ボリビアの治安は安全?旅行や一人旅での危険性や注意点も紹介

ボリビアに旅行に行く前に、知っておきたいのが治安の情報です。ボリビアの治安は良いのか悪いのかをはじめ、旅行する際にはどのような点に注意するべきかをご紹介します。危険性の高い犯罪について紹介しますので、旅行の前にしっかりと情報を集めて安全な旅を楽しみましょう。

ボリビアの治安は安全?旅行や一人旅での危険性や注意点も紹介のイメージ

目次

  1. 1ボリビアは安全?治安はどうなの?
  2. 2ボリビアとはどんなところ?
  3. 3ボリビアの治安は良い?悪い?
  4. 4ボリビアで治安が悪いとされる地域4選
  5. 5ボリビアへ一人旅する際の注意点
  6. 6その他ボリビア旅行で注意したいこと
  7. 7ボリビアのおすすめの観光スポット3選
  8. 8注意をすればボリビアは楽しめるスポットがたくさん

ボリビアは安全?治安はどうなの?

幻想的な写真を撮影することができるウユニ塩湖で有名なボリビアは、いつでも人気の海外旅行先のひとつです。最近も、ウユニ塩湖で偶然居合わせた旅行者たちが、協力して撮影した写真がInstagramを中心にとても話題になりましたよね。

しかし海外旅行となると気になるのが、治安の良し悪しではないでしょうか。邦人旅行者が多いボリビアですが、実際の治安はどのようなレベルなのでしょうか。

この記事では、ボリビアの治安情報を中心に、ボリビアに旅行するさいに注意したいことや、危険につながる行為などをまとめて紹介します。

ボリビアとはどんなところ?

さてまずはボリビアが一体どのような国なのかをご紹介します。ボリビアと言えばまずは「ウユニ塩湖」が有名ですが、それ以外の情報は意外と知られていないところでしょう。

基本的な国の情報として、ボリビアの正式名称は「ボリビア多民族国」といい、南アメリカ大陸の国のひとつです。日本でもなじみのあるブラジルが北と東、アルゼンチンが南側にあります。

首都は、憲法上はスクレ、事実上はラパスです。少し複雑なようですが、憲法上の首都スクレは最高裁判所が置かれている司法府で、行政府や立法府などの事実上の政治に関わる首都がラパスになります。観光の際には、ラパスが首都という認識でいいでしょう。

国の面積は、日本の約3倍110万平方キロメートルですが、人口は日本よりもだいぶ少なく1121万人になります。公用語はスペイン語とケチュア語です。

英語は空港内のホテル、有名な観光地など、基本的に観光客が多い場所では多少通じるようです。ですが、一般の方や商店などでは英語はほとんど通じないと考えておいて間違いないでしょう。

ボリビアの治安は良い?悪い?

それでは基本情報を踏まえて、ここからはボリビアの治安について見ていきましょう。ここでは、外務省が発表している、渡航にあたっての危険レベル発表を使用して、治安について考えていきます。

ボリビアの治安を具体的に探る前に、まず外務省の危険レベルとは何かについて簡単にご説明します。危険レベルとは、外務省の「海外安全ホームページ」で発表されている国や地域別の情報のひとつです。

レベル1の「十分注意してください」からレベル4の「退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)」までの4段階に分かれています。

さて、2019年6月現在、外務省により発表されているボリビアの危険度は「レベル1:十分注意してください」です。レベル1ときくと治安は悪くないと感じるかもしれませんが、油断は大敵です。

大使館・領事館からの安全情報には、盗難被害が数多く報告されています。危険レベルの数字が低いだけで「治安が良い」と言い切れる地域ではありません。危険な目にあわないように、自身の安全をまもる対策が必要になります。

ボリビアで治安が悪いとされる地域4選

ここでは、ボリビアの中でも特に治安が悪い、危険だと目される場所を紹介していきます。こちらで紹介した場所では、夜のひとり歩きなどをしないなどの十分な安全対策をとりましょう。

