沖縄の魚「ミーバイ」とは?高級魚の種類や刺身などの料理も紹介
沖縄の魚ミーバイをご存知でしょうか。ミーバイは、高級魚とも言われています。沖縄料理としては有名ですがミーバイを知らない人も沢山いるでしょう。今回は、ミーバイとはどんな魚なのか、そしてミーバイのおすすめの料理法などについて紹介します!
目次
沖縄の美味しい魚「ミーバイ」
沖縄では、ミーバイはとても有名で、美味しいと大評判です。今回は、沖縄のミーバイとはどんな魚なのかについて触れていきましょう。
沖縄に行く機会があるときや、沖縄料理を食べる機会があるときには是非ミーバイに挑戦してみてください。この記事では、ミーバイとはどんな魚かや、ミーバイのおすすめ料理方法などを紹介します。
また、ミーバイに対する注意点にも触れているので、しっかりチェックしておいてください。沖縄に行ったときに食を楽しむことができたら、なおさら沖縄が好きになれるので、その一環としてミーバイのことも知っておきましょう!
ミーバイとはどんな魚?
沖縄のミーバイとは、「ハタ類」のことです。ミーバイとは、沖縄の方言です。九州では「アラ」と言われている魚です。ミーバイという言葉を聞いたことがない人にとっては、沖縄にしかいない魚と思ってしまうでしょう。
ミーバイの姿を見たら、「見たことあるかも…。」と、なんとなく親近感が湧くものです。ミーバイの正体がハタのため、ミーバイという呼び方こそ聞きなれないでしょうが、その姿は見慣れたものでもあるのです。
ちなみに、奄美大島では「ネィバリ」、与論島では「ニーバイ」と呼ばれています。方言によって呼び方が違うというのは、とても面白いものでしょう。
沖縄のミーバイの種類
沖縄のミーバイの種類について紹介します。実はミーバイにはいくつか種類があります。ミーバイがハタであることは先ほど紹介しましたが、ハタ自体が種類豊富な魚なのです。
バラハタ、クエ、アカハタ、サラサハタなど、その種類は約190種類ほどにもなると言われています。190種類もいるということは、沖縄にも何種類かのミーバイがいてもおかしくありません。
沖縄のミーバイとは、どんなミーバイなのか見てみましょう!沖縄の美しい海にいるミーバイは考えただけでおいしそうと思いませんか?
アカジンミーバイ
アカジンミーバイは、見た目が赤くて黒の斑点があります。アカジンミーバイが沖縄のミーバイの中でも一番高級な魚だと言われています。アカジンミーバイは、沖縄以外では「スジハタ」と呼ばれている魚です。
アカジンミーバイは、沖縄や鹿児島で特に生息していると言われています。そのため、九州沖縄を離れると珍しさも高まるのではないでしょうか。
食べたときの食感がとても良いと言われており、うまみがしっかりとあるので愛される魚です。ちなみに、沖縄ではお金のことを「ジン」と言います。高級魚なのでアカジンミーバイという名前がつけられているのでしょう。
ハンゴーミーバイ
ハンゴーミーバイとは、赤と白のボーダーみたいな柄をしている魚です。「アカハタ」と呼ばれることが多い魚でもあります。そして、一瞬アカミーバイと間違えそうにもなりますが、柄が違います。
ハンゴーミーバイのほうが、アカミーバイよりも比較的親しみやすく値段もお手頃です。また、小さめサイズの魚で、非常に食べやすいとも言われています。
アーラーミーバイ
アーラーミーバイとは、とても大きな魚です。ミーバイの中でも特に大きな魚で、3メートルを超えるものもあれば400kgほどのものもあります。ちなみに、「タマカイ」と呼ばれている魚と同じものです。
沖縄に生息してはいますが、とても珍しい魚でもあります。夏が旬の魚になります。日本では珍しい魚なので、台湾などから輸入することも多いとされています。
アーラーミーバイがもし釣れたなら、とても貴重な体験をすることができたのと同じことになるでしょう。
イシミーバイ
イシミーバイとは、「カンモンハタ」という名前でも親しまれています。茶色の斑点があり、見た目には渋さがある魚です。比較的釣りやすいと言われている魚なので珍しさは低いでしょう。
八丈島や小笠原諸島などにも生息しています。だいたい、25cm~50cmぐらいのサイズなのでそんなに大きな魚ではありません。
小さめサイズなので、魚汁などに使われることも多く、料理もしやすいと言われています。
注意したい毒のあるミーバイ
実は、ミーバイには毒があるミーバイも存在しています。毒があるミーバイには注意しておきましょう。ミーバイの毒は、食べてしまうと当たることがあります。
体調を崩してしまう可能性も高くなるので十分に気をつけなければなりません。そのため、毒のあるミーバイの種類は覚えておいたほうがいいでしょう。
