お加減の意味とは?お加減はいかがでしょうかなどの使い方を例文で紹介

お加減の意味とは何なのか?お加減はいかがでしょうかなどの使い方を例文で紹介していきます。「お加減いかがですか?」と言ったり言われたりしたことはありますか?最近はあまり使わなくなった「お加減」ですが、正しい意味や使い方を知っておきましょう。

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目次

  1. 1「お加減」の使い方を紹介
  2. 2「お加減」の意味とは?
  3. 3「お加減」と「加減」の違い
  4. 4「お加減いかがでしょうか」の敬語表現
  5. 5「お加減いかがでしょうか」の使い方《例文紹介》
  6. 6「お加減」を使う際の注意点
  7. 7お加減いかがですか?と聞かれたくない人も
  8. 8「お加減いかがですか」は時と場合で使い分けよう

「お加減」の使い方を紹介

「お加減いかがですか?」と言ったり言われたりしたことはありますか?お加減の意味とは何なのか?知っているようで、あまり知らない言葉の一つかもしれません。

最近はあまり使わなくなった「お加減」ですが、どのような時に使われるのか理解しておきましょう。そうれうば、ビジネスシーンでも恥をかかずに済みます。

この記事では、「お加減はいかがでしょうか?」などの使い方を、意味や例文を交えて紹介していきます。またお加減を使う時の注意点や正しい敬語表現についても解説します。

「お加減」の意味とは?

はじめに、「お加減」の意味とは何なのか?について解説します。お加減とは「健康や体調」「身体の具合」「病気のその後」などを表す言葉です。

したがって、体調不良や病気の後に「お加減はいかがですか?」と尋ねられたら=「その後、身体の具合はどうですか?」という意味になります。健康な人に「お加減はどうですか?」とは聞かないのでくれぐれも注意しましょう。

また、「お加減」と「加減」では、意味が違ってくるので注意しましょう。両者の意味の違いに関しては、後で説明をします。

「お加減」の類語

「お加減」は、健康や機械は体調を表す言葉です。従って、お加減の類語は「身体の具合」「身体の調子」「健康状態」となります。

お加減どうですか?の代わりに「身体の具合はどうですか?」「身体の調子はどうですか?」「健康状態はいかがですか?」などと聞くこともあります。

「お加減」と「加減」の違い

「お加減」と「加減」の違いとは、何なのでしょうか。簡単に言うと「お加減」は、人の健康状態を表す言葉で、「加減」は、人以外の物、機械などの調整やバランス、お湯加減などを表す言葉となります。

お風呂に入っている時に「湯加減はどうですか?」と聞かれたら、お湯の温度が快適かどうかを聞かれている事になります。

機器を作っている時に、「ちょうどよい加減で回転するかどうか確認する」「その作業は加減しておこなってね」、と指示するなど、加減は「ちょうどいい塩梅か」どうかを指し示す言葉として使われます。

「お加減いかがでしょうか」の敬語表現

次は「お加減いかがでしょうか」の敬語表現を見てまいりましょう。目上の人に「お加減いかがですか」とは、使わないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、果たしてどうなのでしょうか。

また、「「お加減はいかがでございましょうか?」とやたらに長く丁寧にすれば、敬語表現になるのでしょうか。気になる「お加減いかがですか?」の敬語表現について簡単に説明をしていきます。

尊敬語

「お加減いかがでしょうか?」「お加減はいかがですか?」は、いずれも尊敬語になるので、そのまま使えます。目上の人に使っても失礼には当たりませんので大丈夫です。

同じような言葉遣いで「お加減どうでしょうか?」がありますが、これはグレーな言い回しで、失礼にあたる可能性があります。「調子はどうよ?」を、丁寧な言葉に直しただけ、と捉えられるからです。

お加減を「調子」「身体の具合」「体調」に置き換えれば分かりやすいです。「その後、体調はいかがですか?」は目上への言葉として違和感ありませんが、「その後の体調はどうですか?」は、目下に聞いている言葉として捉えらる場合もあります。

丁寧語

丁寧語とは、敬語の一種です。相手に敬意を表した言葉であるため、ビジネスシーンで良く使われます。

お加減いかがですか?も、お加減はどうでしょうか?も、いずれも丁寧語なので、問題はありません、お加減いかがですか?は、前述の通り目上や取引先に使い、お加減はどうでしょうか?は、職場の同僚などに使うなど、使い分けをすればいいでしょう。

