牛首トンネルの場所や住所・行き方は?石川で有名な心霊スポットを紹介
豪華で魅力的な観光スポットが多い石川県には、地元の人々からも恐れられる心霊スポットも多くあります。その中でも、特に「牛首トンネル」は、震え上がるような心霊現象が多発することで有名です。今回は、その牛首トンネルについて、詳しく見ていきましょう。
目次
牛首トンネルは石川で最恐の心霊スポット!
金沢城公演やあやとり橋など、様々な観光スポットが存在している石川県には、多くの人が恐れる心霊スポットもあります。石川県の心霊スポットの中でも、河北郡牛首にある牛首トンネルは地元の人々からも恐れられている心霊スポットとして有名なのです。
そこで、今回はその牛首トンネルについて、詳しく取り上げていきましょう。アクセス方法や注意点なども紹介するので、牛首トンネルに関心がある人は、ぜひ実際に牛首トンネルに足を運んでみてください。
牛首トンネルとは?
牛首トンネルというトンネルを全く知らないという人もいるでしょう。そこで、まず牛首トンネルの基礎情報から紹介したいと思います。
牛首トンネルとは、安置されているお地蔵様が血の涙を流したり、焼身自殺をした男性の霊が出没したりなどの心霊現象が起こる心霊スポットです。
かつて牛首村と呼ばれた地域に作られたトンネルで、「牛首」という名前の由来は、村内にあった八坂神社の祭神牛頭大王とされています。
心霊現象が昔から多発したため、トンネルを恐れた村人たちが魔除けの力を持つとされる牛頭大王から名前をとったという説があるのです。以下では、牛首トンネルの具体的な住所やアクセス方法などを紹介していきましょう。
牛首トンネルの住所や電話番号
牛首トンネルは石川県と隣接する富山県を結ぶトンネルです。牛首トンネルは通称であり、正式には「宮島隧道」と呼ばれているのです。
住所は河北郡牛首県道74号線で、牛首トンネルに関する質問は津幡町役場が受け付けています。津幡町役場の電話番号は076-288-2121です。
1928年に作られた牛首トンネルは、55mの長さの短いトンネルで、丁度中心部から石川県と富山県に分かれるのです。高さや道幅は約3mと窮屈なので、小型車や中型車でないと通行は危険でしょう。
大型車が通ると事故が起こりやすく、このことも心霊スポットと呼ばれるようになった理由とされています。
牛首トンネルの場所を地図で確認
牛首トンネルは県道74号線である小矢部津幡線に存在しています。石川県と富山県の県境が丁度中心部にあるトンネルなので、富山県側から行くことも可能でしょう。
整備された県道上にあるトンネルなので、車であればスムーズに訪れることができます。金沢駅からは遠い位置にあり、金沢駅からは車でも約45分かかかるでしょう。
小さいトンネルなので、夜間は特に事故が起きやすいとされています。そのため、石川県の心霊スポット巡りで夜に牛首トンネルに訪れたい人は、交通事故に十分注意してください。
牛首トンネルへの行き方
県道上にある牛首トンネルに訪れたい人には、車での移動をおすすめします。金沢駅から車でアクセスする場合には、まず北陸道金沢森本インターから国道8号線に入り、富山県に向かって走行してください。
倶利伽羅トンネルを通って国道471号線に入り、七尾方面に向かってしばらく走行します。その後県道74号線に入ったら、まっすぐ進めば牛首トンネルに到着するでしょう。
富山県側から牛首トンネルにアクセスするには、北陸道で小矢部インターから県道42号線に入ってください。再び石川県に入ったところで、県道74号線との交差点にさしかかります。そのまま県道74号線をひたすら走ると、牛首トンネルに到着します。
富山県の方面からアクセスする場合には、北陸道小矢部インターを降りて、県道42号線に入りましょう。北の方角に向かってしばらく走行し、国道471号線に入ります。その後は石川県からのアクセス方法と同じです。
ちなみに、どちら側からでも、牛首トンネル到着までの所要時間は約45分とされています。
牛首トンネルで心霊現象が起きる理由とは?