1.ラパス

ラパスはボリビアの首都で、多くの観光客が訪れる場所でもあるので危険度はさほど高くないです。しかし治安が良いと言い切ることもできない面もあります。

大通りや、中心地のサンフランシスコ寺院周辺など、観光客が大勢いる場所を昼間歩くときにも、スリや窃盗に気をつける必要があります。特に人が多い場所ではスリのリスクは上がるので、注意しましょう。

薄暗そうな道や、人の少ない場所では更に治安は悪化します。強盗などの被害も確認されているので注意が必要です。治安の悪さを感じない、安全そうだと感じても、気を抜かないようにしましょう。

【危険度】★★(昼) ★★★(夜)

2.エルアルト

エルアルトは首都ラパスの中ににある街です。空港もある場所なので利用される方も多いでしょう。しかしこのエルアルトの治安は悪いです。

ボリビアの治安は標高が高いほど悪いと言われますが、このエルアルトの標高は高く、貧しい人が多く住む場所でもあります。昼間でもひとり歩きするには危険な場所のため、信頼できる現地のガイドさんと歩くなど、安全対策が必要です。

【危険度】★★★★★

3.コパカバーナ

チチカカ湖畔のあるコパカバーナは、観光客が少し足を伸ばして訪れる場所です。ですが、治安はあまりよくなく、多くの首絞め強盗の報告がされています。

また、タクシーやミニバスに見せかけそのまま誘拐され監禁、カード類を盗まれ暗証番号を教えるように脅される犯罪もあります。コパカバーナでは単独でタクシーやミニバスに乗車せず、ツアーなどを利用するようにしましょう。

【危険度】★★★★

4.サンタクルス

ボリビアの第二都市として成長をつづける街、それがサンタクルスです。サンタクルスには日系人も多く見られるようです。

治安はすごく悪いわけではありませんが、スリや窃盗には注意が必要です。また、夜間はボリビア人であってもあまり出歩かないほどに治安が悪くなるので、夜の外出は控えましょう。

【危険度】★★★★

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ボリビアへ一人旅する際の注意点

ここまではボリビアの旅行先として注目されながらも、治安があまり良くない、注意が必要な場所を紹介しました。ここからは、旅行者として安全に旅をするために、ぜひとも注意したい点をご紹介します。

派手な服装・アクセサリーはしない

せっかくの海外旅行でおしゃれをしたい気持ちはわかりますが、ボリビア旅行では派手な服装やアクセサリーを身につけるのは避けたほうが良いでしょう。派手な格好は強盗や窃盗犯の目にとまりやすくなります。

ボリビアは基本的に標高が高い場所です。昼夜の寒暖差もあるので、おしゃれな格好よりも、スポーティで動きやすい服装のほうが旅行中になにかと便利ですよ。

人がたくさん集まる場所に注意

観光客が多くいる場所ならば、治安もさほど悪くないから安全だと思いがちですが、実は人が多い場所ではスリの被害が増えるので注意が必要です。

人混みに紛れたスリに、いつの間にか貴重品を盗まれてしまう可能性もあるので、明るく大勢がいる場所でも警戒を怠らないようにしましょう。

中にはバッグを切り裂いて中身を盗むスリもいます。市場で買い物をする際などは、リュックやバッグの状態にも十分注意するか、身軽な装備で行くことをおすすめします。
 

スマホは街中で利用しない

写真を撮ったり、Wi-Fiを契約している場合は地図などとしても使用できるスマホは、旅行で大変重宝します。しかしボリビアでは、街中でスマホを利用する際にも注意が必要です。

日本では、スマホを片手に握った状態で道を歩いている人は珍しくありませんが、ボリビアではスマホを出して歩いている観光客は、窃盗団の良いカモになってしまいます。必要最低限の使用を心がけたほうが良いでしょう。

