軍艦島は心霊スポットなの?幽霊が出る・心霊写真が撮れる噂は本当?

軍艦島は心霊スポットなの?日本のある地域に「軍艦島」と呼ばれる島があります。この軍艦島は建物はあるけれど「無人」となっていてそのせいもあり心霊スポットとして幽霊が出るなどの噂があります。これは本当なのか?その理由は?というところをご紹介します。

軍艦島は心霊スポットなの?幽霊が出る・心霊写真が撮れる噂は本当?のイメージ

目次

  1. 1軍艦島に幽霊が出るという噂は本当なのか?
  2. 2そもそも軍艦島とは?
  3. 3なぜ軍艦島が心霊スポットと言われるのか?
  4. 4軍艦島でよく起こる心霊現象
  5. 5軍艦島へ観光に行く際の注意点
  6. 6軍艦島のストリートビューがすごい!
  7. 7軍艦島へのアクセス方法は?
  8. 8軍艦島を心霊スポットというのを嫌がる人もいる
  9. 9心霊スポットの軍艦島は文化遺産だった

軍艦島に幽霊が出るという噂は本当なのか?

日本には「今は」無人島となっている軍艦島というところがあります。たびたびテレビなどのメディアで取り上げられるので名前くらいは聞いたことがあるという人も多いでしょう。

ただの無人島であればそれほど話題にはなりませんが、この軍艦島は様々な建物が建っており、それらが廃墟と化しているところが他の無人島とは違う特徴と言えます。

そして、そのような特徴があることから、「幽霊が出る」とか「心霊現象が起こる」ということが噂されることも多いです。今回は、これらの噂の真相やそもそも軍艦島とはどんなところなのか、というところをご紹介していきます。

そもそも軍艦島とは?

軍艦島というのは、長崎県長崎市にある、本当の島の名前を端島(はしま)と言う島のことを指しています。そして、軍艦島には明治時代から昭和時代にかけては「東京以上の人口密度」を有しているほどに人がたくさん住んでいました。

これは「海底炭鉱」があったからで、その炭鉱で仕事をする人々とその家族などが住んでいたので、大きな建物から小さな建物まで島を埋め尽くすほどの建物が建っているのです。

そして、この炭鉱が1974年(昭和49年)に閉山になり、その後は島民が島を離れていきます。炭鉱が軍艦島の主な資源ですから当然のことと言えるでしょう。そしてその後は無人島となっています。

もともとは、およそ南北320メートル、東西120メートルの小さな島だったものを1897年から1931年で計6回の埋め立て工事を経て約3倍の面積に拡張したのが軍艦島です。

この軍艦島を舞台とした映画である「緑なき島」というタイトルにも表れているとおり、この島にはほとんど「緑」つまり植物がありませんでした。

そこで当時は、本土から土砂を運んで屋上庭園を作ったり、家庭内でも観葉植物やサボテンなどの植物を育てているのが「普通」と言えるほどでした。

35年間立ち入り禁止になっていた

軍艦島は35年間立ち入り禁止となっていました。これは炭鉱閉山後には人が住んでいない古びたマンションなどが増えて危険だったからです。

見た目にも建物が老朽化していることは分かりますが、倒壊の恐れがあるとはまで考えず、「廃墟を探索」してしまう人も出てしまうので、そもそもの立ち入りを禁止していたということになります。

「立ち入り禁止だった」というと、なにか事件があったとか、危険な実験を行なっていたと思われがちですが、そういった理由などではありません。「物理的に建物が危険だったから」です。

2015年に世界文化遺産に登録

軍艦島は2015年に世界遺産として登録されています。世界遺産には文化遺産と自然遺産、さらにこの2つを兼ね備えた複合遺産がありますが、文化遺産として登録されています。

この世界文化遺産というと、日本では他にも姫路城、法隆寺、原爆ドーム、富岡製糸場などが登録されていますので、同じように文化に関わりがある世界遺産と考えれば良いでしょう。

具体的には軍艦島だけのことではなく、軍艦島も含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録されているという形になっています。

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なぜ軍艦島が心霊スポットと言われるのか?

