寝る前のヨーグルトは太る？ダイエット効果はあるの？

寝る前にヨーグルトを食べると痩せるという話があり、「ダイエット効果」を謳われていますが、これは本当なのでしょうか。

寝る前というのはなるべく食事をしたり、何かをつまんだりしないほうがダイエットには良いとされるのが常識的になっています。それにも関わらず「寝る前ヨーグルト」というものにダイエット効果があるのか、疑問が残るところでしょう。

そこで今回は、「寝る前にヨーグルトを食べる効果」をご紹介し、それがダイエット効果に繋がるのかどうか。そして正しいやり方や「寝る前ヨーグルトでも太る原因」などもご紹介しますので、チェックしてみてください。

まず、「痩せるor太る」というダイエット効果の前に、寝る前にヨーグルトを食べること、それ自体の効果をご紹介します。ヨーグルトに含まれる成分などによって見られる効果なので、特に効果を疑う余地のないものです。

寝る前にヨーグルトを食べる効果としては、「腸内環境の正常化」、「便秘解消」、「快適な睡眠」、「むくみ解消」というものが挙げられます。

他にも挙げられる効果はありますが、主にこの4つの効果について詳しく解説していきますのでチェックしてみてください。それによって寝る前ヨーグルトのダイエット効果についても理解が深まります。

寝る前にヨーグルトを食べることで、「腸内環境を正常化」するという効果があります。腸内環境を「整える」という言葉もよく使われています。

各社が販売しているヨーグルトのCMなどでも腸内フローラや善玉菌、悪玉菌などの話が出てくるものを見たことがあるでしょう。

そしてもちろん寝る前ヨーグルトが腸内環境を正常化するというのは善玉菌を増やして腸内を良い状態に保ってくれる効果のことを指します。善玉菌は「痩せ菌」とも言われるものなので、非常に良い状態にしてくれるのです。

特に女性に多いですが便秘というのは悩みの種です。この便秘解消を助けるものと言えば、乳酸菌とビフィズス菌と呼ばれる菌になります。

そして、乳酸菌とビフィズス菌というのはヨーグルトを多く含まれていますので、それによって便秘解消という効果が得られるのです。

乳酸菌は小腸の消化吸収を助け、ビフィズス菌は腸内を酸性に整えてくれます。これにより腸内の悪玉菌を抑える働きもありますので、腸の働きが活発になり、排便もスムーズになります。

寝る前ヨーグルトの効果には、「快適な睡眠」を促してくれる効果もあります。快適な睡眠効果というのは、寝付きが良くなったり、睡眠自体の質を向上してくれるというものです。

眠気を誘う物質に「メラトニン」というものがあるのですが、ヨーグルトには少量ながらもメラトニンが含まれていますので、寝る前にヨーグルトを食べることで寝付きがよくなるとも言われています。

そして、ヨーグルトにたっぷり含まれているカルシウムには「鎮静作用」がありますので、「ぐっすり」と落ち着いた安眠が得られるのです。

むくみの原因の1つにナトリウム、つまり塩分の摂りすぎがというものがあります。塩が身体の中で水分を吸着して留まってしまうので「水太り」のようにむくみが起こってしまうのです。

塩というのは現在の食事には多く含まれていて、外食やお弁当、ハムやウインナーなどの加工品などにも気づかないだけで多くの塩分があるのです。ですから、比較的「過剰摂取」しているケースも多いと言われています。

むくみ解消には身体を適度に動かすこと、運動することも効果的なので、特にデスクワークが多い場合には1時間に1回でもいいので立ち上がって伸びをするなどのことを心がけると良いです。

そして、他のむくみ解消としては、「カリウム」をしっかりと摂取することが大切です。ナトリウムとカリウムは陰と陽の関係と言われていて、体内でカリウムが増えるとナトリウムが減ると言われています。

それによって、水分の蓄積を防いだり血圧が抑制できます。そして、そのカリウムはヨーグルトにも多く含まれているので、寝る前ヨーグルトによってむくみ解消効果が得られるのです。

寝る前にヨーグルトを食べるとダイエット効果はあるのでしょうか。これは、さきにお伝えした寝る前ヨーグルトの効果からも読み取れるように一定のダイエット効果は期待できると言えます。