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「お加減いかがでしょうか」の使い方《例文紹介》

ここからは、「お加減いかがでしょうか」の使い方を例文を交えて紹介していきましょう。上司へ使う場合や、メールやお手紙で使う場合など、使い分けをしてみましょう。

お加減は、健康や体調を気づかう言葉であるため、取引先に「その後の(私達の商品の)お加減はいかがでしょうか?」とは言いません。くれぐれも注意をしましょう。

また、健康や体調に関するお尋ねは、非常にデリケートです。病気の事を話していない相手から、「お加減はいかがでしょうか」といきなり聞かれたら「あの人には病気の事話していないのに何故知っているの?」と不快に思われてしまいます。

上司への使い方

「お加減いかがでしょうか」の例文の最初は「上司への使い方」です。上司は目上に当たるので「お加減はいかがでしょうか?」を使います。ここでは、「お加減いかがでしょうか」と同じ使い方として「ご体調はいかがでしょうか」の例文も紹介します。

「〇〇課長、ご退院おめでとうございます。その後、お加減はいかがでしょうか?しばらくはご無理をなさらず、ご自愛ください」。まずは退院を祝い、身体の調子を聞き、無理をしないでください、と締めくくると思いやりの気持ちが伝わります。

「〇〇課長、この度はご退院おめでとうございます。その後のご体調はいかがでしょうか?どうか無理をなさらず、お体の具合が悪いときは遠慮せずにおっしゃってください」。ご体調は?と具体的に聞かれる方が上司も自分の事を話しやすいかもしれません。

年賀状での使い方

お加減いかがでしょうか」の例文、次は「年賀状での使い方」です。年賀状は新年を祝う挨拶状なので、基本的には体調の事には触れない方がいいです。しかし、相手の病気の事を知っている時は、体調を気づかう一文を入れ、明るい文章で締めくくります。

「新年おめでとうございます。昨年はいろいろと大変だったと思いますが、その後お加減はいかがでしょうか?私に何かお手伝いできることがあれば、おっしゃってください。また、ご連絡差し上げます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします」

「新年おめでとうございます。昨年は大変だったと思います。その後、お体の具合はいかがでしょうか。今年は〇〇様にとって実り多い年になりますようお祈りしています。」体調を気遣う言葉を入れ、今年が良い年になるように、と締めくくりましょう。

お見舞いメールでの使い方~病気編~

次は、お見舞いメールでの使い方です。相手が病気の時に、「お加減いかがでしょうか」と使ってメールをするときには、どんな文章にすると伝わるのでしょうか。例文を一つ上げながらご紹介します。

「〇〇様、〇〇です。いつもお世話になっております。昨日メールでご病気と伺い大変心配しています。その後、お加減はいかがでしょうか?どうかご無理をせず早いご病気の回復をお祈りしています。お手伝いできることがあれば、遠慮なくお知らせください」

相手にお見舞いのメールをするときは、「相手が直接自分に病気の事を知らせてきた」時だけに限ります。または、間接的に病気をした人から許可が出ている時のみにしておきます。短く相手の体調を聞き、いつでも手伝いに行くことを伝えます。

お見舞いメールでの使い方~入院編~

次は、相手が入院している時のお見舞いメールでの使い方です。入院している相手に「お加減いかがでしょうか」と使ってメールをするときには、どんな文章にすると伝わるのでしょうか。例文を一つ上げながらご紹介します。

「〇〇様、〇〇です。この度は、ご入院されたと聞き大変驚いています。その後のお加減はいかがでしょうか?入院生活はいろいろとご不便な事があると思いますが、十分にご加療され一刻も早いご快復をお祈りしています。」

「本当はすぐにでもお見舞いに伺いたいと思ったのですが、かえってご迷惑になってはいけないので、メールで恐縮ですが、取り急ぎご連絡をさせていただきました。」※基本はお見舞いに行くべきですがメールで失礼します、と一言添えておくと丁寧です。

「お加減」を使う際の注意点

お加減いかがでしょうか?の使い方を例文と共に見てきましたが、ここで「お加減」を使う際の注意点についてまとめてご紹介します。

お加減いかがでしょうか?は、使い慣れない言葉だと感じる人が多いと思います。恐らく会話として使うよりも、文章として使われやすい言葉だからだと思います。

実際のところ会社の上司に「お加減いかがですか?」と言うよりも「体調はいかがですか?」と聞いた方が自然な感じもするでしょう。ただ、お加減どうでしょうか、を普通に使う方もいるので今後のために知っておくといいでしょう。

