アムカの意味とは?アームカットをする人の心理や原因!

思春期の若い人や仕事で悩んでいたりストレスが溜まっていたりする人がリスカをしてしまうことは昔からあるでしょう。しかしアムカという言葉はあまり聞いたことが無いのではないでしょうか。今回はアムカの意味とアムカをしてしまう原因と心理状況についてみていきます。

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目次

  1. 1アムカをやめられないのはなぜ?
  2. 2アムカの意味とは?
  3. 3アムカをする心理
  4. 4アムカをする原因
  5. 5アムカの傷跡の特徴
  6. 6アムカの傷跡の隠し方
  7. 7アムカをする人への対処法
  8. 8アムカをする自分が好きという人には注意
  9. 9アムカはSOSのサイン

アムカをやめられないのはなぜ?

悩むことが多い思春期の学生やストレスが溜まっている社会人が、逃げることが出来ず誰にも相談することも無理で追い詰められてしまい、アムカをしてしまうのは実は昔からあることのようです。精神的な苦痛が多い現代では、アムカやリスカなどの自傷行為が無くなることはなく増えている傾向にもあります。

アムカをしてしまう人のほとんどがやめられなくなってしまうようです。なぜ、アムカをやめることが出来ないのでしょうか。今回は、アムカを行ってしまう心理、原因を詳しくみていきます。また、アムカをした際の傷の隠し方や、リスカやアムカをしてしまう人への対処法をご紹介します。

アムカの意味とは?

初めてアムカというものを聞いた、という人は少なくないかもしれません。一般的に昔から慣れているものは「リスカ」というものではないでしょうか。メディアで取り上げられるのもほとんどがリスカでしたから、それ以外にもあるということを知らなかったというのは仕方のないことです。

では、アムカの意味とは何なのでしょうか。「アムカ」とは「アームカット」が略されたもので日本で作られた和製英語だとも言われています。アームカットのアームとは腕のこと。カットは切るということなので、アムカの意味は腕を切る。といったものです。

リスカとの違い

リスカとは元々、アメリカでは1960年代頃から行われていたよう。日本でも昭和40年頃からリスカは自傷行為という意味だと認識されていました。こういったことから一般的に聞く自傷行為はリスカがほとんどでした。では、リスカとアムカの違いとは何でしょう。

先ほども書いた通り、アムカは腕を切るという意味の自傷行為です。それに対しリスカは「手首を切る」という意味の自傷行為。つまり、アムカとリスカの違いとは切る位置にあります。手首は目立ちやすく腕よりも切れやすいので、かなり問題にもなったのではないでしょうか。

レグカとは?

リスカ、アムカ以外に「レグカ」というものがあります。リスカは手首、アムカは腕を切るというものですがレグカとは「レッグカット」という和製英語の略で、脚を切るという意味の自傷行為です。

わざわざ脚に行う意味はあるの?と思う人もいるかもしれませんが、状況や人にもよりますが脚は比較的隠れやすく見られにくい部分なので、自傷行為の跡を隠したいという意味から脚に行う場合も。

レグカの場合ズボンなどを履けばかなりの確率で他人に見られることはありませんが、その状況によって足を見せることになる場合もあります。そういった時はどうやって跡を隠せば良いかと迷う人がほとんど。しかし、そう悩んでもやめることが出来ないのがこわいところです。

アムカをする心理

意味が分かったところで次はアムカをしてしまう心理をみていきましょう。アムカなどの自傷行為を行ったことが無い人、やろうと思ったことが無い人、また、知らなかった人はアムカをする心理がいまいち分からないのではないでしょうか。

しかし、アムカなどの自傷行為をしてしまう人にはそれだけ何かを抱えていたり悩んでいたりしますし、不安などもあります。死んでしまいたいというわけではなく、どこにも吐き出すことの出来ない「SOS」などをため込んで追い詰められてしまった結果、自傷校をしてしまうのです。そういった心理状況のことを一つ一つ見ていきましょう。

すっきりしたい

ストレスや悩み、不安、思い出したくない嫌なことなどを全てリセットしたいとか、全て忘れてすっきりしたいという思いがありアムカなどの行為をしてしまう人もいます。日ごろから溜まってしまったストレスや、学校での辛さ、家庭での辛さなどでどうにも出来ない気持ちになってしまい、すっきりするため助けを求めるような形で行うのです。

