杉沢村伝説の真実！地図から削除された青森県にあったとされる村

杉沢村は入ってしまうと二度と脱出できないとされる場所であるという都市伝説です。行き方や脱出方法、その詳しい場所については明らかになっていません。そんな恐ろしい都市伝説である杉沢村は一体どのような村なのでしょうか？真実を探っていきましょう。

2000年ごろ、インターネットが発展するにつれて様々な情報が人々の間で共有されるようになりました。地方の怪談話もその例にもれず、様々な地域の都市伝説がインターネット上で語られるようになりました。杉沢村伝説も、その都市伝説の一つです。

杉沢村伝説というのは、ある事件の顛末について語られたものです。その事件は、大正デモクラシーなどが起きた昭和初期、青森にあった一つの村で起こりました。ある村人が突如として発狂してしまい、その村に住む人々を皆殺しにしてしまったのです。村人はその後、自決してしまいました。

その村は隣村へ統合され、公式な文書からはその名を消されてしまいました。しかし、今もなお杉沢村には村人と、殺されてしまった人たちの怨念が巣くい、知らずに入ってしまった人を呪い殺してしまうようになったといわれています。

昭和初期に起こったとされる伝説ですが、なぜ今も多くの人々の間で噂されつづけているのでしょうか？それは、今もなお杉沢村に運悪く入ってしまった人たちの経験談が匿名掲示板などのインターネットないで語られているからです。

実は、この伝説の真偽は定かではなく、デマである可能性が非常に高いといわれています。にも拘わらず、時代背景や場所が詳細に語られている点や、杉沢村へ入ってしまった人たちが後を絶たないことから、本当にあった事件なのではないかと考える人も少なくありません。

数多くの人やアンビリーバボーなどのテレビ取材班によってさまざまな調査が行われましたが、ついに場所や行き方について解明されることはありませんでした。杉沢村で起こった事件は心が痛むような内容ですが、どこか興味を惹かれる内容であることは確かです。

それでは、実際に杉沢村を訪れてしまったという人たちのエピソードについてみていきましょう。次に杉沢村の餌食となるのは、もしかしたらあなたかもしれません。

始めに紹介するのは、山へ車でドライブしにいった方のエピソードです。この方は、休憩するために山の中で車を停めていたようです。

すると、山の道から森の中へ続く一本の砂利道を見つけました。その砂利道には、入ってはいけないという旨の看板が設置されていましたが、逆に好奇心をくすぐられて道を散策することにしたようです。

すると、杉沢村と思われるような場所にたどり着きました。木造建築の建屋が一定の間隔で建てられていたようです。その建屋の中にはたくさんのゴミ袋が放置されていました。建屋の中を見ていると、誰かの視線を感じたのであわてて車に戻ったようです。

次に紹介するのは、杉沢村について調べていた方のエピソードです。杉沢村場所をついに突き止め、現場へ調査しに行った時のお話だそうです。杉沢村があったと思われる場所は、現在ではダムがつくられていました。

ダムの底を見ると、そこには朽ち果てた建物がいくつか沈んでいました。霊感がある友人に霊視してもらったところ、多くの怨念や霊が見えるとのことでした。霊感がある人には、杉沢村付近に近寄るだけで強い頭痛や吐き気などが起こってしまうようです。

最後に紹介するエピソードは、山登りをしていた方のお話です。青森県のある山を登っている最中、急に霧に包まれあたりが暗くなってしまいました。

緊急用に持っていた懐中電灯で足元を照らしながら、慎重に歩を進めていたところ集落にたどり着きました。人がいないかどうか、その集落の家を1件1件回っていきました。

しかし、どの家にも人が住んでいる気配はありませんでした。集落は不気味な雰囲気で、人がいないにも関わらずどこからか視線を感じていたようです。ふと後ろに気配を感じ、振り返ってみると青白い顔をした男性が立っていました。

話しかけても応答はせず、黙ってこちらを見るばかりでした。仕方がないので男性を放っておき、集落を散策しようとした瞬間、男性は奇声を発しながらこちらへ襲ってきました。一目散に来た道を戻り、命からがら逃げだすことに成功しました。

