カザフスタンの治安は悪い?アスタナ旅行や観光の危険度や注意点も紹介

日本とカザフスタンにはあまり関わりが無いので、カザフスタンの詳細をよく知っているという人は少ないでしょう。そこで、今回はカザフスタンの治安について、解説していきたいと思います。カザフスタンの治安が悪いのかどうか気になる人は、ぜひ注目してみてください。

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目次

  1. 1カザフスタンの治安は良い?悪い?
  2. 2カザフスタンとは?
  3. 3カザフスタン観光でぜひ楽しみたいグルメ
  4. 4カザフスタンの治安は?
  5. 5カザフスタンで特に治安の悪いエリアは?
  6. 6カザフスタン旅行する際の注意点
  7. 7カザフスタン観光におすすめの治安の良い場所
  8. 8注意を怠らずにカザフスタン旅行を堪能してみよう

カザフスタンの治安は良い?悪い?

カザフスタンという国名を聞いたことはあっても、どのような国なのか全く知らないという人は少なくないでしょう。カザフスタンは中央アジアの国で、ソ連に長く属していたことから、日本との関わりは薄い国とされています。

しかし、カザフスタンは歴史を物語る世界遺産や、アラブの雰囲気とヨーロッパの雰囲気が混ざった独特な文化から、観光地として世界中から注目されている国なのです。

しかし、最近は特にテロが不安視されており、カザフスタンの治安の実態が気になる人が多いでしょう。そこで、今回はカザフスタンの治安について、様々な注意点やおすすめの観光場所と共に紹介していきたいと思います。

カザフスタンとは?

長くソ連に支配されていたカザフスタンは、ロシアや中国、キルギスやウズベキスタンなど多くの国と隣接している国です。西天山やタムガリの岩絵群などの世界遺産が主な観光スポットとなっています。

さらに、カスピ海やアラル海にも接しており、国のほとんどは砂漠となっているため、首都付近に人口が集中しているのです。

アスタナが首都で、国土面積は内陸国として最大の約270万k㎡、人口は1,800万人となっています。国民の7割近くがイスラム教を信仰していますが、ヨーロッパの影響を強く受けており、厳格にイスラム教を信仰する人は少ないようです。

以下では、カザフスタン人に共通する特徴や、カザフスタンの観光旅行の前にぜひ知っておきたい物価について、詳しく見ていきましょう。

カザフスタン人の特徴

カザフスタン人の特徴には、大らかであまり細かい違いを気にしないということが挙げられます。カザフスタンの国民の内の6割はカザフスタン出身ですが、残りの4割はロシアやウズベキスタン、カタールやウイグルなど様々な国の人々が占めているのです。

多くの国と隣接してきたカザフスタンは、かつては遊牧民として生活し、積極的に他の民族を受け入れてきました。そのため、現在も他民族国家として成り立っており、公用語とされているカザフ語以外の言語も飛び交っています。

そんなカザフスタン人の多くは、外国人観光客に対して大らかな態度で接します。また、柔軟な考え方も特徴となっており、夫婦別姓の選択や離婚後も苗字を変えない選択などが認められています。

カザフスタンの物価

テンゲという通貨を使用しているカザフスタンは、鉱山資源や石油資源に恵まれている国です。しかし、それらの資源を取り出す技術面に問題があり、資源の質も低めであることから、経済的な発展速度が遅くなっています。

さらに、他国に支配さされている期間が長かったことでも、経済発展が遅れているのです。そのため、物価は日本と比べるとかなり低く、5ℓの水が約500テンゲ(約100円)という価格になっています。

また、タクシーの平均料金は約1400テンゲ(約290円)で、喫茶店でのコーヒーの料金は1,000テンゲ(約200円)となっているのです。さらに、平均宿泊費用は17,000テンゲ(約1,500円)となっています。

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カザフスタン観光でぜひ楽しみたいグルメ

カザフスタン観光の際には、ぜひ日本では珍しいカザフスタン料理を楽しんでみてください。長い間遊牧民としてたくましく生き抜いてきたカザフスタンの人々は、現在でも畜産業で外貨を得ています。

そのため、新鮮な馬肉や羊肉が手に入りやすく、羊肉や馬肉を使った郷土料理がたくさんあります。

茹で上げた羊肉や馬肉と小麦粉から作った幅が広い綿に、ソルパという保存用の肉を煮込んだスープをかけた「ベシュバルマク」は、地元の人々から特に親しまれている料理です。

また、ラクダの生乳を発酵させた「シュバト」という飲み物や、揚げて作る平たいケーキで、クリームを付けながら食べる「オイマ」なども、人気があるカザフスタングルメでしょう。

他にもカザフスタンには、ユニークで美味しいグルメがたくさんあります。カザフスタン観光で思い出をたくさん作りたい人は、ぜひカザフスタンのグルメにも目を向けてみてください。

カザフスタンの治安は?

