トランス状態の意味とは？トランス状態になる方法や音楽を紹介

トランス状態とは一体どんな状態なのでしょうか。スピリチュアルな意識状態「トランス状態」とは、通常の意識状態から離れ「全能感」「宇宙との一体感」を得たような感覚になる事です。

他人には分からない感覚なので、スピリチュアルな意味での「トランス状態」については、胡散臭く思う方もいます。しかし、実際に脳波を見るとトランス状態では「α波・θ波」が優勢になっている事が分かっています。

また、トランス状態になると隠れた才能を発揮しやすいも言われます。よく聞く言葉だけれども、意味がよく分からない「トランス状態」。今日はトランス状態の意味とは何なのか？変性意識状態との違いやトランス状態になる方法や音楽を紹介していきます。

スピリチュアルな意味の「トランス状態」は、理解しがたくてもトランス状態の心理学的な意味を知ると納得できるかもしれません。精神科では、精神の不調に悩む人への心理療法の一つとして「催眠療法」を使う事があります。

トランス状態の心理学的な意味とは「催眠療法でさまざまな悩みや心の病を治す」ことです。精神科領域では「トランス状態に入らせる催眠療法」は科学的に認められた方法であり、うつ病、過敏性腸症候群、パニック障害などを改善する手段として使われています

トランス状態とは、簡単に言うと「リラックスした状態」です。過度な緊張感を解き、自分の中の潜在意識と繋がりやすくなります。それによって本来の感情が表出し、心の膿が出て健康な精神状態に戻る効果も期待できるのです。

ここで、トランス状態と変性意識状態の違いについて説明しましょう。トランス状態は「変性意識状態」の一つです。つまり変性意識状態という、通常とは違った（変性している）意識の状態の一つに「トランス状態」があると言う事です。

変性意識状態には、催眠状態、瞑想状態、夢を見ている時の状態、酩酊状態、薬物による意識の変性状態などさまざまな種類があります。

ただし、これらの意識状態には明確な違いがあるのか？と言えばそうではなく、「何がきっかけで起こっているのか」「どんな目的で使っているのか」の違いだけです。したがって、トランス状態＝変性意識状態として扱っている方もいます。

自己啓発セミナーオタクと呼ばれる人たちがいるのは知っていますか？自己啓発セミナーとは、自分を高め仕事の成果を出したり、問題点を解決して一つ高いレベルを目指すためのセミナーです。

意識高い系の人が好むセミナーとして人気ですが、非常に高価格であるにも関わらず、全く効果が出ない人が見受けられます。それはなぜなのでしょうか？自己啓発セミナーで成果が出ない人の特徴について取り上げてみます。

自己啓発に一度でも興味を持った人は「アンソニーロビンズ」はご存知でしょう。アンソニーロビンズは、人を成功に導く自己啓発セミナーの先生として一番成功している人物です。彼のセミナーは非常に高額な事でも知られ100万～200万円はかかります。

内容は「脳内を書き換え潜在的な能力を発揮する」もので、音楽を使ったり、心身を極限まで追い詰める方法で「トランス状態」にさせます。有名なのは火の上を歩かせる「火渡り」でしょう。参加者は日常とは違う「ハイ」な意識状態になります。

通常では出来ない事でも出来てしまう体験によって、自信が付いたり、今後の人生が変わるような気持になるのです。でも日常生活に戻れば高揚感は消えます。努力なしに一発で人生を変えたいと思う人は、高揚した気持ちを味わうために参加を繰り返すのです。

自己啓発セミナーに限らず、セミナー形式の商売はいかに参加者を煽って高額商品を買わせるか、に心を砕く所もあります。つまり、どれだけ参加者を洗脳できるか、が勝負なのです。でも、ここで簡単に洗脳される人は、論理的思考が弱く成果が出ずらいです。

例えば、最初に低料金でセミナーを実施、そこで高額のセミナーやDVD販売をしていく方法があります。低料金のセミナーでは、参加者に大きな声を出させたり、音楽で躍らせたりして気分を高揚させます。今日のテーマ「トランス状態」に持ち込むのです。

参加者は、普段とは違う意識状態になっているため、論理的な考えよりも直感的な行動をしやすくなります。独特な会場の雰囲気の中で、つい高額商品を買ってしまうと言うわけです。もちろん高額商品を買っても成果は約束される事はありません。