行き方や脱出方法が明らかになっていない杉沢村の都市伝説ですが、果たして実在するのでしょうか？

現在は、杉沢村と呼ばれる村は青森県には存在しないようです。そのことから、隣接する村と合併された説や、取り壊されてダムの底に沈んでいるのではないかという説が有力なようです。また、軍事施設を隠すために国から隠ぺいされたとされる説もあります。

いずれにせよ、本当に杉沢村という村があったとすると何物かの圧力によって存在自体が抹消されたということが疑われます。

心霊現象やスピリチュアル的恐ろしさはもちろん、このような陰謀論めいた謎も含まれている杉沢村伝説は、多くの人が興味を持つ要素が多く今の今まで様々なところで語られるのでしょう。

杉沢村伝説で語られているのは、青森県にあった村という情報しかありません。一説によると、青森県青森市にある浪岡ダムの場所が、以前杉沢村があった場所だといわれているようです。しかし、公式な文書にはそういった杉沢村の記録は残されていません。

杉沢村に訪れてしまった人はみな、同じような杉沢村の特徴を述べています。まず挙げられるのは、無人の廃墟であるということです。惨事が起こった杉沢村事件の痕跡である血痕なども多く見られるそうです。

入り口にはボロボロの白い鳥居があり、そこに至る道には侵入禁止の看板が設置されています。多くの場合、どこからか視線を感じるようです。中には青白い顔をした男性と出会った人などもいるそうです。

姿を消した杉沢村について、インターネットではさまざまな真実が語られています。すべてはデマであるといった内容から、杉沢村事件を隠そうとする青森県の陰謀、果てには軍事基地を隠ぺいするための嘘であるといった真実が語られています。

日本には、大量虐殺が起きた事件があります。杉沢村伝説は、そういった事件から生まれた都市伝説ではないかと考えられています。それでは、いったいどの事件がモチーフとなったのでしょうか？日本で起きた大量虐殺の事件から、杉沢村の真実に迫ります。

津山事件は、昭和13年5月21日に岡山県で起こりました。犯人の都井睦雄が改造した猟銃や日本刀を装備し、わずか1時間半の間に近隣の住人を殺害していきました。最終的に死者は30人になり、日本最大級の殺人事件となりました。この事件は八つ墓村のモデルにもなったといわれています。

一家八人殺し事件は、昭和15年1月29日に発生しました。犯人は深夜に手斧とノミを使い、犯人の兄と兄嫁を殺害、兄の6人の子供も虐殺しました。犯人は兄の家に実母と住んでいた過去があり、兄嫁によくいじめられていたようです。

そんな家庭環境から抜け出すべく志願兵となりましたが、その直後に実母が逝去してしまいました。これは兄嫁の虐待ではないかと疑った犯人は、兄とその嫁に復讐心を抱くようになりました。

その後また兄の家にお世話になっていた犯人でしたが、実母の死に際をちゃかしてまねした兄嫁を許せず、事件の発生となりました。

息子殴打殺人事件は、昭和30年10月に発生しました。犯人の次男は普段から素行が悪く、事件が発生した日も金を出せと父親に迫りました。父親は当然拒否しましたが、逆上した次男は父親の首を絞めにかかりました。

死の危険を感じた父親は、近くにあった鉄クワで次男を殴打してしまいました。そして、次男は出血多量で死に至りました。

弟殺人事件は昭和29年10月に起こりました。犯人の弟が母親に小遣いをねだりました。それを母は断りましたが、弟は怒り狂い短刀で母を脅し始めました。危機を感じた犯人は弟を首を絞めて殺害してしまいました。弟は薬中毒で精神病院に入院していた経歴があり、情緒が不安定だったようです。

マキ割り滅多打ち殺人事件は昭和31年3月に発生しました。犯人の兄は、普段から悪さばかりしていたようで近所からも良い印象を持たれていなかったようです。事件発生の日、兄は自宅から種もみを盗もうとしたところ、母と弟に見つかり自宅を追い出されました。