腸内環境を改善し、便秘も解消することで適切な排便とエネルギー代謝が行われます。これはダイエット効果に繋がるものと言えるでしょう。快適な睡眠によって健康的な身体になることも痩せやすい身体を作るためには必要です。

そして、むくみを解消することでむくみによる下半身太りなどの改善に繋がります。これも一定のダイエット効果と言える部分です。つまりこれらの効果から考えるに寝る前にヨーグルトを食べることはダイエット効果があると言えるでしょう。

寝る前にヨーグルトを食べることは一定のダイエット効果を期待できますが、一方で「太る」と言われるケースもあります。太るというのはどのような原因から考えられるでしょうか。

まず一番分かりやすい「太る原因」は食べ過ぎです。ヨーグルトと言えど食べ過ぎれば太ります。無糖タイプのヨーグルトや脂肪ゼロのものであっても最低限のカロリーはありますので、食べ過ぎれば太るのです。

もちろん加糖タイプのヨーグルトであればカロリーがより高くなりますので、太る原因なります。食べすぎず、無糖タイプのものを選ぶなど気を使うようにして、寝る前ヨーグルトで太るのを避けましょう。

寝る前ヨーグルトの正しいやり方はどのような方法でしょうか。基本的にはヨーグルトの成分や効果によってダイエット効果が期待できますが、「太る原因」にも挙げたように誤った方法では太る可能性もあります。

せっかくダイエットのために頑張って寝る前にヨーグルトを食べているのに、それによって太ることになったり、まったく効果が見られないのでは無駄な労力になってしまいます。

そのようなことにならないためにも、「寝る前ヨーグルトの正しいやり方」をしっかりと確認して、より効果的に実践できるようチェックしてみてください。

寝る前ヨーグルトのやり方として重要な部分の1つには、「食べる時間」があります。「寝る前」というだけではそれが具体的に何時くらいなのかが分かりません。

「寝る前ヨーグルト」というくらいですから就寝前なのですが、本当に「寝る直前」に食べるのはおすすめできません。寝る直前に何かを食べるのは消化によくないですし、消化活動によって寝付きが悪くなる原因にもなります。

理想としては、就寝の2～3時間前に食べるようにしましょう。「今日は0時に寝よう」と思っているのであれば、21～22時くらいには食べておくようにして寝る直前にならないように注意しましょう。

寝る前ヨーグルトの正しいやり方として挙げられるもう1つは、「食べる量」です。さきにもお伝えしたとおり「食べ過ぎ」は太る原因にもなりますので、食べる量もしっかりと把握しておく必要があります。

おおよその目安ですが、食べるのは100g～200g程度に抑えるようにしましょう。寝る前なので太るほどではなくとも多い量は消化によくありませんから、「ちょっと少ないかな」と感じる程度の量で十分です。

人によって「スタンダードなヨーグルト」の定義が変わるので例に挙げるのが難しいですが、「よく給食に出てくるようなヨーグルト」が90g程度です。

スーパーやCMなどでよく目にする「ダノン」系の4つ1組になっているヨーグルトで75g程度になります。大きいものから自分で取り分けて食べるようなヨーグルトでなければ、「1個食べれば良い」という感覚で問題ないケースが多いです。

「正しいやり方」とは少し外れますが、「おすすめの食べ方」というものがあります。それは少し温めた「ホットヨーグルト」です。

寝る前ということもありますので、冷蔵庫から出した冷たいままのヨーグルトではお腹を冷やしてしまうこともあります。ヨーグルトを温めることで「温かい飲み物を飲む」のと同じように安眠効果も高まります。

温める方法としては、「電子レンジ」を使って簡単に温めることができますので、特に難しい手間が加わるわけでもありません。お腹を冷やしたくない、「少しほっこりした気持ちで味わいたい」という場合はホットヨーグルトがおすすめです。

寝る前に食べるヨーグルトとしておすすめの商品にはどのようなものがあるでしょうか。「寝る前のヨーグルトで太る原因」にも挙げたように、ふさわしくないヨーグルトも中にはあります。

特に糖分がたくさん加えられているものは太る原因にもなりますし、のちほどご紹介しますが虫歯の原因にもなります。そういったものは寝る前ヨーグルトとしては適当ではないでしょう。

