エニアグラムタイプ4の特徴!男性女性別の恋愛や相性・適職・仕事は?
エニアグラムタイプ4は「個性的な人」。その特徴や性格、恋愛傾向から適職までご紹介します。相性良いタイプ・悪いタイプや、天才と呼ばれる有名人にも触れていきます。エニアグラムタイプ4への理解を深め、自分自身や人間関係を考えるのに役立ててみてください。

目次
エニアグラムとは?
心理テストや相性診断などで、「エニアグラム」という言葉に触れたことのある人もいるのではないでしょうか。エニアグラムを用いると、適職や相手との相性を知ることができます。
エニアグラムは9つのタイプの性格論
「エニアグラム」とは、人間の基本的な性格を9つに分類した性格論のことです。人間の行動特性を元に分類されているので、どんな人でも9つあるタイプのうちの一つに当てはめられるとされています。性格タイプには優劣はなく、どれも等しく価値ある存在です。
各タイプがそれぞれ持っている世界観や特徴、思考・行動パターンが具体的に明文化されており、性別や国籍にとらわれないその人自身の特性を知るのに活用されています。
エニアグラムタイプ4は個性的な人
9つあるエニアグラムタイプのうち、タイプ4は「個性的な人」といわれています。他に、「個性を求める人」「特別な存在でありたい人」「芸術家」などの呼ばれ方もされます。
創造的かつ独創的で感受性が鋭く、自らの感動を大切にする芸術家肌の人です。才能や努力が伴えば、天才になり得る素質を持っています。
日本人の多くがエニアグラムタイプ4?
エニアグラムの各タイプの特徴について概要を読んだり、簡易的な質問による自己診断を行ったりすることで、自分はタイプ4だと思っている人は結構いるようです。
同時に、専門家による診断を行ってみると実は異なるタイプだった、ということも多くみられます。
人間は誰しも「自分」を意識し、他との違いを考えることがあります。その点で、自分は個性を求めるタイプ4であるのではないかと思う人が少なくないと考えられています。天才と呼ばれることもあり、自分もそうなりたいという願望が入っている場合もあります。
また、芸術に関わっている人の多くは自分をタイプ4だと思う傾向にありますが、必ずしもタイプ4とは限りません。人間は1つのタイプの特性しか持ち得ないということはなく、他タイプであってもタイプ4の特性を一部持ち合わせていることは十分にあり得るからです。
自己診断では主観が強く入りやすいので、誤診が不安な人やエニアグラムタイプを正確に知りたい人は、専門家による診断がおすすめです。
エニアグラムタイプ4の特徴4つ
エニアグラムタイプ4は自分の個性をとても大切にしており、それを生かせる人生を望んでいます。個性を形作るものの要素である、エニアグラムタイプ4の特徴について詳しく見ていきましょう。
1.感受性が豊か
何気ない日常生活の中にも感動があります。小さな出来事でも幸せや喜びを見出すことができます。深いところで自らの感情を味わい、それを大切にしています。洞察力の鋭さにも結びつき、人がもつ良い部分・悪い部分にすぐ気がつくのも特徴です。
感受性の強さはマイナス方向にも働くので、些細なことにも傷つきやすいところがあります。
2.美的センスがあり、創造性・独創性に秀でている
美的センスの高さは特徴的です。ファッションに興味があるタイプ4には、おしゃれな人や独特な服装の人、身の回りの物にもこだわりが見られる場合が多くあります。興味がない場合は服装に無頓着なこともありますが、興味ある分野ではこだわりとセンスの良さを発揮します。
独創性があり、自分の感動を芸術的に表現しようとします。才能や努力次第では、天才的な発想・天才的な創造で芸術方面で成功する人もいます。
3.現実的な物事への関心が希薄
社会的な成功や俗世的な快楽にはあまり興味が無いことが多いです。それよりも、自分の世界観や物事の本質を大切にしています。自分が良いと思った生き方があれば、それが社会的に認められていないものだとしても、構わず突き進むようなところがあります。
時として天才と呼ばれる所以である特徴ですが、これが強まりすぎると社会適応が困難になる場合があります。
4.特別な存在でありたいと願う
意識的にしろ無意識的にしろ、他人とは違う自分でありたいと思っています。自分が特別であることにアイデンティティを感じるので、普通や平凡を嫌う傾向にあります。