それに怒った兄は、弟に襲い掛かりました。弟は必死に自分を守るため、手元にあったマキ割りを使い兄の頭をたたき割りました。兄とは違い普段から真面目だった弟は、世間からも同情され正当防衛であると認められました。

杉沢村へ訪れたという報告は数多くあるものの、杉沢村の場所などの詳細はいまだに明らかになっていません。杉沢村の元ネタとされる事件も多数見つかっていますが、いずれも青森県で発生した事件ではありません。

以上のことから、杉沢村は捏造された都市伝説であるといわれています。しかし、逆に言えば本当に都市伝説であるという証拠もありません。まだだれにも知られてない杉沢村伝説の真実が、まだどこかに眠っているかもしれません。

多くの体験談が語られる杉沢村ですが、実は一度入ったら出ることはできない村だそうです。そんな杉沢村の行き方や脱出方法についてまとめていきます。

杉沢村への行き方は、場所が明らかになっていないため誰も知りません。噂によると青森県青森市小畑沢小杉にあるとされている一方、青森市浪岡ダムの底にあるとされる説もあります。

体験談によると、山へ登っている最中に杉沢村へ迷い込んでしまったという話が多いので、杉沢村への行き方は山を登る必要がありそうです。

杉沢村であると判断するには、ある特徴がないかどうか調べるとよいでしょう。杉沢村に続く道には進入禁止の看板があり、歩いた先には朽ちた鳥居があるようです。

それでは、杉沢村から脱出するにはどうしたらよいのでしょうか？杉沢村伝説の話によると、杉沢村に入ってしまった人は生きては帰れないとされています。体験談の多くが杉沢村へ深く入り込む前に逃げているため、杉沢村から脱出するには深入りしないようにするとよいでしょう。

杉沢村とされる村への行き方や脱出方法が定かではないのは、杉沢村が幻であるからという説があります。様々な怨念を抱えたまま死んでしまった人たちの怨霊が作り出した世界であるという考えです。それなら、杉沢村の行き方や脱出方法、場所がわからないのもうなずけます。

行き方も脱出方法も明らかになっていな杉沢村伝説の都市伝説ですが、実はアンビリーバボーで一度調査されたことがあります。アンビリーバボーでは真実は明らかになったのでしょうか？

2000年に放送されたフジテレビの番組「アンビリーバボー」でも杉沢村について取り上げられました。真実を探るため、アンビリーバボーのスタッフが何日にも及ぶ捜査を何回も行ったようですが、杉沢村の真実を知ることはできなかったようです。

生き方や脱出方法について様々な議論が繰り返される中、アンビリーバボーが出した真実は、「時空の歪みに存在する現れたり消えたりする村」というものでした。アンビリーバボーによる調査でも現代に残る歴史や科学では、杉沢村の行き方などの謎は解明できなかったようです。

多くの人々の間で噂される杉沢村ですが、なんと杉沢村を題材とした脱出ゲームアプリも配信されています。杉沢村に興味はあるけれど、実際に訪れるのは恐いと思う方は、ゲームアプリで杉沢村の疑似体験をしてみるのも面白いでしょう。

杉沢村は昭和初期に発生した事件から生まれた都市伝説です。その行き方や脱出方法、場所などは明らかになっていません。アンビリーバボーの取材班をはじめ、多くの人が杉沢村伝説の謎を解明しようと調査しましたが、2018年現在ではその真実はいまだ表に出てきてはいません。

風俗史に詳しい方やアンビリーバボーなどの調査のプロが調べても行き方すら明らかにならなかった杉沢村伝説は、素人では解明できない謎なのかもしれません。

杉沢村は訪れただけで脱出不可能になるといわれるほど、恐ろしい場所であるようです。興味本位で杉沢村の都市伝説を探索するのは危険ですのでおすすめはできません。

杉沢村について真実を知りたい場合は、本稿でも紹介した大量虐殺事件や、青森県の風俗史などを深く調べてみると面白いことがわかるかもしれません。