基本的には「無糖のもの」を選ぶようにして甘くないヨーグルトでダイエット効果や他の良い効果を得るようにします。そういった部分でおすすめの商品をご紹介しますのでチェックしてみてください。

寝る前におすすめのヨーグルト商品としては、「ダノンビオ プレーン」が挙げられます。ダノンビオは糖や脂質が抑えられているので、寝る前ヨーグルトとしては非常に良い商品となります。

糖や脂質が抑えられているだけではなく、カロリーも控えめになっているので、太る心配もほとんどありません。もちろん食べ過ぎはNGですが、1つ食べても75gですから「正しいやり方」に挙げた食べる量にも合っています。

そして、またダノン独自開発の「生きたまま腸に届く乳酸菌」が含まれています。菌が死滅することなく腸までしっかりと届きますので、腸内環境を整える働きも強く、おすすめのヨーグルト商品と言えるでしょう。

寝る前におすすめのヨーグルト商品としては、「ブルガリアヨーグルト プレーン」も挙げられます。ヨーグルトと言えばコレ、と考える人も多いくらいに定番といえるヨーグルト商品です。

プレーンであれば加糖されていないので、脂質も糖分も抑えられますし太る心配をせずに寝る前に食べることができます。大きいサイズのものから取り分けて食べる場合は「食べる量」に注意しましょう。

ブルガリアヨーグルトに含まれるLB81乳酸菌はアンチエイジングにも効果的で、腸内から老化や肌荒れを改善してくれます。ダイエット効果に加え、美容効果を得たいのであればおすすめのヨーグルト商品と言えます。

ヨーグルト以外にも寝る前に食べると身体に良いもの、ダイエット効果があるものがあります。もちろんこちらに関しても食べる時間や食べる量に気をつけていれば太ることはありません。

また、「ヨーグルトと合わせて」食べることもできるので、これらの「ヨーグルト以外のおすすめの食べ物」を覚えておくと、飽きずに続けることもできるのでチェックしてみてください。

ヨーグルト以外の寝る前におすすめの食べ物としては、「ハチミツ」が挙げられます。寝る前にハチミツを食べると肝臓に適度な糖分を与えてくれるので、成長ホルモンを出す手助けをしてくれます。

成長ホルモンは疲労回復や代謝アップをしてくれるのでダイエット効果も期待できます。寝ている時に成長ホルモンの分泌は盛んになるので、「寝る前のハチミツ」はそういった意味でも効果的です。

ただし、ハチミツ自体のカロリーが低いわけではないので摂りすぎはNGです。スプーン1杯程度の天然もののハチミツを摂りましょう。お湯に溶かしたり、ヨーグルトと一緒に食べたりと摂り方の種類も豊富で続けやすいです。

ヨーグルト以外の寝る前におすすめの食べ物としては、「バナナ」も挙げられるでしょう。バナナというのはもともと栄養価が高い食材として知られているので、食べている方も多いです。

また、「食べやすい」というのも1つのポイントです。普通に食べるだけなら皮を向いてそのまま頬張れば良いだけ。手が果汁でベタベタになったりもせずに寝る前に簡単に食べられるのも続けやすい良い要素でしょう。

少しボリューミーなバナナですが、糖質を分解する酵素「アミラーゼ」が含まれているので血糖値が上がりにくいという良い点もあります。

寝る前のヨーグルトは様々な効果があり、ダイエット効果も期待できるものですが、「虫歯」にも注意しなくてはなりません。

特に加糖されているものを食べると虫歯になりやすいです。食事を済ませ、歯を磨いたあとに「ヨーグルトくらいならいいか」とそのまま歯を磨かずに寝ていると虫歯になる可能性があります。

「ちゃんと寝る前ヨーグルトを続けている」人であればあるほど虫歯になりやすいので、歯を磨くのは寝る前ヨーグルトを食べたあとにしましょう。

ここまでにお伝えしてきたとおり、寝る前ヨーグルトには良い効果がありますし、ダイエット効果も期待できるものとなります。

もちろん「寝る前ヨーグルトだけ」で簡単に理想の体型を手に入れるのは難しいですが、そのための手助けをしてくれるのは間違いありませんから、正しい方法を守って試してみましょう。