単にナルシシズムが強いというよりも、自尊心の低さや喪失感からこの特徴が生まれている場合が多くあります。タイプ4に関する記述で天才と称されることもしばしば見られますが、本人が自分は天才であると自惚れているようなことは少ないと言ってよいでしょう。
エニアグラムタイプ4の性格4つ
先に紹介した特徴から、性格が形成されます。エニアグラムタイプ4の人の性格にはどのようなものがみられるのでしょうか。
1.ロマンチスト
豊かな感受性でキャッチした感動を育て、作り上げた自分の世界を大切にしているロマンチストな性格の持ち主です。物事の本質について感じ、考えるので、深い人生観をもっていることも多くあります。
変わっている人と見られることもありますが、人を惹きつける魅力にあふれた性格でもあります。
2.他者の痛みに共感的
鋭い感受性は、他人の気持ちの変化や悩みも敏感に受け取ります。日頃から物事や人生について、理想と現実について思い悩みがちなタイプ4は、他人の悩みや痛みに共感的であることが多いです。悩んでいる人には手を差し伸べ、寄り添うことのできる優しい性格です。
3.内向的な一面がある
「内向的」とは、内気だとか暗いということではなく、自分の内側と向き合うことでエネルギーが得られる性質のことです。(逆の性質である「外向的」は、外部からの刺激によりエネルギーが得られることを指します)独自の世界観を大切にするタイプ4は、まさしく内向的であると言えるでしょう。
個人主義的で、大勢の人と一緒にいるよりは、限られた範囲であっても自分を本当に理解してくれる人との親密な関係を好みます。この性質が状況等によってマイナス面に強く出た場合、協調性のない性格だと言われることもあります。
4.忍耐強い
自分の価値観において「これは」と思ったものは貫ける性格です。現実的な物事への関心が希薄という特徴から、周囲から投げかけられる反対や誘惑に負けない面があり、強い意志で理想を追求することができます。
ただし、納得できないとエンジンがかからない傾向にあるので、ストレスや葛藤が強い状況下だと感情が不安定になりやすい面も持っています。
エニアグラムタイプ4の人の恋愛傾向
独自の感性や世界観を大切にするエニアグラムタイプ4の人は、恋愛においてもそれらを大切にする傾向があります。男性と女性、それぞれにおいてどのような特徴があるのか見ていきましょう。
エニアグラムタイプ4の男性の恋愛傾向
エニアグラムタイプ4は社会的成功にあまり関心がなく、それよりも自分のやりたいことに重きを置いています。結果、他タイプの男性に比べると社会的ステータスや給与が低いことも珍しくなく、またそれを気にしていないことも多くあります。
自分が好きな女性を経済的に支えるということよりも、女性との恋愛関係における感情の動きを楽しむことを重視する傾向にあります。
繊細であるがゆえに、自分からは積極的に恋愛に向かわないこともよくあります。
自分の心を理解し大切にしてくれる女性を求める傾向にあり、自分の話をしっかり聞いてくれる女性を好みます。軽薄な感じのする女性や威圧感を抱かせるような女性は苦手なことが多いです。
芸術的なアプローチ方法をとる
エニアグラムタイプ4の男性にはロマンチストが多いので、恋愛にもロマンを求めることが少なくありません。自作の詩や歌、小説などを相手にプレゼントしたがる男性はタイプ4によく見られる特徴です。
作品を贈るまではしないにしても、想いを手書きの手紙にしたためることもあります。小説ほどでなくとも、文章は己を表現する手段たり得るものだからです。
芸術的に自分の感動を表現するのが得意なタイプ4の男性は、愛情も同じように表現することを好みます。一見芸術的でなくても、例えば贈り物やデートの行き先などには、その人のこだわりや世界観が現れていることが多いです。
相手を想う気持ちは一途
一度恋愛関係に発展すると、相手の女性を一途に想う傾向にあります。相手の女性と関わる中で生まれた心の動きは深く記憶に残り、大切にするからです。
また、低い自尊心や喪失感を抱えがちなエニアグラムタイプ4の男性には、他人とは違う自分を理解してくれる人はいないのではないかという思いがあります。そんな中で自分に理解を示し、受け入れてくれた女性のことは真剣に大切にします。
エニアグラムタイプ4の女性の恋愛傾向