「お加減どうでしょうか」は敬語として使わない

先ほども説明をしましたが、「お加減どうでしょうか」は敬語として使いません。「お加減どうでしょうか」は、「調子はどうなの?」を丁寧な言葉にしただけで、尊敬語ではないからです。

上司や目上の人に、身体の調子について聞きたい場合は「お加減いかがでしょうか」「お加減はいかがですか?「お体の具合はいかがですか?」「体調はいかがですか?」にしておきます。

自分は丁寧な言葉で話をしたつもりでも、相手に失礼な奴と思われてしまわないように、十分に注意をしましょう。

「お加減いかがでしょうか」は健康な人には使わない

「お加減いかがでしょうか」は健康な人には使いません。これも先に説明したとおり「お加減いかがですか?」は相手の病気や体の調子について聞く言葉だからです。

健康な人に「お加減いかがでしょうか?」と聞くと「病気もしていないのに、なんでこんな事を言われるのかしら?」と不快に思われてしまうので注意しましょう。

一方「加減」は、機械や物の調整、バランスなどで使う言葉です。「お湯加減」「匙加減」「ちょどいい加減」などは通常使う言葉なので、上手に使いこなしましょう。

相手の具合を聞き過ぎない

「お加減いかがでしょうか」と聞くときの最大の注意点は「相手の具合を聞き過ぎない」ことです。お加減いかが?は、体調や病気の事について聞くデリケートな言葉です。根ほり葉ほり聞くのはやめておきましょう。この辺は、次の章で詳しく見ていきます。

お加減いかがですか?と聞かれたくない人も

相手を気遣う「お加減いかがですか?」の言葉ですが、場合によっては、聞かれたくないと思っている人もいるかもしれません。

相手あっての事なので、バランスが難しいところですが、どんな時に「お加減いかがですか?」と体調を気遣うべきなのか、逆に「あえて聞かない方がいい」時もあるのか、などについて考えてみました。

快復に時間がかかる時は聞かない

人生は順風満帆に行くときだけではありません。時には深刻な病気にかかってしまう場合もあります。快復に時間がかかるような病気の際には「お加減いかがでしょうか?」と何度も聞くのは、本人を焦らせる事になります。

本人も学校に行けない、会社を休まなくてはいけないなど、歯がゆい思いをしているかもしれませんので、ゆっくり静養してもらう事や、会社の仕事は、〇〇が担当しているから大丈夫、など安心してもらうような言葉がけをしましょう。

あまり親しくない人には聞きすぎない

もし、あなたがあまり親しくない人に「お加減いかがですか?」と聞かれたら、どう答えますか?恐らく、当たり障りのない事を言って心配をかけないように気を使うでしょう。

身内だったら、体調が悪くて答えたくない時などは「放っておいてよ」と言えるでしょうが、それはできません。自分を心配してくれている感謝の気持ちもあるので、ていねいに返答しようとするでしょう。

一人から「お加減いかがでしょうか」と聞かれて返答するのは、苦でもありませんが何人もの人に同じことを聞かれたら嫌になってしまいます。従って、回復したときにお話をするか、メールで返信不要と付け加えてお見舞いをするといいでしょう。

メールや手紙も活用ラインはNG

どうしても心配している気持ちを伝えたい時は、メールや手紙などを使うとスムーズです。メール文に関しては、先ほど例文を上げたので、参考にしてみてください。

メールや手紙のいい所は、相手の時間を奪わない所です。いつでも好きな時に開封し読めばいいので気が楽なはずです。また、メールや手紙の末文には、先に述べたとおり「返信不要」と一言付け加えれば、相手も安心します。

ただしラインはNGです。読むと既読が付くので相手によっては「返信しなければ」とプレッシャーを感じてしまうかもしれないからです。ただ、関係性によってはラインに「返信いらないよ」と書いておけば、負担に思わずに済むのでOKです。

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「お加減いかがですか」は時と場合で使い分けよう

お加減はいかがでしょうかなどの使い方や意味を例文を交えて紹介してきました。またお加減と加減の意味の違いや、「お加減いかがでしょうか」を使う時の注意点や正しい敬語表現についても解説しました。

相手の健康を気遣う「「お加減いかがですか」は、意味を知って上手に使い分ければ、気持ちが伝わりやすくなり、円滑なコミュニケーションの道具としても使えます。

ただ、「お加減いかがですか」は、意味を知っていれば、決して多用する言葉ではなく、相手の様子次第で、用いる言葉だと言う事も分かります。「お加減いかがですか」は時と場合で使い分けましょう。

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