読唇術の練習方法ややり方!口の動きで言葉は読み取れるの?

離れたところにいる人が言っている言葉が、わかったらいいのにと思うことはありませんか?、読唇術ができたら、それも可能になります。読唇術は特殊能力ですが、練習すれば誰にでもできるようになります。読唇術をマスターして、口の動きから言葉を読み取れるようになりましょう。

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目次

  1. 1読唇術を身につけたいけど簡単に習得できる?
  2. 2読唇術とは?
  3. 3読唇術のやり方は?
  4. 4読唇術を身につけるための練習方法
  5. 5もっと手軽に読唇術を練習したいなら
  6. 6読唇術と読心術の違いとは?
  7. 7読唇術で言葉を読もう

読唇術を身につけたいけど簡単に習得できる?

スパイ小説や刑事ドラマでときどき登場する読唇術。凄腕のスパイや探偵が、読唇術で事件解決の糸口をつかんだりして格好良いです。また、読唇術は、聴覚に障害がある方にとっては、重要なコミュニケーション方法の一つでもあります。

読唇術は特殊な技能ではありますが、超能力というわけではないので、練習を重ねれば誰にでもできるようになります。とは言っても、一朝一夕にマスターできるほど簡単ではありません。

ここでは、読唇術を身につけるために必要な練習方法や、読唇術を使いこなすコツなどをご紹介します。周りが騒がしくて相手が何を言っているかわからないときや、遠くにいる人の会話から情報を得たいときなど、読唇術ができると便利です。

また、ある程度の技術が身につけば、ボランティア活動などで活躍できるようになります。。

一般生活ではそれほど頻繁に読唇術を使うことはないのかもしれませんが、読唇術ができたら楽しいと思いませんか?その上人の役にも立てるとなったら、挑戦してみない手はありません。しっかり練習して、読唇術をマスターしましょう。

読唇術とは?

口の動きから言葉を理解する読唇術。読唇術が日本に入ってきたのは昭和初期で、発案者は電話機を発明したスコットランドの科学者グラハム・ベルの父であるメルビル・ベルとされています。

読唇術とは、具体的にはどのようなことをするのでしょうか。読唇術をマスターするためにまずは、読唇術とはどのような技術なのかを知っておきましょう。

読唇術の読み方

「読唇術」は、「どくしんじゅつ」と読みます。「とくしんじゅつ」とも読みますが、「どくしんじゅつ」が一般的です。言葉を話すとき、人は口を動かします。その口の動きから、どんな言葉を発しているのかを読み取るのが読唇術です。

一方で、言葉を発しているとわからないくらい、口をできるだけ動かさずに言葉を発するのが、エンターテイメントとして人気の腹話術です。

ですから、どれほど練習を重ねても、腹話術師の口の動きから、読唇術で言葉を読み取るのは不可能と言ってもいいでしょう。

読唇術のやり方は?

読唇術は相手の口の動きを見ることから始まります。ここでは、読唇術の具体的なやり方と、読唇術を使いこなすコツをご紹介します。

相手の口の動きをよく見る

まず一番大切なのは、相手の口の動きをよく見ることです。いかな読唇術の達人でも、相手の口の動きが見られなければ、言葉を読み取ることはできません。

正面から、はっきりと相手の口元をみられるのが理想です。以前、Twitterで、聴覚障害がある女性の「聴覚障害者と話すときはマスクで隠さず唇を見せて」というツイートが話題になったことがあります。

どれほど練習しても、相手がマスクで口元を隠していたのでは、読唇術は使えません。読唇術を使うときは相手の口の動きをよく見ることが大切ですが、読唇術を必須のコミュニケーション方法としている人と向き合うときには、口を大きくはっきりと動かすことを心がけましょう。

会話の流れからも言葉を読み取る

読唇術では、ある程度の想像力も必要です。それまでの会話の流れから、予想を立てることで、次の言葉の候補を絞ることができます。候補が絞られていれば、無限にある言葉の中から闇雲に該当する言葉を探すより、読唇術がずっとやりやすくなります。

遊びの予定について話している途中で「あめ」という言葉が出てきたら、おそらくそれは「雨」でしょうし、ハロウィンに配る子ども用のお菓子について相談しているなら「飴」の可能性が強いです。

会話の流れのほかにも、表情やジェスチャーからも、言葉を読み取るヒントをつかむことができます。読唇術は、たんに口の動きを読むだけでなく、全体的な雰囲気から総合的に言葉を読み取る方法でもあります。

