処女性とは？意味や使い方！男性が処女性を重要視している理由！

処女性という言葉を聞いたことがある人はいるでしょうか。あるとするならどういった場面でしょうか。どういったイメージを持つでしょうか。

処女性というものは女性に関する事柄ですが、主に男性からの視点で重視されている考え方です。では処女性とはいったいどんなもので、どういった理由で男性から重視されているのでしょうか。

処女性とは、おおざっぱに言うと「処女であること」を指します。男性の場合は処女といわず童貞と呼びますが、おおよそ童貞性といったような単語はありません。単語の意味としては「処女であること」程度の使い方なのですが、その裏に様々な文脈を保有している言葉です。

特に処女というのが性交渉を行ったことがない女性というイメージの使い方である以上、そうした処女の女性本人以外から見た判断という意味が強く付加されています。ある人はこれを貴び、またある人は面倒くさがります。おおむね男性からの評価である面が使い方から色濃く出ています。

また男性的な観点から「非処女」という言葉も使用されます。非処女という響きは奇妙なものですが、偽物という言葉が本物という言葉の裏返しであり、偽物という言葉自体が本物の価値を裏付けているという考え方ができるのを見ると、非処女という言葉が処女の価値を肯定しているのが分かるでしょう。

しかし、もちろん女性が処女性について論じることもあります。女性が非処女という言葉を用いることもあります。それは男性の処女性への価値観への反論としての使い方が多くなされるようですが、女性一般がどう処女について感じているかという使い方でも処女性は取り上げることができます。

処女性と処女という言葉の使い方の違いは、読んで字のごとく「性」という語句（この場合は接尾辞と呼びます）の有無です。この「性」は、アルカリ性・酸性のように「～の傾向を示す」という意味や、人間性のように「～としての本質」といったイメージの意味も持ちます。

似たような接尾辞に「的」という語句があります。哲学的・形而上学的のように「～の分野で」もしくは「～に似た面で」という使い方や、個人的・私的のように「～の観点では」といったラフなイメージの使い方もあります。

こうした言葉は中国語でも用いられていますし、ドイツ語や英語の訳としても用いられています。

さて、処女性と処女という言葉の具体的な使い方の違いは、処女が実際の女性を指すのに対して、処女性はその処女であるということ自体の概念を扱っています。

極端にいえば処女性とは「処女らしいこと」を指しうるので、実際に処女であるかどうかとは厳密には違い、イメージだけの意味にもなります。処女性をいわゆる「清純っぽさ」のイメージを指す使い方もできるのです。

そう見ると、非処女という言葉がやはり主に女性に対する蔑視として扱われやすいことが分かります。もちろん単に処女と非処女を対称的に見て、比較するだけの意味で用いる人もいることでしょう。

つまり、それだけ処女と非処女とを分けるボーダーラインである初体験が重視されているのが分かるでしょう。

処女というものが広く女性に関する考え方であるので、処女性とは日本固有のものではありません。英語圏でも処女性という考え方はありますし、もちろん中国や韓国などの他のアジア圏にもある考え方なのです。

バージンという言葉は英語ですが、処女を表す言葉として日本でも一般的な使い方をされています。処女性は英語でvirginityと言い、またvirginは処女として女性を指すのみでなく、童貞として男性をも指します。

「きむすめ」とは漢字で「生娘」と書き、うぶな女性のこと、また処女を意味します。ここでの生という語は、性体験がないという意味で、処女性を表しています。

また「おとめ」という言葉は「乙女」と一般的に記されますが、「処女」の読みとされることもあり、同様に未経験の女性を指します。

前後の文脈に強く依存する言葉ですが「汚れていない女性」という表現も処女を意味することがあります。婚前交渉が忌避されていた時代の名残で、性体験を経験した後に別の男性のところへ行くことを「汚れ」と見なした、極めて男性的な価値観と言えます。

処女性という言葉は、おおむね「処女の重要性」と「処女らしさ・清純さ」という意味で用いられる傾向にあります。処女の重要性という意味での処女性は、すなわち実際に処女であるかどうかを指す使い方です。