セミナーオタクとは、自己啓発セミナーに限らず、さまざまなセミナーに目的意識を持たず参加する人のことです。仕事で必要な資格を取るため、など目的意識を持ってセミナーに参加している人は、オタクとは言いません。

セミナー講師は人前に立って話すのが商売なので、参加者に比べ本などで数倍勉強をしています。そのため、普段本を読まない参加者でも簡単に知識を手に入れられる利点があります。独学では得られない視点も得られるので仕事で有効活用もできるでしょう。

しかし、目的のないセミナーオタクは旅行に行って非日常を味わうかのごとくセミナーを受けに行きます。旅行と同じなので、日常生活に戻れば、元の生活が待っているだけです。これでは何度セミナーを受けても人生が変わる事はありませせん。

ここで、トランス状態への入り方についてご紹介していきましょう。トランス状態と聞くと、特別な環境に身を置かなければいけない、と思うかもしれませんが、訓練次第では一人でトランス状態に入れます。ただ、日頃から練習する事が必要です。

たとえば、スポーツ選手や音楽の演奏家、俳優などは緊張状態や雑念が多い意識状態よりもトランス状態に入っていた方が、成果を出しやすいと言われています。当然、コーチもメンタル面にも力を入れています。

日々の練習を欠かさない事が前提ではありますが、本来の能力を発揮するには集中力を高めトランス状態に入る事も大事なのです。

瞑想は一番分かりやすいトランス状態に入る方法でしょう。トランス状態とは集中力が高まった時に起こりやすいので、瞑想で周りの雑念をシャットアウトして、意識を呼吸に集中させることでα波やθ波が出やすくなります。

瞑想ときくと、ヨガやお寺などで行う物、と思われがちですが自宅で一人静かに瞑想することもできます。やり方が分からない人はヨガなどのレッスンで教えてもらうといいでしょう。

変性意識状態の一つである「トランス状態」に導く方法には、いろいろありますが手軽なのは音楽を聴く事です。音楽にはカタルシス効果や意欲アップの効果、鎮静効果など様々なものがあります。音楽が人の心理に及ぼす影響は大きいです。

ここでおすすめの音楽は「ヘミシンク」です。ヘミシンクとは、アメリカの「ロバートモンロー」が、開発した音楽です。変性意識状態を作り出す周波で作られた曲を聞くことで、誰でも簡単に変性意識状態の一つである「トランス状態」に入れます。

スピリチュアルや変性意識状態など精神性の分野に興味を持つ人は、ヘミシンクのCD＝体外離脱と思っているようですが、不眠や心身の不調などさまざまな事にも活用ができるので、興味のある人は買ってみてもいいでしょう。

自己催眠をかけることも、変性意識状態の一つである「トランス状態」に導く方法としては優れています。自己催眠とは自己暗示のことです。

たとえば、「自分が会社でプレゼンをする時」があるとします。過度に緊張して落ち着かない心の状態だと、上手くプレゼンが出来ないでしょう。そこで「トランス状態」の登場です。「緊張を和らげ成果を出せるような集中状態」に持っていくのです。

トランス状態に入れる「自己暗示」の方法を自分なりに何個か用意しておくと、いざと言う時に使えます。「自分はできる」と唱える事で暗示に入れる人もいれば、ストレッチで集中力が高まる人もいます。日頃から自分に合う自己暗示を試しておきましょう。

バイノーラルビートとは、先に紹介した「ヘミシンクCD」と似ています。左右の耳に微妙に違う周波数の音源を聞かせることで、θ（シータ）波を出させる効果がある、とされています。

ただし、詳細な研究の結果「バイノーラルビート」によるトランス状態への効果は限定的であるとされ、全ての人に効果があるわけではなさそうです。

ただし、これを聞いたからといって、何か脳に悪影響を及ぼすのかと言えばそういうわけでもなさそうなので、興味のある人は聞いてみてもいいでしょう。

アイソレーションタンクとは、タンクの中に入って、物理的に外界とのつながりを遮断するための機器です。

タンク内は、エプソムソルト風呂（マグネシウムが入っているお風呂）で満たされており、風呂の中で上向きにプカプカと浮かびながら、お母さんのおなかの中にいるような感覚を味わいます。

