フィリピン・マニラの治安は?観光や旅行での危険度や注意点も紹介
著しい経済発展を遂げているフィリピンの首都マニラ。最近では旅行で訪れる人も増加しています。そんな人気上昇中のフィリピン(マニラ)ですが、まだまだ治安が悪そうなイメージが払拭できません。そこで今回は実際の治安状況について調べてみました。
目次
フィリピン旅行の前に治安状況を教えて!
近年急激な経済成長を遂げているフィリピンの首都マニラ。都市が成長するにつれて旅行や観光に訪れる人も増加しています。そんな注目の都市マニラに行ってみたいと思う反面、治安がいいのか心配という声も。
そこで今回はそんなフィリピンの首都マニラの治安状況について調べてみました。日本人がマニラへの旅行で訪れる際に危険はないのか、またどんなことに注意すれば良いかまとめています。
マニラへの旅行に出かける前に危険なところや注意することがないかチェックし、安心してマニラ旅行を楽しめるようにしましょう。
フィリピンとはどういう国なのか?
ではまずはフィリピンが一体どんな国なのかみていきましょう。フィリピンはルソン島・ビサヤ諸島などを中心に、大小合わせて7107の島々から構成される多島海国家です。日本とはフィリピン海を挟んで位置しており、約4時間程度で行くことができます。
熱帯海洋性の気候であるフィリピンは1年中蒸し暑い気候で3月から10月までは猛暑日が続きます。また7月から10月にかけては台風が通過することも多く、その数は平均19回にも。過ごしにくい暑さや不安定な気候が多いので、旅行の際には対策が必要です。
使用されている公用語はフィリピン語と英語。日本語は通じないので英語で意思疎通ができないと不便に感じることが多いでしょう。
空港内の治安は?
フィリピン・マニラへ旅行へ行く際に一番最初に利用する施設は空港です。そんな避けて通れない場所である空港の治安は一体どうなのでしょうか?結論から言うとマニラの空港内は比較的安心です。
なぜかと言うと日本の空港とは違ってマニラでは航空券を持っている人しか空港内には入れないから。貧困層の人が犯罪を起こす確率が高いマニラでは、そういった人たちが空港内には入れないように治安対策をしているのです。
なので必要以上に警戒する必要はありませんが、荷物を置きっ放しにしたり狙われやすいような行動を取るのは避けるようにしましょう。
フィリピンの治安は?
では続いてはフィリピンの治安についてみていきましょう。経済的に発展してきたフィリピンですが、貧富の差が激しいのが現状です。貧しい人たちは十分に食事を取ることができず残飯を食べていきている人もいるほど。
一見華やかに見えたとしても、まだまだ未熟なところが多い都市です。旅行や観光をする際にはフィリピンの現状を十分理解し、状況にあった行動をとるように注意しましょう。
外務省による危険情報
外務省ではフィリピンに関わらず、世界中の様々な国に関する危険情報を発信しています。治安状況はもちろんテロやウイルス・天候など情報の種類は多岐にわたります。
危険度のレベルは1から3の間で設定されており、レベル1では十分注意、レベル2では不要不急の渡航中止、レベル3では渡航中止勧告となっています。
最近のフィリピンに関する危険情報としては、ミンダナオ地域の中部以西に対するレベル3のものが最新です。内容としてはイスラム過激派組織による爆弾テロ事件や身代金目的の誘拐事件などになるので、どんな理由があっても渡航しないように注意しましょう。
首都マニラの治安
観光や旅行をする人はほとんどがフィリピンの首都であるマニラを訪れると思います。ここ最近急激な経済成長を遂げているマニラは非常に都会的な都市で、大型のショッピングモールや高層ビルも立ち並んでいます。道もしっかりと整備されているので訪れやすい場所だと言えるでしょう。
都市が整備されてきた影響からか、エリアによっては以前と比較すると治安の悪さも目立たないようになってきています。統計上のデータでは強盗などの犯罪はアメリカやイギリスよりも低水準です。
しかしながら殺人に関してはマニラの方が高い割合で起こっているというデータも。それはなぜかというと銃を所持している人が多いからです。現地の人でさえもマニラの治安の悪さを懸念しているようなので、統計に惑わされずしっかりと対策を行いましょう。
セブの治安
セブと言えば綺麗な海やビーチを想像する人が多いはず。綺麗な風景を見ながらゆったりとした時間を過ごしたくて旅行に行く人も多いのではないでしょうか?