石川県内で最も恐れられているという心霊スポット「牛首トンネル」では、訪れた人を震え上がらせる心霊現象が多発しています。牛首トンネルで起こるとされる心霊現象はバリエーション豊かで、人によって変わるようです。
牛首トンネルでは約40年前に、友人を殺害してしまった男性が焼身自殺を図りました。その男性の母親は、息子の罪や壮絶な死にショックを受け、すぐ後に牛首トンネル内で首つり自殺をしてしまったのです。
この衝撃的な事件以降、トンネル内では様々な心霊現象が起きるようになり、牛首トンネルは石川県の心霊スポットとして知れ渡るようになります。この事件直後、村人たちはこの親子の慰霊とトンネルの安全祈願のために、トンネル内に地蔵を安置したそうです。
しかし、心霊現象は多発するようになり、その地蔵が血の涙を流すといった心霊現象も報告されるようになっています。
牛首トンネルのよくある心霊現象
牛首トンネル内に足を踏み入れた人々からは、実に様々な心霊現象が報告されています。以下では、牛首トンネル内で起こりやすいとされる怪奇現象を、4つ具体的に解説していきましょう。牛首トンネルの心霊現象に興味がある人は、ぜひ注目してみてください。
奇妙な葬列と生首の出現
牛首トンネル内で起きやすい心霊現象には、昔の形式に則った葬列が現れるという現象が挙げられます。丑三つ時に牛首トンネルに訪れた2人組の男性が目撃した現象で、走行中に窓を見ると窓の外に昔ながらの葬列が現れたそうです。
葬列の一番最後にいた年配の女性は、恐ろしい落ち武者の生首を担いでおり、2人組の男性は恐怖から急いでトンネルを抜けようとしました。そうすると、生首だけが車を追いかけてきたそうです。
何とかトンネルを抜けた2人組の男性はトンネルを振り返りましたが、葬列も生首も消えていました。不気味な葬列は、心霊現象が起きるようになった原因とされる親子の葬列なのかもしれません。
カメラの故障と人影の出没
牛首トンネルで起こる心霊現象には、カメラが故障し謎の人影が出没するという現象も挙げられます。肝試しのために牛首トンネルに訪れた若い男女のグループは、車に1人の仲間を残して、トンネル内を騒ぎながら歩いてたそうです。
トンネル内で仲間の1人が記念写真を撮ろうとすると、何故かカメラのシャッターボタンが固くなり、押せなくなりました。
何とか写真は撮れたものの、恐ろしくなったメンバー達は急いでトンネルから出て車に乗り込み、トンネルを振り返ると、数人の人影を目撃したそうです。謎が多い心霊現象ですが、謎が多いからこそ恐ろしさが増大しています。
見知らぬ老婆が後部座席に乗っている
牛首トンネルの心霊現象には、見知らぬ老婆が勝手に車に乗ってくるという現象もあります。夜中に牛首トンネルに訪れた大学生グループは、ゆっくりトンネルを走行していました。
メンバー同士で騒いでいる中、運転手がふとバックミラーを見ると、そこに見知らぬ老婆が当たり前のように後部座席に座っていたそうです。驚いた大学生たちはパニックになりながらトンネルを全速力で通り抜けました。
牛首トンネル内には、約40年前に息子の後を追い自殺した老婆の霊がさまよっているという噂があります。その老婆の霊が、息子の運転する車と勘違いして、後部座席に乗ってしまうのかもしれません。
お地蔵様の目から血が流れ足音が聞こえる
牛首トンネルの怪奇現象には、安置されているお地蔵様の目から血が流れ、足音が聞こえるという現象も挙げられます。この現象は牛首トンネルで特に有名な怪奇現象で、トンネル内を歩いていると安置されているお地蔵様の目から血のようなものが流れるそうです。
そして、明らかに自分の物でない足音もかすかに聞こえますが、人の姿はどこにも見当たらないのです。悲惨な死を遂げた親子の霊が、このような現象を引き起こしているのかもしれません。
ちなみに、この怖い現象目当てに人が多く集まるようになったことで、何度もトンネル内に安置されているお地蔵様が壊されているそうです。現在もお地蔵様は首が無い状態になっています。
お地蔵様はトンネルを守るために安置されているので、決して壊さないようにしましょう。
牛首トンネルに行く際の注意点
牛首トンネルに軽い気持ちで訪れ、後悔している人はたくさんいます。そのため、牛首トンネルに足を運ぶ際には、安全のために守るべき注意点は確実に守るようにしましょう。
以下では、牛首トンネルに訪れる際に注意すべきポイントを、2つ取り上げていきたいと思います。
近くの山道には足を踏み入れない
県道上にある牛首トンネルの周辺には、地元の人々も危険視している山道があります。整備が進んでいない山道なので、慣れていない人が歩くとケガを負ってしまう危険性が高いのです。
また、山道は細く複雑に入り組んでいるため、土地勘のない人が不用意に奥まで進んでしまうと、迷って県道に出られなくなることもあります。