しかし、処女らしさ・清純さという意味での処女性は、実際に処女であるかは厳密には別の問題となります。

実際に処女であることを重視する上で、処女性という言葉を用いるパターンがおそらく最も多い使い方でしょう。

女性の結婚を扱う上で、その女性がどれほど貞淑であるかを判断する目安として、相手の男性から、またお互いの家族から判断する上で、処女性というのが重視されうるのです。

処女性という言葉は、ある種の偶像崇拝のようなものとして、女性への純潔を求める言葉として用いられることがあります。

例えば、典型的な偶像崇拝としてアイドルに熱狂する男性がいますが、こうした男性の中にはそのアイドルが実際に処女であるかどうかは別として、どれくらい清純であるかという判断をするときに、処女性という言葉を使うことがあります。

もちろん中には、アイドルなどのメディアで活躍する女性は処女でないといけないという使い方をする人もいます。しかし、それが現実的でないのは誰もが知るところです。ですので処女性という言葉をこうした男性が使っているときは、どちらの意味で用いているか見極めるようにしましょう。

日本国内で処女性が重要視されるようになったのは、主に明治時代からとされています。江戸時代までは生きることすら困難な人々も少なくなかったので、処女性よりも命を優先していたのが理由とも言えます。

江戸時代に開国し明治時代には西洋の近代文化が輸入されたこともあり、また武士の帯刀が明治維新後に廃刀令で許可されなくなるなど、様々な理由が考えられます。

江戸時代には、女中という制度がありました。おおざっぱには西洋のメイドに似たもので、接客や家事などを手伝っていました。江戸時代は貧しい身分の少女が、若いうちから遊女として売られることもあったようです。

そうした女性は処女を保つ方が難しかったというのが理由の一端と言えます。この時代にも処女性が大事だとされる考え方はありましたが、庶民の間でというより上流階級が主だったようです。

また、夜這いという言葉を現代でも創作物の中で見ることがありますが、江戸時代まで続く考えでした。夜這いは一人の女性のもとに一人の男性が赴くこともありましたが、多数の男性が赴くこともあったようです。

もちろん乱暴をはたらくのではなく、しっかりとしたルールがあったようですが、女性の意見が通りにくい世の中だったことは理由のひとつだと言えます。

さらに、江戸時代は長屋で暮らす人が多い時期でした。今ほど防音性はしっかりしていませんし、江戸時代は現代と異なり日本各地を旅するのも命がけでした。盗賊には強姦をはたらく犯罪者もいましたし、もちろん江戸時代でも強姦は重罪でしたが、セキュリティは今より低かったと言えます。

また人身御供として生贄に出される対象は処女であることが多く、これも江戸時代の価値観を表すものと言えます。

民俗学などでは昔話は比喩をもって語られると考え、江戸時代の話にかかわらず、雪女のような男を殺しうる存在は、身を売った女性が男性に噂を広めると殺すと商売上の予防をしたものだという考え方もあります。

明治時代には西洋の文化が入り込むようになり、純潔など貞操観念が強くなりました。理由としては、キリスト教的な思想が流入したものと考えられます。

この頃から良き女性の象徴として処女性が論じられるようになります。それと同時に江戸時代まで続いていた夜這いの文化が衰退していったのは、より貞操が守られやすくなった理由として挙げられます。

明治時代は江戸時代までの価値観がひっくり返された時期です。江戸時代までの士農工商は廃止され、近代的な政治思想に変わりました。また江戸時代には武士が戦う存在でしたが、軍隊を持つに至ったのもこの時期です。

経済や文学の転換期も、江戸時代から明治で大きく変化しています。そんな中で、処女性の価値というものも江戸時代・明治時代を期に著しく変わったのです。

現在はLGBTに関する議論が盛んで多様性を重視する時代に突入していますが、やはりそれでもおおよそヘテロセクシュアルである男性と女性がいる以上、女性にとって男性の状態が選択の理由になるように、男性にとっても女性の状態は選択の理由になりえるのです。

最も端的な処女性が貴ばれる理由としては、貞操観念が高いということが挙げられます。性的に開放的な女性で何人もの男性と性交渉をするようであれば、妊娠したとして誰の子供か分かりません。

もちろんDNAなどで判別することはできるでしょう。しかし、わざわざそうした女性を選び苦労をする理由が少ないのです。

複数の男性と性交渉とするということは、すなわち性病にかかる可能性が高くなるという意味でもあります。避妊をしていても不特定多数と性交渉をする以上は、性病やHIVへの感染が高くなる理由と言えます。