全てを理解することは難しい

日本語には「飴」と「雨」と「編め」など、同音異義語がたくさんあります。口の動きからわかるのは、言葉だけで、イントネーションや音の強弱、名詞か動詞かなどはわかりません。「あめ」ではなく「かめ」と言っているのかもしれません。

似たような口の動きで違う言葉を発している可能性もあります。つまり、読唇術では、完璧に言葉を読み取ることはできないと思っていたほうがいいかもしれません。おそらくこうであろうというレベルまで達すれば合格です。

読唇術に100%はありません。十分に練習を重ねた人でも、正解率は30%~40%とも言われています。読唇術で読み取った言葉をうのみにすると誤解や混乱を招くこともあります。読唇術ですべてを理解することは難しいということは、常に頭の片隅においておきましょう。

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読唇術を身につけるための練習方法

ここからは、読唇術を身につけるための練習方法をご紹介します。読唇術を学ぶことができる教室に通うも良し、個人で練習するも良し、自分に合った方法で読唇術をマスターしてください。

どんなことでもそうですが、読唇術も、繰り返し繰り返し練習することが一番の上達への近道なのは言うまでもありません。

読話教室に参加する

好奇心からだけでなく、福祉関係の仕事に就きたいとか、ボランティアとして活動したいという理由で、読唇術を学ぶ人も多く、巷には読唇術を教える教室がいくつもあります。「読話教室」がそれです。

聴覚に障害がある方やその家族にとって読唇術は、スムーズなコミュニケーションのためにとても大切な手段ですので、「読話教室」にはそういった方々も多く通っています。「勉強会」のようなものが開かれているところもあります。

実用目的で、基礎から応用まで本格的に学びたい人は、「読話教室」で練習を重ねるのがおすすめですが、真剣に読唇術の習得に励んでいる人たちばかりが通うところなので、冷やかし半分で参加するのはやめたほうがいいでしょう。

アプリで学ぶ

教室や勉強会に参加するのはちょっと、ハードルが高いという人には、楽しみながら読唇術を学ぶことのできるアプリが便利です。アプリの名前は『Read My Quips』で、喧騒のなかで話している人の動画を見ながら、口の動きだけを見て、何を言っているのか当てるゲームです。

練習を重ねながら難易度を上げていくこともできるので、達成感もあります。読唇術に興味がある人が、とっかかりにするのもいいですし、読唇術を独学で習得するのにもおすめのアプリです。

もっと手軽に読唇術を練習したいなら

肩ひじ張らずにもっと気楽に読唇術に挑戦したいなら、テレビを使うのもおすすめです。音を消してテレビを見ながら、口の動きを見て、何を言っているのか推理します。

アプリのゲームと同じ方法ですが、画面が大きく、テレビドラマは表情やジェスチャーもわかりやすいので、初心者にはおすすめです。ただし、未視聴の番組に限ります。

一度でも観たことがあるシーンだと、記憶を口の動きに当てはめてしまうので、読唇術ができていなくても正解したような気になってしまいます。

他には、ニュース番組もおすすめです。アナウンサーは口の動きがはっきりしているので、読唇術の練習には理想的です。いきなり長い言葉は難しいので、天気予報など、ある程度文脈が予測しやすいものがいいでしょう。
 

読唇術と読心術の違いとは?

「読唇術」と同じ読みをする言葉に「読心術」という技術があります。どちらも「どくしんじゅつ」と発音するので、混同している人もいるかもしれません。

「読唇術」は、口の動きから相手の言葉を読み取る技術ですが、「読心術」は、相手の表情や態度、目の動き、仕草などから、気持ち、感情を読み取る技術です。「読心術」は直感的なものだと思っている人も多いかもしれませんが、心理学的知識が必要な高度な技術です。

もう一つ「読心術」と呼ばれているものには、超能力のような「テレパシー」もあります。厳密には「テレパシー」も何らかの心理学的解釈が可能というのが通説ですが、第六感によるひらめきのようなもので、人の心を読むことができるという人もいます。

読唇術で言葉を読もう

読唇術は聴覚に障害のある方にとっては大切なコミュニケーション方法の一つではありますが、その精度は高くありません。そのため現在では手話が主流になっており、読唇術を使わない人も増えています。

それでも、読唇術ができれば、役に立つシーンは必ずあります。読唇術は練習すれば誰にでも習得は可能です。完璧に使いこなすには時間がかかりますが、練習方法自体は難しくありません。

まずは気楽に始められるアプリなどを使って、ゲーム感覚で、読唇術に挑戦してみませんか?

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