地元の人々でも迷いやすい山道なので、遭難してケガを負い、動けなくなってしまうとなかなか救助が来ない可能性もあるのです。そのため、トンネル付近の山道には絶対に入らないようにしましょう。
嫌がる人を無理に連れて行かない
牛首トンネルは、石川県内でも特に恐いと有名な心霊スポットです。地元の人々の中にも、トンネルを避ける人もいます。そのため、怖がっている人や霊感が鋭い人、体調が悪い人を無理やり連れてくることは止めましょう。
周辺に未整備の山道があるトンネルで集団パニックを起こすと、思わぬ事故が起こりかねません。また、体調不良の状態で恐怖にさらされると、体調が急激に悪化することも考えられます。
さらに、霊感が鋭い人を無理にトンネルに連れてきたことで、精神的に病んでしまったという事件も起きているのです。そのため、心霊スポットに向かない人は、絶対に牛首トンネルに無理に連れてこないようにしましょう。
牛首トンネルで心霊現象から身を守るアイテム
牛首トンネルでは恐ろしい心霊現象から、心身を守るためにぜひ持っておきたいアイテムもあります。浄化の力があるとあれる塩や日本酒、コメなどは念のために小さい容器に入れて持っておくとよいでしょう。
また、牛首トンネルの名前の由来となっている牛頭大王のお守りも、身を守ってくれる強力な魔除けアイテムになります。全国の八坂神社で販売されているので、不安な人はぜひ用意してから牛首トンネルに挑戦してみてください。
牛首トンネル以外の石川県の有名な心霊スポット
石川県内には、牛首トンネル以外にも怖いと評判の心霊スポットが多く点在しています。以下では、牛首トンネル以外の石川県の有名な心霊スポットをいくつか紹介していきましょう。
心霊スポット巡りが好きな人は、ぜひ石川県に訪れた時に以下の心霊スポットを巡ってみてください。
温泉街にある怖いトンネル「旧四十九院トンネル」
石川県内で有名な心霊スポットには、「旧四十九院トンネル」が挙げられます。旧四十九院トンネルは、石川県加賀市内の長い歴史を持つ温泉街、山中温泉の四十九院町エリアと東町エリアの間にあるトンネルです。
2000年に作られた全長1.4kmのトンネルで、県道39号線上にあります。周辺により便利な道路が登場したため、現在ではあまり使用されていません。
特に人通りが少ない夜間に車で通ると、不思議な光が現れたり、後部座席に人の気配を感じたりといった心霊現象が起きやすいそうです。さらに、トンネル内には照明装置がなく、勾配があるため、夜間の走行時には事故も発生しやすくなっています。
農民の霊が出没する鳥越城跡
石川県白山市上野町にある「鳥越城跡」も、石川県内で人気の心霊スポットとなっています。鳥越城跡は、1488年に加賀の本願寺の関係者達によって起こされた「加賀の一向一揆」の舞台になった場所です。
不当な弾圧に対する抵抗運動として起きた一揆ですが、1500年に大名柴田勝家によって鎮圧されています。この一揆では多くの犠牲者が出ており、その多くは地元の農民だったそうです。
そのため、現在でも鳥越城跡内には、夜になると一揆で犠牲になった農民の霊が出没するとされています。
恐ろしいスポットですが、発掘調査によって得られた情報から、城跡内には当時の石垣や門などが再現されているのです。戦国時代の貴重な史跡でもあるので、歴史に興味がある人はぜひ昼間に訪れてみてください。
自殺の名所ともなっているヤセの断崖
石川県でスリルと恐怖を求めている人には、約55mという高さを誇る「ヤセの断崖」をおすすめします。石川県羽咋郡志賀町にある自殺の名所として有名な崖で、ごつごつした岩が入り組んだダイナミックかつワイルドな見た目となっています。
日本海を見渡せる絶景を楽しむことができますが、約55mという高さと低い柵が設置されているだけといった環境から、自殺が多発しているのです。暗くなると漆黒の危険な崖になり、自殺した人の霊が出やすいとされています。
また、崖を覗き込んだ時に霊が足を引っ張ってくるという心霊現象も起きているのです。落ちると実に危険な崖なので、訪れた時には足場にも注意してください。ちなみに、この崖は松本清張著の小説が原作の映画「ゼロの焦点」のロケ地としても有名です。
覚悟を決めてから牛首トンネルに訪れよう
今回は石川県で多くの人を怖がらせている心霊スポット「牛首トンネル」について、詳しく取り上げました。「牛首トンネル」には実際に過去に悲惨な親子の自殺が起こっており、その事件以降、様々な心霊現象が頻発しています。
そんな「牛首トンネル」に興味がある人は、心身の状態が良い時に覚悟して訪れるようにしましょう。また、事故が起きやすいトンネルでもあるので、事故への対策や注意も怠らないようにしてください。