しかしそんな豊かな自然に囲まれているセブも治安がよくありません。セブにはストリートチルドレンと呼ばれる子供達が多く存在しています。これは家が貧しいために親に育ててもらえなかったり、お金を稼ぐために路上で生活している子供達の事を言います。
またそれ以外にも観光客を狙った強盗やスリなども発生しています。日本と同じ感覚で生活していると被害に合うことになってしまいますので、トラブルに合わないよう注意して過ごすようにしましょう。
フィリピンで治安の悪い危険エリア
では続いてはフィリピンの中でも特に治安の悪いエリアについてご紹介していきましょう。都市部でもあまり治安が良くないと言われているフィリピンですが、郊外へ行くと更に治安は悪化します。
スラム街はもちろん、貧困層が暮らしているエリアなどは強盗や盗難などの被害が多く危険と隣り合わせです。何も知らず訪れることはトラブルを引き起こす原因の元になりますので、事前に治安の情報を収集した上で近寄らないようにしましょう。
マラテ
まず最初にご紹介するエリアはマラテです。マラテは日本で言うところの歌舞伎町のような街。きらびやかなネオンが光り、可愛らしい女性がたくさんいます。
一見華やかな外観で楽しそうな場所に見えるかもしれませんが、実際には売春や風俗など女性を売っているお店ばかり。フィリピンの中でも治安が悪いことで有名です。
また歩いているとキャッチされることも多くトラブルに巻き込まれることも。裏路地がたくさんあったり、明らかに怖い雰囲気を漂わせているような人もたくさんいる場所になるので近寄らない方が賢明だと言えるでしょう。
エドサ
次にご紹介する地域はエドサです。エドサはフィリピンで一番大きな空港であるニノイ・アキノ国際空港から車で約10分の場所にある地域。 この辺りには宿泊施設や食事する場所もたくさんあるので観光客も多くなっています。
そんな治安が良さそうなエドサの町ですが危険なのは夜。この地域にはマニラで最も有名なゴーゴーバーであるエドサコンプレックス(略してエドコン)があるのです。このエドコンの中には複数のゴーゴーバーが入っており、たくさんの女性が在籍しています。
またキャッチなども激しく意志が弱い人は流されてしまうことも。はっきりと意思表示しないと金銭トラブルなどに巻き込まれる可能性が高いので、なるべく近寄らないようにしましょう。
キアポ
最後にご紹介するのはキアポという街です。キアポはマニラにある繁華街。400年の歴史を持つキアポ協会や様々な商品を購入できるキアポマーケットなどが有名です。
有名な観光地があり買い物もできるということで観光客には大人気。毎日たくさんの人が訪れている場所になります。
しかし大勢が集まる場所ではありますが、治安はあまりよくありません。2017年にはテロが発生したことも。またそれ以外にも盗難や強盗が多発している地域でもありますので、出歩く際には持ち物や身なりに注意しましょう。
フィリピン旅行に行く際の注意点
フィリピンの治安について少し詳しくなったところで、次はフィリピン旅行に行く際の注意点について見ていきましょう。日本は世界中を見渡しても非常に治安の良い国です。そんな日本で暮らしているとついつい気が緩みがち。
フィリピンに旅行している間も日本にいる時と同じような感覚で生活していると危険な犯罪や被害に巻き込まれる可能性が非常に高くなります。旅行という楽しい時間ではありますが、自分の身は自分で守れるよう注意点をおさらいしておきましょう。
スリや置き引きに注意
フィリピン旅行に行く際の注意点の1つ目は「スリや置き引きに注意」です。
治安の良い日本ではレストランなどに行った際に席を確保するのに荷物を置いている光景をよく見かけます。しかしこの行動はフィリピンでは絶対にNG。席に戻ってきたときにはもう荷物はありません。
また荷物を手に持っている時でもしっかりと抱えていないとスリに遭う可能性も。リュックサックなど後ろに背負っているものも中身だけスられる場合もありますので、必ず前に回して抱えて持ち運ぶようにしましょう。
ぼったくりタクシーを使わない
フィリピン旅行に行く際の注意点の2つ目は「ぼったくりタクシーを使わない」です。