ミーバイを自分で釣ろうと思っている人は特に毒のあるミーバイを見分けられるようになる必要があります。
ガラサーミーバイ
ガラサーミーバイとは、イシガキダイとも言われている魚です。ガラサーミーバイは、売っていることもあります。そのため、「毒なの?」と思ってしまう人もいるでしょう。とても稀ではありますが、「シガテラ毒」というものをもっています。
万が一、毒にあたるといけないので、肝は食べないようにしましょう。見た目は平べったさがあり、茶系に黒の斑点が入っています。50cmほどの魚ですが、若干平べったいのでなんとなく大きく見えることもあるでしょう。
釣りやすい魚で、良く釣れるので、なおさら毒には注意したいものです。
アカジンミーバイに似たバラハタにも注意
バラハタとは、毒を持っている魚でトラフグと同じぐらいの毒があると言われています。食べて毒にあたると体調を崩してしまうことがあるでしょう。アカジンミーバイととっても良く似ています。
違いを見分けるためには、ひれや尾を見ましょう。ひれや尾が黄色になっているのがバラハタです。実は、毒がありながらも食べることができます。ただ、できるだけサイズが小さいものを食べないと大きなものは毒が強まるので注意しましょう。
肝はきちんと取って食べないようにしないといけません。料理して食べるときは十分に気をつけてください。自信がないときは釣れても海に返してあげましょう。
ミーバイの釣り方
ミーバイの釣り方について紹介します。ミーバイはどんな釣り方をするといいのでしょうか。釣りが好きな人にとっては、ミーバイを釣りたいと思うこともあるでしょう。
沖縄で釣りを楽しむ機会があるならば、ミーバイが釣れる可能性もあります。ミーバイの釣り方を知ってミーバイを釣ってみませんか?
釣れる時期
ミーバイは、温かい時期のほうが釣れると言われています。沖縄は、日本の中でも非常に温暖です。沖縄では一年中気温が温かく過ごしやすいと言われています。冬に雪が降るなんてとても稀で、真冬でも20度近くあります。
そんな沖縄では、ミーバイは1年中釣ることができると言われています。沖縄は、ミーバイが生息するのにとても良い条件が揃っているのです。そのため、ミーバイを釣りたいから○月頃に沖縄に行こうと思わなくてもいいのです。
いつ沖縄に行っても、比較的ミーバイは釣れると思っていいでしょう。1年中釣れるということはミーバイの種類によってはすぐに釣れる可能性もあるということです。
釣れる場所
ミーバイが釣れる場所というのは、珊瑚がある場所や岩場です。沖釣りが向いていると言われています。岩場を狙ったり、底を狙ったほうがミーバイは釣れると言われています。
魚釣りをするときは、やはり釣れるポイントを見極めることが大事です。沖縄の現地の人で釣りをよくしている人とか、漁師さんなどに聞いてミーバイが釣れる場所を聞いてみると早いでしょう。
仕掛け・エサ
ミーバイを釣るときのエサですが、ルアーでもいいと言われています。しかし、生きたエサのほうがより釣りやすいとも言われているので、ムロアジやグルクンなどを使って釣りましょう。
イシミーバイがルアー釣りが特にしやすいと言われています。ルアーを使って釣ってみると、イシミーバイが釣れる可能性がとても高いでしょう。
釣り方
ミーバイの釣り方ですが、一本釣りやウキ釣り、フカセ釣りなどがおすすめです。
ミーバイの美味しい食べ方《レシピ紹介》
ミーバイの美味しい食べ方について紹介します。ミーバイが釣れたら、美味しい料理を作って、美味しい食べ方をしたいと思うでしょう。
ミーバイを使って作るレシピをチェックしましょう。魚料理は難しいと思う人もいますが、簡単に美味しいミーバイ料理を作ることもできるので、そのレシピをチェックしておいてください。
①ミーバイの刺身
ミーバイ料理の基本といえば、ミーバイの刺身ではないでしょうか。ただ、刺身にするときは鮮度が高いほうがいいので、釣ったその日に食べることをおすすめします。また、さばく必要もあるので、さばきかたも習得しましょう。
【ミーバイの刺身の料理方法】
①しっかりとミーバイ全体を洗います。
②うろこと皮をとります。
③頭部左右から包丁を入れて内蔵と頭を綺麗に取り外します。
④ここで一度綺麗に洗います。
⑤背や腹に包丁を入れて3枚におろします。
⑥一口サイズに薄くきったら刺身が完成します。
ミーバイの刺身は、とても美味しく歯ごたえをしっかりと感じながら食べることができます。特にアカジンミーバイの刺身が美味しいと言われているため、アカジンミーバイをゲットしたときは刺身として食べることをおすすめします!