また、一度アムカなどを行ってしまうと、ストレスなどが限界に達した時にすっきりした気持ちや安心した気持ちを求めて、再度アムカやリスカを行ってしまうという悪循環が続いてしまいます。すっきりした安心感が忘れられずに何度も行ってしまうので、やめられない場合が多くあります。

嫌なことを忘れたい

学校でのいじめや居づらい感覚、家庭での嫌な出来事、職場での苦痛さなど、人それぞれの嫌なことが必ずあります。そういったものをどうにか発散するためや、忘れるためにアムカをするという心理状況があります。嫌なことを忘れたいためにアムカを始め、切った場所から流れる血から一緒に嫌な思い出などが出ていく感覚になり、行ってしまうよう。

すっきりするため流れていく血をそのまま見ている場合が多いので、浅い傷であればまだ良いのですが、深い傷になってしまった場合は目立つ跡になりやすいですし、最悪の場合死の危険もあるので注意しなければなりません。

しかし、一度自傷行為を行って嫌なことを忘れることが出来るとやめられなくなってしまうため、なかなか自制することが出来ず、どんどん傷跡が深くなっていくことも。

自分に罰を与えたい

自傷行為をした人にしか分からない心理かもしれませんがアムカなどの自傷行為をしてしまう中で「自分に罰を与えたい」という心理の場合があります。たとえば、小さい頃から誰かから自分の存在を否定されたり悪い人だと責められたりした場合、自分で自分のことを認めてあげれなくなり罰を与える意味でアムカやリスカをしてしまうのです。

リスカなどをしてしまう人は自分を認めることが出来ない場合が多く、自分自身で罰を与えなければ気が済まない、もしくは、こうすることで少しは良い人間になれるのではという気持ちになります。

血が流れるのを見て、自分の中の悪いことや他人に否定された部分などが一緒に流れていく感覚になるので、自分の存在を否定されたとか自分を認めることが出来なくなったときにアムカやリスカを行うのでしょう。

アムカをする原因

「アムカをするのは構ってほしいだけ」とか「アムカする意味が分からない」という風に思う人も実際にはいます。しかし、そう思うのは自傷行為をしたことが無い人、自傷行為をする必要が無い場合の人であって、アムカなどを行う人にはそうなってしまゔ原因゙があるのです。

アムカをしてしまう原因をいくつかご紹介します。どの原因も誰しもが経験するというわけでは無いので、気持ちが分からないと思う人もいるかもしれませんが、当事者にとってはとても辛いことなのです。

心の病気

アムカをする人の中でもともと、心の病気である場合も。自分の心の病気に気づかなくて思い詰められてしまい行ってしまう人や、心の病気の治療をしていても兆しが見えないという不安やもどかしさから、アムカなどに手を出してしまう場合の人もいるでしょう。

誰かを困らせたいとか、そういう気持ちは無くただ何かに頼りたい、誰かに助けてもらいたいという願いから行っていることが多いのです。心の病気になってアムカを行うと、冷静になれないとか自暴自棄になってしまって深く切ってしまうこともあるでしょうから、とても危険です。

ストレス

これは何度か書いたことなのですが日ごろからの「ストレス」が原因でアムカをしてしまう場合がよくあります。ストレスくらいならどうにか発散できるのでは?と考える人もいるかもしれません。

しかし、ストレスの発散方法が分からないとか、そもそも発散できるくらいのストレスでは無いという場合が多く、どうにも出来なくなりアムカをしてしまうのです。ストレスと言っても色々ありますから、常に苦しいほどのストレスを抱えている場合、この状況から逃れたいと思うのですがたどり着いてしまうのは自傷行為だったということも。

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家庭環境

思春期が自傷行為をしてしまう原因の中で、結構多いのが「家庭環境」です。両親の仲がかなり悪く常に喧嘩をしてるとか、親から酷い虐待や暴言を受けている、しつけなどがかなり厳しい、全く親に構ってもらえないといった色々な家庭環境が原因で行ってしまうのです。

小さい頃や思春期に過ごした家庭環境が影響しやすいので、大人になってからも自傷行為をやめられないのです。子供にとっては親が全てで頼れる存在なのに虐待をされているとか存在を否定されてしまうと、自傷行為に繋がってしまいます。

家庭環境が悪いとか親が酷いことをしていると子供は誰にも助けを求められませんし、逃げることも出来ませんから、結果リスカやアムカなどを行ってしまうのです。

アムカの傷跡の特徴

アムカはリスカとは違う傷跡の特徴があるようです。リスカは手首という比較的狭い範囲で傷跡が残るのですが、アムカの場合は腕を切るというものですから、切り方によっては傷跡が広範囲に広がります。腕は服なので隠すことも出来る場所ですが、縦に切ってしまえばかなり広範囲になりますし目立つのには変わりません。