カザフスタンと日本には、深いかかわりが無いため、カザフスタンの治安の実態にイメージが湧かない人がほとんどでしょう。そこで、以下ではカザフスタンの治安について、詳しく解説していきたいと思います。

カザフスタンの観光旅行の前には、カザフスタン旅行の注意点と共にしっかり治安も確認しておきましょう。

外務省による危険情報

日本の外務省からは、カザフスタン渡航者に注意を呼び掛ける警告が出ています。カザフスタン全域に対して注意を促す警告が出ているので、カザフスタンでの観光旅行を計画している人は、しっかり自分の身や財産を守る対策も学んでおきましょう。

カザフスタンでは発砲を伴う傷害事件や麻薬売買、スリなどの犯罪が多く、近年ではテロの危険性も高まっています。人通りのある地域や首都のアスタナ周辺などの治安は良いそうですが、治安が悪い地域では観光客が特に狙われやすいのです。

そのため、カザフスタンの観光旅行の際には、常に周囲の雰囲気に注意を向け、治安が悪い地域には絶対に足を踏み入れないようにしてください。

テロの危険性は?

2001年には911事件を企てたとされるイスラム原理主義組織「アルカイダ」の登場以降、イスラム教徒が多いカザフスタンにはテロの危険性が高くなっています。

最近のイスラム国による国際テロによって、カザフスタンはテロの危険性の高まりをより危惧されているのです。カザフスタン付近には、イスラム系テロ組織が潜む可能性が高いとされる国もあります。

今のところカザフスタンではテロ事件は発生していませんが、テロ組織を支援していた人物が逮捕されるという事件は起きているのです。そのため、カザフスタンの観光旅行では、テロの危険性も頭に入れて行動するようにしましょう。

カザフスタンで特に治安の悪いエリアは?

カザフスタンは、他の中央アジアの国々と比べると全体的に治安が良い国となっています。国内全域で治安状況の違いはあまりなく、特別治安が悪い危険なエリアは無いようです。

しかし、カザフスタンの細い路地や小さい町などには、貧困に苦しみ犯罪に手を染めてしまう人もいます。そのため、スラム街のような雰囲気の場所には、近づかないように注意しましょう。

観光地のすぐ傍にそのような場所があることもあるので、治安が良いとされる場所でも油断しきらないようにしてください。

カザフスタン旅行する際の注意点

カザフスタンで安全に観光旅行するには、防犯意識だけでなく、安全な移動や使える言語に関する注意点も守ることが重要です。以下では、カザフスタン旅行中は常に頭に入れておきたい注意点を、いくつか分かりやすく取り上げていきましょう。

スリや置き引きに警戒する

カザフスタン旅行の際の注意点には、置き引きやスリといった犯罪に気を付けるということが挙げられます。カザフスタンでは治安が悪い場所以外でも、観光客を狙った置き引きやスリと言った犯罪が多発しているのです。

治安が良いと多くの観光客から評価されている首都のアスタナでも、時々海外旅行に慣れていない観光客を標的にした置き引きやスリが発生しています。そのため、カザフスタン旅行では自分の荷物は自分で守るという意識を持つようにしましょう。

信用できるタクシーを利用する

カザフスタン旅行で危険な目に遭わないために、信頼性の高いタクシーを選んで利用するという注意点も守りましょう。カザフスタンでは、不法営業している「白タクシー」と呼ばれるタクシーが町中で頻繁に見かけます。

この白タクシーを利用してしまうと、法外な料金を払うように脅されることもあるようです。不法営業のタクシーなので、安全性にも問題があります。そのため、カザフスタンではホテルやレストランにタクシーを手配してもらいましょう。

また、カザフスタンでは公共の乗り物も充実しているのです。そのため、タクシー移動が不安であれば、公共の乗り物を利用することをおすすめします。

ドラッグには関わらない

カザフスタン旅行での注意点には、麻薬との関わりを遮断するということも挙げらえます。カザフスタンには、テロ組織との抗争が続いている近隣国アフガニスタンから麻薬を運搬するルートがあるのです。