現代的に処女性は、身体的な理由より精神的な理由として貴ばれることが多いでしょう。独占欲の強い男性は、女性をも独占したがります。広義の独占であれば、単に結婚などで男女が繋がっていれば、不倫などの不貞がない限り問題は少ないでしょう。

狭義の独占であれば、その女性の初め（処女）から最後（死）までを占有したいと考える男性がいるようです。

また、性交渉と結婚は切っても切れないもので、結婚する相手には処女性を求める男性もいます。単に性交渉に及ぶだけの関係性ならば処女性を追求せずとも、結婚の相手には処女性を求めるといった具合です。

男性の童貞は本人の申告や実際の性交渉の際の挙動くらいで判断するしかありませんが、女性にとっては処女膜がありおおよそ破瓜によって流血する可能性があるので、これを処女の基準とすることがあります。

そうした確認ができる上、スポーツなどで処女であるにもかかわらず処女膜が破れている可能性があるという問題もあるのです。

おおむね処女性に価値を見出す男性は、女性への理想を抱えた人と言えるでしょう。それが良いか悪いかは、ケースバイケースといわざるをえません。

女性に貞淑を求めながら自分は奔放に活動したがる男性は論外ですし、処女性を求めないながらも女性をモノのように考える男性も相手にするべきではないと言えます。

前述のように独占欲の強い男性は処女性を重視します。上品でありませんが処女でない女性を「中古」と呼ぶ人々がいます。

これは車や本で、中古車・中古本などのように「既に誰かが所有した後のもの」という意味でしょう。特に男性にはコレクターもいるので、こうした考え方は広く認識されているようです。

例えば、玩具を集めているコレクターの人達にとっては、未開封の商品が開封済みのものより価値が高いのです。これは玩具のみならず、コレクションの世界では一般的に共通している考えで、保全状態が発売時のときと近いほど価値が上がるものです。

絵画の世界でも、色が落ちたり汚れたりしているものは価値が落ちるのです。こうした価値観も処女性の重さを支持する理由となっています。

女性に処女性を求めると同時に、自身にも貞操観念を強くあてはめる男性がいます。婚前交渉は行わず、結婚後の初夜に初体験をするといった人です。

残念ながら、こうした貞操観念を今なおもつ人は多くありません。女性に貞操観念を求めつつ、男性自身には適用しない人がいるのです。

処女性を貴ぶ一部の男性には、単に自己中心的である人もいます。通説として、女性は相手の男性の最後になりたがり、男性は相手の女性の初めてになりたがる、という考えがあります。

こうした考えをもつ男性は、単純に女性のその後を考えない身勝手な人といえます。すべての男性がこうした処女性の考えをもつとは言い切れませんが、そうした人もいるということです。

中でも、非処女という言葉はおおよそインターネット上で使われる言葉です。インターネット上の言葉は、日常的に口にする言葉ではありません。

そうした非処女というような言葉を平然と使うような男性は、さすがに不躾といわざるをえません。こうしたものは恋愛心理や処女性というよりも、単に周囲への気遣いがなっていない表れでしかありません。

処女性が貴ばれるイメージは、主に10～20代の女性においてです。30代を超えた処女の女性に対しては、結婚などの重みから処女性が逆に重たくなる傾向にあるようです。

基本的に処女というものは、若い女性へのイメージが強いものです。処女というものが初めてを意味する以上、年齢を重ねるにつれてその初めてを既に経験していて非処女になっている可能性がどんどん高まるものです。

また処女性という言葉が清純さを意味するように、清純派という言葉があります。これは服装や言動などの立ち居振る舞いが清楚であるように見える、という視覚的情報が主なのであって、実際に性格が清楚であるかなどとは別の問題なのです。

アイドルなどでもおおよそ性体験に関する情報は話題になりません。あくまでイメージが大切な職業なので、わざわざ男性へのイメージを壊すような話をする利点がないのです。アイドルに関しては、女性のみならず男性もいくらかは女性関係のイメージで、評価が下がることもあります。

性体験が主に男性と女性の間で交わされるものである以上、同じく男女間で交わされる結婚という契約に密接にイメージが結び付くものです。実質的な処女を求めるということは、それだけ貞淑な女性を求めているということでもあります。

また、実際に処女であることよりも清楚さ・貞淑さを示すパラメータとして処女性という考えを用いる理由は、やはり結婚後の不貞や離婚などを未然に防ぐ意味合いが大きいのでしょう。

