなります。子供より、親の方が変化に弱いのです。

その中でも、特に変化への対応力が弱い特徴の大人は、子離れができにくいようです。子供がいて当たり前の生活から、いない生活になるのが耐えられず、少しでも子供に関わっておくことで心の平静を保とうとします。

恐れの気持ちや不安感が強い

子離れできない親には「恐れの気持ちや不安感が強い」特徴もあります。恐れの気持ちや不安感が強い親は、子供が人生に躓いたり、不幸になるのではないか?という気持ちに捉われています。

どんな親でも子供には幸せになってほしいと願いますが、「何とかなるでしょ、私の子供だから大丈夫」と思える親と、そう思えない親がいます。

悲観的に物事を捉える特徴のある親は、必要以上に、先回りをして子供に転ばぬ先の杖を突かせようとします。子供の事が心配でしょうがないという心理が背景にあるので、子離れができないのです。

子供の成功は自分の成功と思う

子供の成功は自分の成功と思う親も、子離れができない親の特徴です。子離れできない親は、子供がエリートになると、自分が認められたような気持になります。

このような親は、我が子と一心同体な心持ちでいるので、自分と子供の人生を切り離すことができず、いつまで経っても、子離れができません。

思い通りにならないと気が済まない

思い通りにならないと気が済まない親も、子離れができない親の特徴です。人生は思い通りにいかない時の方が多いものですが、このような親は、自分の前に立ちはだかるものは、邪魔で仕方がありません。

自分が思い描いていたとおりに子供が行動してくれればいいのですが、大概の場合は子供は親の言う事は聞き入れません。自立心は成長の証なので、子供には問題はないのですが、親は自分の思っていた通りの道を歩んでくれないと不満に思います。

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子離れできない母親や父親への対処法

子供は親から自立したいと思っていても、親が子供を手放す覚悟ができないと仕方がありません。子離れできない母親や父親に対して、どう対処すればいいのでしょうか。

両親を安心させる事が一番大切

子離れできない母親や父親への対処法として、何よりも大切なのは「親を安心させること」です。親は我が子を誰よりも把握しています。

忘れ物をしやすいことや、部屋の片付けができないこと、喧嘩ばかりで友達と仲良くできなかった事など、悪い部分も分かっています。それだけに「本当に社会でやっていけるのかしら?」と不安になるのです。

子供自身が親に信頼してもらえるような行動を取り続け「これなら手放しても大丈夫かな」と思ってもらえるようにするのが、子離れをしてもらう最大の方法となります。この気持ちは親にならないと分からないかもしれませんが、覚えておいてください。

徐々に親から離れる行動を取る

子供は大きくなると自立心が芽生えて、親に反抗をするようになります。反抗しない子供は、親に言われた教えが社会の常識のように感じています。

でも、行動範囲が広がるにつれて、子供はいろいろな世界を知る事となり、必ずしも親の言うことが正しくない事を悟ります。子供の世界が広がっている事も気づかず、自分に干渉し続けてくる親に対しては「少しづつ距離を取る」ようにします。

強硬手段で、突然「地方に就職する事にしたから」と告げるのもありですが、急に離れようとすると、子離れできない親は猛反対をしてくるはずです。そうならない為に、少しづつ距離を取り慣れてもらうのが、一番いいようです。

第三者に説得してもらう

何をしても、親が束縛をやめないようなら第三者に説得をしてもらいましょう。第三者とは、親戚の叔母や叔父、学校の先生などです。客観的に親子の関係性を指摘してくれる人がいると、親も自分が子離れできていないことに気づきやすいです。

説得してもらう人は、母親(父親)の気持ちをよく分かってくれる、聞き上手な人を選んだ方がいいでしょう。人は、自分を認めてくれる人、理解してくれる人に対して心を開くからです。

就職をするとき、結婚をするときに干渉してくる、反対をされた、というときに、上手に説得してくれる人がいると、親も納得の上自分の道を進めるので気持ちがいいはずです。

子離れできない親が子供に与える悪影響

子供が自立しようとしているのに、それを阻む親は子供の人生に悪い影響しか及ぼしません。子離れできない親が子供に与える悪影響について、主な物を3つ上げます。

指示待ち人間になる

子離れできない親に育てられた子供は、指示待ち人間になりやすいです。子供がやろうとしている事を先回りしてて手助けしてしまうからです。こういった親は、子供が失敗して落胆するのを見るのが嫌で仕方がありません。だから、つい干渉してしまいます。