そのため、カザフスタンにも最近麻薬が広まっており、治安が悪い場所には夜に麻薬の売人が闊歩していることもあります。都市部であっても、観光客に麻薬を勧める麻薬中毒者が時折出没するので、麻薬に関わらないように常に警戒しましょう。

警察官の偽物に注意

偽物の警察官の存在も、カザフスタン旅行の注意点と言えるでしょう。

カザフスタンは特別治安が悪い国ではありませんが、警察官の人数が多く、治安が良い都市部でもよ警察官が大勢常駐しています。ソ連の支配下にあった頃の名残りで、警察官の数が多くなっていると考えられます。

そんな警察官の中には、観光客の持ち物やお金を奪おうとする偽物も紛れ込んでいるのです。観光客を脅して、賄賂を得ようとする悪質な偽警察官もいます。

本物の警察官は身分証を携帯しているため、怪しい警察官に出会った時には、身分証を確認しましょう。重大な事件が起きた時には、日本大使館に連絡するということも忘れないようにしてください。

派手な格好はしない

危険な犯罪者の目を惹きそうな派手な服装をしないということも、カザフスタン旅行の注意点の1つです。カザフスタンでは、大金を持っていそうな観光客は特にスリ犯や置き引き犯の興味を惹きます。また、麻薬の売買を持ちかけられる危険性も高まるのです。

安全性に問題なさそうな場所でも観光客を狙う犯罪が起きるため、治安が悪い地域でなくても、派手な格好は慎みましょう。

英語があまり通じない

カザフスタン旅行で意識すべき注意点には、国内ではあまり英語が通用しないということも挙げられます。カザフスタンの公用語はカザフ語ですが、ソ連の支配下であった時期が長かったために、現在ではロシア語を使う国民が多いようです。

そのため、いざという時にも英語が通じず、旅行中にパニックになってしまうこともあるでしょう。海外旅行に慣れていない人は、ツアーを利用したり、日本語ができる地元のガイドさんを雇ったりするようにしてください。

カザフスタン観光におすすめの治安の良い場所

近隣諸国と比べると治安が良いカザフスタンには、安心して観光できるスポットもたくさんあります。以下では、カザフスタン旅行におすすめの治安が良い観光地を3つ取り上げましょう。

初心者向けのカザフスタンの観光地を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

計画都市アスタナ

カザフスタンで治安がよい観光地には、約100万人の人口を誇る計画都市アスタナが挙げられます。97年に首都とされて以降、観光地化が進んでいる計画都市で、綺麗なフォトスポットがたくさんあり、多くの観光客で常に賑わっているのです。

日本人建築家黒川紀章さんが考案した都市開発計画に沿って開発されており、2019年3月には正式名称が「ヌルスルタン」となりました。陶器や金属製品の製造、食品加工や農業など様々な商業が盛んで、都市内には魅力的な土産店や飲食店がたくさんあります。

カザフスタン国立中央博物館

97年までカザフスタンの首都であったアルマトイにある「カザフスタン国立中央博物館」も、治安が良い観光地の1つです。

日本円で約50円という安い入場料で、カザフスタンについて深く学ぶことができ、カザフスタン独特の工芸品や宝飾品なども見ることができます。

また、博物館の敷地内には品揃えのよいフリーマーケットや土産店もあり、カザフスタンの伝統が感じられる素敵なお土産を購入することも可能です。

カザフ民族楽器博物館

カザフスタンで治安が良い観光地には、110年という長い歴史を持つ「カザフ民族楽器博物館」も挙げられます。カザフスタンの民族楽器を集めた博物館で、トンガン人やウイグル人などのカザフスタン周辺の民族の伝統楽器も展示されているのです。

重厚な雰囲気の博物館は木材のみで建築されており、建物自体にも見どころがたくさんあります。

周囲の治安も良く、入場料も150トンゲ(30円)とかなりリーズナブルなので、観光客から人気を集めているのです。ちなみに、毎週月曜日は休館日で、展示は午前9時から午後5時までとなっています。

注意を怠らずにカザフスタン旅行を堪能してみよう

今回は日本人には馴染みの薄いカザフスタンの治安について、詳しく取り上げました。カザフスタン全体の治安は悪いとは言えないものの、テロ事件や麻薬、窃盗といった危険性は無視できません。

日本の外務省からの警告通り、カザフスタン旅行中は注意を怠らないようにしてください。カザフスタン旅行に関心がある人には、今回取り上げた注意点や観光地などを参考に、自分なりの旅行計画を立ててみることをおすすめします。

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