エニアグラムタイプ4の女性は、自分は働くことに向いていないかもしれないという考えを持っていることが多くあります。現実的な物事よりも、自分の感性が良いと言ったものを大切にするからです。
そのため現実に根ざしてよく仕事をするような、自分とは反対の性質を持っている男性を尊敬し、惹かれる傾向にあります。威圧的な男性は避けがちです。
見た目などの表面的な特徴よりも、会話をすることによって相手の男性が自分と合う人なのかどうかを判断しています。普通の世間話よりは、本人が興味を持っている分野に関してや、軽快で知的な会話を好むことが多いです。
メールは長くなりがち
意思疎通のツールというだけではなく、表現方法の一つとして言葉を扱う特徴がよく見られます。そのためエニアグラムタイプ4の女性は、相手の男性に送るメールでも自分の感情を表現しようとして、文章が長くなってしまうことがあります。
あまり長いメールは良くないから控えようと、意識して短くする場合もあります。短くても自分の納得できる表現であるように推敲を重ねていることが多くあるので、そのような場合は返信が遅くなることもあるでしょう。
相手の本質を好きになる
エニアグラムタイプ4の男性と同じように、女性の場合も一度恋愛関係が発展した男性のことを一途に想う傾向にあります。自分の世界に他人を招き入れるまで時間がかかる分、相手を一度気に入ると大切にします。
また、相手の男性が持つ社会的ステータスやルックスよりも、人格などの本質を見て想いを深めていきます。本質が好きである限り、付き合いを続けていく中で相手の状況や状態が変わったとしても、変わらず想い続けることが多いです。
エニアグラムタイプ4の人と恋愛する時に気をつけること
基本的に内向的であるので、自分の時間や空間を大切にするのがエニアグラムタイプ4の人の特徴です。
相手を受け入れる準備ができていない段階で、ずかずかと自分の領域に踏み込まれることをとても嫌います。招待されていないのにいきなり自宅訪問するなどは控えましょう。
心を許し合える仲になってからも、自分の領域を大切にするのは変わりません。タイプ4のペースに合わせひとりの時間も尊重してあげることは、良い関係を保つために必要なことです。
また、感受性が鋭いために傷つきやすいです。酷い場合は負の思考のスパイラルに陥ることもあります。
タイプ4の様子を見ながら、こまめにコミュニケーションを取ると良いでしょう。自分への理解を求めているので、共感的な会話だとより居心地良く感じるものとなります。
仕事面でのエニアグラムタイプ4は?
エニアグラムタイプ4は、仕事においても自らの個性を重んじる性格は変わりません。仕事内容が自分にしか成し遂げられないものであればあるほど良く、報酬や社会的ステータスの良し悪しは問わないことが多いです。適職についていれば鬼のような働きぶりを発揮します。
一切興味が持てない仕事内容であれば、どんな好待遇でも引き受けることはしないでしょう。ただし、仕事とプライベートを完全に切り離すことで、仕事は仕事として割り切って働くタイプ4も沢山います。いずれにしても、その人の感性による納得が伴う必要があります。
エニアグラムタイプ4は、他者から見ても個性的であることが少なくありません。以下では、仕事関係で気をつけると良いタイプ4への接し方を紹介します。
エニアグラムタイプ4の人が上司の時の接し方
自分のことを理解してほしいという思いを抱えているのがエニアグラムタイプ4です。
アイディアなどを誉めたり、自分は上司の味方であるのだということを態度に示すことで安心感を与え、関わりやすくなるでしょう。ただし本質を見抜くことに長けているので、白々しいお世辞は逆効果です。
また感受性の鋭さから、人の持つ良さに気づきやすい面があります。自己主張が強くなりすぎない程度にさりげなく自分の能力を見せることで、認めてもらえる可能性が上がります。
部下に苦労をかけるような場合は、仕事中はできるだけイエスマンに徹することが平和を生みます。
傷つきやすい性格のため、批判や論理的反論に気分を害しやすいからです。どうしても意見したいときは、待遇などの変化に覚悟を決めるか、伝え方に細心の注意を払う必要があるでしょう。
エニアグラムタイプ4の人が同僚や部下の接し方
斬新なアイディアを思いつく能力に長けているのが良い点で、天才的な発想力は仕事の上でも重宝されます。一方、時として仕事に反映できない独特な内容を持ってくることもあります。