また、切り方が縦でなくても横に細かく切っていけるので広がりやすいですし、目立ちます。手首よりは隠しやすいですが目立ちやすいのがアムカの傷跡の特徴でしょう。

アムカの傷跡の隠し方

アムカをしてしまった場合の傷跡の隠し方をご紹介します。現在、アムカをしている人や前にやったことがあり傷跡が残ってしまっている人はぜひご覧ください。傷が残ってしまっていると、一目が気になってしまうこともあるでしょうから、少しでも隠せるようにみていきましょう。

長袖を着る

これはとても簡単で誰でも行えるような方法です。広範囲に広がった傷などを簡単に隠すために長袖を着るととても便利です。夏には少し大変かもしれませんが、暑さに耐えられる人であれば「寒がり」や「日焼けしたくない」ということを他人に伝えると良いかもしれません。また、半そでになる場合はアームウォーマーなどを使用しても良いでしょう。

サポーター

夏などに便利なのが「サポーター」です。サポーターで傷やタトゥーなどを隠している人もいるように、よく使われているものでしょう。外に出るときに傷跡を隠したいとなれば、サポーターが便利でしょう。ちょっとしたケガをしてしまったとか日焼けしないようにと伝えれば、不思議に思われず済みます。

ファンデーションテープ

現在ではとても便利なテープが販売されていてとてもおすすめなのが、刺青やアムカの傷を簡単に自然に隠すことが出来る「ファンデーションテープ」です。この商品は傷跡を隠して結婚式に出たかったという奥さんの願いから開発された商品です。試した人の満足感も良く、簡単に出来てしまうのでとても人気です。

テープなのにテカらず目立ちにくいのが特徴で、夏でも気にせず半そでを選ぶことが出来ます。プールや汗にも強く、何度か擦っても剥がれませんし、サイズや色がも様々で人に合わせられるのでとても便利です。また、長持ちもするので何枚も買う必要がありません。

アムカをする人への対処法

次にアムカをする人への対処法をご紹介します。友達や恋人、もしくは家族にいた場合、驚いてショックを受けてしまうでしょう。しかし、そんな時こそ冷静な対処が必要です。焦らずゆっくり対処していきましょう。

責めない

まず、アムカなどの自傷行為をしている人にやってはいけないことが「責める」ことです。自傷行為をしている人は自分でもいけないことだと分かっている、でもやめられないという場合がほとんどです。そういった人に責めてしまっても、追い詰めてしまうだけですし悪化してしまう可能性もあります。

何故こういったことをしてしまうのか分からないと「なんでやめられないの?」「自分の体を傷つけちゃダメだよ」と言ってしまいそうになりますが、行っている人もダメなことが分かっていますし、自分でも何故やってしまうのか分からないので、絶対にこういった責めるような言葉は言わないように気を付けましょう。

苦しみを理解する

アムカをする理由を問いただす、やめなさいと止めるなどをする前にまず相手の苦しみを考えて理解してあげましょう。アムカなどを行うのはほとんどが苦しんで助けて欲しいという気持ちの表れなので、その苦しさと気持ちを理解して寄り添ってあげましょう。

ただ、なんで?どうして?と質問を投げかけ続けるのではなく、相手の話をゆっくりと聞いてあげましょう。時間がかかったとしても、心を開いて応えてくれるかもしれません。

アムカをする自分が好きという人には注意

中には、ただ人に構ってほしい注目してほしいという気持ちがあったり、アムカをするくらい自分は可哀想とまわりにアピールしている人もいるようです。そういった人はアムカをする自分が好き、もしくは、そんな自分に酔っている場合があります。

しかし、だからといって「構ってほしいだけでしょ」という風に言うのはいけません。逆にヒートアップしてしまって人に迷惑をかけてしまう場合もあり得ます。本当に悩んで助けてほしくてやっている人とはまた違う心の辛さや心理を抱えているので、注意してください。

アムカはSOSのサイン

アムカをしてしまう原因や心理についてお分かりいただけたでしょうか。現在やっている人も前にやっていた人も、助けて欲しい今の現状から救われたいという気持ちがあるため、やめたくてもやめられません。なので、決して責めずその人のSOSのサインだと気づいてあげましょう。

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