②ミーバイの煮付け
美味しい魚は煮付けにするのもいいものです。煮付けにすることで魚のうまみが増してご飯もかなり進むようになるでしょう。
【ミーバイの煮付けの料理方法】
①ミーバイの下処理をします。
②フライパンに料理酒(100cc)、醤油(大さじ2)、砂糖(大さじ2)、水(200cc)、だしを入れます。
③一度②を煮立ててミーバイを入れます。
④煮立ってきたら落し蓋とフタをします。ここで10分ほど放置してください。
⑤フタと落し蓋をとり、煮立った汁を何度かミーバイにかけます。
⑥しっかりと味がついたと思ったら完成です。
味が薄いと完成度が下がるので、ミーバイの身がしっかりと煮汁で染まったのを確認しましょう!
③ミーバイの唐揚げ
唐揚げと聞くと、鶏肉を使うイメージが強いですが魚の唐揚げも絶品です。ミーバイも唐揚げとして食べることができます。ミーバイを料理するときに迷ったら、是非唐揚げにも挑戦してみてください。
【ミーバイの唐揚げの料理方法】
①下処理をします。(うろこ、皮をとるなど)食べやすいサイズにも切っておきましょう。
②塩コショウを全体にふって、少し置きます。
③片栗粉をミーバイにつけます。
④油をフライパンに入れて、菜ばしを入れたときに小さな泡が出てくるまで熱します。
⑤ミーバイを入れてカラっと揚げていきましょう。
ミーバイの唐揚げは、一口サイズに切るのもいいですが、小さめのミーバイならそのまま姿揚げをしてもいいと言われています。沖縄料理なので、沖縄の名産であるシークワーサーと一緒に食べるととても美味しいでしょう。
ミーバイに合う沖縄料理とは?
ミーバイと一緒に楽しみたい沖縄料理について紹介します。ミーバイを食べるときは、沖縄料理が他にもあるとより食卓が賑やかになるでしょう。
簡単に作れる沖縄料理を紹介するので、是非ミーバイと一緒に堪能してください。
ゴーヤチャンプル
沖縄を代表するような料理がゴーヤチャンプルです。ゴーヤと豆腐、卵などを混ぜ合わせて炒めるだけで簡単にできる料理です。チャンプルが混ぜるという意味を持つので、何でも混ぜたいものを混ぜてください。
味付けは、出汁の素を入れたり醤油を入れたりして、オリジナルで楽しみましょう。最後に上から鰹節をふりかけると、また一味違う味を楽しむことができますし、コクも出るのでおすすめです。
ゴーヤは苦味があるので苦手な人もいますが、チャンプルでしっかり味をつけることでゴーヤの苦味は気にならなくもなるものです。
ミミガー
ミミガーも沖縄を代表する食べ物です。ブタの耳のことです。沖縄でしか見ないのではないでしょうか。ミミガーは、お酒のおつまみや料理の前菜などでも活躍してくれます。
おすすめの食べ方はミミガーを焼いて蒸したあとにポン酢や酢で食べる方法やサラダに入れて食べる方法、キムチに混ぜて食べる方法など様々です。
ミミガーを食べるときは、自分なりにオリジナルレシピを作ってみてもいいのではないでしょうか。コリコリした食感で、とても美味しくクセになるものでもあります。
沖縄のミーバイを楽しもう!
沖縄に行ったときは、マリンスポーツを楽しんだりショッピングを楽しむことが多いでしょう。しかし、沖縄では、ミーバイを使った沖縄料理や、他の食材を使った沖縄料理も存在しています。
そのため、沖縄では食を楽しむという楽しみ方もあるのです。是非、沖縄に行ったときはミーバイを食べてみてください。また、機会があるのならミーバイを釣るところから楽しんでみてもいいでしょう。
沖縄は日本の中でもかなり人気が高い県です。是非、色んな沖縄の魅力を知るためにも、ミーバイを堪能することもおすすめします!