独自の世界観を持っていることから、何を考えているのか分からないと思われることもしばしばです。仕事上でも個人主義的な性格が強く出ると、チームの輪を乱すことも考えられます。
案を却下するときや指導事項がある場合でも、まずはタイプ4の気持ちを尊重してあげることが大切です。繊細で傷つきやすい性格で、一度理解が示されないとなると心を閉ざしてしまいがちだからです。更に威圧的な態度を取ると、萎縮してしまいます。
一旦気持ちに寄り添うことで自分を理解してくれているという信頼が生まれ、その後に続く話の内容も受け入れてもらいやすくなります。逆に褒める場合も、天才だ優秀だと持ち上げるだけのものより、良い感情にフォーカスしたような褒め方が効果的です。
エニアグラムタイプ4の人の適職
エニアグラムタイプ4の強みは感受性の豊かさです。これを生かせる仕事が適職と言えます。それでは、具体的な適職はどのようなものなのでしょうか。
適職1.クリエイター
小説・詩や陶芸などの作家、グラフィックをはじめWEBやファッションなどのデザイナー、画家、イラストレーターなど、クリエイティブな職が適職です。これらは独創性・創造性も生かすことができ、自分自身を表現することができる仕事です。
作業を一人で行えるものが多い点も、適職たり得る理由です。一人の時間を確保し、己の世界と向き合うことで良い作品を生み出せる素質を持っています。天才的な能力を発揮できる可能性があります。
適職であっても就職口が少ないものも多いことから、生活のための仕事は別に持ち、趣味に創作活動を行う人も多くいます。
適職2.心理職
心理学者やカウンセラーといった、心理関係の職業も適職です。人の気持ちを敏感に察し、深い部分での心の交流を得意としているからです。
普段から悩みを抱えがちな性格であることから、人の心への共感力が高い点でも、心理職への適性があります。
いわゆる「適職」とは逆の職業を適職に変えてしまう力
エニアグラムタイプ4は、事務的な仕事や型にはまった仕事には興味を持ちにくく、軍隊的性質のある組織には馴染みづらい性質があります。性格的に向いていない仕事の一つに、ビジネスが挙げられます。
しかし、扱う商品やサービス、仕事内容が自らの信条に合うと、やりがいを感じられます。発想力や共感力の豊かさは武器になり、物事を深く考える性質も顧客対応に生かすことができます。
上で挙げたような適職ではなくても自分が「これだ」と思えたものに出会えれば、一見あまり向いていない職業でもその人にとっての適職になり得るのです。
エニアグラムタイプ4の人の相性
個性的なエニアグラムタイプ4と相性が良い、または悪いのはどのようなタイプなのでしょうか。恋愛と仕事の両方に目を向けて、相性について見ていきましょう。

エニアグラムタイプ4の人と相性の良いタイプ
エニアグラムタイプ5【調べる人】は、タイプ4と同じく内向的な傾向です。更にタイプ5は観察者の立場を好むため、タイプ4が少々自分の世界に偏向していたとしても、冷静に対応できる可能性が高いです。総合的に見てタイプ4の理解者となり得、恋愛においても仕事においても好相性となります。
エニアグラムタイプ1【改革する人】とは、特に仕事面で相性が良いです。タイプ4が精神的に安定すると、タイプ1の完璧を目指す特性を現すため気が合います。タイプ4の現実離れした発想をタイプ1が取りまとめる役割を担える点でも相性が良くなります。
タイプ1との恋愛は発展しにくいこともありますが、特に男性がタイプ1・女性がタイプ4の場合は好相性になりやすい傾向にあります。

エニアグラムタイプ4の人と相性の悪いタイプ
恋愛も仕事も相性が良くないのが、エニアグラムタイプ8【挑戦する人】です。タイプ8は己の道を突き進む親分気質な性格です。自己主張が強く、特にタイプ4の世界観が理解できなかった場合、否定したり自分の正義を押し付けたりすることがあります。タイプ4は萎縮するか反発します。
エニアグラムタイプ6【忠実な人】とも微妙な相性です。タイプ6は安定志向で組織に忠実な性格です。はみ出すことを嫌うので、個性を求める個人主義なタイプ4とは相性が悪くなりやすい傾向にあります。
相性の良し悪しが読めないのがエニアグラムタイプ9【平和を求める人】です。お互いマイペースなので、ペースが合えば良し合わねば悪しと、その人次第なところがあります。タイプ9がタイプ4に理解を示せば好相性に転じ得ますが、恋愛関係は生じにくいです。