極端なことをいえば、性交渉をたった一度だけ経験した女性と百人の男性と経験した女性とは非処女という点で同じであり、処女と非処女の違いよりも差が少ないのです。

男性経験の数は、基本的に自己申告です。しかしそうであるがために、非処女であるという認識は実際に少数の男性としか経験したことがないのか、乱交のような世間的に容認されづらい行為に及んでいたのかの区別が付きづらいものなのです。

女性の性への貞淑さは恋愛や結婚後の生活を継続させる上で、どれだけルーズであるか・どれだけ頑なであるかという観点から、おおよそ3種類のパターンが挙げられます。

いわゆる遊んでいる女性は、恋愛心理上、処女性というものからはかけ離れているイメージがあると考えられます。こうした女性を好む男性もいます。しかし、恋愛心理の観点でも開放的なので、性病や妊娠の可能性は色濃くなります。

また、結婚は、妊娠が発覚してからのいわゆるデキ婚などの可能性が高くなります。恋愛心理として開放的な女性は一人の男性に決めづらいので、妊娠がきっかけとなりやすいのです。

しかし、問題は妊娠が発覚したときに男性がしっかりと責任を果たしてくれるかでしょう。性的に開放的な女性ほど、恋愛心理ではなく遊び感覚で付き合われることになります。妊娠が発覚すると逃げる男性ばかりでは、女性はシングルマザーとして生活するか堕胎せざるをえません。結婚を視野に入れる上でも、やはり避妊は大事でしょう。

恋愛心理上、結婚では男性も女性も堅実に相手を選ぶことになります。開放的な人物は共に遊ぶのには適していますが、恋愛心理として伴侶に選ぶのには難しい点があります。

恋愛心理のみならず、結婚という観点では共に生活することになります。子供を持てばなお夫婦生活で縛られる時間は増えるので、問題が増えると考えることができます。

現代の女性は一般的に結婚に至るまでに、性体験を済ませてしまいます。おおよその男性も処女性という観点では、恋愛心理上は処女であることが好ましいが過去は変えられないので仕方ないことは仕方がないくらいに捉える人もいます。

また、まったく気にしない男性もいるでしょう。恋愛心理のイメージばかりにこだわる男性が一般的というわけではないのです。

恋愛心理としては、基本的によっぽど遊んでいない限り多くの男性は気にしないと思われます。しかし、一歩先に進んで結婚となると、別れるプロセスがより煩雑になるために男性経験が多い女性は、恋愛心理上、伴侶に選ぶにはいささか避けられる理由となります。

しかし、実際に詳細をたずねる男性は多くありませんし、経験者数を調べる術も多くはないものです。

性的に貞淑な女性は、恋愛心理として結婚を視野に入れるならば男性から好意的に見られることが多いと言えます。イメージとして悪く取られる理由がありません。自由恋愛においてはもちろんのこと、お見合いのような場合でも結婚を前提にしているので否定的に捉える人はあまり多くないでしょう。

男性の童貞と女性の処女の違いを揶揄するインターネット上の文句として「童貞は一度もゴールを攻めたことがない人で、処女は一度もシュートを入れさせたことがない人」といったような恋愛心理を示した言葉があります。

これはおおよそ男性の恋愛心理から発しうる言葉でしょう。しかし女性が男性の恋愛心理を理解するには、ある程度有益なものです。

しかし、処女を「めんどくさい」と捉える男性の恋愛心理もあるようです。こうした人は性交渉において処女を相手に初体験を済ませてあげて、そこからこなれさせていき気軽に性交渉を行うまでの過程を考えて「めんどくさい」と考えているようなので、恋愛心理というより遊ぶ基準なので女性が気にする必要はないでしょう。

西洋的な観点からも、処女懐胎というキリスト教での伝説があることから、処女であることの清らかさ、非処女であることの穢れという一般認識が見えてきます。

旧約聖書の中には、婚前に別の男性と性交渉をしたのに結婚した女性を石で打って殺すように示す記述もあります。非処女であるというより、夫とは別の男性と姦通したことが罪と呼ばれうるようです。

あくまで処女性という価値観は、男性から女性へ向けたものに過ぎません。胸の大きさといった外見や、どれくらい男性に尽くすかといったような性格の、判断基準のひとつなのです。そういった価値観はたとえ胸の大きさにしても、小さくても問題ないという男性、小さい方が好きだと考える男性もいるのです。