また、スマホで「撮影してあげるよ」と声をかけられても、スマホを相手に渡してはいけません。そのまま持ち逃げされてしまう可能性があります。

ラジオタクシーの利用が安心

ボリビア旅行中は、タクシーでの移動が気軽で便利です。料金もさほど高くなく、治安の悪い地域の道を歩かなくてもいいという利点もあります。しかしここで気をつけたいのが、タクシーの種類です。

残念ながらボリビアではタクシー運転手を装った強盗手口が少なくありません。宿泊先まで安全に移動しようと思ってタクシーを使用したのに、知らない場所に連れて行かれて身ぐるみを剥がれてしまう可能性もあります。

ボリビアでタクシーを使用する際は、かならず車体に会社名と電話番号が書かれている「ラジオタクシー」に乗りましょう。ラジオタクシーのドライバーは多くの場合、会社の制服を着用しています。
 

夜は一人で出歩かない

基本的にボリビア旅行中の過ごし方として、暗くなってきたら一人で出歩かないことが大切です。なぜなら多くの危険な犯罪が夜間から早朝にかけて起きているからです。

周囲に観光客が多く滞在しているホテルがあり、治安が良さそうだと思っても、夜道を一人で歩くことは危険です。どうしても外出する場合は、複数人で行動したほうが良いでしょう。

また、場所によっては夜は、ボリビアの人すら避けるような治安になる道もあります。旅行者がそのような場所を知らずに歩いていると、犯罪集団にとって格好の獲物です。注意しましょう。

その他ボリビア旅行で注意したいこと

それでは次にボリビア旅行の際に、特に注意したいことをご紹介します。日本ではなじみのない犯罪もボリビアでは日常茶飯事です。どのような犯罪があってどう危険なのか、事前によく調べておくことが大切です。

強盗

夜間や人通りの少ない場所で、最も注意しなくてはならないのが強盗です。特にボリビアでは「首絞め強盗」という強盗事件が頻発しています。

首絞め強盗とは、背後から忍び寄ってターゲットの首を思い切り締めて気絶させ、金目の物を奪っていく強盗犯のことです。邦人旅行者も被害にあっている犯罪なので、背後にはしっかりと気をつけて行動しましょう。

この首絞め強盗は、ホテルの入り口や空港などで起きる場合もあります。治安の悪さを感じない場所であっても、ある程度の注意警戒を怠らないようにしましょう。

偽警官

日本ではあまり考えられませんが、ボリビアでは「偽警官」による犯罪も多く起こっています。警察官を装って「手荷物検査をさせてくれ」と言われます。ここでうっかり検査をさせると、荷物の中から貴重品がごっそり抜かれてしまうのです。

警察官としての身分証明証を偽装しているパターンもあり、見きわめることは難しい犯罪でしょう。しかし、本物の警察官は路上や路駐した車内で、一般旅行者の手荷物を検査することはありません。

手荷物検査を求められたら毅然とした態度で断り、しつこいようならばその場で警察や大使館に連絡するなどの対応をとりましょう。

麻薬

ボリビアは世界でも有数の麻薬原料であるコカ葉の生産地です。そのため、麻薬取引も多く行われています。旅行するだけで麻薬なんて関係ないと思うかもしれませんが、旅行者として気をつけるべき点もあります。

まず、知らない間に麻薬の運び屋にされないように注意する必要があります。知らない人から「ちょっとこれを空港の知り合いに届けてくれないか」などと言われても、断りましょう。何も知らない旅行者を使って、麻薬を運ばせる手口である可能性があります。

さらに麻薬所持や使用検査を装って強盗を仕掛けてくる偽警察官にも、注意が必要です。麻薬所持に関する検査は、空港・国境・幹線道路の料金所で行われるものです。路上で突然、麻薬に関する検査をされることはないことを覚えておきましょう。

置き引き・スリ

ボリビアでは、比較的治安が良い地域であっても、常にスリや置き引きに警戒しておく必要があります。日本で生活していると意識が薄れがちですが、どんな時も手荷物を手放さないことが大切です。