子供は失敗と成功を繰り返しながら育っていくものです。失敗をすると、誰でも嫌な気持ちになりますが、気を取り直して、また頑張れば済む話です。

子離れできない親は、子供が試行錯誤しながら自分自身で取り組もうとする気持ちを詰んでしまいます。子供は「親の言うとおりにすれば間違いない、だから指示を待っていよう」と思ってしまいます。

不安感の強い子供になる

子離れできない親に育てられた子供は、不安感の強い子供になりやすいです。子離れできない親は、ネガティブ思考なので、子供の将来が不安で仕方がありません。

だからつい先回りをして、子供が不幸な目に合わないように、とあれこれやってしまいます。そうした親の不安感は、子供にも伝染します。不安感の強い親の子供は、同じように不安感の強い子供になりやすいのです。

自分の本心が分からなくなる

子離れできない親に育てられた子供は、自分の本心が分からなくなることがあります。本当は自分の意見や考えがあったのに、親に押さえつけられて生きてきたために、感情を無くしてしまうからです。

子供は親に叱られるよりは、褒められるのを望むものです。親の縛りが強すぎると親の顔色ばかり伺い生きるようになります。その結果、自分は本当は何がしたいのか、本音は何処にあるのかすら、分からなくなってしまうのです。

子離れできないと悩む人は大丈夫

子離れできない親の特徴や心理を紹介しました。「私も同じことをしている」「子離れできていないかも」と思った人もいたかもしれません。

でも、一番深刻なのは、今回の記事を読んで心配した人ではなく「私の言っている事は間違っていない」「子供に価値観を押し付けているつもりはない」「こうすることが子供にとって最善だからやっている」と言い切る親です。

自覚がある人は、その内に必ず子離れができます。子離れできていない、干渉してしまう、と悩んでいる人は、今のうちに自分の楽しみを見つけておきましょう。

親が自ら子離れする方法とは?

では、親が自ら子離れする方法はあるのでしょうか?もちろん方法はあります。親は今まで子供のために頑張ってきました。少しでも子供のためになるように、と栄養のある食事を作り、自分の遊びも我慢して生きてきたのです。

子離れできてないな、と気づいたら、ますはじめに、今まで子供のために一生懸命やってきた自分を認めてあげましょう。そしてこれからは子育ては卒業して、自分の楽しみを探しましょう。

子離れ宣言をする

親が自ら子離れする方法の一つ目は「子離れ宣言」をすることです。どの時点で宣言するのかは、家庭の事情によって決めますが、目安としては義務教育が終わった時か、18歳が適当かと思います。

2021年から結婚年齢を男女とも「18歳」に統一することになったそうです。つまり18歳からは、一人前に子供を生み育てることができるということです。

「お母さんは、今まであなたを育てるために頑張ってきました。これからはお母さんの人生を歩むことにします。洗濯やご飯作りができない事も増えると思いますが、そのときは自分でやってくださいね」と言ってしまいましょう。

子供の人生の責任は負わないと割り切る

親は成人した子供の人生の責任は負う必要はない、と割り切りましょう。子供が不幸のどん底に落ちたとしても、それは子供の人生で親の責任ではありません。

「子供がこんなことになったのは、私のせいだ」と責める気持ちが、子離れできない親を作ります。もちろん、子供が嫌な思いをしたり、辛い目に合うのは見ていられない気持ちになるでしょう。

でも、親は黙ってみているしかありません。できる事は「あなたなら大丈夫。めげずに頑張りなさい」と励ますことだけです。子供からアドバイスを求められた時だけ、一言二言、助けになる事を言ってあげましょう。

親が幸せになれる事を見つける

親自身が幸せになれる趣味や仕事を見つけると、子離れは自然にできます。今までは子供中心の生活でしたが、誰に遠慮する事もありません。自分の楽しみや生き甲斐を優先させましょう。

親自身が楽しみを見つけて生き生きしている方が、子供は安心するはずです。お互いの幸せのために、第二の人生を歩みましょう。

子離れは必ずできる

子離れできない親の心理や特徴、子離れできない母親の対処法を紹介しました。子育ては苦労もありますが、生き甲斐でもあります。特に母親にとって子供はかけがえのない存在なので、子供が巣立ってしまうと寂しくなるのは当然です。

でも、子供が自分の元から離れていくのは、成長の証で喜ばしいことです。子育てを一生懸命頑張ったのだから、今度は自分の人生を楽しみましょう。心配しなくても子供は勝手に幸せになるから大丈夫です。

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