フィリピンに到着した後の交通手段としてタクシーと使う人は多いです。しかしこのタクシーにも要注意。信じられないような高額の請求をしてくるぼったくりタクシーが存在します。
空港などのタクシー乗り場なら比較的安心ですが、流しのタクシーなどはぼったくりに遭う可能性が高い上に犯罪などに巻き込まれることも。乗り込む前に運転手の様子をしっかり確認しておきましょう。
知らない人を簡単に信用しない
フィリピン旅行に行く際の注意点の3つ目は「知らない人を簡単に信用しない」です。
街中で困っているときに「どうかしましたか?」と優しく声をかけてくれた人がいたとします。日本にいる時の感覚なら「なんて親切な人なんだろう」と信用し心を許してしまう人も少なくありません。しかしフィリピンではNG。何か裏がある可能性が高いのです。
道に迷っていると言ったら「案内してあげる」と言われついて行くと高額金銭を要求されることも。特に治安が悪い地域では無知な旅行者を利用しようとしている人も多いので、簡単に知らない人を信用しないよう注意しましょう。
アクセサリー類はつけない
フィリピン旅行に行く際の注意点の4つ目は「アクセサリーをつけない」です。
せっかくの楽しい旅行。写真もたくさん撮るのでオシャレをして出掛けたいという気持ちはわかります。しかしフィリピンではアクセサリーをつけているだけで危険な目に遭う可能性が非常に高いのです。
実際に被害にあった人の話では「歩いている時に突然ネックレスを引きちぎられた」「イヤリングをむしり取られた」など、危険な目にあっています。犯罪に巻き込まれるだけではなく怪我をする可能性もあるので、アクセサリーをつけることはやめておきましょう。
夜間の個人行動は控える
フィリピン旅行に行く際の注意点の4つ目は「夜間の個人行動は控える」です。
今回ご紹介してきたようにフィリピンやマニラは治安が悪い場所がまだまだ多いです。日中でも危険を感じる場所が多いので夜になると尚更です。
男性・女性に関わらず夜に一人で行動するのは非常に危険です。不要不急の場合以外は日中に行動するようにし、出来るだけ夜間に行動するのは避けるようにしましょう。
フィリピン旅行でおすすめの観光スポット3選
続いてはフィリピン・マニラ旅行でオススメの観光スポットをご紹介します。治安の悪いところが多いフィリピンですが、場所を選べばトラブルに遭う可能性もグッと下がります。せっかくの旅行や観光。危険にしっかり備えて楽しい思い出をたくさん作りましょう。
リサール公園
まず最初にご紹介するのは「リサール公園」です。リサール公園はマニラにある非常に大きな公園。公園の海側にある大きなモニュメントが特徴的です。
このモニュメントの前に立っている銅像はフィリピンの独立運動を進めて国民的英雄となったホセ・リサール。フィリピン・マニラの歴史を感じることができるオススメの観光地です。
イントラムロス
2つ目にご紹介するのは「イントラムロス」です。イントラムロスはマニラ最大の観光地。高架鉄道のセントラルターミナル駅からのアクセスもよく。多くの人が訪れる場所です。
イントラムロスは外敵に侵入を防ぐために作られたものですが、現在はその面影だけを残して街に溶け込んでいます。スペイン統治時代の雰囲気を感じながらマニラの街の雑多感を楽しむことができる場所です。
オーシャンパーク
最後にご紹介するのは「オーシャンパーク」です。こちらはマニラ湾に面している水族館。たくさんの生き物を見ることができるのはもちろんですが、珍しい体験やイベントがあるのが特徴です。
アシカショーや触れ合い体験に始まり、潜水体験や南極体験ができる施設も。食事ができるカフェなども併設されているので、家族でのマニラ旅行の際にも一日楽しむことができます。
フィリピン・マニラ旅行を楽しもう
今回はフィリピン・マニラの治安状況についてご紹介してきました。以前と比較すると治安状況が改善してきているフィリピンのマニラ。しかし日本と比べるとスリや強盗も多く、まだまだ安心だとは言えません。
せっかくの楽しいフィリピン旅行でも犯罪に巻き込まれてしまうと台無しです。旅行が嫌な思い出にならないようにしっかりと危機意識を持ち、安全に観光できる場所や時間を選ぶように計画しましょう。