例えば、空港でチェックイン手続きのために床に荷物を置きがちですが、これも置き引きの餌食です。チケットの購入などの際も、しっかり自分の荷物の状態を把握しておきましょう。

また、長距離バスを使用する際は、荷物棚に荷物を置くのは危険です。必ず手元で管理しましょう。

デモ

ボリビアでは、選挙後などのタイミングで大規模なデモが起こることがあります。デモは非常に過激な場合が多く、放火が相次いだり暴動になったりすることも多いです。もし群衆やデモを発見したり、遭遇した際には、すぐにその場所から離れるようにしましょう。

デモはときどき襲撃事件などに発展し、死傷者がでる大規模な事件になることもあります。ぼんやり見ていたり、写真を撮ったりはせず、速やかに安全が確保できる場所まで逃げましょう。

とにかく騒ぎには巻き込まれないよう、身の安全を第一に行動する必要があります。

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ボリビアのおすすめの観光スポット3選

ここまでは、ボリビアの治安を中心にすこし物騒な話題が続きましたが、ボリビアには魅力的な場所もたくさんあります。ここからは、ボリビアのおすすめ観光地をご紹介します。

1.ラグナ・ベルデ

ボリビアの湖というと、どうしても「ウユニ塩湖」が取り上げられがちですが、実はボリビアには他にも幻想的で神秘的な雰囲気の湖が存在します。「ラグナ・ベルデ」もそのひとつです。

「ラグナ・ベルデ」とは緑の湖という意味で、その名の通り美しいエメラルド色の湖なのです。ファンタジーの世界のように美しいこの色の正体は、銅を含む沈殿物によるものです。残念ながら湖の水は毒性が強く、触れたりましてや泳ぐことなどはできません。

しかしフラミンゴの生息地でもあり、鮮やかなピンクのフラミンゴとエメラルドの湖の風景は、筆舌に尽くしがたいものでしょう。まさにフォトジェニックな場所と言えます。

2.ウユニ塩湖

ボリビア最大の観光地と言っても過言ではないのが「ウユニ塩湖」です。世界中から多くの旅行者が集まり、思い思いの写真を撮影し、近年ではInstagramをはじめSNSで、多くの素晴らしい写真が披露されていますよね。

実はこのウユニ塩湖には2つの顔があります。日本でお馴染みなのは、湖面が鏡のように空を映し出す姿ですが、これは雨季のウユニ塩湖です。まるで空に立っているかのような写真が撮影できることもあり、日本から旅行客には特に人気があるようですね。

そしてもう1つが乾季のウユニ塩湖です。乾季には一面が真っ白の世界になります。これは塩の結晶がまるで白い大地のように広がっています。

この時期のボリビアは晴天続きで、純白の塩の大地と鮮やかな青い空のコントラストが鮮烈です。海外の旅行者には、乾季を狙ってくる人も大勢いるようですよ。

2つの顔、そのどちらもが幻想的でフォトジェニックなウユニ塩湖は、ボリビア旅行では欠かせないスポットですね。

3.サマイパタの砦

南米観光と言えば外せないのが「インカ文明」の跡地でしょう。サマイパタの砦は、インカ文明によって建造されたと言われる建造物です。

いまだに多くは解明されておらず、具体的になんのために使用されていたのかは研究中ですが、1998年に世界文化遺産に登録された貴重な古代遺跡です。

東京ドーム4.7個分という広大な総面積の遺跡ですが、見どころは石の彫刻です。世界でも最大級の一枚岩に、動物や人間の姿が彫り込まれています。

注意をすればボリビアは楽しめるスポットがたくさん

フォトジェニックなスポットが盛りだくさんのボリビアをご紹介しました。治安については十分注意が必要ですが、中南米の都市の中ではボリビアは安全度が比較的高い国でもあります。少しでも周囲を警戒しながら観光すれば、安全に楽しめるでしょう。

ウユニ塩湖の他にも、絶景の多いボリビア。事前に安全対策をしっかり確認し、注意して楽しいボリビア旅行にしてください。

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