軍艦島は名前から想像すると「軍」に関係あるものかと思われがちですが、「その見た目が軍艦に似ているから」そのように呼ばれるようになっただけで、軍とは関係のない島です。軍による恐ろしい実験が行われていたなどもありません。

ただ、「軍艦島」という呼ばれ方から勝手に色々と想像する人たちと、その想像を助けるような「立ち並ぶ老朽化した建物」、「廃墟」がありますので、「幽霊が出る」「心霊スポットだ」という噂が独り歩きしたというのも理由の1つです。

そういった「想像」や「勘違い」からも心霊スポットと言われるようになった部分もありますが、それ以外にも事実と繋げての「心霊スポット」と言われる理由もありますので、それらを以下にご紹介しましょう。

外国人が強制労働させられていた

軍艦島が炭鉱として稼働するようになってから労働者がたちまち増えて、かつては東京以上の人口密度になっていたわけですが、その労働者の中には外国人労働者も多数存在していました。

その外国人の内訳としては、韓国人が500名~600名ほどと、中国人が200名ほどと言われています。軍艦島の人口ピークが1960年(昭和35年)の約5100名なので、そのうちの外国人の割合は多いということがわかります。

ただし、この労働者が自分から進んで働いていたかというと必ずしもそうではありませんでした。

というのも、無理矢理誘拐や拉致のように連れてきたわけではありませんが、労働者を募集する段階で軍艦島での労働環境、食事、給料、休日などに嘘をついて「待遇が良いもの」と思い込ませていました。

しかし実際に働いてみると好待遇どころか「劣悪な環境で働かされた」といいます。そのような中でも1度働き始めると簡単には帰国することもできず、「強制労働」のような形になっていたということです。

自殺や拷問で命を落とした人が多数いる

さきにご紹介したように「劣悪な労働環境」だったため、それに耐えられなかった人が自殺をしてしまったり、軍艦島を脱出しようとして「島抜け」を行なう人もいました。

ただ、この軍艦島から「脱出」するように出ていくには泳いでいくしかありませんので、その島抜けを成功させた人はいないともされています。

そして、島抜けを失敗して見つかると、軍艦島の警察に連れ戻されて「見せしめに」拷問されていたと言います。そういった様子からも軍艦島の周りに住んでいる人からは「監獄島」とも呼ばれていることもあったようです。

軍艦島でよく起こる心霊現象

軍艦島はその廃墟が立ち並ぶ様子を見ていると「怖い」印象がありますし、強制労働や拷問という話からも「心霊スポット」と呼ばれることもあります。

そして、立ち入り禁止が「一部」解かれてからは軍艦島を訪れるツアーなども組まれていて、立ち入ることができるようになりました。

そんな「軍艦島の観光」をする人が「心霊現象」について語るようになったこともあります。実際にどんな心霊現象があったのかをご紹介しましょう。

軍艦島の心霊現象

軍艦島で見られる心霊現象の多くは「声を聞いた」というものです。自分たちしかいないような場所で「自分たち以外の声を聞いた」「子どもの声が聞こえた」などです。

そのような声が聞こえると幽霊がいると思ったり心霊現象だと考えるでしょう。ただこれは、廃墟が立ち並び壊れている部分も多いですから、風の音などが「変に聞こえて」それが声に聞こえたというものも多いです。

また他にも「子どもを見た」などもあります。ツアー参加者、観光客ではない子どもがいた、というものです。これが事実であれば幽霊である可能性もありますが、何かを見間違えた可能性ももちろんあるでしょう。

軍艦島で撮れた心霊写真を紹介

軍艦島で撮った写真で「心霊写真のようなものが撮れた」ということで話題に挙がることもあります。その中でも少し話題になっているものが「ヤフー知恵袋」にて投稿されているものです。

観光客の1人の女性が軍艦島で写真を撮っているのですが、その後ろに子供の手のようなものが写っています。後ろに人はいなかったということですが、「ただの映り込み」という声が多いです。

また他にも、のちほどご紹介しますが、軍艦島はGoogleストリートビューで立ち入り禁止エリアを含む部分を見られるようになっており、その一部でやはりこちらも「手」が写っています。ただこちらも撮影者の手が写り込んだものです。

軍艦島へ観光に行く際の注意点

軍艦島は今では立ち入り禁止が解除されて観光目的で上陸することができます。さきにお伝えしたように老朽化した建物ばかりで危険だったために立ち入り禁止だったのですが、整備が進んで上陸できるようになったのです。

観光ツアーなども組まれていて、軍艦島の歴史を聞きながら現地を探索できるので、歴史好きや「廃墟好き」の間では素晴らしい観光スポットとして注目を浴びています。

ただし、観光に行く際にも注意点がありますので、そのあたりについてご紹介します。軍艦島観光に興味がある場合はチェックしておいてください。

今でも立ち入り禁止エリアがある

軍艦島が観光スポットとして上陸できるようになったのは安全面を考えた整備が進んだからですが、島全体の整備ができているわけではありません。

ですので、当然ですが今でも立ち入り禁止のエリアはあります。老朽化した高層マンションなどは立ち入るのが危険なのでなかなか入れるものではありません。

また、そういった「倒壊の恐れのある建物」のすぐ近くなども危ないですから立ち入り禁止エリアとなっています。「幽霊がでるから」という理由ではありませんので、幽霊などを恐れている人はそういった意味では安心してください。