料金は60分7000円～8000円程度で、一般的には90分間のコースとなっています。瞑想やヒーリングは訓練が必要ですが、水に浮かぶだけで簡単にトランス状態になれるので、人気になりつつあります。

ディクシャとは、インド発祥のワークです。人々を苦しみから解放するために作られたもので、悟りのエネルギーを他者に授ける儀式のような事を行うものです。

ディクシャギバーという「他者にエネルギーを授ける」インストラクターがおり、その人から悟りのエネルギーを貰う形で行われます。ディクシャギバーは日本にも1000人以上いるので、自分に合う人を探してみましょう。

エネルギー伝授のやり方は「直接頭部を触れる」「目と目を合わせる」「イメージを伝える」があり、伝授された方は、1～2分で脳が活性化し今まで囚われていた考えから解放されるなどの効果が見られるそうです。

精神が研ぎ澄まされ集中力も高まる「トランス状態」ですが、トランス状態に入る際の注意点もあります。何点か紹介していきます。

トランス状態に入ると、集中力が高まりますが不要な情報は排除するので周りが見えなくなってしまう危険があります。

トランス状態とは、いわば夢と現実との境のような精神状態なので、身の回りの細かな危険を察知しずらいのです。トランス状態に入る前には、十分に周りを見て安全な場所でおこなうようにしましょう。

一部の精神疾患がある方以外は、トランス状態になる事で何かの害が及ぶ事はありません。しかし、怪しい情報に惑わされたり、遠隔ヒーリングやセッションなどを高額な料金でおこなう方に引っかかったりする場合もあります。

数は少ないですが、トランス状態にさせてわいせつ行為をするなど犯罪行為をする人もいるでしょう。個人営業のところは、アパートやマンションの一室で催眠療法などをする人が多いので、友達の評判や口コミなどをよく調べてから行くようにしましょう。

当たり前のことですが「トランス状態」になるために、お酒や薬物に頼ってはいけません。変性意識状態は、酩酊や薬物でも起こるので、中には安易にそれらに頼ろうとする方もいるからです。

お酒や薬ではなく、音楽療法や催眠療法を受けたり、自宅で音楽を聴いたりするだけでも軽いトランス状態になることはできます。いろいろな方法を試してみてください。

トランス状態に入るとできることには、何があるのでしょうか。トランス状態に入ると、リラックスした状態や、集中力が高まった状態になります。

緊張感から体も心もガチガチになっていると、今まで積み重ねてきた成果が上手く発揮できません。トランス状態になるだけで、本来の力が出せるのです。

トランス状態に入ると「願望を引き寄せられる」確率が高くなります。たとえば、英検1級を取り外資系の会社で働きたいという願望があったとします。

トランス状態ではないいつもの精神状態では、意識があちこちに飛ぶので、外資に入るための必要な情報も見落としてしまったり、英語の勉強も身に付かないでしょう。

でも、願望に、この場合は「英語の勉強と外資に入るための情報集め」だけに神経を研ぎ澄ませていると、普段よりもより大きな情報を手に入れることができます。

トランス状態に入ると、雑念が排除され集中力が高まります。したがって、仕事や勉強にも必然的に集中でき、色々な作業が効率よく進みます。

仕事や勉強の時にトランス状態に入れるようにしておくと、だらだらと勉強をして時間ばかり無駄にするような事も防げるので、役に立つでしょう。

トランス状態に入ると潜在意識も書き換えられる可能性があります。トランス状態とは、睡眠から覚醒する直掩のような状態でもあります。

ご存知のように、人の意識は顕在意識と潜在意識の二つから成り立っています。トランス状態に入ると潜在意識とつながりやすくなるため、本当の自分の気持ちや要望、深層心理が把握できる可能性が高まります。

普段から意識的に行っている「顕在意識」での行いがうまく進まないのは、潜在意識を味方につけていないからです。自分の潜在意識から書き換える事で「心からそれを望んでいる」状態となり、願いも叶えやすくなるのです。

トランス状態の意味とは何なのか？変性意識状態との違いやトランス状態になる方法や音楽を紹介しました。トランス状態は、普段から意識して行っていけば、自分だけでも入ることができます。トランス状態の入り方を知り願望を引き寄せましょう。