エニアグラムタイプ4と言われている芸能人・有名人
ここまでエニアグラムタイプ4の特性を見てきましたが、有名人ではどのような人が当てはまるのでしょうか。歴史に残る有名人から芸能人・キャラクターまで、該当すると考えられている有名人を紹介します。
画家や作家など、クリエイティブな有名人が多い
やはりその性質から、芸術で天才的な作品を残してきた有名人が数多く挙げられます。
天才的頭脳、天才的業績、それらから漫画の神様と称される手塚治虫は、知らない人はいないほどの有名人です。数々の逸話を読むと、そこかしこにタイプ4の特徴が見られます。
小説家の有名人、エドガー・アラン・ポーもタイプ4ではないかと言われています。ミステリー小説の元祖と言われる有名人です。
芸能人では
テレビ界の有名人、所ジョージさんが該当する可能性があります。遊びの天才とも呼ばれ、世田谷ベースなどが分かりやすく象徴的と言えるでしょう。
アイドルや歌手、俳優としても有名人であるKinKi Kidsの堂本剛さんもその一人です。自分のありのままを見せたいという思いや、愛への思い入れなどが特徴的です。
創作作品の中にいる有名人
いわゆる有名人とは少し異なりますが、創作上のキャラクターはイメージしやすいので一人紹介します。
ムーミンの登場人物として有名人であるスナフキンです。アニメーションよりも原作での彼が該当します。自由と孤独と音楽を愛するというキャラクターづけが象徴的です。
エニアグラムタイプ4の人が持ちやすい他タイプの特性
エニアグラムにおいて1つのタイプに当てはめたからといって、その人がそのタイプの特性しか持ち得ないということはありません。多かれ少なかれ、他のタイプの特性も同時に持ち合わせています。
エニアグラムの「統合の方向」と「分裂の方向」
人間的に更なる成長をすると、自分のタイプに加えて「統合の方向」にあるタイプの良い特性が現れるとされています。タイプ4の場合はタイプ1がこれに該当し、現実で起こっていることを客観的に受け入れられるようになります。
統合の方向は「学びの方向」と捉えることもできます。タイプ4が更に成長したいと思ったときはタイプ1の良い部分から多く学ぶと良いでしょう。
大きなストレスを受けたときなどに他タイプの悪い特性が現れるとされているのが「分裂の方向」です。タイプ4にはタイプ2が該当します。他者との依存関係をもとうとしたり、感情表現により周囲の関心・同情を引こうとしたりします。
エニアグラムのウィング
その人の基本となるエニアグラムタイプは1つですが、隣接する2タイプのうちどちらかをサブタイプとして持っているという考え方です。サブタイプのことをウィングと呼びます。
持っているサブタイプの特性が多いか少ないかでウィングの強弱があります。同タイプでも異なるウィングを持つ人では印象が異なります。
隣接する2タイプともをウィングとしてとらえる考え方やウィングの存在を否定する考え方もありますが、ここではエニアグラムタイプ4のウィングに簡単に触れたいと思います。
エニアグラムタイプ4ウィング3【貴族】
タイプ4の中でもタイプ3【達成する人】の特性を多く持っている人です。タイプ3は社会的な成功や目標達成を最も好む性質で、これが加わることでタイプ4の中でも達成欲が強まります。また社交性が加わり、人との関わりに積極的になります。
エニアグラムタイプ4ウィング5【ボヘミアン】
タイプ4の中でもタイプ5【調べる人】の特性を多く持っている人です。タイプ5の内省的な資質が加わることで、本当の自分らしさへの欲求が高まります。ウィングが強まるほど他者からの評価はどうでもよくなり、一人でのんびりと創作・自己表現を行うのを好みます。
エニアグラムタイプ4はちょっと生きづらい
ここまで、エニアグラムタイプ4のもつ特性や相性、該当する有名人などを紹介してきました。
天才だと言われることも多いタイプ4ですが、悩みや葛藤を抱えがちで、少し生きにくいところがあります。個性を求めるといっても自己主張が強いわけではない場合が多く、周りにとても気をつかうタイプ4は沢山います。
タイプ4の持つ特性について理解を深めることは、タイプ4自身や周囲のタイプ4がちょっと生きやすくなる手助けになります。ぜひ、今後の生活で役立ててみてください。