廃墟が多い

観光ができるようになった軍艦島ですが、当然「廃墟」が多いです。観光する目的もその廃墟群を見るためという部分も含まれるので当然といえば当然でしょう。

この廃墟があることで恐い印象もありますし、全てに電気が通っているわけではないので昼間でも遠くから見ると暗いところも多いです。そこには「幽霊」が見えそうに感じる人もいるでしょう。

廃墟は人によっては「ワクワク感」にも思うでしょうし、「恐怖心」を煽られるものもあるでしょう。

上陸できない日もある

軍艦島は観光できるエリアの安全は確保されているものの、危険な場所も多いですし廃墟や瓦礫が多く存在しています。

そのため、現地の天候によっては上陸できない日もあります。ただの雨程度であれば上陸はできますが、台風など大きく天候が崩れている場合には中止になる場合もあります。

また、観光客で混み合っている場合、軍艦島に渡る船も満員で、「雨」なのに屋根のない2階などで船に乗る可能性もあるので、中止にはならずとも雨での観光は「大変」な思いをする人も多いです。

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軍艦島のストリートビューがすごい!

さきにも軽く触れましたが、軍艦島はGoogleストリートビューで見ることができます。これが「すごい!」と話題になっています。

グーグルと長崎市の協力でストリートビューが公開

Googleストリートビューというのは、インターネット上で実際にその場を「見られる」というものですが、これはもちろん実際に撮影しているからこそ見られるものです。

衛星写真などではなく、世界各地を撮影者がまわり専用のカメラなどで撮っているからこそ見られます。ですから、軍艦島が見られるというのは、軍艦島の中に入って撮影したからこそなのです。

それにはグーグルだけではできませんから、軍艦島がある長崎市も協力をして安全を確認しつつ撮影が行われました。

立ち入り禁止エリアも見ることができる

そしてこの撮影には、一般の観光客が入ることのできない立ち入り禁止エリアも含まれています。普通では見られないような軍艦島のエリアを見られるということで話題となりました。

軍艦島に興味を持つ人というのはその「廃墟」に興味があるわけですから、立ち入り禁止エリアは「さらに廃墟がある」「朽ち果てた様がさらにすごい」ということでストリートビューの人気も高いです。

実際に足を使って撮影しているので、そのストリートビューを見ていると実際にそこを歩いているような感覚になれますので、これを楽しんでいる人が多くいます。

軍艦島へのアクセス方法は?

「廃墟」「心霊スポット」「幽霊が出る」などと話題の軍艦島ですが、ここへのアクセス方法にはどのようなものがあるでしょうか。観光の際にも役立つので確認していきましょう。

長崎空港からバスが出ている

軍艦島は長崎県長崎市にありますので、まずは長崎に向かうことになります。そのときに長崎空港付近でレンタカーを借りることもできますが、一般的には「バス」を利用することが多いでしょう。

長崎市内へと向かうバスが1時間に5~6本程度出ていますので、これを利用することで市内で行けます。

そして、長崎市内から軍艦島へ上陸する方法ですが、昔は「近くの漁師さんにお願いして船に乗せてもらう」ということができましたが、今はその方法はできません。

ツアーで申し込むと安心

現在、長崎市内から軍艦島へ上陸する方法はツアーに申し込むことが必要となります。各種ツアー会社、観光会社が軍艦島の観光ツアーをやっているので、それらに申し込んで上陸する形になります。

そして、このツアー会社の船にもそれぞれ大型、小型があり、さきにお伝えした「天候によって上陸できない」というケースが左右されます。

波の高さによって自分が申し込んだ船は上陸できないけど、他のツアーは上陸できているというケースもあるので、注意しましょう。

軍艦島を心霊スポットというのを嫌がる人もいる

ここまでにご紹介したように軍艦島は歴史的な価値のある文化遺産として登録されているほどです。ですので、観光客が変に煽ったように「心霊スポットだ」と言うのを嫌う人もいます。

現地の人というよりは、軍艦島を歴史的な価値のあるものと考えている人や、純粋に廃墟などに美しさや楽しさを感じるような人たちです。

もちろん、人の楽しみ方というのはそれぞれなので「心霊スポットだ」「幽霊がいる」と思ったりするのも自由なのですが、そういった扱いを嫌う人がいることも覚えておきましょう。

心霊スポットの軍艦島は文化遺産だった

心霊スポットとして軍艦島で言われているような心霊現象などは多くの場合「勘違い」から来ています。歴史的背景や「廃墟」という恐怖心を煽る建物などがその原因となっています。

ただ、「心霊現象」などは多くの場合が勘違いですし、逆に勘違いと思ったものが実際に心霊現象だったということもあるでしょう。「信じるか信じないかは…」ということも言われますし、それも1つの楽しみ方です。

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